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2004年12月05日(日) RLFのメイキング本、アレ/ヘパficの紹介


絵になるなあ、このふたりは。

帰ってきてから溜まっていた仕事を片付けたりしています。
毎日何度もアレキサンダーのアーカイヴや情報サイトを覗いては
新しいficが上がっていないかチェックしてます。自分はずっとまともに
書いていない! 指輪やM&Cやトロイなども長いスタンスでやっていこうと
思っているので、気長に付き合ってやってください。
でもそろそろ役者島も続きが書きたくなってきたぞ。

今日はアマゾンで二万円分本を買ってしまいました。古代ギリシア&
ローマ系の本で、到着が楽しみ。その中には300spartans というDVDも。
テルモピュライの隘路にてギリシア同盟軍のために玉砕した男たちの話
です(の、はずです。タイトルで勝手に想像して買いました)。
そのうちのひとつが15000円もするんですよ〜。イギリスの?図書館に
収蔵されてるような本なので高いんだそうだ。
「アレキサンダーの将校たち」という逃す手は無い本。

ハワイで映画のロビン・レイン・フォックスによるオフィシャルガイドを
買ったんですが、これが凄く面白いんだ! RLFの学者らしくない快活さ、
そのうえで紳士的なところなどが伝わってきます。まだ1/3までしか
読んでいないのですが、日本語訳が出たらおすすめします。

オリバー・ストーンとの出会い、その時に二人で話し合ったこと
(オリバーは「ヘファイスティオンは美しい。アレキサンダーもかつて、
彼にそう言ったと思うか」と訊いた、などなど)、あるいは自分が
名著「アレクサンドロス大王」を書いて以来、断続的に齎された
映画界からのオファーの話など、ひじょうに興味深いです。
メル・ギブソン、スピルバーグ、バズ・ラーマンなどを含む大勢の
映画関係者がアレクサンダーの生涯を映画化しようとし(すでに一度
なっている)、そのうちのいくつかは脚本まで仕上がっていたほどで、
それらに対するRLFの率直な考えが書かれています。
たとえば、スピルバーグなどの着想にはあからさまな無関心を見せ、
一度などは、製作会社のオーナーにまで会いに行き(たぶんアポなし)
「君のとこで作ろうとしてる映画はひどい。全部やめて
作り直すべきだ」と直談判し、実際に企画を転覆させたりという
テロリスティック情熱的なことをしてくれています。
あるいは、オリバーと会った時に彼ははっきりと、ちゃんと歴史考察に
基づいていなければダメだ、ということを伝えています。

オリバーの理解力にRLFが感銘を受けたことなども。二人の率直な意見の
交換が素晴らしい。
ほとんど伝説的な女流作家メアリー・ルノーに、RLFは一度手紙を貰っており、
その話も興味深いです。メアリー・ルノーの力は強いですね。もちろん
オリバーも彼女の作品に影響を受けてますし、企画段階で
「東方の第三者の眼で見たアレキサンダー」はユニークだけど
メアリー・ルノーがすでに(バゴアスで)やっている(からだめだ)、
という話も載っていました。

メアリー・ルノーのヘファイスティオン像は映画とはかなり違い、そのことも
あってか、私がいつもチェックしている大王サイトの管理人が昨日こういう
話をしました。「メアリー・ルノーは素晴らしいけれど、みんなこの映画は
彼女の小説がベースだとは思わないでほしい。あるいは、この映画を見て
はじめてこのペアリング(や大王自身)に興味を持った人に、一番の権威は
メアリー・ルノーだ、と安易に言わないで欲しい。というのも、やはり
この映画は彼女の作品とは違うものだし、彼女が書いたアレキサンダーは
やっぱりフィクションなんだから」
これには賛成です。掲示板で教えていただいたとおり、メアリー・ルノーの
代表作で、アレキサンダーの愛人だった美貌の宦官バゴアスの視点で、
大王と彼の周囲の人々の人生を綴った物語、「the persian boy」は
日本でも中央公論新社から翻訳、出版されるそうです。
メアリー・ルノーは日本でも知る人ぞ知る作家で、先日「ハドリアヌス帝の
回想」のレビューでも、「同じく著名な女流作家であるメアリー・ルノー
の本が日本でいまだ翻訳されていない事態は残念だ」と書かれていました。

一方、日本ではやや有名なイタリアの作家マンフレディの本は
ベストセラーではありますが、大王のファンはこの本を高く評価しては
いないようです。
アレキサンダーとその思想が理想化されすぎているとのこと。私はまだ
読んでいませんが、自分がどう感じるか楽しみです。
キリストの「最後の誘惑」で知られているNikos Kazantzakisの
Alexander the Greatは、1941年に刊行された若い世代向けの本のよう
ですが非常に評価が高いです。
彼はギリシア人でありながら、アレキサンダーを理想化することには抗って
この本を書いているそうです。

私が前に紹介し、ハワイでも積まれているのを見たスティーヴン・プレスフィールド
の本は最新の大王ノヴェルといった感じです(少なくとも広く知られている
範囲では)。

SPのヘファイスティオンはセクシーだし、アレキサンダーも理想化せず
書いているところが好きです。残忍性と同性愛を描ききれているか、は
大王ノヴェルでは大きなポイントです。
ヘファイスティオンと出会ってとき、その美しさと馬を扱う技術の高さに
敗北感を抱くアレキサンダーがなんともいいです。
ヘファイスティオンの父アミュントールは自分がアテナイ贔屓のため、
そのことがいつかフィリッポス王の不興を買って息子のキャリアが
ダメになることを恐れ、ヘファイスティオンを長い間ペラの宮廷から
遠ざけていたため、ペラの男の子たちにとってヘファイスティオンは
転校生(笑)だった、というのも実においしい。

そして、ペルシア語を勉強中、うまいこと発音ができない少年がおり、
その変な発音に皆がげらげらと笑い出すと、ヘファイスティオンが
真っ赤な顔で立ちあがり、「私たちは誇り高いギリシア人なんだぞ!
これからこの素晴らしいギリシアを背負って立つんだぞ! ペルシアと
戦い、彼らを征服するためには、彼らより賢く、正しく、勝れた存在に
ならねばならないんだぞ! なのにこんなことで子どもっぽく笑って!」
と怒るシーンがあり、最高ですv

映画の印象では、どこまでもアレキサンダーのイエスマンで陰に隠れている
存在でしたが、こんなオマセなヘファイスティオンもおいしいですね〜。
私にとってのヘファイスティオンはいつもおませちゃんです。
映画では逆に、ヘファイスティオンの子役はぼやーっとしてましたが(笑)。
子ヘファ、子アレキサンダーの名場面で、みんな固唾を飲んで見守る中、
一人だけあっちゃ向いてます(笑)。子アレのコーナー君と同じ
くらい、もう少し大人びた子を使ってもよかったなあ。やはりあのシーンで、
ヘファイスティオンがアレキサンダーに見惚れる、のは必要だったと思うので。


メアリー・ルノーの映像化権は、メル・ギブソンが押さえているそうで、
HBO(米ケーブルTV)でTVシリーズ化するかもしれない、
と言われていました(さてどうなるのか)。
HBO、しかもMLベースとくれば思いっきりホモってくれるはずです。
以前読んだ記事に、他の大王の映画化の動きに関して、RLFがちょっと
過激な発言をした、ということが書かれており、面白かったです。
これはバズ・ラーマンの映画に対しての発言で、彼はオリバーの脚本
は素晴らしいと思ったけど、ラーマンの脚本は(見せられた時)、
「からっぽ」だと思った、と言ったそうです。

さて、そろそろアレキサンダー/ヘファイスティオンficが各地でアップ
され始めました。でも、中にはメアリー・ルノーベースのものも多く、
特にヘファイスティオンの描写がジャレッドと一致せず、それを受けての
前述した発言だったようです。ルノーベースもあっていいと思うんですが、
確かに私なんかが読みたいのは、ジャレヘパですね〜。

ルノーベースの人からは、フラン・ボッシュは綺麗だったけど、映画の
バゴアスは気に食わない、という意見も多く出てきています。少女のような
美少年のはずなので、背が高すぎるし、年上すぎる、とのこと。
その前に、映画のバゴアスは個というものを殺しすぎ(笑)!
大王とのベッドシーンは、カットの場面が早すぎて、正直あの後
二人がセックスしたとは思えませんでした。ラブシーンは撮影してるはず
なので、DVDで見れたらいいんだけど。


映画ベースのアレ&ヘファのficでけっこう素敵なものが出てきてます。
ただし、大きなネタバレになるようなものはとりあえず紹介を避けます。
ロクサネの一人称の短いficなど、よかったなあ〜……。

あるficでは、映画の中で少年アレキサンダーがフィリッポス王に言われた
ことを、大人になりへファイスティオンに言う、というシーンがあり、
感動しました。
幼い頃、父に言われたことをじっと秘めて育ったという演出。それを愛する
人に言う。うーん、唸らせられます!
そのフィクの感動的な台詞(映画にはない):
“The sun rises,” Alexander said, “in your eyes, and sets in your smile.
You are the world to me. The hope of the new day I find here, with you.
I need no sun, Hephaestion, you will suffice until the end of days.”

おお〜なんつー美しさだ。

Sun and Starsというタイトルの美しい話も。ヘファが腸けなげです(笑)。
映画のネタバレになるので詳しくは書きませんが、大王は花嫁のベッドに
行かねばならんというのに、ヘファに息の詰まるような告白されて大王が
困り果てると、「いいんだ、私はお前に幸せになって欲しいんだ。
ロクサネやバゴアスが、お前を幸せにできるなら、私はいつでも自分の
立場を譲る」などとこれが女だったらひじょーに計算高い(笑)
ことを言ってアレキサンダーを翻弄します。

でも、現在出てきてるアレ&ヘファはだいたい、それほどサッピィでも
荒唐無稽でもなく、いい感じです。

私も漏れなくその一人ですが、アレ&ヘファが「セックスが何か知り」
お互いを求め始める……という類の、「初体験&友情→恋愛」ficが
沢山出てきて、ハァハァです。やっぱりおいしいよね〜。

そのうちのひとつが、少年アレキサンダーがとても魅力的。
友達もいなくツンとしてて、いつも庭のベンチにイリアスを持って(笑)
座ってるアレキサンダーに、ある時きれいな少年ヘファが話しかけてきて、
自分が王子だということにまったく物怖じしない様子で隣に座ります。
それからずっと、ヘファは彼の隣の位置を占める存在となり、最初は
うざいとしか思っていないのですが、そのうち、小袋の中のイリアス
のことを、ヘファが「今日も持ってきたの?」というように指摘して
くれるのを待つようになるアレキサンダー。
かわいすぎ!
ヘファが「誰が一番好きだい」と訊くと、アレは「もちろんアキレスだ」と。
そして、「お前はパトロクロスだ」と言ってしまいます。

ところがある時、二人で風呂に入っていると(共同浴場か)、背中合わせ
のヘファがハァハァしています。なんと、マスを掻いてアレキサンダーの
名前を呼んでいるではないか!!
アレキサンダーは怖くなって逃げ出してしまいます。
でも、やがて二人はお互いの気持ちを確かめ合います。ヘファは眠っている
アレキサンダーに口付けし、「もう堪えられないんだ」と言います。
二人は愛し合い、その後、アレキサンダーはヘファにすべてを与えた…
というオチ。まあ物語としてはなんてことはないんだけどね(笑)。

もうひとつ、馴れ初め編。これがまたかわいい。
地図を作成するのに、ヘファイスティオンがペンを片手に夢中になって
いると、アレキアンダーは自分に無関心なことが悔しくなり、インク壷に
指を入れてヘファイスティオンの頬にインクをつけます。
ヘファイスティオンは顔のインクをこすって取ろうとしますが、逆に
顔中インクだらけに。この時、何歳なのだろう、という疑問が生じる。
二人は追いかけっこになり、縺れ合って倒れます。ヘファはアレの上に
乗っかってます。すると、アレは情熱的にヘファを見つめ、キスしようと
します。ヘファは驚き、びくつきますが、すぐに気持ちをリラックスさせます。
するとアレキサンダーは「待て」と言って体位を逆転させてヘファの上に
のっかり、ヘファのしわくちゃのトーガを肩からスリップさせます。
待てよ、何歳だ?

いやでも何歳であれ白いトーガを肩からスリップさせるのはたまらない。
ジャレッドだと思うとカチンコチンコ。
それで何をするかというと、インクでヘファの胸に何か描きます。
「何て書いたの?」ヘファが尋ねると、アレは"mine"と答えます。
すると、愛らしいヘファ、恥ずかしがり、でも一途な光を眼にたたえ、
「私は前からおまえのものだよ」と! ハァハァ……!
そうなるとたまらず、アレキサンダーははげしく、技術の無い
キスをします……ちゃんちゃんv (え!?)

この二人、かなりの割合でバ、バカップル!? バカップル!?
私が先日アップした「潜む陰」もばかっぷる気味ですが。
実際映画で、あれだけバカップルっぷりを発揮されては、フィクでも
それを追随するしか。私はもう、アレキサンダーの
「へ、ヘファっヘファイスティオンヘファイスティオンっヘファ(略)」
に対して、ヘファイスティオンがいつ「…俺たちバカップルぽくない?」
と言いだすかとそればかりが気になって。でもそうするとたちまちアレキサンダー
は「いいではないか……たとえバカップルだろうとも。私はお前を愛してる。
そしてお前も。それでいいではないか……」などとのたまい、ヘファを
腕に抱き、ヘファも抱きしめ返して「ああ……そうだなアレキサンダー……
お前とこうしていられるなら脳が腐ったってもうどうだっていい」とか言い、
しかもそれが将校たちが揃ってる作戦会議中だったりするわけだな。
もちろんプトレミーやペルディッカスは表情ひとつ変えずいちゃつきが
終わるのを待ってるわけだな。「今日はいつもより長いな〜」


もうひとつ馴れ初め系萌えficを紹介。
http://www.fanfiction.net/s/2156804/1/
これなんですが、うーんいい! 二人のPOVで語られてます。
「いつからだろう、彼への純粋な友情が、愛と欲望に変わったのは…」
てな感じです。ヘファイスティオンに、はっきりとした欲望を抱きながら
どこか臆病なアレキサンダー。
それに対し、ヘファイスティオンは

I knew from earlier this year that he has started to look at me
differently. It was no longer the innocent brown eyes that had
captivated me as a youth, but with the eyes of a man.

「今年の早い段階で、彼が私を違う目で見るようになったことには
気づいていた。それはもはや、私を魅了した無垢な若者の茶色い眼では
なく、男の眼だった」

あーいいなあー少年が雄男に変わる時!
けれどヘファイスティオンは、「もちろん彼が正しい言い方でその気持ちを
告げてくれたら、自分のすべてを与える用意がある」けれども、アレは
もっとも高貴な身分の人間だし、二人が築いてきたこれまでの友情が
壊れることも恐れています。
彼と寝たいけどそれだけじゃ嫌だ、というヘファイスティオン。

この後、二人は川遊びをするのですが、当然の展開として縺れ合い、
おっぱじめそうになります。しかしここに、なんとかっつー友達がやってきて
二人は離れます。なんとかっつー(将校の名前ではない)若者は二人に
「君たちはやっぱりそういうことになってたんだな」と言いますが。
アレキサンダーはヘファイスティオンを抱きしめ、「このことは、今のところは、
黙っててくれるか」と友人に頼みます。友人は承諾します。
アレキサンダーはヘファに言います。「話し合う必要があるな。今夜、
食事の後で私の寝室に来てくれ」

ヘファイスティオン、イエィ! ついに夢が叶う! というところで、
無情にも続マーク。

あー続きが楽しみ。
また良質ficがアップされたら紹介します。でも、ずっと前に紹介した
バゴアスと三人のficほど萌えるものには出会えないなあ。あれはたぶん
ヘファが攻なんですが、彼がとっても魅力的です。
ヘファ攻アレ受ファンのコミュニティにあがってる話もかなりあり
ますが、これがまたすごくいいのが多いんだ〜。映画の二人とは違う
んですが、こっちはどちらかというと、ヘファイスティオンが大王に
もっと遠慮のない感じが多いです。私は、あんまりヘファが大王をラフに扱う
ものは好きじゃないんですが、対等な感じは好きです。というか、
大王が男らしくさえあればなんでもいいです。

今日もまとめて随分書いてしまいました。
明日は日本のオフィシャルサイトの紹介など。ひじょうに美しいです。
また、名前はアレキサンダーとヘファイスティオン以外はギリシア名で
統一するようで、よくやってくれた! ヘラルド! 一番理想的です。
私も日本語版の表記に倣うよう心がけます。
指輪のSEEも劇場公開するらしいですし、色々とやってくれますね。




コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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