今は夜の10時過ぎ。さっきシェラトンの一階でご飯を食べて きました。うまかった〜。今日はクリスマスパレードがありました。 アレクサンダーレビュー第二弾です。今日は大部分萌え話。 昨日の訂正などもあります。 ネタバレを含む詳しい内容解説と感想です。 今日観てきて、やっぱり私はこの映画が熱烈に好きです……。 昨日はあえてアレ&ヘパが不満と書きましたが、映画に詰め込まれた 二人のシーンはどれひとつとっても胸が締め付けられます(でも今日は 野次が飛んだ)。二度目で、やっぱりジャレヘパは美しいと再認識。 昨日から大王受だと言ってましたけど、二回目はヘパが受に見えました。 おかしいな(笑)。 昨日は聞き取れなかった台詞や、気づかなかった細かいショット に目を配れたということもあり、一体なんで 昨日はあんなに大王受に見えたのか考えてみたんですが、 最初のレスリングシーンが想像と全然違ったことにありました。 私は当然少年アレクサンダーはヘパを打ち負かすと思ってたんですが (ここで主人公が負けるはずはないと思っていた)、この時アレクサンダー はヘパに打ち負かされるのです。これにはちょっとがっかりした。 というのも、映像ではヘパを打ち負かしながら、プトレミーの ナレーションで、まったくその逆のこと:「アレクサンダーは たった一度だけ負けたことがある。ヘパイスティオンの腿に」を 挿入するなら、この演出の巧妙さと印象の鮮烈さは 見事だと思っていたのです。でも、事実格闘シーンでもヘパは 大王を負かしていて、そのシーンがやけに印象的で、大王受だな、 と妙に納得してしまったんですが、二回目を見ると、またちょっと印象が変わりました。だいたい劣情なんて催さないぞ、誰だあんな嘘を書いたのは! コーナー・パオロの少年アレクサンダーはまさに神児です。 それに比べてヘパはちょっとかわいいだけの凡庸な少年です。 それが19歳になると一転、ブロンドの紅顔の美少年はコリンに 早変わり(失礼な!)、逆に凡庸な少年はジャレッドに変わると、 やけにオイシイ。 それと、昨日書いた「カサンドロスはアレクサンダーにキスをしてる」は まっかなうそで、カサンドロスがキスしてるのは、たぶんペルディッカス です。 将校一人一人の感想です(ネタバレを含みます)。 >カサンドロス オリバーがジョナカサを映画に投入した理由についてはファンフォーラムでも揉めて ました。実際はカサンドロスは遠征には参加せず、マケドニアに残っていました。 でもやっぱりジョナカサがいるのといないのとでは、映画の印象が まるで違います。なんといっても、彼は痺れるほど美しい! どのショットを見ても(彼だけは無髭を通すんですが)、どの髪型も 衣装も、立ち振る舞いも抜群にセクシー。マケドニア兵士間にジョナカサ親衛隊の ひとつや二つ出来てること間違いなし。でもアレクサンダーの好みじゃないんだな。 オリバーがどこまで意図してるのかわかりませんが、カサンドロスは大王を 言葉巧みに持ち上げるタイプです。途中で、他の将校同様大王への愛を失いますが、 それでも彼は大王にピュアな恋心を抱いていたのでは。ficの領域かもしれませんが、 大王はおだて上手な彼の本性を見透かしていたんじゃないかな。あるいは自分への 気持ちも(笑)! 大王は時には調子に乗せられても、そういう男は本当には信用 しない。映画の中で大王はヘパに「この世で信頼出来るのはお前だけ」と言いますが、 プトレミーやクレイトス、ペルディッカス、クラテロスといった彼のお気に入りの 部下たちは、タイプは違えど皆アレクサンダーに正直です。カサンドロスは、私が 想像していたほど(彼には、大王暗殺説がつきまとう)冷酷な人間としては描かれて いませんでした。どこか冷酷そうなところはありましたが、表面化することはありません。 ただ、彼の大王の死直後の態度や最後に述べられたその後の彼の行動から考察すると、 私利私欲のためなら手段を選ばない男です。つまり、カサンドロスはひっそりと野心 を秘めるタイプでしたが、いよいよになるまで牙を覗かせなかったといえます。 いつでも冷酷になれたのに、そうならなかったのは、大王への個人的な愛が妨げに なったからではないでしょうか。勝手に想像しすぎっつーか絶対fic書くわ! ついでに、「落ち着け、アレクサンダー!」の発言はヘパではなくジョナカサのもの でした。ヘパを失い、狂人じみた大王の狂乱につき合わされながら、化粧を施された 女のように美しい顔に、うっすら涙を浮かべるカサンドロスの美貌は圧巻です。 少年カサンドロスは、少し大王たちより年上の少年で、やはり美しい。マケドニアの 毛深男たちが、遠くからこの少年たちを指くわえて見てる光景が目に浮かぶ。 「ヘパちゃんファン」「カサちゃんファン」「アレさまファン」とか宣言し合って、 早くもう少し大きくならないかなァ〜と日々夢想しながら、髭男たちがポエムなど 作ってる姿を想像すると、のた打ち回りたくもなります。 十年後にこのアイドルたちにケツを蹴り上げられまくることなど露知らず……(憐)。 ちなみに、カサンドロスにはメディオスという愛人(無論男)がいたそうですが、 映画には登場しません。手記の中で「アレクサンダー大王とは、和解しきれない 確執があった」と自ら述べているそうですが、映画の中でヘパに「お前は 間違いを犯してる、ヘパイスティオン!」と叫んでいるのを見ても、 「(大王への)愛に報いて貰えなかった男」だったと考えるのは、 当然腐女子の義務です(笑)。 >クレイトス 数限りなく場面をさらった男、として今やゲイリー・ストレッチへの信頼は 不動のものに。ヴァル・キルマーとアンジェリーナ・ジョリーと彼が最高の演技を している、と言われているのも頷けます。しかしちょっとオリバー、クレイトスを 贔屓しすぎでは! クレイトスのおいしいシーンの1/3でもヘパに譲ってくれてたら。 でも、クレイトス殺害のシーンが齎す衝撃を伝えるためには、彼にリッチロールを 与える必要がありました。 初登場は、少年アレクサンダーがブケファラスを見出すシーン。 この時すでに髭のないハンサムなクレイトスは場面をさらっています。 フィリッポスに檄を飛ばされながらブケファラスを乗りこなそうとするクレイトス ですが、暴れる馬相手に完敗。映画のクレイトスは、どう見てもフィリッポスの 愛人です。「ちくしょう、駄目ですぜ兄貴」と面目を潰されて面白くない クレイトスがやたら可愛い。この場面はフィリッポスもすごくいいです。 ヴァル・キルマーにはぜひ助演男優賞と名のつくものを総舐めにして貰いたく。 少年アレクサンダーが乗りこなすと、フィリッポスの隣で半分は心から祝福しつつ、 素直に喜べないクレイトスのふてくされた表情がく〜っ! アニキ! いい! お次は宴の席で、ヘパ以外眼中にないアレクサンダーに女を担いで持ってくる クレイトス。でも結局女は彼も眼中にないのか、愛人の息子のアレクサンダー の顔を掴み、「愛してるぜ、アレクサンダー!」と言って最初に額に一度、 次は唇に一度キッス。はにかみつつ、うざったそうに「俺もだ、クレイトス」 と言うアレクサンダー。するとクレイトスを後ろから羽交い絞めにして ヘパが何か言います。今日もクレアレキッスに脳が白くなってたせいで、 聞き取れなかった……。この時、蛇足ですがカサンドロスとペルディッカスも キスしてます。いやもうこの宴のシーンは、いかれてます……。 この時、アッタロスやほかの武将たちとは一緒にいないクレイトス、世代も近い ことからアレクサンダーらと仲良くやってるのも面白い。 ガウガメラ戦の前夜、将校たちが作戦会議を開くのですが、この時の彼の 「どうせ俺たちは死ぬんだからよ」という開き直りっぷりもカッコよすぎる。 大王史では有名な、クレイトスがアレキサンダーを助けるシーンもありました。 大王をガキ呼ばわりするのなんてウォーだ! クレイトスの殺害シーンは、コリンもゲイリーも周りの男たちも皆、熱演していて 瞬きもできない素晴らしさですが、オリバーは本当にこういう小さいアクション がうまい。 この他に私が気に入っているシーンとしては、ちょっとフェミニンなギリシア男 を傍にはべらせて「男はどうだ?」と言い、野卑な笑いを誘うシーン。 クレイトスはバゴアスを「きれいなペルシアの男の子」と侮蔑をこめて言い、 自分はギリシア男以外には絶対に手を出しません。ペルシアの女には手を出して たけど(笑)。 それと、ダレイオスのベッドに「イエ〜イ!」と飛び乗るシーン! 大王が 寝転がってる隣に割り込むので、アレ&ヘパファンは「そこはヘパの場所だ… クレイトス……」と思わず呟くところ。 もうひとつ、ヘパにちょっかいを出し、冗談で小突きあいになり、思わずヘパを 殴るひじょうに小さくまとまったスニペット。ペルディッカスがとめるのもいい! 漫画だと四コマという感じ。バゴアスが大王の前に現れるシーンで、ヘパが瞬き する時の効果音を入れるのなどもそうですが、こういうコミックリリーフが すごくうまい(少なくとも私好みです)。 でもクレイトスシーンを回想していると、ひとつ奇妙に符合しない点が。 フィリッポスは暗殺される直前、アレクサンダーに「クレイトスだ。 一番信用できる男だぞ」と言うのですが、宴会で大王にキスをして「愛してるぜ」 と言うシーンは絶対にその前の出来事。あれ? 時間軸おかしくないかな。 明日、もう一度確認してきます。 というわけで、私は相当クレイトスに入れ込んでいることが、上の文章を 読み直してわかった(笑)。 >プトレマイオス エリオットのプトレミーはたいしてセクシーじゃない、というのは 大 き な 間 違 い だ っ た ! たぶん、凡人ではないが大王ほど 天才的ではない、秀才肌。冷静で、物事を分析する能力があり、ある意味、 大王の部下たちの中ではペルディッカスと並んで一番オトナ。勿論エジプトを 掠め取ったくらいだから権力欲は強いに違いないけれど、大王の陣営内では 寡欲な方。ちょっとトロイのオデッセウスに共通点を見出せます。 ガウガメラでの弓射るシーンはかっこいいけど、彼が光ってるのは静かに 頭を悩ませてる時です。しかしながら、年老いたアンソニー・ホプキンス と若きプトレミー像との間には断裂があります。二人は同一人物とはとても 思えません。権力争いの中で強欲で饒舌な爺になってしまったのか……。 ガウガメラ合戦前夜の作戦会議で耳を傾ける姿、ロクサネとの結婚に反対する 会議での気難しい態度、そしてフィロタス殺害時の、額に手をあて寒心に堪えない 様子、ああ……プトレミーv ヒンドゥークシュで、大王と家・故郷について 話すシーンもいいです〜。個人的には、もう少しヘパイスティオンと絡んで 欲しかった。二人の関係を理解している者として、ロクサネと大王の結婚式で ヘパに何か声をかけたりして欲しかったです。 オリュンピアスはプトレミーのことを「いつも深く考えすぎ」と評します。 クレイトスと大王の喧嘩時も、「クレイトスの太守への昇進に乾杯」などと 言って最初に諍いの芽を摘もうとするのがよい。ところがそれがまたあらぬ方向に……。 二回目の観賞でも、老いたプトレマイオスは本当にうざったい。特に最後は 映画を台無しにする勢いで喋ります。この老いたプトレミーが、若きプトレミー の面影を残し、「考えすぎ」の、「無難」を好む、でも心の奥底に若き日の アレクサンダーへの思慕を残したままの男として描かれていたら、どんなに 素晴らしい映画になっていたことか。残念です。 >ペルディッカス ニール・ジャクソンのペルディッカスには、大きな役割は与えられていません。 台詞もそれほど多くはないです。ですが、ガウガメラ戦前夜の作戦会議で、最初に はっきりとその顔がスクリーンに表示された時、恋に落ちました(笑)。 げっやっぱりカッコいい……ペルディッカス。後の長髪スタイルもいいけど、 最初の短髪はやけにそそります。 映画におけるペルディッカス像は、この映画の功績のひとつです。世渡り上手、 というのが伝え聞くペルディッカス像を形容する上でもっとも相応しい表現かと 思いますが、映画のペルディッカスは、まさにそれ。 プトレマイオスに似ていますが、彼ほど深く考えすぎず、内省的でもなさそうで、 けれど基本は善良です。なまじハンサムなだけに、やっぱり隠れマケドニアファン がいそうだ。とりあえず、自分が千人部隊の一員だったら、ペルディッカスが 大隊長だとすごく嬉しい。相談にも乗ってくれそうです。アレクサンダーとも 個人的な軋轢を生まぬようちょっと距離を置いて付き合っていて、ヘパイスティオン が死ぬ時もプトレミーと一緒に一応付き添っています。 プトレマイオスと二人で酒を飲み交わしながら、「これからどうなるのか」などを 話し合っていたのかも。二人はお互いのことを「話が通じる」と思っていそう。 大王の死に際のペルディッカスの目的まっしぐらなところもカッコいい。 オリュンピアスはペルディッカスのことを何て言ってたっけ。明日聞いてこよう。 >クラテロス クラテロスは実にいい味を出していました。彼も発言自体は多くありませんが、 インドへ向かうと主張する大王に、兵士たちの声を代弁して「もうやめてくれ」 と嘆願するシーンは、胸を打ちます。実際のクラテロスはもっと乱暴で残酷な男 だったと思いますが、こんなクラテロスもいいですね。彼があまり高くない歩兵隊長 の身分から将校に昇進する演出と、オリュンピアスの「仲間たちにさえ気を許すな」 という忠告が重なるのなどは、うまいなあ。 >フィロタス フィロタスはパルメニオンの陰でまだまだ未熟な感じがして、そこがいいです。 父と子の関係は、パルメニオンが過小評価された偉大な男であるだけに、 すこぶる良好。アレクサンダーが、二人の父子関係と自分のを比べるような フィクを書くと面白いかもしれない。 彼はM&Cのウォーリーですが、少ない登場シーンで、いい演技をしてました。 ただ、処刑シーンはかなり簡潔でしたね。 >パルメニオン パルメニオンの功績は非常に大きいです。強硬なマケドニア至上主義派では ありますが、彼が人間的にも武人としても優れているのは誰の目にも明らか。 時には父親のようにアレクサンダーに接し、「私はあなたを子どもの頃から 知っている」と発言したりします。しかし、父親の世代の男たちの忠告は、 若者には耳障りなもの。大王は彼を「年寄り」呼ばわりします。 有名な、「もし私がパルメニオンならな。だが私はアレクサンダーだ」という 発言もあり。それでもなお、辛抱強く大王に従う老将の姿には涙が出ます(笑)。 でも、彼もペルシアの宦官に手出ししようとしてたっけ。 フィリッポスとの関係もいいのですが、昔馴染みのクレイトスと アンティゴノスに殺害されるシーンは、哀愁の漂ういいシーンです。 >アンティゴノス 台詞はほとんどなし。覚えているのは、戦闘シーンでのどやし、叱咤くらい。 でも、こういうむさい男が混じっていると、画面がある意味で引き立ちます。 たぶん、隻眼のアンティゴノスを出したのは(彼はペルシアで太守に任命され、 その後の遠征には加わらなかった)、最後に閉じた瞼の上に目を書くためで しょう(笑)。あのシーンでは笑いが起きてました。狂乱の宴には、悲哀と 空疎なジョークと緊迫感が漂っています。 >レオンナトス 露出度は高い。脳筋系というか元気受とかいう場違いな言葉が浮かんで上映中 笑いを堪えるのに必死でした。だって顔はカワイイもの。深く考えず野郎友達 と一緒にどこまでも行っちまうぜ、ってか。最後の宴でも、最後まではしゃいでた な……。でも大王はこういう男、好きなんじゃないかな。ばかだけど、素直。 >ネアルコス ネアルコスは、私の想像というより、安彦先生が描いたネアルコスにそっくり! オリバーは安彦漫画と阿刀田小説を読んだのでは、と本気で思い始めた。 あれっ、エラーが出た! 書きすぎとのことなので、ヘパイスティオン のことは、翌日にまわしました。
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