狼の目覚め、続編を書き出す直前で本編から読み始めてます。 現在上巻を読み終えたところですが、上巻はまとまり もありテンポもよく面白い。中巻は読み始めたばかり ですが、最初のあたりはちょっと疲れてるな、と思いました。 上巻の、デイヴィッドのポジションが改めて読んでみると よく書けていて、これは今回はじめて気がついた ことでした。書いている時は結末が頭にあっただけに、 印象が違ったのですが、あえて心をまっさらにして読み始め、 たぶんやっと読み手の皆さんと同じスタンスで読めたんではないか と思います。 特に、カールがデイヴィッドと他のキャラ(クレイグ含む)の 中間で振り子のように揺れているところで、クレイグへの愛を 再認識してデイヴィッドを孤立に追いやるようなあたり (オーランドたちへの脅迫でカールとヴィゴが事件から手を引くあたり)、 孤立無援のデイヴィッドの心理が、「書かれていない部分」から 伝わってくるのは、書いてる時は思いもつかなかったです。 自分の台詞のやりとりで笑うのもへんですが、読み手になって 読んでみると何度か噴出しました。個人的には、オーランドと 電話で話してる時のカールの発言「俺は分泌型か」がウケました。 でも面白い会話のやりとりのサービスが、ちょっと行き過ぎてる とこもありました。 デイヴィッドが「お前はプトレマイオスか」と言うシーンがあり、 びっくりしたんですがこれは天文学者のプトレマイオスですね。 あとがきに、アレクサンダーの名前もすでに登場してて、それもちょっと びっくりでした。3月の終りくらいにはもうアレクサンダーのことを 言ってたんだなあ。 ところで、このカールはかっこいい! ![]() このやさぐれ方、理想的だねえ〜。 http://www.theonering.net/scrapbook/group/1435/view/13369 こちらの下の方のカール画像が狼の続編にピタリなイメージなので、 プリントアウトして壁に貼りながら書こうかな。 ギリシアの愛の話が好評で嬉しいです〜。またしっかりと ネタを集めて濃度を高めたら書きます。ゼウスとガニュメデスの 話はよく知られているかもしれませんが、地上でもっとも美しい 美少年を、鷲になったゼウスが攫ってきて自分の媒酌係にするという 話です。この話で私が嬉しかったのは、この息子がどっかのトチ野郎 に奪われないよう、護衛までつけてた父親があんまり地上で嘆くので、 そのトチ野郎(ゼウス)が、ガニュメデスの形をした正座を天につくり、 父親を慰めた、という慰められるわけねー的なオチがついて いるからです。この星座が、みずがめ座というわけですが、 なぜ嬉しかったかというと、私がみずがめ座だからです。 そうか〜みずがめ座は美少年の形だったのか〜。 生まれた時からホモ好きになることが決定したというわけだな。 アレクサンダーとヘファイスティオンですが、史料を見ていくと、 ある過程では私はアレクサンダーが実際受だったんじゃ、という時期が あったんですが、最近ではヘパがやはり受だったかな、と思い始めて います。古代ギリシアでリバがまかり通ってたかは、アマゾンで買った 本などで調べてみたいです。 とはいえ、史実がどうであれ映画でコリンが受け受けしければ 世界の人々はアレクサンダーという男は部下にカマを掘られていた、で 納得することでしょう。ですから、現在はひとまず柔軟な姿勢で 二人を見守ってようと思います。 一見コリン@大王は受っぽい。でも、ロクサネ、バゴアスが登場する上、 負傷したジャレヘパを抱き起こすか抱えるかするシーンがあると言うので、 まだわかりません。 現在クルティウスの大王伝とニュートン・ムックを時間を見つけて読んでいます。 クルティウスの一文の引用がNMの方にあり、これが興味深い。 それまでにも、(大王が)熱をあげた相手はいた。王と親しい関係 にあったハンサムな宦官バゴアス。そしてエウクセニッポスという 若者もいた。信じがたいほどハンサムで、"ヘファイスティオンに 勝るとも劣らないほど美しいが、どちらかといえば弱々しく、 ヘファイスティオンの魅力とは全然違う"と宮廷内で取沙汰された。 とありました。ヘファイスティオンはやっぱりかなりの美形だった んですね。それも男性的な。うう、萌える! 数多の物語の中でその ことがあまり言及されないのは、同じく美形説があるアレクサンダー (主人公)を立ててのことだったのか。 このニュートン・ムックもおすすめです。BBCで製作された ドキュメンタリー映画「アレクサンダーがたどった道」をたどった 学者(映画制作者)マイケル・ウッドの視点が、ロビン・レイン・ フォックスにも増して冷静で、厳しすぎるくらいなのですが、おかげで アレクサンダーの実像が浮かび上がってきます。 たとえば、アレクサンダーは背が低くてずんぐり型だったはずだ、との こと。背が低いことはもう間違いない。父フィリッポス王は わずか5'2(157センチ)だったといいます。当時は今ほど高くなかったので 驚くほどの低さではなかったかもしれませんが、王子もこんなもんだろう といわれています。母も父も美しかったので、彼も 美男子だったと言いますが、マイケル・ウッドはそうではないと言います。 以前、彫刻に残されたアレクサンダーもあれほど美しかったかのかもと 私は書きましたが、ウッド氏は「彫刻にあるライオンのような鬣の髪型 などは、古代の人々の理想系(獅子に見立てる)だったので、あてに ならない」と言っています。 ナポリ考古学博物館の私が見逃した壁画の大王像が、実物に近そうだと いいます。たしかに、あれは当時作られたという説が有力だし、他と比べて 理想化されたような印象が薄いです。特に顎が張ってたはずだ、とウッド氏 言います。というのも、オリュンピアスと並んだオニキスのカメオ像や、 他の彫刻にも、故意に顎が張っているようなものがいくつかあるからだと 言います。 ついでに、アレクサンダーに関する誇大妄想癖のある躁うつ病のアル中説 をいたく信じたい。ウッド氏も、「心理学者なら即座に気がつくだろう。 ここに描かれた男は、現代風に言えば、確実に躁鬱病である」と書いて いますが、そのうえ性的に不能だったり包茎だったりしたら、 もうこんな面白い英雄はいない。とくにアレクアンダーは、 欝の時にしでかすことより、躁状態でしでかすことが面白いです(笑)。 性格的には、プルタルコスの描写では、 「アレクサンダーは仲間としては非常に楽しく、ふるまいは、当時の王子 の中でも群を抜いて魅力に溢れていたが、特に酒が入った時は、 不快なほど尊大になったり、兵卒と同等の人間に成り果てたり、 大言壮語して悦に入るばかりではなく、甘言に乗せられることもあった」 そうです。いいなあ〜。こうして古い友人を殺したり、ペルセポリスを 炎上させたのですね。これらのことを起こした後の彼のどっぷり欝状態 がまた面白い。こんな男を相手にしていたヘファイスティオンはたいそう 大変だったに違いないけど、この気質が形成される過程を幼い頃から 見守ってきた彼だからこそ、いつでもうまーく対処できたに違いない。 これは私見ですが、アレクサンダーは美というものに熱烈に惹かれ 信奉する内的資質があり、けれど性的な問題や恐母性などから、美 というものにどう対処すべきかが分からなかった男なのかもしれない、と 思いました。征服した国の貴族女性を丁重に扱ったり、美しかった ヘファイスティオンを「もうひとりのアレクサンダー」と言ってる ところからしても、美というものが彼の心を常に寛大にし、ある意味で 平伏させていたのかも。 最近の私の中でもアキ、ヘパの関係は形になってきてます。 まずヘパが凄く美形だった、ということが分かったので、男にも女にも 好き放題食指を伸ばしていたフィリッポスは、近習だったヘパら美形の近習を 食ってたことでしょう。カサンドロスあたりあやしい。 エペイロス(南西の小国)は、マケドニアの軍門に下ったので、 王子(アレクサンドロスと同名)を人質としてペラの宮廷に送り、 フィリッポスは彼を愛人にしていたといいますから、ヘパらも事実上人質と して宮廷に差し出されていたのだし、間違いない。 彼らの地位は宮廷内でも非常に高かったといいます。古代ギリシアの 性愛事情を考えると、男たちの愛を集めた青春期にある美少年(パイスと 呼ばれたそうです)は、もしも男たちから「強奪」されなければ、それは 非常に恥ずかしい事態だったといいます。なぜなら、家柄がよく美しいのに奪われ ないということはつまり性格が極端に悪い(笑)ことだと考え られていたからです。また次回書きますが、若者たちも素敵なダーリンが 自分を奪ってくれることをひたすら待っていたといいます。家族ぐるみで これを待ってます。 確かに自分が男だったら、性格の意地悪なカワイコちゃんと、見た目は そこそこだけど尽くすタイプv の子だったら、後者かなあ、などと 無駄なことをひとしきり考えた私です。 ヘファスティオンが仮にクルティウスが言うように「信じられないほど ハンサム」で、しかも古代ギリシアの男たちが目がない、男性的な 肉体美にまで恵まれていたとなれば、性格が悪くなかったのなら(爆笑) 彼はたくさんの男に求愛されているところです。ちなみに、沢山の男に 求愛された若者は、そのうち一人を選ぶことが出来ます。 でも、たとえ年下の美少年でも身分が自分より高い相手には手を出せなかっ たはずです。そう考えると、彼に手を出せたのは王かその側近(ヘパの父親 もこれに値するとされる)くらいだったことでしょう。でも王はつまみ食い 程度で、普段はもっぱら戦場で過ごしているし、他に身分の高い男がいたかも しれません。父親の親友の武将とか。 アレとヘパ像をこんな風に想像。アレ王子は子どもの頃 背が低く、年上とも同い年ともされる、ミエザ学校一の美少年、 すらりと背が高くカモシカのようなヘファイスティオンに ずっと憧れてます。ヘパは快活で清々しい男の子で、王子とも身分の差を 越え屈託なく接します。喧嘩もするかもしれないし、かけっこを競ったりも します。アレは王子という身分なので、ヘファイスティオンを自分の傍に おいて贔屓にし連れ回すわけですよ。一緒に母親のことを恋しく思ったり して。純粋でさっぱりした友情です。 ところがヘパの方は成熟が先を行ってて、剥けてるし、夜になると 年長の男と過ごします。時には相手が王子の父親なんてことも! 一方剥けてない包茎で童貞のアレクサンダー、昼と夜のヘパの違いに 嫌悪します。純粋な友達同士でいたい、と思う気持ちと、恋心がないまぜの 状態。うーんいいなあ。また、かねてよりあった父王へのライバル意識も。 けれど雄化するにつれ、彼もまたフィリッポス王から受け継いだ王としての 資質、征服者としての傲慢さを身につけていくわけです。相変わらず性の 悩みはあるものの、16才くらいになれば、立派な男です。 やがて、それまで抱いていた父王への反発や嫉妬が、彼が父王の実力と匹敵 あるいは上回った時点で、共感と敬愛に変わるのです。そうして父子は結局 は似たもの同士に。その時、アレクサンダーには父王のヘパへの態度が 完全に理解できるわけだ! エピック(笑)! でもってフィリッポス 王もまた、息子が一人前の男、征服者の世継ぎとなったことを危ぶみながら も認め、息子への敬意として、息子の最愛の男に手をつけるのをやめる、 なんてどうだろう! 萌えだ〜。それは他の近習たちも同様で、王子の側近 となればいずれ自分を脅かすかもしれんな、と思いながらも(事実、その後 父王はこの王子の友人たちをペラから一時追放している)、認める。 ヘパもまた、アレクサンダーの征服者としての眼に見つめられながら、 「もう、私の腕の中で母親を恋しがって泣いた王子ではない」 とか思いつつ、その頼もしさに「死ぬまでついていこう」と思ったり。 今回は妄想が過ぎました。 さっき冷麺を食べてきたんですが、おいしかった。
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