思い出に変わるまで
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ひとまず現場に戻ろう。 もし、姉が早く帰ってしまったら何もならない。
アパートの窓の明かりと出入り口が見渡せる場所に車を停めビデオのナイトモード+望遠でどれだけ撮れるのか試した。 けっこうハッキリ撮れてる。 部屋の明かりはついていた。
何分経ったろう。 さとしクンと義兄が車から出てもっと近寄ろうと色々場所を変えながら動いてる時、ドアからリードに繋げた子犬を引いた姉が出てきた。 あわてて義兄は車に戻り、見失ってたさとしクンから携帯に連絡が入った。 姉の後ろを距離を置いて尾行をすると。 歩いてる道を随時教えるから帰ってくる姉の姿をビデオまわしておいて。と。 ちょうど眠ってたタメがグズり出した為、ビデオを義兄に渡し、さとしクンには直接義兄と連絡をとってもらうようにした。
姉が散歩してる最中、警戒して念の為営業車を見えない場所に移した。 その時さとしクンが姉を見失い、散歩ルートが伝えれない状態になり、 義兄と姉が接近したときがあった。 ビデオを構えようと焦る義兄!! タイミング悪くさとしクンが義兄に電話し、バイブにしておかなかったので着メロが鳴った!! 夜中だし音は響く。 でも、姉は振り向きもせず部屋に戻っていったが、気づかれたか微妙な感じ。 こういった時は妙に心配症になり 「ぜったい気づかれた」 「小走りで戻っていった」 と気にした。
当然撮影は失敗。
またまた作戦会議。
気づかれたとしたら・・・ 私たちが外で待ってると姉が知ったら きっと姉は朝まで、もしかしたら夜が明けても出てこないかもしれない。 そうしたら、踏み込むしかない。
気づかれなかったら・・・ 証拠を集めるチャンスは増える。
でもいづれは相手の男を交えて話はしたい。 遅かれ早かれ迎える修羅場だ。
2:00前 そうしてるうちに部屋の明かりは消えた。 10分経過 20分経過 ドアが開く気配は無い
出てくる所を抑え、話合う 呼び鈴を鳴らし出て来させる
いずれにせよ、終盤を迎える事になる 義兄は私たちの弟を呼んだ。 踏み込み話し合いをする事になるだろうから・・・。 以前よりこういった機会になれば私、弟は同席するつもりだったから。 弟は明日仕事にもかかわらず、すぐ家を出てくれた。 夜中だから車を飛ばして一時間程。 運良く姉の動きは無い。
弟が到着した時、車の中には嫁も乗ってた。 今までの経緯を説明し、これから起こるであろう出来事を想定して全員で話し合った。
3:00過ぎたあたりだろうか 部屋の明かりが点いた。 車の中でかたずを飲んで見張ってた全員に緊張が走る。 助手席に座ってた義兄がビデオを準備。 さとしクンがICレコーダーをポケットに入れ 後部座席に居た私は弟に電話。 明かりが付いた事を教えた。
出てくるかもしれない。
「出てきたらどうする?」 さとしクンの問いに黙り込む義兄。 私は義兄の指示があったらすぐに伝えれるように弟と車内の会話を洩らすことなく伝えた。 「出てきたら・・・出てきたら・・・・」 まだ心が決まらない義兄。 きっと子供の事や今後の事を考えているのだろう。
だけど時間は義兄の考えがまとまるまで待ってはくれず
「あ!!ドアが開く!出てくるで!!」
「行く!もう押さえる!こんな生活は終わりにする。ズルズルしてても仕方ない!」 車から出て行く義兄 ビデオはさとしクンから私に渡された。
「押さえるよ、○○(弟の名前)、行って!私ら車移動させて袋小路塞ぐから」
弟が走って向かった。
その間、姉は自分の車に乗り込み、エンジンをかけ、袋小路から出ようとしていた。 さとしクンの営業者が行く手を塞ぎ、姉の車の前を弟と義兄が立ち塞ぎドアを空け、エンジンを止めさせ、姉を外に出した。 私は窓越しに様子をビデオにおさえてた。
姉の表情は無表情だった
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