堀井On-Line



[168] 忘れられないあのお店−1

2001年10月02日(火)


このキーワードを聞いただけでも、ある年齢を超えた人なら深い思いに駆られるはずだ。

初めてのデ-トで入った店とか、初めて勤めた時の近くのお店とか。

これをキーワードに過去をさかのぼると、無限に近い記憶が戻ってくるはずだ。

考えていたら予想を超えて、全く違う思いが底より湧き出してきた。

それが意外と?長岡の大手通りの‘生家の池津屋’という店だ。

要するに幼児体験の自身のアイデンデテーに立ち返るということだった。

私の3歳の時に両親が計画、仮店輔のため木造の家を今の厚生会館(前は公会堂)の前に引越した。

下に丸たんぼうを入れて移動したのだ。個人の申請として全国で初めてのビル建設の始まりという。

昭和24〜25年、その時のことをありありと覚えている。

そしてビルの完成、そして引越し、仮ネグラの二階の奥の場所。

今の緊張感の数倍あった、ということは当時の方が圧縮されていたという事か。

あの白壁の匂い!そして三階に引越し。四階に従業員のねぐらと倉庫。

子供ながら色いろあった。それが(トップページの倉蔵の写真)の中にある。

今から考えてみれば異常体験だった。

でも刺激的で悲しくもあり、楽しい毎日であった。

10人の家族と10人以上の従業員の戦場のような毎日!

軽く面白い小説になるような日々であった。

                −つづくー

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