ある大学院生の日記

2005年07月02日(土) シンポジウム2日目

昨日に引き続いてアジアの税制改革についての国際シンポジウムに出かけました。蕁麻疹がちょこっと出ていたので、ちょっといらいら気味ではありましたが、たいへん勉強になりました。モデルを考えるときには捨象したことは何かに注意するべきだ、というのはよく聞きますが、税制の話では、徴税制度(tax administration)が、とくに途上国の文脈では重要なようです。最近、東南アジアの人と税制の話をする機会があったこともあって、ふむふむと思っていたのですが、いったい「tax administration」で何を意味するのか、が最後のほうになって分かんなくなってしまいました。Complianceの話も入るんでしょうが、印象では汚職の話と強く関係しているような気もします。だから、ITを入れればなんとかなるという問題ではなくて、徴税機構内の昇進や評価、研修、採用制度の問題でもあるのではないかと思います。「tax administration」って会計とかそういう問題だったんでしょうか。日本の徴税制度は長らくうまくやってきたのではないかと(クロヨンの問題などありますが)思いますから、ITや納税者番号制度は、問題の解決につながるかもしれませんが、あんまり本質的ではないのではないかと感じました。「tax administration」ってなんだったの?


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