ある大学院生の日記

2002年03月07日(木) 3月は去る

というが,のほほんとしていたらあっというまに日が過ぎる.やなこった.
内閣府に行ったあとに,とりあえず論文を読んだ.Dahlby, Bev [1998] “Progressive Taxation and the Social Marginal Cost of Public Funds” Journal of Public Economics, 67(1), 105-122 なのである.Snow and Warren [1996] は実はけっこう一般均衡的なモデルを組んでいたのだが,それを部分均衡っぽくして,累進労働所得税のもとでのMCPFの公式を提示している,というもの.税収の使い道などはさしあたって考慮していないし,労働供給の変化にともなう賃金率の変化も考えてはいないけど,まあそりゃ無視できるだろうきっと.Royの恒等式とか,スルツキー分解とかを駆使して,推計できるパラメタを使った式に変形していくというのはけっこう苦手なんだけどなあ….
ま,それはそれとして,これをつかった計算について,同じヒトの Dahlby, Bev [1994] "The Distortionary Effect of Rising Taxes" in Deficit Reduction: What Pain; What Gain? edited by R. Robson and W. Scarth, The C.D. Howe Institute, 44-72 というのがあって,ぜひ見たいのだが,残念ながら本屋で売ってる類のものではないらしいうえ,94年とちょと古いので,PDFで落っこちているわけでもない.残念.どうにか入手できないものか.図書館にもないようだ.
というわけで,なんとなく眠いので,医療データの整理なんかしてみた.Stataはえらい.けど,変数の数に制約があるなんて知らんかったぞ.2000も変数を使うことなんてないとおもうけどさ.


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