Dahlby [1998] を読んで,図書館で使えそうなデータをいろいろ見てみた.「賃金センサス」や「毎勤統計」には賃金と労働時間が載っているが,企業側からのデータなので世帯が意思決定主体だとすると扱いにくい.「就業構造基本調査」には必要そうなデータはそろっているが,年報ベースだと回帰に使えるほどのデータが集まるかどうか疑問.所得階層別にデータがないところもイタイ.「家計調査」は収支については細かいデータがあるが,労働時間のデータがほとんどない.「国税庁統計年報書」や,「民間給与実態統計調査結果」をとりあえず借りてきて,データを打ち込んでいたら,なんとなんと,Web上で公開されていることが発覚.官庁をなめすぎてました.あーあ.
労働供給の弾力性については感度分析をするとすれば,家調か国税庁統計が使いやすいような気がするな.Dahlbyさんはカナダのどんなデータを使ったんだろう?
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