たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2004年09月24日(金) 雨の降る日に。

人は皆誰でも 流れる時の中で
いくつもの別れに涙する だけどあなたは一人
赤いパラソルには あなたが似合う
雨の降る日は いつでも 時はさかのぼる

あなたが好きだから 静かな夜は
電話の音に 今でもときめいてしまう

やさしさがたりない 心が見えない
季節外れの寒さが この胸にしみる

オフコース:「雨の降る日に」



雨が降るとだいたいこの曲が頭の中を流れる。
特に思い出のある曲、と言うわけではないし、オフコースはむしろあまり好きではなかった。
たまたま少しばかりピアノが弾ける、と言うことで、友達のバンドから誘われて、ライブに出ることになり、何曲か弾いたのがオフコースの曲だった。
友達のキーに合わせて転調させたり、結構大変な思いをしたこともあって、「オフコース」と言うと、ピアノに向かい苦しむ日々、と言うイメージが無きにしも非ず。
しかも22の時にあたしをこっぴどく振った男がオフコース(小田和正)の熱烈なファンであり、そのこともあたしからオフコースを遠ざける一因となっている。

それでも、市販されていた譜面は結構簡単にアレンジされていて、ぼんやりとピアノに向かうにはちょうどよい曲が多く、好んで弾いていたのが「雨の降る日に」だった。
若い頃は失恋の痛みやらなにやらを思い起こし、その切なさにばかり目を向け、涙したのだが、もう若くない今となっては、それこそ本当に恋愛に限らず、いくつもの別れを経て、改めてこの曲が頭をよぎると、若い頃とはまた違った意味での切なさで、胸がいっぱいになるのだ。


目に見えるものだけが全てではない。
見えないからといたずらに不安を抱えるのは愚かなのかもしれない。
それでも。
形にしたいと、見えないものを形にしたいと、強く、強く願ってしまう。
それはやはり、愚かなのだろう。



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