八月の最中に『ムーミン谷の十一月』トーベ・ヤンソン(講談社文庫)読む。ある朝、目がさめると急にあたりに満ちていた秋の気配に、スナフキンは、今年もまた旅に出る季節がやってきたと知る。「秋になると、旅に出るものと、のこるものとにわかれます。いつだって、そうでした。めいめいの、すきずきでいいのです」。「でも、ぐずぐずしていて、とりかえしのつかなくならないうちに、どちらにするのか、きめなくてはなりません」。北東北、今年は梅雨明け宣言なし。今日も雨。肌寒い。「すでに季節は秋に向かっている」。テレビからアナウンサーの声が聞こえる。