日々雑感
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2003年05月26日(月) 地震

夕方、地震。東北のほうで震度6というニュースを聞き、実家に電話してみるがつながらない。電話回線が乱れていたらしく、夜の9時頃になってようやく連絡がとれる。「急にひどい眩暈がしたので『ついに身体がおかしくなったか』と思ったら地震だった」。とりあえず、大きな被害がなくてよかった。

ちょうど20年前の同じ日、やはり東北日本海側で大きな地震があった。小学校での理科の授業中、カタカタという小さな音がしたかと思うと、いきなり自分たちを取り囲むすべてのものが大きく揺れ始めたのだ。少し大きめの地震はその後何度も経験したけれども、それらと何かが決定的に違う。空気そのものが震えて、世界全体が音をたてて唸る。自分が小さかったからそう感じたのか、それとも、あれが大地震というものなのか。派手に開いたり閉じたりを繰り返す窓ガラスの向こうで、プールの水が信じられないほど高い波をつくっていたのを覚えている。

地震の怖さは、自分たちではどうしようもないことに対するそれだ。固いと信ずる地面の上に立っていることすら、簡単に覆され得るのだ。

夜、各テレビ局では地震のニュース。地元の駅が中継で映る。「あ、あの店」「この制服はあの高校」など、一瞬地震を忘れて見入ってしまう。


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