日々雑感
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雨の匂いのする日。風も強い。本格的に降り出す前の、ざわざわとした感じが好きだ。ときおり激しく木が揺れる。鳥が鳴く。雲がものすごい速さで流れてゆく。
『ロルカ・ダリ』A.ロドリーゴ(六興出版)読む。画家ダリと、グラナダに生まれた詩人ロルカの物語。才気あふれ、伊達男としてならしたダリは、ほとんど身体を動かせなくなった晩年、かつて共に過ごした友の名を呼ぶときだけ一瞬目を輝かせたという。「ミ・アミーゴ・ロルカ(私の友、ロルカ)」。そのとき、どんな日々が彼の胸に浮かんでいただろう。若かった自分たち。過ぎていったもの。胸がつまる。
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