川べりの土手に桃の花咲く。風にのって橋の上まで匂いがのぼってくる。紅梅。れんぎょう。裏道には白木蓮の大木(遠くからだと、真っ白な鳥の群れが集まって羽を休めているようにも見える)。街の中に急に「色」が溢れ出してきた。花の色は生命力そのものという感じがする。ひとつひとつに、つい足を止めてしまう。久しぶりの夕焼け。遠くの木々は影となる。