日々雑感
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昨晩は、テレビでACミランと中村俊輔属するレッジーナの試合を観て夜更かし。予想していたとはいえ、実況アナウンサーはひたすら「俊輔」連呼。あんまり俊輔、俊輔言うので「日本人は必ず日本人選手を応援しなきゃいけないんかい」とむかつきながら観る。中村俊輔自身に恨みはない、というか、むしろ好きな選手であるけれども。
放送が終わる頃には、もう夜が明ける気配がしている。車の音。猫やカラスの声。明け方には遠くの音が聞こえる。そして、そんな時間帯には、なぜだか自分がたどるかもしれなかった道がいくつも浮かんでは消える。意識的に選ばなかったもの。偶然の積み重なりで手に入れられなかったもの。無数に枝分かれする自分の「これまで」が、瞬間、空高くから地上を眺めるように、すべて見えてしまうような気がするのだ。
戻りたいとか、ああしていればよかったとか、思うわけではない。俯瞰する自分はどこか遠くにいる。明け方にはいろんな時間の境界が曖昧になるのかもしれない。
会えるかもしれなかった人。訪れるかもしれなかった場所。ぼんやりと想いながら、外が明るくなる前に眠る。
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