TOI,TOI,TOI!


2002年11月29日(金) バルトークQの弾くバルトーク

水曜の夜、マンハイムへ。
バルトークカルテットのコンサートを聴きにいった。

前日、前々日と、学生達の演奏を聞いた後だったので、
彼らのいったいなにが凄いのかが、はっきりと分かった。

彼らの弾くバルトークの曲の演奏は、もう本当に・・・笑ってしまうほどすごい。
4人で楽器を使っておしゃべりしてるみたいなのだ。ハンガリー語での会話そのものだ。
作曲家バルトークと同じ国民だという誇り。
バルトークに対する、尊敬と親愛、友愛。
45年間という年月を、いろいろな思いや経験を経た、この深み。これに触れられただけで、もう本当に幸せと思った。
味わいが違う。
そして、バルトークは暖かい。
けして、攻撃的な音楽ではない。
不協和音も、なにもかも、無意味に汚かったり苦しかったりするものが何もなく、
全部、あったかい。

本当、即興で弾いているみたいに、何にもとらわれず自由自在に皆が弾いていて、それでいて皆の波長がぴったり同じなの。気持ちいいよ〜。かっこいいよ〜。

このまま曲が終わらないでずっと弾いていてくれればいいのに・・・と思いながら聞いた。

ああ、また彼らのレッスンを受けたい。
受けなければ。
なんといっても最高なのは彼らだと、再確認した。


話は変わって、
フランクフルトで、カルテットの勉強ができる相手を探していた件。

原沙千絵似のマライケは、David(ダヴィットではなくデヴィットというらしい)のリサイタル後に2人でピザを食べにいって(2人で半分こ)いろいろ話してたら、すごく価値観が似てる部分が多いみたいだった。
同じ先生に習っている人と一緒に弾きたいと思っていたので、ビオラとチェロが見つかったら是非一緒に弾こうという話になった。

そして、クリストフにAlzenauで話していた件だけど、彼は社交辞令じゃなくちゃんと考えてくれてた!いいやつ!不良っぽいのにさ!
彼が組んでいるというのは、なんとデヴィットだった。セカンドが学校を移ってしまい、今は活動休止状態だったんだけど、トーマス(うちのクラス)を入れようという話になっていたところだったらしい。
でもクリストフが言うには、トーマスはそんなに乗り気じゃないらしいのね。
デヴィットはトーマスとやりたそうなんだけど。

で、なんとなんと、今日デヴィットとクリストフ二人に図書館で呼び止められ、今度新曲初演とブラームスのクインテットの本番がある。それを一緒にやろうぜ。と言ってくれた。

わーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!

まあ、これが続くか続かないか、先のことまで考えるのではなく、勉強できることを勉強しよう!って感じです。
トーマスの方がいいということになれば、それでいいや。

オールドイツ人なので、言葉の不安はありますが・・・。


  
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