| 2006年04月12日(水) |
『それでも優しいものだけは変わらないのでしょう新世界』 |
ナルニアを見てきましたー。ディズニーなので、大丈夫かしらと思っていたのですけれど。 毒にも薬にもならないものにはなっていなくて安心しました。
こんばんわ、ちゃんとアスラン惨殺シーンはありました。もえぎです。 あの場面どうするんだろ…と思っていましたが、削除ではありませんでした。 戦闘シーンもなかなか楽しかったですし、そしてルーは可愛かったです。 ただわたし、どういうわけだかルーは赤毛だと思い込んでいました。黒髪なのですね。 (赤毛のルーはショコラの原作版でしょうに…) 良かったのです。良かったのですが。 ―…これからのことを思うと、かなしくて、そこはかとなく切なくて、なりません。 スーは。スーは…。 でもお菓子がおいしそうだったのでよしとしましょう(何それ)おかしー、おかしー。 タムナスさんもビーバーさんも可愛かったです。 あと二刀流のケンタウロスがかっこよすぎてどうしようかと思いました。 一人で内心『クロスナイト…!クロスナイト……!!』ってなってました。アホです。 そしてこともあろうにアスランをふかふかしたいと思ってしまったのは秘密です。
アスラン、及びアッシュという名前は、とても好きです。同時に悲しくもありますが。 この名前は誰にも使って欲しくないなんて、傲慢なことさえ考えてしまうくらいです。 けれど偉大な王たるナルニアのアスランは使っても良いのだろうと納得してしまいました。 でも、それ以外では出来れば使って欲しくのない名前です。 わたしの知った、最初の『アスラン』はあの彼だけ。 夜明けの翡翠たる、孤高な山猫。傷ついてかなしくて戦って奇跡のように生きた人。 彼はたくさんのものを持っていましたが、残っているものは僅かです。 あれほど懸命に生きたというのに。 ですから。どうか。 彼の愛する人が親しみや愛情を込めて呼んだ彼の名前だけでも。 せめて、彼だけのものであって欲しいと願うのです。
さあてちょっぴりしんみりなんてするはずもなく、懲りないもえぎさんは今日も新世界です。 紺堂嬢には『もうリハビリいいんじゃあ』とあきれられるくらいです。 それでもまだ書いてるのですからアホとしか言いようがありませんね。 しかも今また書いてるのなんて、鉄拳5の仁さんED絡めたお話ですよ?(笑) あの、殺人的にかっこいい仁さんのやつです。見た時はどうしようかと思いました。 『う…ああああん仁さんそんなん悲しいようお母さん悲しむよう……でもものっそいかっこいいようわあああん』 と、なったやつです。あの仁さんのかっこよさは破壊的だと思います。何あれ。 まあ部屋のセンスは最悪でしたが、あれはおじいちゃんの趣味なのでしょう。 鉄拳5、仁さんEDの後日談。ちょっぴり救いを求めて更に新世界もまぜてみました。 なんでもできる新世界クオリティ万歳です。 そして今日は、先日言うておりました、キングさんとフェリシアのお話。 ナプコンで、本当の意味でナムコクロスカプコンしてるのはこのペアだけなのです。 カプコンキャラとナムコキャラがタッグを組んでいる唯一のユニット。 二人とも孤児院を経営しているという共通点があります。 それゆえ『ペアにしよう!』と考え付いたスタッフさまは偉いと思います。 ちぐはぐに見えて、なかなか可愛い素敵なペアです。お陰でキングさん大好きです。 きちんとナプコンにおける、キングさんの名台詞も入れておきました(笑)
『それでも優しいものだけは変わらないのでしょう新世界』
なんやかんやと騒ぎがあったので、世界的に有名なミュージカルスターとプロレスラーも、タッグを組んで新世界な戦いへと身を投じることとなりました。まあでもそもそも戦いには慣れている二人なのでちっとも問題はありません。ないのです。――ないはずでしたが。
「あぁーっ!もう、ダメだってばキングさん!!」 敵を倒して一息ついて。やれやれと思いながらも、ついいつもの癖で勝ちポーズを決めてしまったキングに、傍らから鋭い批難の声があがります。その声の主が誰かなど、考えるまでも見るまでもありません。きゅうきょタッグを組むことになった当のお相手、フェリシアです。 けれどもキングには批難される理由が分かりません。敵はやっつけましたし、それにより味方の負担は減りました。フェリシアが喜んだりはしゃいだりするのなら分かりますが、ぶうぶう言う理由がありません。戦う神父さんはくるりと振り返ると、マスクの奥からややくぐもった声で問います。 『何がだ、フェリシア』 「何がって…決まってるじゃない!キングさんの決めポーズっ」 『?ああ、これはいつもの癖でしてしまっただけだが』 「だぁーからっ、そのポーズがダメなの!」 天真爛漫なキャットウーマンが、珍しく厳しい表情で―それでも全体に漂う愛らしい雰囲気が損なわれることはありませんが―キングに詰め寄ると、今ひとつどういうことなのか掴めていないパートナーに、大きな猫の手の、肉球ぷにぷにな指をびしりと突き出します。 「キングさんは神父さんでしょ!そんな、指で喉を掻っ切って、親指を地面に向けるようなパフォーマンスはしちゃダメ!」 むう、と不満げに言われ、ああそういうことかと、彼はやっと得心がいきました。成る程。確かにあの仕草は、聖職にある者にしてはかなりぎょっとするようなポーズかもしれません。同じく孤児院を経営しているフェリシアが反対するのも頷けますが、キングにだって言い分があります。 『フェリシア。私は神父でもあるが、プロレスラーでもある。子供たちを養うために戦わなければならない。それにこのパフォーマンスは、師が教えてくれたものであって…』 「プロレスラーだけど神父さんでしょ。大好きな神父さまがそんなことしてる、なんて知ったら、子供たち悲しむよ?それにキングさん優しいのに…すっごく優しいのに……そりゃあいつもはキバむき出しにして怒ってるみたいだけどさあ」 『……これはマスクだ』 「でもでも!もうそんなパフォーマンスしちゃダメだよ、子供たち泣いちゃうよ!?」 『そういうわけにもいかんのだ』 「う…うにゃぁ〜…」 敬愛する師から受け継いだ大切なものなのだと、淡々と説明を続けてゆくうちに、フェリシアのしっぽが徐々にしゅんみりと下がってゆきます。見るからに分かりやすい落ち込みかたに、少々キングの胸も痛みますが、こればかりは仕方あるまいと自分に言い聞かせます。 気持ちは嬉しいがすまない、と一言謝ろうと思いマスクの奥の口を開こうとしました。が。
「うぅ…わぁああああああん!!」 なんと突然、フェリシアのキラキラしたエメラルドの瞳いっぱいに涙が盛り上がったかと思うと、その場にぺたりと座り込み、傍目など気にせず大声で泣き出してしまいました。これには流石の神父さんもびっくりです。いつも元気一杯、みんなを励ますような茶目っ気たっぷりの笑顔に満ちた表情に、ほろほろと大粒の涙を零れ落ちてゆきます。驚き慌て、内心狼狽してしまっているキングの前で、フェリシアの泣き声はやむことがなく、おっきな両手を目元に当てながらもわあわあと泣き続けます。 『フェ、フェリシア』 「あああああん!そんなことしてたら、キングさん子供たちに怖がられちゃうよう、嫌われちゃうよう!」 『私の正体を子供たちは知らないし、私は気にしていない』 「キングさん子供たちが大好きなのに、その子供たちから嫌われちゃうなんて、悲しすぎるにゃあ!」 『お前の気持ちは嬉しい。だが、私はそれを承知の上でリングに上がっている』 「うあああああん!キングさん怒ってるぅううう!キバぴかぴかしてるううううう!!」 『いやだからこれはマスクだと』 「うぇええええええん!」 『―…分かった、お前と組んでいる間は、あの勝ちポーズは封印しよう』 「…でも癖なんでしょう?」 『癖でも出さないように努力する』 「えっく…うう、本当に?」 『ああ。約束しよう。お前が望むのなら神に誓っても良い。だからもう、そんなに泣くな』 キングが譲歩案を提示し、更には信じる神までも持ち出しました。いかな歴戦の猛者とはいえ、女の子や子供の涙には勝てません。いまだほとほと涙を落とし続けるフェリシアの顔を覗き込むように、ややしゃがみながらあやすみたいに口にすると、目を真っ赤にしたまま、まだしゃくりあげている彼女がじいっと見上げてきます。 そうして、次の瞬間。 「…………うんっ♪」 にぱ、と、ころり満面の笑顔。今泣いたカラスがなんとやら。今泣いた猫がなんとやら?勝ち誇った子供の笑みに、キングはやっと彼女が『ミュージカル女優』であることを思い出しました。やられた…と思いこめかみを押さえますが、そんなに悪い気はしません。マスクの奥に浮かべられた表情は、仕方ないな、と言わんばかりの微苦笑でした。フェリシアはフェリシアなりに、同じ孤児院経営者である心優しい戦う神父さんを思い遣っているのですから。 「えへ。これで安心だね」 『……流石女優だな』 「ふっふ〜♪でもね、思ってたことはほんとだよ。子供たちも、あたしも、キングさん大好きだもん!」 『全米一のミュージカルスターからのファンコールとは、光栄だ』 「いつかキングさんも、あたしの舞台に出てね!ちゃあんと役は用意しておくから!」 『うむ』 にゃあにゃあとじゃれつくように腕や背中にくっついてくるフェリシアを、キングは揺らぎもせずに受け止めてやりながら、おかしな獣な優しい二人は一緒に行きます。
新世界はおかしなもので。けれども時には優しいもので。優しいものに人も獣も関係ありません。何もかもがしっちゃかめっちゃかでありながらも、優しいものはそうしてそこにあるのです。多分、懐が深いとかそういう問題ではないのでしょうが、まあ良くはありませんでしょうか? あ。因みに。後日パーティーインしたキングさんの尊敬するお師匠さんも、なにせ当のポーズの本家だけに、ついフェリシアの前であの仕草をしてしまいました。そして同じような泣き落とし作戦が決行され、悪の華と讃えられた名ヒールも、女の子の涙には勝てませんでした。けれどもこちらは元祖な本元、いくら意識してもどうしてもやってしまうのでした。そしてそのたび涙目のフェリシアを宥めるのは師弟二人のお仕事です。けれどアーマーキングのお師匠さんもうんとこさ努力して、どうにかプリーズヘルプミーの時だけは出さないようにしているそうです。 女のコは世界最強、ううん、きっと宇宙最強。どれだけ強かろうが権力があろうがなんだろうが、かなうわけがないのです。そういうものですよね新世界?
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