日記

2004年06月08日(火) 「豚の死んだ日」はマドンナBのじゃないですっけ?(独り言)



ちょ…ちょっと、すごいものを読んでしまいました……。
立ち読みしてて衝動買い。だって最初の十ページくらいで泣き出してしまって。


こんばんわ、『わたしはこれがよみたかったのだ』。もえぎです。
文章のありかた…おはなしのありかた…。このところ、ずっと悩んでいて。
ようやくそのこたえのはしっこを、つかまえた気がしました。
凄い。凄いのです。こんなのって。
ぼろぼろ泣き出してしまう。いとしくてくるしくてもだえそう。
読んでいて、途中でぱたりと本を伏せて置いて、涙ぐんで。
ほんの、短いおはなしがたくさん。本当に短い。
なのにどうしてこれほどまでやさしくてあたたかで零れるのはあまい涙。

旅をするはなびらが魚の子らにはなす、その古風な口調の優美さ。
目の悪いおばあさんのために、困りながらもお経をとなえる白狐のあいらしさ。
にこにこしながら『おいしいおかしがございます』―と書いた赤おにの愛しさ。
細い炎のような星が、どろだらけのかささぎをすすいで黄金星となる清らかさ。

そして。
開始数ページで、立ち読みのわたしが泣き出した。台詞。
ああやばいこのままでは本気で泣くと、慌ててレジへ向かいました。
しくしくとあたたかなふとんで泣き出したこども。
お母さんに問われて言ったこども。
『どうして、だれも、あのりゅうをかわいがってやらないの。』

―…たまらない。
わたしは、昔から悲劇があまり好きでないのです。
だから、シェイクスピアや『アビリルのあがない』で目を赤く泣き腫らすのを楽しむ
アンの気持ちが、そこだけがよく分からなかったのです。
世界はこんなにもかなしいものがたくさんあるのに、
それ以上のかなしみをどうして好き好んで求められなければならないのかと。
弱い考え方ですが、そう思ってしまうのです。
わたしは、こんな話で、ぼろぼろと泣きます。
映画や本でよく見かけるコピー『泣ける!』とかいうのは信用しません。
だってそれは泣かすのが目的みたいで嘘っぽいのです。
たあいもない、と鼻で笑われるやもしれない。でもわたしはたまらない。

ちいさく、うつくしい、ささやかなせかい。
平安貴族の求めた世界はそれ。
他愛のない平穏。
わたしの求める世界はこれ。
それと。これと。今日のほん。
みんながおぼろげな線で繋がっているのやもしれない――
取り敢えず、お題の最後をしめくくる一節だけは決まりました。
まるでホビットの冒険みたいに。


ごめんなさい、本当なら今日は、
こないだ葵嬢に聞いた話を書こうと思っていたのです。
高橋監督がそらおそろしく感じてしまうほどのお話を。
あと、アルベドとイールズオーブァの関連性とか。
けれど今日は。思いがけない伏兵により吹き飛んでしまいました。
また明日にでも書きますね。要望があるとは思えませんが(笑)

今日はありがとうございました、ひろすけおじさん。
すてきなお話を本当にこころから。
少しだけ、道が見えたように思います。


 < 過去  INDEX  未来 >


もえぎ [HOMEPAGE]