キャッチコピー−に 『〇〇から5年の時を経た感動の一冊』 こんなものがある。そうか、5年か。それだけ時間をかけたのだから『良いもの』だろうと思ってしまうことがある。 でも、時間をかければかけるほど、価値の落ちるものもこの世には存在するのだ。
こんばんは、あまつばめです。 この雑記もジャンル外のことばかり書いているので、移動のことを考えたほうがいいのでしょうか? 最近はいくら読んでも『痛いこと』って感じではないので。 まあ、居心地のよさに、しばらくはいるでしょう。 甘ったれた人間なので、ご勘弁をしてください。
今日の夕飯は、だめになりそうなものをとにかく食べてしまおうというコンセプトらしく、統一感がありませんでした。 まあ、焼き魚とたけのこの煮物は良いとしまして、冷凍食品のシュウマイと枝豆、賞味期限が怪しい納豆でした。あと、名前はありませんが、いろいろ残り物が入ったスープなどなど…
枝豆と納豆を交互に食べながら、 「これも同じ大豆からできているんだよな」 と考えてしまいました。
枝豆は熟していない大豆をゆでたもので、ビールのおつまみに最適なものです。
想像してください。 暑い夏。 首振り扇風機がまわる中、ちゃぶ台前に座ってビール片手に高校野球を見る父親。 瓶ビールを手酌している。そのおつまみは?
少なく見積もっても70%は枝豆です。 これこそ、枝豆の力。 大人が夏を感じる風物詩。3種の仁義といっても過言ではないのです。
納豆はどうでしょう。
枝豆より長く育てた大豆を水に一晩つけてゆで、わらにつめてしっかり発酵させたもの。 時間も手間もたっぷりかかった一品。 世間でこう呼ばれます。
『腐った豆』
腐っているわけではなく発酵しているだけなのに、です。 「発酵=腐る」なら、醤油は「腐った豆汁」お酒は「腐った米汁」チーズは「腐った乳の塊」……上げていったらきりがないでしょう。でも、そんな風には呼ばれません。 においもあり、糸を引くところが印象を悪くしているのでしょう。友人など、 「靴下のにおいがする」 と、食べている横で称えてくれました。 食卓の上に並ぶ靴下。 明らかな非日常です。
栄養学を置いておきますと、大豆の中で一番もてはやされる時期は枝豆です。一番蔑まれるのは納豆です。
『ビールの友』VS『腐った豆』
もしくは、
『夏の風物』VS『靴下のにおい』
悪い意味でしか、納豆は勝てません。 ここは枝豆の傘下に入って出直すべきでしょう。 キャッチフレーズはこうです。
『あの枝豆が1年の時を経た、感動の一品』
以上、納豆保護団体(嘘)からのお知らせでした。
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