Wanderings / 千津
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 2002年08月10日(土) 結論 

以前の様に始発に乗ってやって来ないのも、電話がこないのも、電話に出ないのも、彼の母親が私との間に立っているのも、全てが結果なのだと思う。

母親の影響力は消せないのだろう。彼が実家にいるかぎり私に勝ち目は無い。

彼は彼の母親の前で私を庇ってくれない。私の母は昨日彼の母親に電話されて文句を言われて、そういうふうに感じたと言い、別の人をさがせと言った。彼女を自分の母親から守る人でなければ不幸せになると言った。私の父親がその母親の言いなりになる人だから、母の言うことは正しいのだと思う。

彼の優柔不断な態度も母親の過干渉も嫌いだ。その事を伝えたら「千津が少し煩わしくなった」と言われた。「もう会わない」と言われた。それでも私はまだ会いたい。

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返信がこない。

彼がいない家に帰るのは嫌だった。彼の物が無い部屋を見るのは嫌だった。

高校時代の友人に告白された。高校の頃から好きだったと言われた。高価なプレゼントを貰った。頼りにしてほしい、一緒にいたい、君をよろこばせたいと言われた。この人ならば今私が彼に求めて得られないものを与えてくれるのだろう、この人とならば私は幸福になれるのだろうと思った。

だけれど私はどれだけ泣いても辛くても今は彼の傍に居たいと思う。だから今はつきあえないと断った。それでもまた会いに来ると言われた。

私はその人と再会して過ごした数時間が予想以上に楽しくて、また会いたいと思い、大切な友人だと認識した。だから不確かな答えで応えたくなかった。

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彼の物が部屋から無くなってその分だけ心に穴が空いて、そこに彼以外の人を入れてしまいそうで、自分の気持ちを保てなくなる。穴を埋めてくれるだろう人が3人いる。泣いても辛くても今は彼の傍に居たいと言った気持ちに偽りは無いのに、やはり私はそこまで強くは無い。情けない。

彼に電話をして会いにきてと言ったけれど彼は目の前のものを優先して私を選ばなかった。私は「私を選んで」と泣いて言い、彼は今から私のもとへ向かうと答えた。電話が切られ電話の電源も切られた。彼と連絡がつかない。彼はきっと来ないだろう。

うざいとか煩わしいとか行きたくないとか、拒絶の言葉があるならそれを言って欲しかった。嘘をつかれたくなかった。嘘をつかれたことに傷付いた。昨日から4回くらい嘘をつかれている。私は彼を信じることが出来なくなるのだろうか。暴力は嫌いだけれどあえて殴ってやりたい。それぐらい腹が立った、その後に悲しくなった。でも私は許してしまうんだろう。そしてまた同じことの繰り返しになるのか。私は彼に好かれたいだけなのにそれは無理な事なのだろうか。


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