原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2003年05月23日(金) CATS

劇団四季のミュージカル『CATS』を見てきた。
かなり成功している商業演劇、ということで決して安くはなかった。
で。
【ここから先、ネタばれ注意!】
はっきり言って、ストーリーはほとんどあってなきが如し、という感じに思えた。
「年に一度、一匹の猫がジェリクルキャットに選ばれ、昇天する」
ということだけど、あまり複雑な人間……じゃなくて「猫間関係」は描かれてなかったと思うし、考えさせられたのは唯一、「老いさらばえた娼婦」としてみんなから嫌われていた猫が「ジェリクルキャット」として昇天する、というだけだった。

でも、だったら高いチケット代、無駄になったかというと、そういう感じはぜんぜんしない。
音楽はポップというよりもむしとクラシック調。
発声の仕方はオペラ。
ダンスはまるでバレエ(実際バレエを習っている団員が多いそうな)。
それらの能力をフルに活用して、「猫」を演じきっている出演者たち。
そうして、凝った装置。

なんか、そういう「かたち」だけで、わたしはすっかり満足してしまったのだった。

みんな、キレイだった。

あーあーあ、あと20年早く自分が自分らしく生きても良いということを知っていれば、わたしも絶対にああいう「うたって踊れる劇団員」を目指しただろうに。

わたしは、男の体=醜いから絶対無理、と思って、表に立つことをできるだけ控えていたのだった。
音楽だけは別だったけど。
数百人の人たちの前で演奏したり歌ったりしたこともある。

……とか言ってるヒマがあったら、せめて自分の音楽くらい、磨こうよ!!>自分


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