samahani
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2005年09月18日(日) をのこもすなるぱあちぃといふもの

夫の上司が主催するパーティーは、多くても1年に2回くらいのものではあるけれど、いつまで経っても私には気が重いものである。所属の部署の全員と一部の人の配偶者を合わせて、一度に80人程も自宅に呼べるというのも凄いことだけれど、日本人は私と夫だけだし、他に知り合いが居るわけでもない。

夫の勤務先の人たちは、えらくインターナショナルなのである。夫の担当する地域が中東&北アフリカということもあり、エジプト人、イエメン人、モロッコ人、チュニジア人なども多く、名前を聞いても、「無浜り」とか「丸めろ」とか「足いる」とか(←適当)1回ではとても憶えらない。

夫は普段職場で話される英語が、お互いネイティブのものではないから分かりやすいと言うけれど、私にはアメリカ人の英語以外は本当に聞きづらい。私にいろいろ話しかけてくれる人もいたし、難しいことを言っているわけではないのだけれど、あまり話が続かない。女性職員も多く働いているのだけれど、そういう人とは、英語の上手下手以上に(こちらが)微妙な溝を感じてしまう。結局一番話が弾み、長く話をしていたのは、夫がノルウェー人(職員)のアメリカ人奥さんとだった。

彼女に「家では、ノルウェー語で話していますか?」と話しかけたら、「夫はノルウェー語、私は英語で、子どもに話しかけています。私はアメリカ人だから」と言われて、奥さんの見た目が北欧っぽい人だったので、同国人だろうと思い込んでしまう私の世間の狭さをちょっとばかり恥じ入る。去年までの夫の上司は、小柄で華奢な黒人女性で、とても仕事の出来る人と夫に聞いてイメージしていた人とあまりに違っていて「えっ!?この人が?」と驚いた。

夫の職場には、国際結婚のカップルがとても多い。そのうえ、チュニジア出身のフランス国籍で、奥さんがモロッコ系アメリカ人で、2・3ヶ国語を喋るのは普通というような、人種だとか国籍だとかを超越した「コスモポリタン」と呼ぶのが相応しい人たちなのだ。

あるときのパーティーで、日本人同士のカップルで、英語もやっと(私のこと)のような人は、全然いないと気づいて、あちゃー、わたしったらこんなところによく頑張って居るもんだなあとしみじみ思ったこともある。

そうは言いながらも、7年もいるうち、パーティに参加する人たちを醒めた目で見る自分も居て、同じ部署にいる同僚同士仲良くしましょうという趣旨の裏に、生き残りをかけた駆け引きもあるのだろうなということをうっすらと感じながら人々を眺めている。去年参加していたイラン人のカップル(奥さんとは色々話をした)は、もう居なかった。上司との折り合いが悪く、条件闘争をしたらしいけれど、部署を移動することもなく、結局辞めていったらしい。

久しぶりのパーティー、どっと疲れて、おまけに翌日は二日酔いだった。はふー。


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