キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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会いたいと思うのは自分だけ。 電話をしたいと思うのは自分だけ。 淋しいのは自分だけ。 結局、1人だった。
本当はそうじゃないかもしれない。 Jも、時には会いたいと思ってくれてるのかもしれない。 でも、私はそう強く信じられない。
先週末にJに会った。 幸せだったけれど、最後はやっぱり哀しかった。 また離れることも淋しいけれど、でも一番哀しいのは また会えなくなってしまうというのに、Jが哀しそうな顔をしないこと。 Jは私と会えなくても全然平気なんだねー、と思うと いつものようにやりきれない気持ちになった。
新幹線に乗っても、メールは一通も来ない。 私はいつだって、想う側なのかな。 淋しいのが自分だけだってことが、哀しすぎて 家に帰って また泣いた。またもや自分が惨めになった。 想ってばかりの恋愛は、正直つらい。 ましてや遠距離なんて、辛すぎる。
でも、Jと会ったとき、Jは私を抱きしめながら 不安そうな顔で 「はる、ほんとに幸せ?」と聞いてきた。 「だいすきだよ。」と言ってくれた。 愛されてるなぁ、と実感できるのはこういう瞬間で 離れてしまうとすぐに不安に襲われる。
家に帰ってから眠る前に、電話をした。 さみしい、なんて言いたくなかったけれど、言ってしまった。 君は「また会えるよ。」と、言った。
私は そんな言葉が聞きたいんじゃないんだよ。
私は幸せなはずなのに 幸せだと感じられない。 私が幸せだと感じられないのなら、それは幸せではないのだ。 客観的に私を見てくれる人が、たとえ「君は幸せだ」と言ってくれたとしても。
恋愛なんてこりごりだ。傷つくことも、もう疲れた。 王子様なんて現れる訳がない。 だって私はお姫様じゃないもの。
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