キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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Jと付き合い続けるかどうか、明確な答えは出なかった。 でも私は前みたいに落ち込むことは無かった。
前に一度(?)別れを切り出したとき、 『やっぱり別れるのは無理だー。。』って思ったけれど、 今回は大丈夫な気がした。 一人で立っていられる力があると思った。 幸せは、もっと別にところにあるんだって信じれた。 確証なんか何も無かったけど。
別れを選ぶことはできた。 でも、やっぱり思い出すのはJの笑顔だった。 たくさん、たくさん、ほんとにたくさん傷ついて泣いてきたけれど Jは私のことを、本当に好いていてくれた。誰よりも。 例え、私の望みを叶えてくれなくても、 理想の恋人じゃなくても、 私を必要だと言い、私を信じてくれた。 騙されてるかもしれないけど。笑
つまらない私の話を、いつも聞いてくれた。 「はるは今日何してたの?教えて。」と言ってくれた。
もう一度信じてみてもいいかなぁと思った。 また裏切られるかもしれない、とは思ったけれど その時、また喧嘩をすればいい。 無理だと思ったら、別れればいい。 私は、大丈夫だから。
別れようっていう結論に至らなかったのは、 最近少しずつだけど、Jが変わってきてくれたから。 ほんの、ほんの少しだけど。 電話に出られなかったら、「ごめんね。」って言うようになったとか、 「明日は電話できるから、しようね。」って言うようになったとか、 メールも、ちゃんとくれるようになったとか。 些細な変化だけど、私にとっては凄く大きいものだった。
以前の私は、何でも尽くしてあげて、許してあげることが愛だと思ってた。 だから何でも我慢してた。だから苦しかった。 でも今は、我慢することは違うんだって思える。 私も少し変わったんだなー、と思う。 変われて良かったと思う。 そう思わせてくれたのはJなんだなって思う。
そして、Jと電話をした。 また普通に、今日あったこととかを楽しく話してたけど、途中で 「オレは、はるが好きだよ。」 「はるが居れば幸せ。」 とJが言った。 私は、「私もだよ。」と言わずに「うん。」と言った。 些細な抵抗。(意味不明)
Jは何度も私の名前を呼んで、 「ずっと、『はるー。』って呼びたかったんだよ。」と言ってた。
私は、Jに名前を呼んでもらうのが好き。 それが移ったのか、Jも、私に名前を呼んでもらうことが好きになった。
クリスマスの話もした。 映画観ようね、とか 美味しいもの食べようね、とか。 プリクラ撮ろうね、とか。
私は、映画が楽しみ。 何を観るかなんて決まってないけど、 Jがずっと、手を繋いでいてくれるから。 それが幸せだから。
「はるちゃんを、はぐしたまま寝るんだー。」 と、Jが言った。
早く来ないかな、クリスマス。 キリスト教徒じゃなくても、クリスマスがあってよかった。
これからどんなことがあっても、 自分が幸せになれる道を歩こう。 たとえそれがJと一緒に歩く道じゃなかったとしても、 強く生きていこう。 何となく、そう思ったし、そう思えた。
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