キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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先日、私は21歳から22歳になった。
今までで一番最悪の誕生日。
一番最初に祝ってもらいたかったのは言うまでも無くJ。 一番、愛をこめて祝ってもらいたかったのも、J。
それなのに。 彼は私を裏切った。 何一つ叶わなかった願い。
誕生日になった0時。 私は泣きながら過ごした。 電話もかかってこなかった。 メールもなかった。 会いにきてくれるなんてことは、これっぽっちも無かった。
4時くらいまで寝れなかった。 目が覚めると目がいつものように腫れてた。 日中もずっと、沈んだ気持ちだった。
何度電話しても、電話に出てくれないJ。
でも私には分かってた。 Jが、私のことを嫌ってるから電話に出ないんじゃなくて 私に「別れ」を告げられるのが怖くて電話に出ないんだってこと。 予想はしていたことだけど、後に確証に変わった。
誕生日当日の18時頃。 やっとJからメールが来た。
「誕生日おめでとう。 遅くなってごめん。 メールでごめん。
プレゼントも用意できなくて 0時に電話もできなくて サヨナラを告げられるのが怖くて 電話に出られない。 自分が情けない。 生まれ変わりたい。
ずっとはるのメール、待ってたんだよ。」
なんて、勝手な男。 そして誰よりも、弱い人。
ばか、ばか、ばか。 だいきらい。 だいきらい。 ありえない。 ありえないよ。ばかやろう。
話し合った。 私はずっと泣いてた。
もうダメだって、もう別れるって、何度も言った。
「もっと一緒に居たかった。」
私が泣きながらそう言うと
「…なんで過去形なの?」
と、言った。
Jは、自分が悪いとはあまり思ってないみたいだった。 土日に連絡するという約束を破ったことも 誕生日を一番に祝わなかったことも プレゼントなんで何も用意してくれてなかったことも 電話に出なかったことも
あんまり、悪いと思ってなかったみたいだった。
私はそれを怒ってみたけど、 「はるだって3日間メールくれなかったじゃん。」 とJに怒りながら言われた。
何で私が怒られてるんだろ?(汗) 何か…っていうか全てが間違ってるだろ!
もうありえないよ。
つづく。
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