キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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もう君はあたしと一緒に話すことはないのかなぁと思うと 哀しくてしょうがないんだけど
私が切り出したことだから、私のせいだから 引き止めたり繋ぎとめておいたりは出来ない。
夢を見た。 返事を待つ夢を見た。 私はまた泣いて手を離した。
メールが返って来ない間 君は何を考えて時間を過ごしているのかなぁと考える。 もうメールは返ってこないかもしれない。
そうしたら今度こそさよならだ。
待つ時間はとてもとても長く感じて
ぱたん、と床にたおれこんで、目を伏せた。
私は聞いた気がした。何かが崩れていく音を。
最初のメールが返って来たとき 自分の意思とは反対に泣いた。
頭のどこかで「かなしい」と
精一杯に泣いていた。
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