
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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| 2008年07月26日(土) ■ |
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| 来た事があるよ、此処は君の町。 |
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凡そ先生と呼ばれる業種はきらい若しくは苦手に属するのやも知れない。なんというか萎縮してしまう自分の小ささもありますが、それ以上に、あまり今の御時世いないとは思いますが、敬って当然と思うお客と敬われて当然という先生の図式がどうしても頭を擡げ、素人より少し知っているだけの存在としか捉えられない。良くも悪しくもそれは事実だと思いますが。 先日から度々後頭部辺りに痛みを感じていて、元々頭痛持ちとまではいきませんがそういったところもあるので気にしていなかったのですが、万年病気のデパートである知人が行け行けと急かすので、まぁ素人判断でつまらない事になってもと渋々、病院へ行く事へしたんですが。 先ず第一の関門は付近に個人院が数多あり過ぎてどれにしてよいのやら、時間は掛かるが適当に振り分けてくれそうな某大病院にすればと助言を受けたので、何処かも知らないくせに散々道案内だけはしてきたそこに決定しました。道案内と言うのも勤め先に隣接している道を真直ぐ一本行けばいいんだそうで、実際そうして口頭で伝える事数十回ありましたが、今回初めて実物を拝みました。最低な道案内人。 結果的には矢張りありがちで普通の一般的な、何某か重病に伴うものではないという診断で、これには自分もそう思っていた節があるので、というかある意味国民病ですからね、んで元々そのタイプだったので、問題はないんですが、矢張り大病院というのは待ち時間が長い事。不死鳥の騎士団を持っていってよかったと言わざるを得ません。 流れ作業の途中でポケベルを貰えるのですがそこに至る前の、人の手による呼び出しの判り難い事、病院自体も避けてきたんですが取り分けそうした大病院は避け続けていたので始めて一人で受診しなければならないとあってやや緊張する自分を鬱陶しそうに鼻で笑っている看護士(でも多分この人だけが微妙だった)(他の看護士さんは親切にして笑顔でいて下さったもの)、拙いと先んじて前置きながらもやっぱり拙い症状の描写に呆れている医師に関しては、折悪しく若い男性というものあって自分が強張っていたせいもありやり取りがぎこちない事、気苦労ばっかりで余計に疲れた気がします。 そういう点も病院が苦手な一つで、風邪なんかで体力低下しているから他の病気に罹りそうという人もいますが自分は専らこっちがメインです。 昔から痛みを表現する事は大の苦手でした。例えば右腕が痛いとして、肘から下が痛いくらいまでしか捉えられないんです。ピンポイントでは全然判明しない。若しかしたら鈍いので、痛んだ時に箇所に手を当ててもその頃には痛みが引く或いは拡散しているからやも知れませんが、そんでもって痛みの種類もわからない。鈍いか鋭いかの二極くらいにしか分けられず、範囲も種類も口頭で述べられないならその時点でお医者様の方としてもお手上げな訳です。その辺も相俟って相性が悪いったら。 兎に角今後も出来得る限り避けたいですね。身構えて余計に体調を崩すし、殆ど(経験不足や舌足らずなどで)自分が悪いとわかっているから愚痴る事も出来ないので、余計居心地が悪くなる。
でもなぁ。改善したいとも考えている訳ですよ。誰でも彼でもびくついてちゃどうしようもない。ビターバージンで名無しの男子も仰っていましたが、何もしていないのに被害者面してびくつかれたら何か悪い事したのかなって傷つく、というのも理解出来るし。 そこまではいかないとて、例えばバイト先の方なら後々不手際で迷惑を掛けてしまう可能性なんかも考慮して未だしも、ほんの一時行きずりの、先程の道案内するだけの人にまで怯えるのは、ただの慣性だ。 いや確かに下手な案内してクレームに持ち込まれたら困るんですが、うーん、なんていうか、自分が責任を追わない場面で、立場が出来る訳でもないのに、必要以上に引け腰なのはマイナスだろうと。 いや例えその後何かしらの関係性が出来るにしたって矢張り第一印象が展開を左右しますからやっぱりあれなんですが、まぁ少しずつ徐々にという意味合いで。 この傍若無人さで常に構えられても困るでしょうが、猫を被っている訳でも無いのに、そしてより親密な関係性を築きたいと誰かに何処かで思った時、小心者然とした姿だけが自分の実像と取られるのは全く以てお互いにナンセンスです。 そもそもなんでそうした態度になってしまうのだろうか。そりゃ小心者だからじゃないのか。いやその一言で全てをすませてしまうのは怠惰だ。その辺を突き詰めないと始まらなさそう。 そんな感じで何かしら前進出来るといんですけどね、何事も。
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