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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2008年07月17日(木)
考えるのも探るのも、莫迦みたいだね。


やっぱりちょっぴり不死鳥の騎士団はシリーズ中一番苦手やも知れないと、読み進める度胃がちくちく。
ハリーが終始怒りっ放しなのに多分ついていけないんだろうなぁ。確かにプリンスでのロンの浮かれっぷりと傲慢さもイタいですが、基本的にハリーの視点、ハリーからの情報を与えられる身としては、随分な差です。
勿論わかる内容もありますがね。別に聖人君子を期待している訳ではないし、成長記録のような側面がある事からもいつまでもただのいい子ちゃんだとあくまでもキャラクターに捉えられてしまう。
嗚呼、でもイタいんです。特に下巻を考えると。DA活動は中々楽しいですが、ダンブルドアへの不信や、夢を信じ、そしてシリウスから貰った鏡の存在を忘れているハリーを思うと、いや今の内想像でダメージ受けていた方が後々なんだこんなもんかって思えますからね、存分に食らっておきます。
ところでささやかな疑問なんですが、ゴブレットの最後、例の馬無し馬車で移動しているのにセストラルに気が付かないのは、何か時差とかがあるんでしょうか。ショックが収まったらとか?

すきなものがすきでなくなるのも一つの当たり前で、きらいなんじゃなくてそこまで熱狂的じゃ無くなったとか、言ってしまえば冷めたとか、度合いは色々あるけれど。
だけどその時それをすきだと言っていた分、もうそこまですきじゃないと言い難い空気がある時もある。特に接する人々が周知であったり況してその関係でお近付きになったのなら、尚更。
でも、偽り続けて変わらぬ愛を誓うなんて、馬鹿馬鹿しくって出来ないよ。


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