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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
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2008年07月07日(月)
箱舟が白い川を渡る。


スネイプ先生考察サイトに出会い思わず熟考してみるテスト。
実に単純な人間なので、誰かが聞き易い言葉で好意的な意見を述べているとすぐさま鵜呑みにしてしまうのですが、そうして物事をすきになれるならいい事だと思いつつ。
なんだろう、どうしよう、セブルス可愛過ぎる事に気が付いてしまった。笑えないくらいかわいんだぜ。
で、その方のセブルス愛の日記を見ていると、というよりそこにあった一文に自分が過敏に反応しただけなんですが、スネイプとルーピンの関係性が非常にオツなものではないかと。
ルーピンがジェームズ・シリウス組に属していた間柄から憎んでいたとても脱狼薬をきちんと煎じたり、そのスネイプいじめの際も助けないながら加担はせず、見て見ぬふりもいじめの一環だとは思いますが、その日記でそこに対しての補足がありまして、ルーピンにしてみれば人狼化してしまうという極度の秘密を抱えていながら共に過ごせる学友なんです、ちょっとの義侠心でぶち壊したくはないんじゃないかと。
また、スパイ役という点でも共通していて、現在スネイプがヴォルデモートとダンブルドアどちらに加担しているのやら明白にはされていませんが、どちらに属していてもスパイであると言うのは変わらず、その大変さとか気苦労とか、一番慮ってやれるのは同じくスパイしているルーピンなのかなって。
それと、ダンブルドアがスネイプを信じている明確な根拠は一つの謎とされていながら、性善説が一枚噛んでいるのも事実じゃなかろうかと。これも考察の受け売りですが、ヴォルデモートの危険性を察知し監視にも及んでいたダンブルドアは、つまりリドルに関しては無償の愛情を注ぐ事は無かったんじゃないかと。誰の事も信じていたい、どんな人間にだっていいところはあると信じ始めた、というにはやや強引ですが、よりその想いが強固になったのは、ひょっとしたらリドルを愛し導いてやれなかった苦難から、どんな状況であれスネイプを信じるという心情に発展したのかな、とか。
だとしても、信じようとしている、という気概は、中々スネイプが哀れです。承知の通りヴォルデモートは人を信用する事が無いし、死喰い人は訝っているし、不死鳥の騎士団はダンブルドアが信じていると言うのを根拠に、そしてダンブルドアも信じようとしているだけだったら。あ、やばいスネイプ愛し過ぎる(笑)。
ところでスネイプといえば、非常に困った事がありまして、映画として映像化される前から懐いていたイメージが未だに抜け切らないんです。先ず第一にそのイメージが先行してから、ようやっと映画版のスネイプが出てくるといった次第で。
そのイメージ映像と言うのが、スナフキンなんですよ。えぇ、ムーミン谷のあのお方です。……な、な、なんかわかって貰えないかな!! 最近はデフォルトスナフキンではなく上手く実写と混ざった感じの想像図まで出来てしまって本気でスネイプを思い起こす時それしか浮かばないのが笑えてしまって、コート! 帽子!
結局コスプレと笑っている時点で微妙だとは理解しているんですよ。でも抜け切らない。


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