原初

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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2008年07月06日(日)
まだ、傍にいて、くれるでしょう?


特に理由も無く謎のプリンス下巻をぱら読みしていたら上巻が読みたくなってそれも読み終えたら何かしらハリーポッターが読みたくなったので一番手近にあった秘密の部屋を読んでみました。賢者も結局読んだ。
しかし無駄な力を入れず、と言いますか、読みたい箇所だけを抜粋、と言いますか、大方読み飛ばし、みたいな事をしていたら思ったより時間を割かずに済みました。
いえ決していやだとか面倒だとかじゃなく(ならば読み返すなという話)、読んでいる間はいいんですが他の全てを蔑ろにしてしまうので後々、嗚呼あの番組見ようと思っていたのにとかやや悔いる事が多く。
お蔭様でさっさと今月末にならないかなと思いつつ、ハリーに対して自分は全面的に何もかも愛って訳じゃないんだなと気が付く。というのも、一巻に一場面は必ず個人的にイタくて仕方が無い場面があるので。
賢者の石は大量失点、秘密の部屋はウィーズリー氏の車での登校、アズカバンは生首と始めボガートに接せられなかった時の思い込み、ゴブレットは忘れましたがなんかあった、不死鳥は冒頭の癇癪及び予言の間に至るまでの思い込み、プリンスは結果的には正しいながらダンブルドアの意図を把握せずに一人マルフォイを追うところ、なんかが。
勿論それを凌駕する名場面もあり、あんな高い本すきでもなきゃ買いませんが(暴言)、何処かで誰か言っていた、その方の事は全く存じていないんですが発言だけが目に止まりまして、ハリーは全然いい子じゃない、という台詞になんだか物凄い納得してしまう。
勿論規則の破りっぷりとかもそうなんでしょうが、勉強に関するハーマイオニーへの依存度やらを鑑みるに、優等生という素振りは無く、おそらくは一般的なやんちゃ坊主のイメージに叶うのではないだろうかと。
但し自分はその一般的をいまいち思い浮かべられないので断言は出来ません。それこそステレオタイプの優等生か前時代的な素行不良児という両極端しか。
時にその人間的な性格が誰かにはもやもやを生みながらも概ね好感触を得られるのならば、まさしくキャラクターではなく一人の人間として生きているようで、いいと思います。万人に受け入れられる奴なんておぞましいったらこの上無い。トム・リドルがそうであったように。
取り敢えず個人的には始めに読み返したプリンスでのホークラックスに関して、その一文を読む度にそうなんですが、あれこれ分霊箱の数あってる? 間違ってないか? いやあってるな。という疑問を繰り返しながら、一つだけ不明確になっているやつが、ハリー自身だったら面白いのになとか勘繰りながら月末を待望しております。
後スキャバーズの活躍にも期待中。後ピーブズと血みどろ男爵が一体なんなのか教えて欲しい。後ダンブルドアの肖像画はないのか気になる。後レギュラスを殺したのはスネイプなんじゃないかっておm(以下略)


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