doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 OKI DUB AINU BAND AND MAREWREW 2/8 米国ライヴ無料視聴

トンコリ(樺太アイヌの弦楽器)奏者のOKI率いるオキ・ダブ・アイヌ・バンド&マレウレウのライヴの動画が、『The Kennedy Center』で約62分見られる。

2/8に米国ワシントンD.C.のケネディ・センターで行った「JAPAN! Culture + Hyperculture」でのライヴ映像で、メンバーチェンジ&増員して4人組となった女性ウポポ(アイヌ語で歌の意)ユニットの新生マレウレウも加わってのパフォーマンス。
マレウレウによる輪唱が大きくフィーチャーされているほか、レクポ(OKIの妻)のリード・ヴォーカルによって故・安東ウメ子さんが歌った「サランペ」(『ウポポ サンケ』収録)などが取り上げられているのも嬉しい。

なお、2/5から2/17までワシントンD.C.のケネディ・センターで開催の日本の芸術・文化を紹介する大規模フェスティヴァル「JAPAN! Culture + Hyperculture」では、「450人以上のアーティストを招聘し、40以上のパフォーマンス、12以上の無料イベントで、日本の演劇、ダンス、音楽、ファッション、建築、彫刻、詩、文学、写真、映画のベストの作品」が紹介されるとのこと。

【2009.8.24追記】マレウレウのデビュー作となるミニ・アルバム『Marewrew』が、2009年8月にChikar Studioから発売された。約16分(全6曲+隠しトラック1曲)収録のCD-Rで、ライヴ会場&ウェブショップ限定販売。本作の試聴ができるマレウレウのMySpaceはこちら

2008年02月14日(木)



 トップページに掲載した作品 Vol. 30

作曲家・伊福部 昭先生(1914-2006)の長らく絶版となっている“名著”『管絃楽法』が「遺族の諒解の下」、ついに復刊となるらしい。音楽之友社によると2月発売予定とのことで、価格は25,200円。「Amazon.co.jp」のページはこちら

2/23(土)AM11:00からNHK総合テレビで放映予定の『新日本紀行ふたたび』は、高田瞽女(ごぜ)の杉本キクイさん(1898-1983)関係の番組内容となる模様。1972年1月に放映された「瞽女の道〜新潟県・上越〜」の地を訪れるのは、瞽女唄伝承者の萱森直子さんらしい。
高田ごぜの足跡たどる NHKが上越ロケ(『上越タイムス』1月31日)

『YouTube』で「アイヌ民族音楽」(10分18秒, アイヌの歌4曲)が聴ける。1か月くらい前に知った。録音年、録音場所などの詳細は不明。歌い手は何人かのフチ(アイヌ民族の女性の古老)とみられる。
全4曲どの音源も、アイヌ民族に太古から伝わるコミュニティー・ミュージック/民族音楽そのもののよう。近年の現代的なアレンジが施されたアイヌ音楽とは一線を画すもので、発声やアイヌ音楽の特徴の一つである声のふるわせ方、節回しも巧みだ。北海道がアイヌモシリというアイヌの人たちの大地であった頃の息吹、生活の鼓動が伝わってくるかのような歌である。


南仏マルセイユのミクスチャー・レゲエ・バンド、マッシリア・サウンド・システムが活動休止・ソロ活動を経て発表した、スタジオ録音作としては約5年ぶりの新作『OAI E LIBERTAT ワイと自由』(11/18発売のフランス直輸入盤, 歌詞の対訳付き, myspace.com
カナダ・バンクーバー出身のマシュー・ジョンソン率いる3人組ユニットで、ジャム的な即興演奏を取り入れたクリック・ハウス/ミニマル・テクノ・トリオ、Cobblestone Jazzの2CDデビュー・アルバム『23 Seconds』(10/24発売のEU盤, ディスク2: 2007年5月10日のスペイン・マドリッドでのライヴ+シングル2曲「Dump Truck」「India In Me」収録, アナログ盤は3枚組全10曲入りで発売, myspace.com
ロンドンの人気クラブ「Fabric」によるミックスCDシリーズの2作品、リカルド・ヴィラロボス『Fabric 36』(9/7発売のEU盤, 全曲自作&共作, 試聴)とスティーヴ・バグ『Fabric 37』(11/10発売のEU盤, 試聴
The Mars Voltaのギタリスト&中心人物、オマー・ロドリゲス・ロペス(Omar Rodriguez-Lopez) が前作から約7か月ぶりに発表した4thソロ・アルバム『Calibration』(12/15発売の日本盤, 日本先行発売, 試聴
マイラ・メルフォード(Myra Melford, p)、マーク・ドレッサー(Mark Dresser, b)、マット・ウィルソン(Matt Wilson, ds)のフリー/インプロ系3人によるピアノ・トリオ・プロジェクト、Trio Mの『Big Picture』(10/23発売のUS盤, myspace.com

西アフリカのマリ出身で、グリオ(世襲制の職業音楽家, 口承伝承人)に伝わる弦楽器ンゴーニの奏者、バセク・クヤーテ&ンゴーニ・バ(Bassekou Kouyate & Ngoni Ba)の『Segu Blue』(12/23発売の直輸入盤, myspace.com
ロバート・プラントのバンドのギタリストで、“砂漠のブルース”と形容されるティナリウェンのプロデューサー、ジャスティン・アダムズが、西アフリカ・ガンビアの生まれでサハラ砂漠の遊牧民フラニ族出身の1弦フィドル奏者&ヴォーカル担当のジュルデー・カマラと組んだ共演作、Justin Adams & Juldeh Camaraの『Soul Science』(11/18発売の直輸入国内盤, myspace.com
19世紀半ばから20世紀半ばに最も興隆したとされ、ギリシャの港町で暮らす最下層の庶民の心情を歌った“ギリシャのブルース”と形容される、ギリシャ大衆音楽の分野の一つであるレンベーティカの復刻編集盤『レンベーティカ Rembetika Songs of Love, Exile, Prison and Hash Dens』(11/11にライス・レコードから発売の直輸入盤, オリジナルはトルコのレーベルKalanから発売, 1930年代を中心とした1926〜1954年録音, ライナーの日本語訳付き, 試聴
Medeski Martin & Woodが子供向け音楽専門レーベルLittle Monsterから発表した新作『Let's Go Everywhere』(1/8発売のUS盤, myspace.com
アイク&ティナ・ターナーの復刻ライヴ盤『ライヴ1967 Festival Of Live Performances』(12/19発売の日本盤, 24ビット・リマスタリング, 1964年のライヴ盤との2イン1CDとは異なり、オリジナルLPと同じ曲順での復刻, 試聴

フランスが生んだ不世出のシャンソン歌手、エディット・ピアフ(1915-1963)の日本独自企画による編集盤『シャンソンの声 La Voix De La Chanson Francaise』(12/30にライス・レコードから発売, 1936〜1957年録音, 全24曲, リマスター盤)
東欧ジプシー音楽にクラブ・ミュージック等を交配したバルカン・ビーツの先駆者、シャンテルの新作『Disko Partizani!』(12/9発売の日本盤, ボーナス・トラック&ビデオ・クリップ各1曲追加, 試聴, 3月初来日決定
ジミ・ヘンドリックスのSuper High Material CD(SHM-CD)による3作品、1967年発表の『Are You Experienced?』、1967年発表の『Axis:Bold As Love』、1968年発表の『Electric Ladyland』(1/23発売の日本盤, 3作品とも「1997年リマスター」, 限定盤)


マーズ・ヴォルタの新作『The Bedlam In Goliath ゴリアテの混乱 〜初回生産限定デラックス・エディション』(1/23発売の日本盤, SHM-CD+DVD, 日本先行発売, 試聴
パット・メセニー(g)がクリスチャン・マクブライド(b)、アントニオ・サンチェス(ds)とのトリオで発表した『Day Trip』(1/29発売のUS盤, Nonesuchでの試聴
スイスのピアニスト/作曲家、Nik Bartsch率いるNik Bartsch's Roninが発表したECMからの2作目『Holon』(1/29発売のドイツ盤, 試聴
作曲家・松村禎三(1929−2007)の生前からの希望に基づく2曲を収録した追悼記念盤『松村禎三 作品選集 5 / ピアノ協奏曲 第1番&チェロ協奏曲』(12/15発売, Camerata
作曲家・服部良一(1907-1993)の未復刻SP音源から選曲された「生誕100周年記念」の2枚組CD『服部良一 1934-1954 未復刻傑作選集』1/31発売, Bridge

2008年02月06日(水)



 公開講座「伊福部昭を巡る作家たち」 1/26 東京音楽大学で開催

1/26(土)に南池袋の東京音楽大学J館スタジオで「伊福部昭を巡る作家たち」が開催される。東京音楽大学付属民族音楽研究所主催の公開講座で入場無料。定員約200名とのこと。

2007年度公開講座「伊福部昭を巡る作家たち」
【日時】1/26(土)14:00開演(13:30開場)
【会場】東京音楽大学J館スタジオ
【演奏曲】
伊福部 昭 作曲
1.絃楽五重奏のための「日本組曲」
 Vn.大河内 涼子、Vn.李 文佳、Vla.伊藤美香、Vc.伊藤修平、Cb.志水祐亮
2.アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌
 Sop. 弓田真理子 Timp. 長谷川友紀
3.ヴァイオリン・ソナタ
 Vn. 小林武史 P.f. 長尾博子
松村禎三 作曲
4.軽太子のうたえる2つの歌 〜古事記より〜
 Sop. 弓田真理子 P.f. 長尾博子
池野 成 作曲
5.Evocation
 〜Solo Marimba, 6 Tromboni, 6 Percussioniのための〜
 Solo Mb. 高梨 晃
 Tromb.伊藤 清、原 岳広、上野大介、椿 真美、佐藤太一、田中任雄
 Perc. 有賀誠門、目等貴士、岩崎愛子、久米彩音、相川 瞳、篠田浩美

お話:今井重幸、奥平 一、永瀬博彦ほか
司会:甲田 潤
【入場料】無料(全席自由、定員 先着約200名)

故・安東ウメ子さん(1932-2004)が実際に愛用していたアイヌ民族の口琴・ムックリが、テレビ画面に大写しで放映される。ムックリは、ウメ子さん自らが書いた「ウメ」という赤い文字入り。1/13(日)22:00から放映されたNHK教育テレビ『ETV特集』「僕たちのアイヌ宣言 〜“民族”と“自分”のはざまで〜」において、最も印象に残ったシーンである。
アイヌ民族の歌と踊りにヒップホップなどを取り入れたグループ、アイヌ・レブルズの女性メンバーの一人で安東ウメ子さんのお孫さんが、母親から譲り受けたムックリだという。安東ウメ子さんは、ファンからサインを求められても「アイヌに文字はありましたか」などと基本的にはサインを断っていただけに、なおさらでもあった。
アイヌ民族伝統の音楽を現代に伝承した安東ウメ子さん 7月15日死去、71歳 「京都新聞 2004年9月2日付け夕刊」(「paetok puyar BBS」2005/04/04

八丈島の民謡と八丈太鼓の伝承者で、平成15年度東京都文化功労者の奥山熊雄さん(1916−)のCDを昨日(1/17)初めて聴く。CDブック『八丈島古謡 奥山熊雄の歌と太鼓』(著者・金田章宏ほか, 2005年, 笠間書院, 税別1,800円)付属のCDがそれ。「日本の伝統のるつぼ」である八丈島に伝わる盆踊り歌、太鼓歌、仕事歌、わらべ歌など全42曲・約63分収録。すべて奥山熊雄さん一人による歌と太鼓演奏で、1997年に千葉大学で録音されたらしい。
おおらかで懐かしさすら呼び覚ます奥山熊雄さんの音楽には、数百年前の八丈島古謡&太鼓の響きと深く結びついているかのような感触がある。瞽女唄(ごぜうた)や小沢昭一監修による放浪芸のCD&DVDなどと同じく、日本の伝統音楽・民俗芸能などを探るうえでの鉱脈の一つと出合ったのかもしれない。

余談だが、八丈島から70キロ近く南方にある青ヶ島在住の浅沼キミ子さん(83 or 84歳)の私家版CDもいつの日か入手したい&浅沼キミ子さんらが出演した2007年の『青ヶ島の神事と芸能』が映像として記録されているならば、DVD化に期待している(公演を観に行くか検討していたものの見送ってしまい、2007年の音楽関係で最大の後悔となっている)。

2008年01月18日(金)
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