doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 伊福部 昭


日本を代表する作曲家、伊福部 昭(1914−)。
たまたま見たNHK総合テレビのドキュメンタリー番組において、映画『ゴジラ』のテーマ曲の作曲者は、伊福部 昭という偉大な作曲家であることを遅まきながら知った。
それから約2年経った最近、伊福部 昭のCDを初めて購入。
きっかけは、伊福部 昭と親交のあったアイヌ文化伝承者の安東ウメ子さんだった。
伊福部 昭の音楽と出合う幸福をもたらしてくれた、天国のウメ子さんに感謝している。

作曲家、伊福部 昭(いふくべ・あきら)誕生(1914〜)(YAMAHA『おんがく日めくり』)
伊福部 昭(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
大楽必易〜伊福部 昭HP〜
伊福部 昭の小屋 − 特に、「1. 伊福部 昭の肖像」(「北からの衝撃」から「偉大なる作曲家の誕生」)が参考になる。

ちなみに、左上の画像は藍川由美(ソプラノ)による『伊福部 昭 全歌曲』(2CD, 2001年発売)、左下は『伊福部 昭の芸術1 譚 - 伊福部 昭 初期管弦楽』(1995年発売)、右下は『伊福部 昭の芸術4 宙 ‐ 伊福部 昭 SF交響ファンタジー』(1995年発売)。
伊福部 昭の名著とされる『音楽入門 ‐ 音楽鑑賞の立場』(1951年, 2003年に復刊)も購入。半分くらい読了している。

[追記] 伊福部 昭 氏と音更 -2- アイヌ文化との出合い 「土俗的」音楽世界に影響[2005.11.16](『十勝毎日新聞社』「WEB TOKACHI」2005.11.15〜20







2004年12月16日(木)



 Hermeto Pascoal vs Cyro Baptista


「全世界60億人の頂点に立つ至上最狂の奇才音楽家決定戦」、11/6(土)に東京・代官山のUNITで行われたエルメート・パスコアルとシロ・バプティスタのライヴの模様が、ORGANIC GROOVEVIDEO&PHOTO GALLERYで公開されている。ただし、「VIDEO」は、12/6の時点では「COMING SOON IN A FEW DAYS」とのこと。エルメート・パスコアルの画像は、すべて2ndセットでのものだ。

実は私、本公演の1st&2ndセットとも観ている。
1st&2ndセットとも、最初に行われたのはシロ・バプティスタのソロ・パフォーマンス(実際には、ヒカシューや近年では口琴奏者としても知られる巻上公一との二人でのライヴに近い)、次にエルメート・パスコアルのソロ・パフォーマンスが披露された(数曲で、エルメート・パスコアルの若くてきれいな「ガールフレンド」Aline Morenaがヴォーカルとギターで登場)。
ジャム・バンドのファンらしき20〜30代の観客が多く集まったオール・スタンディングの会場は、両セットとも(特に2ndセットが)満員電車並みの混み具合だったこともあり、風邪をひき、咳をすると右胸に鋭い痛みがあった私には、体力的にきついライヴであった(シロおよびエルメートのパフォーマンス時間は、1st&2ndセットを合わせると、シロは計約90分、エルメートも計約90分のライヴ。共演はなし)。

音楽の変態度の高さ、奇天烈さでは、シロ・バプティスタもかなりのものがありそうだが、やはりエルメート・パスコアルの右に出る者はいないだろう。
本公演でもエルメート・パスコアルは、十八番のやかんのブローによる「'Round Midnight」を始めとして、自分が履いている靴をグランドピアノの弦の上に投げ入れてのソロ・ピアノ、握ると「ブー」と音が出る幼児向け人形を楽器として用いたり、自らの髭を奏でるなどといった、音の出るものなら何でも音楽にしてしまうマルチ・インストゥルメンタリスト、エルメート・パスコアルならではのパフォーマンスを見せてくれた。
約2年ぶりにエルメート・パスコアルのライヴに接し(前回の2002年はバンドを率いてのライヴ)、エルメート・パスコアルの全く独自な音楽と言えども、ブラジルの伝統的な音楽を基底とした上でのものであることと、今回特に、エルメート・パスコアルの自宅でのパーティーに招かれたようなアットホーム的なあたたかさをとても感じたライヴであった。
ちなみに、1stセットには音楽ライターで、「よろずエキゾ風物ライター」のサラーム海上氏、2ndセットには音楽評論家の村井康司氏が観に来ていた。

Hermeto PascoalとAline MorenaのHP
ジョウロ(?)を奏でるエルメート・パスコアル
ところで、今年9月に埼玉・秩父ミューズパークで開催されたインプロ系の音楽フェスティヴァルTrue People's CELEBRATIONの模様が、12/10(金)19:00〜21:00にMUSIC ON! TVで放映される。
「ジミー・クリフとMIGHTY CROWNのスペシャル対談など、貴重な映像満載。 9/4(土)〜5(日)の2日間にわたり、埼玉・秩父ミューズパークで行われたイベント「True People's CELEBRATION」のライブ、インタビュー、そしてドキュメントをお送りする2時間スペシャルプログラム。
出演:JIMMY CLIFF、Tabla Beat Science、Medeski,Martin&Wood、EGO-WRAPPIN'他 」

2004年12月06日(月)



 笠置シヅ子 / 買物ブギー

笠置シヅ子(1914−85)の歌声は、テレビなどで断片的ながら聴いたことのある「東京ブギウギ」(1947年録音)でのものしか知らなかった。そんな私が初めて聴いた笠置シヅ子のアルバムは、1939〜51年録音の17曲を収録したCD『買物ブギー ‐ SP盤復刻による懐かしのメロディ』(1998年発売, 左の画像)である。

1曲目の「ラッパと娘」(1939年録音)での笠置シヅ子のスウィンギーでパンチのある歌声にいきなりブッ飛んだのを皮切りに、笠置シヅ子の曲のほとんどを手掛けた作曲/編曲家・服部良一(1907−93)の和“中”折衷のセンスが鮮烈な「ホット・チャイナ」(1940年録音)、「ウゥゥワァァァーオ、ワオォォワオォォォー」と獣の如く吠える「ジャングル・ブギー」(1948年録音, 作詞: 映画監督の黒沢明)、コール&レスポンスでの黒いフィーリングを湛えた絶叫が印象的な「オールマン・リバップ」(1951年録音)を始めとして、収録曲の多くにショックを受けた。
なかでも、大阪弁によるコミカルな歌詞で言葉数の多い奇抜な難曲「買物ブギー」(1950年録音ヴァージョン, 作詞/作曲/編曲: 服部良一)を、速いテンポで完璧に歌いきる笠置シヅ子の技量とリズム感には特に驚かされたものだ。

「ブギの女王」であるばかりか、“日本最高峰の女性ジャズ・シンガー”で、“和製オリジナル・ラッパー”でもある笠置シヅ子。「東京ブギウギ」(1947年録音)の大ヒットで知られ、“戦後まもない頃に一世を風靡した懐メロ歌手”などといった笠置シヅ子への先入観ゆえ、ある世代以下、特に若い音楽ファンには見向きもされない、もしくは敬遠されがちであるならば残念至極である。

服部良一の3枚組CD『僕の音楽人生』(左, 1988年)と、笠置シヅ子の3枚組CD『ブギの女王』(右, 1988年, 廃盤)笠置シヅ子の現時点での決定版CDは、全吹き込み曲のほぼ全てを収録した3枚組『ブギの女王 - 日本のポップスの先駆者たち』(左の画像の右側, 1989年, 全53曲, 日本コロムビア, 72CA-2894→96, 廃盤)だろう。4曲が未収録であるのは、付属のブックレットによると、音源となるレコードが入手出来なかったためらしい。

日本ポピュラー音楽史に永遠と刻まれた不朽の傑作「買物ブギー」(1950年録音)は、1977年発売の復刻シングルを最後にオリジナルそのままの歌詞は聴けなくなっている。理由は、聴覚障害者への差別語が1ヵ所あるためらしい。それ以降発売された「買物ブギー」では、エンディング近くにある問題の歌詞が1ヵ所カットされているそうだが、本作『ブギの女王 - 日本のポップスの先駆者たち』(3CD)でも、「買物ブギー」のカット箇所のないオリジナルの歌詞は聴けない。
その一方で、「ボン・ボレロ」と「タンゴ物語」では、2004年現在における別の差別語がそれぞれ1ヵ所あるが、この3枚組CD『ブギの女王 - 日本のポップスの先駆者たち』(廃盤)では、両曲ともカットなしのオリジナルの歌詞で聴ける。

【関連】笠置シヅ子「買物ブギー」の完全版(『doo-bop days』2007年08月13日)

2004年12月03日(金)
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