doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 トップページに掲載した作品 Vol. 3


・大瀧詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂による伝説のバンド、はっぴいえんどの8枚組ボックス・セット『Happy End Box』(3/31発売, 初回限定受注生産, CD-EXTRA仕様)
・5月に来日公演を行うスクエアプッシャーことトム・ジェンキンソン自ら最高傑作と認める最新作、 Squarepusherの『Ultravisitor - Special Edition』(初回限定盤2CD, 3/3日本先行発売)
・ボブ・ディランのフォーク期の未発表ライヴ『The Bootleg Series Vol.6 - Bob Dylan Live 1964 - Concert At Philharmonic Hall』(2CD, 3/30発売のUS盤)
・"New Conception Of Jazz"を追求する北欧のクラブ系ジャズの第一人者、ブッゲ・ヴェッセルトフトの 新作『Film Ing』(2月発売のEU盤, 日本盤は3/24発売)
・ムーディーマンの新作『Black Mahogani』(3/27日本先行発売)
・ブラジル音楽界の鬼才、カエターノ・ヴェローゾによるアメリカのポピュラー・ソングの 極上カヴァー集、Caetano Velosoの『A Foreign Sound』(Nonesuch, 4/6発売のUS盤)
・イリンバ(大型の親指ピアノ)の名手で七色の声を持つタンザニアの至宝&アフリカ音楽の巨人、フクウェ・ザウォーセの追悼盤『マテソ』(2003年12月30日死去、1985&87年発表作による編集盤、2/29オフィス・サンビーニャより国内配給盤発売)
・サハラ砂漠の遊牧民のグループ、ティナリウェンの秀作『アマサクル』(2ndアルバム, 4/25オフィス・サンビーニャより国内配給盤発売)
・リチャード&リンダ・トンプソンの『I Want To See The Bright Lights Tonight』(1974年発表, 2004年4月発売のリマスターEU盤, ボーナス・トラック3曲追加)
・ニューヨークの人種混合アフロビート・オーケストラ、アンティバラスの新作『Who Is This America?』(5/21日本先行発売, ボーナス・トラック1曲追加)
・ブライアン・イーノの1975年発表の名作3rdアルバム『Another Green World』(2004年6月1日?発売のリマスターUK盤, ENOCD 3, 7243 5 77291 2 3, 試聴等
・ダニー・ハサウェイの『Live』&『In Performance』から7曲と、1971〜73年の未発表ライヴ6曲&1973年のインタビューを収録した感動のコンピレーション盤、Donny Hathawayの『These Songs For You, Live!』(Rhino, 6/8発売のUS盤, 1CD)
・ユッスー・ンドゥールの新境地を切り開く、アラブ/イスラム音楽&宗教色濃厚な傑作『Egypt』(2003年末にセネガルで発売された『SANT』の世界配給版, 6/8Nonesuchより発売のUS盤, 試聴等
・“ゴスペルの女王”マヘリア・ジャクソンの『The Essential Mahalia Jackson』(5/19発売の日本盤, 試聴等

2004年07月02日(金)



 マイルスのブート購入

マイルスのブートを買いに渋谷に行く。
いつものようにレコファン渋谷BEAM店にも寄ったところ、私のすぐ後から音楽評論家の萩原健太氏が入って来た。15分くらい商品をチェックしていた萩原氏は、5〜6枚のCDを購入。そのうちの一つは、Beastie Boysの新作『To The 5 Boroughs』であるように見えた。

ちなみに1〜2年前には、政治評論家でクラシック音楽のマニアとしても知られる俵孝太郎氏と、『ミュージック・マガジン』の「じゃずじゃ」の執筆者であるマーク・ラパポート氏らしき方も同店で見たことがある。クラシックの中古LP数十枚をレジで検盤する俵氏の後ろには、会計を待つ長い列が出来てしまっていた。一方のマーク・ラパポート氏らしき方とは、近くにあるマザーズ・レコードでも鉢合わせとなった。

Miles Davis / Complete Switzerland 1971(2CD-R, So What!, SW-104/105)
  Live at Neue Stadthalle, Dietikon, Switzerland 1971/10/22: Soundboard Recording
ディスク1 40分54秒、ディスク2 54分33秒。サウンドボード録音による良好な音質。タイトルに「Complete〜」とあるが、実際にはディスク1&2ともに「Complete」収録ではない。

Miles Davis / Miles At Sunplaza 1981(1CD-R, So What!, SW-103)
  Nakano Sunplaza, Tokyo 1981/10/6
61分29秒。当時のオーディエンス録音物としては比較的良好な音質。

Miles Davis / BB's Choice "The Secret Tapes": Master Version(1CD-R, So What! Special Products, SWSP-021)
54分31秒。収録曲、パーソネルなどはこちら


2004年06月28日(月)



 『最後の瞽女 小林ハル 96歳の絶唱』

三味線を伴奏に唄を披露し、村々をまわった盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)に関する調べものをネットでしていたところ、以前から探していたCD『最後の瞽女 小林ハル 96歳の絶唱』(1997年)が、『邦楽ジャーナル』のオンライン・ショップで取り扱われているのを偶然見つけた。即注文し、数日後の先日、念願かなってようやく入手した。

このCDは、小林ハル78歳の昭和53年に瞽女としては杉本キクイ、伊平タケに続き3人目となる「記録作成等の措置を構ずべき無形文化財の選択」、いわゆる人間国宝の認定を受けた小林ハルの瞽女唄を「保存し広く後世に伝えるため」制作されたとのこと。
「企画、制作、解説」と「語り」は元NHKチーフディレクターの川野楠己で、曲の前後に簡単な解説となる「語り」と、小林ハルによる昔の回想などの「話」が挿入されている。トラック4の「端唄春雨」のみ小林ハル85歳の昭和60年5月の録音(妙音講にて)で、他の曲は平成8年4月4日、小林ハル96歳の時の録音である。



30年間愛用の三味線を弾きながらの、唄と語りと唸り声が一緒になったような唄声は衝撃的。地の底から湧き上がってくるかのような響きを帯びている。96歳の肉体から発せられるのは驚きとしか言いようがない。
小林ハルは、7歳から21歳までの真冬の30日間(朝は5時から7時、夜は6時から11時まで)、薄着姿で信濃川の土手に立ち、杖をしっかり握り、寒声(かんごえ)という発声訓練をやったという。喉から血が出るほどの苦行となったそうで、いつしか唄声は信濃川の向こう岸まで届いたらしい。

小林ハルは、明治33年(1900年)1月24日 現・新潟県三条市の農家に生まれ、生後約百日で白内障により失明する。5歳の時、21年の年季で瞽女に弟子入りすることが決まり、9歳から親方たちと瞽女としての旅に出た。
小林ハルの「想像を絶する凄絶な人生」(by 鉛筆画の木下 晋)は、小林ハル口伝の『最後の瞽女 小林ハルの人生』(桐生清次 著, 文芸社, 2000年, 『次の世は虫になっても』の新装版)や、『鋼の女(はがねのひと) 最後の瞽女・小林ハル』(下重暁子 著, 集英社文庫, 2003年)などに詳しい。

「100年の瞑想」モデル 小林ハル(木下 晋『生の深い淵から』の表紙)ネットでは、瞽女および小林ハルについての参考になるHPはいくつかあるが、一つ挙げると、『悠山隊』(リンクフリー)の「Essay - 瞽女さん」がわかりやすくかつ詳しい。
小林ハルを中心に書かれた長文の「瞽女さん」は、小林ハルの人生において外せない事柄だと私が思うことには、ほとんど触れていると言っていいくらいだし、19歳で子供を産めない体になってしまった悲惨な体験を始めとして、曖昧なぼかした表現もしていない。その歩んで来た過酷な人生を評し、同じ瞽女仲間ですら口を揃えて「特別」だという“鋼の女(はがねのひと)”小林ハルに関心のある方なら必読だ。

・「盲目の旅人・・・最後の瞽女 小林ハルエンディングの言葉」日本テレビ『知ってるつもり?!』2001/1/28放送
「鋼の女(はがねのひと)」小林ハルさんのことば / 下重暁子
[2004/7/16追記] 小林ハルさんは今でもご存命である。ただ、2003年6月に入院し、104歳の現在も闘病生活が続いている模様。一日も早いご快癒を心からお祈りしています。
[2005/4/26追記] 小林ハルさんは2005年4月25日午前2時10分、新潟県北蒲原郡黒川村の養護盲老人ホーム「胎内やすらぎの家」で老衰のため逝去された。105歳だった。心からご冥福をお祈り申し上げます。

2004年06月23日(水)
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