Movin'on without you
mako



 たいせつなひと。

あたしはずっと、

たいせつなひとの、
たいせつなひとに、なりたくて、

とくべつなひとに、なりたくて、


どうしたら特別枠に入れるのか
特別扱いをしてもらえるのか、
いろいろ考えたけど、よくわからなくて、
思いついたことが、
わがままを言うことで。

わがままを聞いてもらえたら
あたしは特別だと思えるのかな、って、
愛を試す子供みたいなことを思いついて
勇気を出してわがままを言った。

ほんの少しの、
でも、あたしにとっての精一杯の
わがままは聞いてもらえたけど
それでもやっぱり、
特別にはしてもらえなくて、

それが、切なかった。


でもね。

あの夜、
振り返った時、
あなたがあたしを見てくれていた、あの瞬間、

あたし、わかったんだ。

――あたしは、大切に思われてた。

もうずっと、
たいせつにしてもらってた。


あなたは優しい人だから
ほんとうに、優しい人だから、
みんなのわがままを聞いてくれるし
みんなに、いつも、平等に接する。

それを知っているから
あたしだけへの優しさが欲しくて
自分だけ、特別扱いしてほしくて
叶わないことに泣いたりしたけれど、


あたし、ちゃんと、気づけてよかったよ。
あなたが見ていてくれたことに。

あなたが、あたしのために
時間をつくってくれたことも
助けてくれたことも
ぜんぶ、あたりまえじゃない。

わがままを聞いてくれたのが、
あなたの精一杯の優しさだったことに
気がつけて、よかった。


あたしもいつか、
あなたのために、
何かできるひとになりたいんだ。

2020年05月31日(日)



 これが愛じゃなければなんと呼ぶのか僕は知らなかった。

思わず、浮かんだ、歌。

******

なにも始まらなければ
終わることも決して無い。

だから、始めない。

そういう愛のかたちがあることを
はじめて知った。

この世のどこかに
あなたがいてくれる、
それだけで感じるこの安心感は
どこから生まれるんだろう。

前世で家族だったのかもとか考えて
しっくりきた。
ほんとうに、そうだったのかもしれない。

それなら、死んだ後も
また会えるよね。
また何度も、会えるよね。


2020年02月01日(土)



 いとしいひと。

手を繋ぐことすらないのに
なのになんで
なんでこんなに愛しいんだろう。

一年に一度しか会えないあなたが
なんでこんなに大切なんだろう。


あたしの乗る電車が先に来て
期待してなかったのに
ふと振り返った時に
あなたが、
あの、いつもの
仕方ないなあって表情で
振り返らなくていいからさっさと行けって
わかる表情でこっちを見てることに
気がついたとき、

もう、いとしさが止まらなかった。
涙も止まらなかった。

思わず、神様に感謝した。
出逢わせてくれてありがとう。


あなたがこの世にいるってことが
あたしを生かしてると思うことすらある。
現実は厳しいことだらけで
つらくて泣くことだらけで

でも、この世にたったひとり、
あなたがいるんだって思うだけで
あたしは、明日も生きようって思えるよ。


愛というものの正体は
これなのかもと初めて知ったひと。


2020年01月31日(金)



 幸せの閾値が低い。

うれしかった。

気にかけてもらっていたことだけで。
気づいてくれていたことだけで。
名前を覚えてもらっただけで。

幸せの閾値が最近は低い。

こんなに広くて
人も多い街なのに
あなたに会うかもしれないからと
休日のコンビニも
口紅を塗るようになった自分が
実は、いちばんうれしい。

ときめいていないと
あたしは息をしてないのと
同じなんだとやっぱり悟った。

2019年12月26日(木)



 安心≧好き。

つらくなった夜は
そっと、ここを訪れてみる。
どうしようもない気持ちの行き場が
とうとう無くなってしまった夜は
ここに来て吐き出すしかできない。
ここは、あたしにとって、
そんな、場所。

いままで、無数の好きと出会ってきた。
でも、好きが訪れる瞬間は、
なぜか、たいてい、苦しい。

守りたいものとのバランスが
あたしはいつも、上手に取れない。
守りたいもののために
好きを飲み込むのが苦手すぎて、
バランスが取れる人が
心底、羨ましいんです。

心から、甘えられる人だったのに
それだけじゃだめなのかな。

安心できる人なのは変わらないのに
ずっと、ずっと。

モヤモヤごちゃごちゃした頭の中。

一緒にいると安心するって
もしかしたら、好きよりも
最上級の褒め言葉。

それだけ、ほしい。

ねむれない。


2017年11月16日(木)



 うれしいことば。

この世で最も憧れかつ尊敬してる
スーパーヒーローみたいな人がいて
こないだ握手してもらった時に
冷たい手だねってぎゅっとしてくれた。

その人の優しさに感動。

今年はやっぱりいい年だ。
年の初めから感動できることがいっぱい。
嬉しい言葉もいっぱい。

こうやっていいことばかり積み重ねて
大晦日を迎えるんだ。

また会いたい人ばかり。

2013年01月09日(水)



 ありのままの場所。

嫁さん、ね。
嫁さん、か。

嫁さん嫁さん。
呆れるようにどうでもよさそうに。
わかってるよ。
でもね。
思い出すと、すこしにやける。

近いところにいることを
わざと知らせたくて、いろんなことを話した。
わざと、話した。
そのどれもがほんとうは
特別な意味合いは皆無なのに。
実は大したことの無いことなのに。

特別な関係なんだなって
思わせたくて思ってもらいたくて
なんて子供じみた
年甲斐も無く
今になると恥ずかしい。

こんな子供じみたところも
どうしても素直なんだよね。

わがままも言うし
言っても許されると勝手に思ってるし
ジャイアンみたいだよ、あたし。

でもきっと何とも思ってないから言える。
それが解るから言えるだけ。

どう頑張ったってやっぱり素直なんです。
あとになって気がついたけど
何所にいるよりなぜか素直なんです。

2013年01月08日(火)



 あたしが信じてるそれが全て。

驚いた。

こんなに無条件に「信じる」ことのできる自分に。

助けてなんかもらえないかもしれないのに
寧ろその可能性の方がずっとが高いことを
頭ではわかっているのに。それでもなお、
何かあった時にはこの人は助けてくれる、
そんな風に思い続けられる自分に驚く。

人に裏切られるのが怖くて
人と深い関係性を築けないあたしが。
なぜか、この人のことだけは
出会ってから10年経った今でもずっと信じてる。

不思議なひとだ。

信じている、
その自分の感情に、感動した。

無条件に信じてる。
何故だかは本当に解らないけれど。

しあわせな一年のはじまり。









2013年01月07日(月)



 きっと刷り込みに近い。

彼は、あたしのはじめての上司だったから
あたしには、彼がぜんぶの基準だった。

何が正しくて、何が間違ってるのか
仕事とはどういうものなのか
あたしはこの人に、ぜんぶ教わった。

彼と、一緒にいた、4年間。
そのうちの1年間は、2人きりの職場だったね。
あなたとしか喋らない日もたくさんあった。

家族よりも、奥さんよりも、
同じ時間と、目標を、共有した1年間。

ひよこだったあたしは、
刷り込みのように、あなたの後を追った。

あなたに褒められれば子供のように喜んで
3回くらい、本気で怒られて泣いたね。

尊敬する上司は?って聞かれたら
あれから4年経過した今でも
まだ、あなたの名前を答えられる。

嘘だけはつくな、が口癖で
誰よりも厳しくて、でも優しくて
笑うと目元に笑いじわができて
いつも論理的で、頭が良くて
仕事のことばっかり考えてるくせに
時折、とんでもないことを言ったりして

そんな彼が、あたしは大好きだった。

もう、家族とおんなじだった。
会社でのパパだと公言してはばからず
結婚相手が見つかったら、一番に紹介するから
「まこは嫁にやらん」って、殴ってね、って
いつも言ってた。約束してくれた。

恋愛対象じゃなかったよね、お互い。

あたしには、大切な人だったけど。
いつも、大好きだったけど。
理想の男性、そのものだったけど。




2011年12月04日(日)



 ねぇ、なんで。

なんで、あたしを抱こうとしたの?
なんで、あたしを誘ったの?
なんで、あたしだったの?
たまたま、近くにいたから?
もう、上司と部下じゃないもんな、って
それは、自分自身への言い訳だった?

あたしである、理由なんてないって
わかっていながら、それを選択したけど、
こんなにも簡単に、そんな風に言われると
他の誰かにも、そうやってしたの?って
疑いたくなる。それが、辛い。

あたしである理由なんてなくていいから
他の誰かでもいい、なんて言わないで。

たまたま隣にいた、って理由でいいから、
それが、まこだったから、って
ほんのちょっとでも思ってほしかった。

あたしにはとても、大切な人だったから。




2011年12月03日(土)
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