cosmoclock
fountain



 そうして



私はあなたに逢いたくて
私はあなたに触れたくて

あなたを探して記憶をたどる
あなたを探して人を求める

現実のあなたを置き去りにして
私の中のあなたは一人で
別のあなたになっていく

あなたは私を置き去りにして
現実の中でたった一人で
知らないあなたになっていく

そうして
離れていくのかな

いつか
忘れていくのかな




2001年09月20日(木)



 答え



「魂をつかんで はなさないもの」


それが 答え


何故だかわからないけど

それが 答え




2001年09月21日(金)



 香水



だって、香水をつけるのは好きじゃないの。


私が、あのとき、香水をつけていたなら、
私を刻みつけることができたのだろうか。

私の香水をつけた誰かとすれ違うたび、
私をよみがえらせることができたのだろうか。


香りの記憶は、残っていくもの。



一番悲しいのは、忘れ去られること。


だから?
あんなにも、私の中に、あなたを刻みつけて。


十分だったのに…。

そんなことしなくても、もう、十分だったのに…。


あなた以上の人は、いないよ。

私にとって、これ以上の人は、いない。



今日届いた新しい香水が、とても甘く香ってる。

なんだか、悲しく香ってる。




2001年09月22日(土)



 そのとき



「本当に伝えるべき言葉は、
 言わなくても伝わると信じてる。
 他愛のない会話に気持ちをのせて、
 そのときが来るのを楽しみにしています。

 分かり合えると信じています。」



そのとき が、
来ないうちがいいのだろう。

そのとき が、
おとずれた瞬間に、カウントダウンが始まるのだから。

そうするしか、他には何もないのだから。




2001年09月23日(日)



 時にあなたは



時にあなたは すごく大人で

時にあなたは すごく子供で


時にあなたは 率直過ぎて

時にあなたは 遠まわし


時にあなたは 素直過ぎて

時にあなたは 天邪鬼


時にあなたは 優しすぎて

時にあなたは すごく意地悪



私がもっと大人だったら

あなたをきつく抱きしめたまま


私がもっと自然でいれたら

あなたとずっといられたのに




2001年09月24日(月)



 結局、あれだ。



自信がないから、それから逃げて。

自信がないから、それを見ない。

自信がないから、戸惑って。

自信がないから、はぐらかす。

自信がないから、冷めた顔して。

自信がないから、認めない。


あたしがオマエを認めていたら、
誰の目から見ても明らかだろう、
他者からの『愛』と思われるそれを、
ごく当たり前みたいな顔をして、
オマエは受け入れられていたのだろうか。




2001年09月25日(火)



 



季節の変り目だから

新しい色を用意した


私が見られるためじゃなく

あなたに見せたいためだけに

新しい色をつけてみる


新しいスタイルと新しい表情で

鏡をのぞきこんでみる


そこにうつった私の奥の

あなたに笑いかけてみる


逢えないあなたに見せたいために




2001年09月26日(水)
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