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しもさんの「気になる一言」
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2018年09月18日(火)
今は、タクシーを利用せず、奥さんや子供たちが迎えに来る

飲み会の帰り、タクシーの運転手さんと話すのが好きだ。
「最近どうですか?」の一言が言えれば、
普段、人と話す機会の少ない人の方が、こういう機会に
饒舌になって、いろいろ教えてくれる。
タクシー業界は、厳しい時代になっているらしいけれど、
「どうしてですか?」と訊ねたら、
「今は、タクシーを利用せず、奥さんや子供たちが迎えに来る」
と笑いながらも、とても大切なことを指摘していた。
私はてっきり「代行にお客を取られちゃって・・」を予想したが
言われてみればそうだよな、と頷いた。
私たちの飲み会でも「帰りの足はあるの?」と訊くと
「ウチのを呼ぶから大丈夫」という返事が増えた。
家族がほとんど免許をもち、遅くても起きている家族がいる、
そして、仕事帰り・酔っ払いのお父さんを
「しょうがないなぁ」と迎えにきてくれる家族がいるということ。
そう言えば、駅のロータリーはお迎えの車で溢れている、
タクシー業界だけでなく、バス業界、代行業界も影響を受ける。
そういう時代になったってことなんだろうな。



2018年09月17日(月)
主役は、茶道の武田先生ではないか、と思うほど

公開を待ち望んでいた映画がある。
それが「日日是好日」(大森立嗣監督)(10月13日から全国)
地元の書店で映画化を知り、心待ちにしていた作品だ。
原作の同名エッセイ(森下典子著・新潮文庫刊・252頁)を、
数年前に少しだけ習っていた茶道の先生から勧められた。
その後、仕事が忙しい時、心が落ち着かない時に読み直し、
その魅力に触れていた作品でもある。
だから、映画化を知った時、本当に嬉しかった。
そんな折、樹木希林さんの訃報を知り、耳を疑った。
実はこの原作、ゆったりとした時間が流れ、
主役は、茶道の武田先生ではないか、と思うほど、
いろいろなことを教えてくれる。
その先生役を演じた樹木希林さんが他界したと知り、
その一言ひとことが、彼女からのメッセージとして
私の記憶に残るに違いない。
(心よりご冥福をお祈りします、合掌)

P.S.
書籍の「気になる一言」を書いたのは、
2010年02月10日(水) ■雨の日は、雨を聴くこと
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=40832&pg=20100210



2018年09月16日(日)
なんとなくコイツらが食うだろうってのを出して

15年以上会ってない親友が帰省する、と言うので、
普段は散らばっている仲良しグループに声を掛けて、
沼津の居酒屋に集合した。
さて、何を頼もうか、とメニューを眺めていたら、
仲間のひとりが、こう言った。
「なんとなくコイツらが食うだろうってのを出して」
もちろん、集まった場所も同級生が経営している店、
気心がしれているからかもしれないが、面白かった。
「大将、おまかせ」とか、常連さんの「いつものやつ」は、
料理を注文する時のステイタスなんだけど、
今回は「男ばかりで、この年齢の人たちの集まりだから、
きっと、こんな料理を出すと喜ぶだろうな、というのを
適当に選んでください」という意味が込められている。
まぁ、久し振りに会って話に夢中だから、
一つずつ注文するのが面倒臭かっただけかも。(笑)
さすが、店主も同級生、私たちが食べたいものが、
タイミングよくテープルに運ばれて来た。
こういう注文の仕方、いいなぁ。



2018年09月15日(土)
発電所って無防備すぎない?

今回の北海道全土ブラックアウトは、
衝撃的な映像として、私の脳裏に焼き付いた。
何度か訪れた函館山からの夜景も一瞬にして消えた。
人類は、月や火星、小惑星にまで届く技術があるのに、
自然災害に対しては、無防備だな、と最近感じた。
暗闇で光がない恐怖は、他の恐怖とは比べものにならない。
だからこそ、停電は大きな心の負担となる。
話は突然、太平洋戦争の頃にワープするけれど、
相手国を疲労困憊の状態にするには、
大規模な無差別的な空襲よりも、
火力発電所、水力発電所を爆破して停電にさせる方が
効果があったのでは?、と戦略的に考えたがどうだろうか。
殺し合う戦争よりも、国民は悲鳴をあげるに違いない。
それほど、日本を始め、全世界の暮らしで、
ほぼ電気に依存した生活が営まれている。
フロンティア精神の宇宙開発と比較するつもりはないが、
もう少し、電気以外のエネルギーに関して、
関心を持たなければなぁ、なんて思ってみたりした秋の夜長、
「発電所って無防備すぎない?」を残しておこうと思う。



2018年09月14日(金)
上司は友達じゃないし・・

久しぶりに集まった、高校時代の仲良しグループ。
私みたいに、ネット依存症に近い60歳から、
未だスマホではなく、携帯電話の60祭まで、いろいろ。
しかし、ほとんどがLINEやFacebookには登録していて、
緊急や一斉連絡の時に利用している。
それでも、LINEに参加しないメンバーに訊いたら、
「LINEは家族だけ、と決めている」とか
「あの『ともだち」が、理解に苦しむんだ。
上司は友達じゃないし、若いやつらも友達じゃないもの」。
なるほど、同感・・と思いメモをした。
「知人」とか「知り合い」ならわかるけど、
「友達」は、やっぱりちょっと特別な関係だよな、と思う。
だからって、SNSを利用しないって理由にはならないけど、
「友人」「親友」「悪友」「仲良し」は、
やはり「知人」「知り合い」とはちょっと違うよなぁ。
この違いが分かると、なかなか「友だち申請」を
承認できないんだよなぁ、きっと。



2018年09月13日(木)
西洋では、話がまとまった時、シェイクハンドするがぜよ

NHK大河ドラマ「西郷どん」から。
たぶん・・薩長同盟締結の前だったと思う。
坂本龍馬が、西郷吉之助に手を差し伸べてこう教える。
「西郷さん、おまぁ、シェイクハンド言うがぜよ。
西洋では、話がまとまった時、シェイクハンドするがぜよ」
そして、苦難を乗り越えて、桂小五郎と話がまとまった時、
もう一度、坂本龍馬がこう言う。
「西郷さん、今ですけ。おまんの望みやったシェイクハンド」
少し戸惑いながら手を差し出した西郷に、
桂が「西郷くん、よろしゅう頼む」とガッチリと握手する。
更に、西郷が「こちらこそ、お願いいたします」と握り返すシーン。
とても力強い握手(シェイクハンド)が印象に残っている。
それに比べ、現代の日本では、来年春の「統一地方選挙」を控え、
候補予定者がやたらと握手を求めてくるシーンが多くなった。
それも、こちらが好むと好まざるにかかわらず。(笑)
これはもう「話がまとまった時にする、シェイクハンド」とは
大きく意味が違っている気がする。
あっ・・「西洋では・・」の条件付きか。
「日本では、話がまとまらなくても、シェイクハンド」するんだな。
握り返した時に伝わってくる想いなんて、関係無いのかもなぁ。



2018年09月12日(水)
何も変わってない、すべて元通りよ

映画「間奏曲はパリで」(マルク・フィトゥシ監督)から。
フランス映画って感じ・・が鑑賞後の第一印象。(汗)
ストーリーからすれば、単なる夫婦間の感情のもつれなのに、
よくぞここまで、映画仕立て(映画風)にしたものだ、と感心した。
私は、主人公は夫の方ではなかったのか、という感想を持ったし、
私が男だからなのか、妻の不倫に心が揺れ動く様子は、理解できた。
それを象徴するかのような夫婦の会話がメモとして残っている。
「(あの雄牛、最近)あまり元気がない、メスと離してからだ。
一緒にしてた時は元気だった。
姿が見えないからここを出てったと思ってる」と夫。
「戻ったのは、見てるはず」と妻。
「きっと不安なんだ。元の関係に戻れるか、
自分に資格があるのか」と夫。
「もちろん、あるわ。
何も変わってない、すべて元通りよ」と妻。
お互いいろいろあったけれど、結果は以前と同じ状態に戻ってしまった。
夫婦それぞれの不貞行為を含め、何もかも知り尽くしてのこの会話こそ、
作品を思い出すに相応しい。
ただ、これは「ロマンティックストーリー」なのか、
これを「ハッピーエンド」と考えていいのか、難しい。
予告編で見つけたキャッチコピー
「おとなの、より道」ってところだな。



2018年09月11日(火)
いつもと同じ朝、いくつもの約束があった。

映画「ナインイレヴン 運命を分けた日」(マルティン・ギギ監督)から。
アメリカ同時多発テロ事件「9.11」を題材にした作品は、
これまでも幾つも観てきた。
そして、その度に感動を覚えていたが、今回のラストシーンは、
感動ではもなく、ただただ悲しかった。
でも、ハッピィエンドはごく稀で、多くの方が目の前で命を落とした、
それが現実・・という監督の叫びがある。
鑑賞後に見た、予告編のキャチコピーが心に残った。
「いつもと同じ朝、いくつもの約束があった。」
その約束は様々だけど、あの「9.11」の夜、1日を振り返ると
果たされた約束と、果たされなかった約束が存在した。
だから毎日を大切に、そして後悔しないよう生きよう、という
教訓みたいな作品ではなく、
神が与えた運命を静かに受け入れよう、というような、
死に対する定義の方がクローズアップされた作品だった気がする。
タイトルを見て、意外だったこと。
よく考えれば当たり前だけど、彼らにとってアメリカが分断された日は
「9.11(キュウテンイチイチ)」ではなく「ナインイレヴン」。
気をつけなくちゃなぁ。



2018年09月10日(月)
国際空港は、日本文化の縮図だね

東京国際空港(成田)や中部国際空港(セントレア)を
訪れた時、いつも思うことがある。
(最近では、羽田空港でも・・)
今、日本で流行っていることや日本文化と呼ばれるものが
一同に詰め込まれているなと感じていた。
日本人の私でさえ欲しくなるような民芸品から、
全国でもその地域にしかないと思われていた、
地域限定のキティちゃんグッズまで全部揃っている。(笑)
旅行に行くたびに、私が一所懸命集めてきた、
「耳掻き」はなんだったの?と思いたくなるものまで。
でも、これって外国人向けのサービスなんだろうな、と
ひとりで納得してしまった。
日本文化を調べたかったら、国際空港へ行くといい。
美味しいものを探すのも、国際空港へ。
「国際空港は、日本文化の縮図だね」を残しておこう。
あれ?世界の国際空港はどうなんだろう。
その国の文化が、国際空港に集まっているのだろうか?
これは、旅行好きか、旅行業者に尋ねるしかないな。



2018年09月09日(日)
アラビア語で何か言って?音楽のように聴くから

映画「迷子の警察音楽隊」(エラン・コリリン監督)から。
エジプトの警察音楽隊が、イスラエルに招かれ演奏会に行き、
現地で迷子になるというストーリー。
予告では、面白いシーン満載だったけれど、
実際は、笑えるシーンは最初の数分だけで、
宗教とか、エジプトとイスラエルの関係は
よくわからないけれど、けっこう重たい映画だったと思う。
外国人と言葉が通じない時のあのどんよりした雰囲気、
それを一晩中、続けるとなると、気が滅入る。
わかるだろうか・・そんな映画なのである。
それでも、その雰囲気を打破するために、片言の英語で話す。
それが、今回の気になる一言。
「アラビア語で何か言って?音楽のように聴くから」だった。
正直、アラビア語は全然わからない。
でも、音楽のように聴くから、ずっとアラビア語を話して・・。
彼らに、ストレスが貯まらないようにしてあげたのかな。