ぶつぶつ日記
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2004年04月09日(金) 危険地域

ソマリアだったか、ルワンダだったか・・・。
長い年月を現地にとどまり、医療活動をしているイタリア女性がいた。
良家の子女として生まれた女性特有の自己犠牲精神を持ち、
結婚もせず、一生をその土地の人たちにささげていた。
過酷な生活状況の中、70歳を越していたけれど、
なお大変美しい人だった。

彼女の活動で命を救われた人もたくさんいて、
彼女に感謝している人もたくさんいる。
現地スタッフとともに働き、寝起きし、贅沢もせず、
彼女の私物はもらったスカーフだけ・・・そんな生活。
彼女が帝国の手先として自分達を採取するためにそこにいるのではなく、
自分達のために何かしたい、だから彼女がそこにいることを
理解していた現地の人も多かっただろう。
しかし、こんな女性でも、ある日彼女の病院内の自室で、
頭部を撃たれて死亡しているのが見つかった。

今回拘束されてしまった邦人の親御さんが、
「イラクの人のために働いていたことを理解してほしい。」って言ってた。
彼らが、イラクのために働いていることを、
わかってる人は、そんなことは最初からそんなテロ行為をしないのだ。

聞く耳持ってない人間がいて、
だからこそ、危険地域は、『危険地域』なのだ。
法も倫理も、通用しないことがあること。
無事に帰還できることを祈っているけれど。


2004年04月05日(月) 誕生日です

今年は桜がきれいな誕生日となりました。
うーん、もうそんな年かあ。
内容はあいかわらず、全然伴っていません・・・。
素敵な大人の女性になるのは、一体いつなんだろう(笑)。
今年も一年、がんばっていきまっしょい。


2004年04月04日(日) つながる道

同じくらいの年で子供を持っている人と話していると、
なんだか、追い詰められているような感じがする人も多く、
痛々しさを感じることがある。

独身の気楽な私が考えるに、
私達が子供の頃に比べて、今の子供達の人生は、
いくらでもやり直しが利くような気がする。
昔は、中学・高校・大学と、とにかくまっすぐに進まなくてはならなかった。
大検などもなかったし、社会人が高校や大学に戻ることなども、
よほどのことがない限り、まれだったと思う。
でも、今の子供は、たとえ中学高校(もしかしたら小学校?)で
落ちこぼれてしまったとしても、
自分が気がつきさえすれば、学びの場に、いくらでも戻っていける。
お金をかけた分だけ、学歴が高くなっているという今の子供。
でも、そんなのはどこの国でも同じこと。
だからこそ、金持ちはいつまでも金持ち、
貧乏人はいつまでも貧乏人、という国がどれだけ多いことか。
でも、と私は思う。
日本は、全部が全部、そうなわけじゃない。
自分で働いて、大学に戻る事だって、大学院に行くことだって可能。
もちろん、いわゆる「エリート」にはなれないであろう。
でも、大体が「エリート」って、それだけで幸せですかね?
どんな一流企業に勤めたとしても、終身雇用もあやふやだし、
もしかしたら、その企業自体が危ないかもしれない。

小学校受験の塾の話を聞いたら、
義務教育創成期の頃の話を思い出した。
「1つの教室で同じ時間に同じことをすることを教える。
それは、良き工場労働者を作るためのカリキュラム。」
少なくとも、そんなにきちきちと受験をさせて一流大学に入っても、
なんだか大物にはなれないような、そんな感じ・・・。

子供がしたいと思うことと、
親がさせたいと思うこと、
子供が小さい時って多分、その境目がとてもあやふや。
親を喜ばせたくて、親がさせたいと思うことを
子供はしたいと思っていることも多いようだ。
でも、子供と親って一身胴体じゃない。
親の不安だけで、子供を振り回すのは、
どちらにとっても、なんだか危うい感じがする。

子育てに失敗したって良いじゃない?と思う。
元気に生きていてくれれば、
親が一生懸命に生きていれば、
いつの間にか、曲がった道もどこかの明るい方につながっていく。

どの道が幸せかは、どうせ死ぬ時にしかわからないのだし。


2004年04月01日(木) 生活が満たされている社会で

最年少で芥川賞を受賞した女性は、不登校とリストカットを繰り替えし、
その中で見つけたものが、「書く」という行為だった。
この行為を見つけて、彼女はようやく落ち着きを取り戻す。
リストカットでも薬物依存でも、本人達ですら、
その根本原因がわからない。
やめたい、悪いこと、良くないことだってわかっている。
無理やりに止めた先には、「死」というもっと悲惨なものが待っている。

必要最低限以上の生活ができる国でしか多分、
リストカットとか引きこもりとか不登校とか、
そういうものは問題にならない。
食べて行くのに精一杯、生きて行くのに精一杯な国では、
行きたくても学校に行けない子どもはたくさんいるし、
薬物に汚染されていくのは、守られる家族のいない、
ストリートチルドレンに多い。
犯罪に手を染めるのも、生きていくために仕方なく。

生活が満たされるというのは、どういうことなんだろう。
心が満たされない子供が多い、今。



2004年03月29日(月) 勝ち組負け組み

という言葉が、巷では流行っているそうだ。
未婚か既婚か、子の有無、年収、そのたもろもろ・・・。
簡単に言ってしまえば、所有している方が勝ち組で、
そうじゃないと負け組みらしい。
この本を書いた酒井さんと言う女性は私と同じ年、
そして彼女自身も負け組み。
社会的な地位や状態で言ったら、彼女なんかは勝ち組だと思うけど、
結婚していないと言うことが、結構敗北の大きな要因らしい。
私はと言えば、完全なる負け組み、しかも遠吠え系というらしい(笑)。
なるほど、よく言ったものだ。
確かによく吼えている(笑)。

私自身は結婚する予定はないし、その気もないけれど、
できることならした方がいいと思う項目に、
結婚、出産、育児というのは入っている。
縁があったら、やっぱりやってみた方がいいだろうなと、
思うは思うのであるが、
人には色々な状況があり、したくてもできない人もいるし、
気がついたら時期を逃していたということだってあるだろう。

そして、所有の有無で人の幸せが計れるのであれば、
人生こんなに悩むこともないんじゃないかと思う。
そういうものでは割り切れないからこそ、
人は悩み、壊れ、そして、救われるのではないかと。
はたから見たらすごく大変そうで不幸な境遇にあるのに
とても幸せそうな人もいる。
どうしてそんなに恵まれているのに、そんなに不満そうなの?
という人もいる。
所有で満たされない何かがあるのなら、
負け組みでもいい、前者のような人生を生きたい。




2004年03月26日(金) 住みづらい世の中

ル・モンド紙のメルマガを読んでいたら、
「オランダ国会は2月17日、滞在許可書を持たない外国人2万6000人をチェチェン、ア
フガニスタン、ソマリアといった国々に追放するとの法案を賛成多数で可決した。」
という記事が目にとまった。
帰すにことかいて、チェチェン、アフガニスタン、ソマリア??????
・・・・・・。
オランダでもこれなのか。
深くため息。

不法滞在の問題はどこの国でも頭の痛い問題だと思う。
不法滞在している人の中にもたくさんのまじめで勤勉な人がいるだろう。
しかし、滞在資格がないということは、
普通の人よりも簡単に、悪いほうに落ちて行く確率も確かに高い。
そして、そういう部分が国の犯罪率の上昇にも大きく影響を与える。
また、世界全体的に景気があまりよろしくない現在、
なんで、自国民じゃない不法滞在者に、金を使わなければならないんだ!
というような声も、徐々にではあるが、広がっているようだ。
世界的総右翼化とでも言いましょうか・・・。
自分達と違うものは排除する方向?
めんどくさいことは、できるだけしたくないとか???

でも、今、チェチェンやアフガニスタン、ソマリアに、
人を帰すことはどうなのよ?と私は思う。
帰って彼らは満足に生活できるの?
どう考えたって無理でしょう(チェチェンはちょっとわからないけど)。

世界は、ますます住みづらくなっている。
自分を守ってくれるものなんて、何もない。


2004年03月25日(木) 一言言いたい!!!!

イスラエル外相の発言:
ヤシン師殺害で、世界は確実に平和になった
・・・・・。
悪いけど、イスラエルの平和=世界の平和じゃないよ。
イスラエルの敵=世界の敵、でもないしね。
アメリカの政治は確実にユダヤロビーが動かしているけどさ。
だからこそ、世界はこんなに不安定なんじゃん。
自分たちの都合=イスラエルの都合、しか考えてないからさ。
ハマスは今回のヤシン師殺害の報復に関して、
アメリカの関係施設を攻撃するつもりはない、
と明言しているし。
ホロコーストの被害者だったからといって、
別の民族を迫害していいって、
そんなルールも世界にはないはずだしね。


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