ぶつぶつ日記
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2004年04月18日(日) この勝負・・・

自衛隊撤退反対支持63%になったそうで。
今回の、邦人拘束を巡る勝負、
かなり汚い手を使った政府に、
軍配が上がってしまったようですね。
私の周りでも、自衛隊派遣が正しいとは思わないが、
ここで撤退・・・というのもなんだかな、
と思っている人もいます。
今回のことがあって、今後のことを考えて、
自衛隊撤退しろ!って言っている人にいたっては、
とっても少数派。

情報操作をしようが、
人質&家族バッシングを画策しようが、
国民がそれに乗ってしまわなければ
それまでなのですが、
今回、ものの見事に乗ってしまいましたね>一般ピープル。

じゃあ、どうしたらいいんだろう。
何をどうしたらよかったんだろう。
政府対平和活動、
勝負はこれからも続いて行くのです。
次の勝負に勝つためには、何をしたらいいんでしょうか>平和活動派。

1つだけいえるのは、人質が全員無事に帰ってきて、
ここから、本当の戦いが始まること?
自衛隊撤退にむけて。
次は、一般ピープルをこちらに巻き込めるように、
なんとか知恵を絞らないとな。


2004年04月15日(木) イラクの影でーパレスチナ問題

イラク問題の影で、アメリカはパレスチナ問題において、
「歴史的な」方向転換を示した。

・ヨルダン川西岸の入植地の存続を基本的に認める。
歴代政権は1967年の中東戦争で占領した土地への入植は「和平の障害」としてきた。

・パレスチナ難民のイスラエル領内への帰還も認めない方針を示した。

・パレスチナ側が、国境線画定に向けた最終地位交渉でイスラエルの入植地全面撤退を求めるのは不適切との見解を示した。

これで、パレスチナは、いいや、イスラエルは平和になるのだろうか。

また、ブッシュは、
ガザ地区のすべてと西岸の一部入植地から撤退するという
シャロン首相の決定を「歴史的で勇気ある行動」と称賛し、
和平案「ロードマップ」(行程表)の趣旨にも沿うと歓迎した。
勇気ある行動なら、どうしてそれが実現できるよう
協力できないのか。
イスラエルはここまで考えているんだ、ということを
褒め称えているだけの、イスラエル側へのリップサービスに過ぎず、
現実は、今の強硬路線を拡大する許可を与えたようなものだ。

相手に不利になる決定をし、弱いものを追い込み、
我慢ができずに命を懸けて反撃をしてきたら、
それ以上大きな牙をもって襲い掛かる。
平和を求めているわけじゃない。
力の拡大と、自分の利益を拡大すること、
それだけの政策。


2004年04月14日(水) 気持ちの悪さ

ずーーーーーーーっと、今回の日本人拘束事件に関しての、
気持ちの悪さ、について考えている。
私自身は、申し訳ないが今回の方達のボランティアの活動は、
生理的に好きではないのである。
そして、そういう人もきっと多いとおもうのだが、
こんなものは、彼女達の活動に感動した人が彼女達の活動を支援すれば良いわけで、
自分は、自分が賛同できる別の活動に参加すれば良いし、
気持ちの悪い原因にはなっていない。

なんで、こんなになんとなく気持ちが悪いと思っている人が多いのか?
日本語教師のサイトでは、日本語教師らしい視点で、
ご家族の陳情の言葉が足りない(もしくは放送されていない)から、
同情が集まらないんじゃないか?ということが書かれていて、
これはなるほど、と思った一例。

んーーーー、でも何か違う。
気持ちの悪さの質が。

と考えてみると、情報操作、もしくは、何か作為的なものを感じるから?
そうなのかな。

例えば、前から続いていることだが、
ファルージャで殺され死体を晒されたアメリカ「民間人」は、
全然民間人なんかじゃなくて、
アメリカが正式に雇っているブラック・ウォーター社という傭兵会社の傭兵で、
彼らが殺されるのを、アメリカ軍はあっさり見ていた、とか
(傭兵だからと言って、彼らが殺されて「当然」とは思わないけど)。
でも、そんな周知の事実を、
日本のマスコミは絶対に、報道しないとか。

ファルージャへの攻撃にあわせる様に、
誘拐事件が多発していることとか。

まるで北朝鮮拉致被害者の会みたいに、
今回の邦人の人たちの最初の記者会見も
妙に組織的活意識的だったとか。

今回の事件で、一番得をするのは誰か?
考えれば考えるほど、「あの人」たちだよなあ、とか。

うーーーーーーん・・・・。
まだまだ続く・・・・。


2004年04月13日(火) 立派だからじゃなくて、

とある著名な写真家で平和活動家でもある方から、
アラビア語の手紙をアラブに送ろう!
という呼びかけのメールが来ました。
それを斜め読みして、わかった・・・・。
もともとは自衛隊派遣に反対だし、撤退した方がいいと思っている人でも、
なんとなくしっくり来なくて、なんか、ぶつぶつ言っちゃってる所。

2日前の日記にも書いたけれど、
今回の手紙の内容も、今回拘束されている人たちの経歴が中心で、
彼らがどれだけ、イラクのことを考えているか・・・
ってことはメインだったのですが、
でも、そうじゃなくて、
彼らがどんな人でも助けなくちゃいけないことには
変わりはないわけじゃないですか。
そして、彼らが捕まってるから日本人が今回騒いでいるわけじゃなくて、
もともと、日本人の多数はイラクへの自衛隊派遣に反対で、
そのために運動もしている。
そして拘束されているような活動をしている人たちは、
もともと自衛隊派遣には反対で、
国とは関係ないレベルでイラクのために働いている。
そして、今後もこういう人たちがイラクで真の支援活動を行えるようにするには、
やはり自衛隊の撤退は必要であること。
日本人がより一層の自衛隊撤退活動を進めるためは
人質解放することが必要な大前提であること。
こういうことを前面に押し出して伝えないとだめなんじゃないの?って
私は思うんですけど。
こういうのって、屁理屈かなあ????
むー。

イラクやアラブの新聞の掲示板などのアドレスをもらっているので、
上記のことが書き込めるように、ちょっと英文考えてみよう・・・。


2004年04月12日(月) 死体の傍らで、笑う子ら

久しぶりに会った人と、イラクの話をしていた所、
先日アメリカ人が殺され、死体を晒されたファルージャの記事を見ながら、
「死体を見ながら子供が笑っているなんて、やっぱり異常だしかわいそう。」
という話になった。
その殺されたアメリカ人は実は傭兵で、「民間人」なんかではなかったのだけれど、
そんなことはむしろどうでもよく、
焼け爛れた死体を見ながら、屈託なく笑う子供達に、
戦慄と哀れさと怖さを覚えたのだろう。
彼は、そんな子供達を日本につれて来て、
「まっとうな」精神に戻るまで教育しなおせばいいんじゃないか、
と言っていた(さすが教師職)。

生まれた時から国は絶えずどこかと戦闘状態だとしたら、
女子供も死体になれてしまうだろう。
ましてや、家族のものがそういう死体になってしまうことすらあるのだ。
でも、確かに、敵の死体を見て笑える精神は、
どこか凄惨で病んでいるのかもしれない。
それほどに、誰かを憎んだことのない、「幸せな」私達からは、
全く想像が出来ない、その心のうちは・・・。

そんな子供達を、「平和な」日本につれてきても、
意味がないと私には思える。
今、この瞬間、異国である日本に滞在している瞬間は、
彼らの周囲は一見平和である。
しかし、イラクにしろアフガニスタンにしろルワンダにしろ、
その瞬間にも、人は死ぬ。
戦闘は続いている。
憎しみは幾層も積もっていく。

彼らの国で、彼らが心穏やかに過ごせるようにすること。
自分の生まれた国から、戦闘状態がなくなること。
私達平和な国に生まれ育ったものは、
それを助けるために、何かをしなくてはならない。
難しい困難なことだけれど。

一時的に、誰かを避難させても、
この世界は平和にはならないのだから。


2004年04月11日(日) 一般人の多数派として、思うこと

今回の邦人拘束に関する日本人の意見を見ていると、
なんだか、ここにも馬鹿の壁があるなーと言う気がしてくる。
支援する人々がエキサイトすればするほど、
一般人のたくさんの人の気持ちがなにやらテンション低くなっている、
そういう感じがしませんか?

人間にはいくつかの種類があると思います。
自分の思いに正直に、後先考えずに行動できる人は少数で、
普通は、色んなしがらみにがんじがらめになって、
また、惰性に流されて、
自分もした方が良いと思うことでも、できない人がとても多い。
前者が、今回の場合は拘束されてしまった人たちで、
後者が、圧倒的多数の普通の人たちだと思います。
前者の人たちがいなければ、世界は殺伐とした利益を追求するだけの世界になるでしょう。
でも、後者の人たちもいなければ、前者の人たちの行動も、難しくなって行くと思いませんか?

本来、拘束されたのが政府の人間であっても、民間人であっても、
ジャーナリストであっても、無鉄砲な旅行者であっても、
仕事で赴任していた人であっても、勉強している人であっても、
皆みんな、等しく助けなくてはいけないのです。
拘束されている人が「〜だから」、助けなくてはいけない!のではなくて・・・。

今回の場合、支援する方々が、あまりにも拘束されている人たちの行動を
前面に押し出している所、
これが、なにやら一般人の反発を招いているような気がします。
大多数の人は、どこかでそういうことをしなくてはいけないとわかっていても、
出来ないのです。
そして行動できる人のことをうらやましく思っています。
うらやましいと言う気持ちは、裏を返せば妬みや嫉みに通じてしまいます。
今回は、その典型例を見ているような気がしてならないのです。

自分達だってイラクのことは何とかしたいと思ってる。
でも、出来ない。
それには自分なりの理由があって、家族のことだったり、仕事のことだったり。

でも、こういう一般人の気持ちを、
考えが狭いだとか、だから凡人は・・・とか、
そういう風に思ってしまってもだめなのです。
なぜなら、最初に書きましたが、
使命感を持って行動できる人間なんて、本当に少ないのです。
そして、こういう積極的に行動出来ない人たちを動かしていかなければ、
どんな運動も大きくはなっていかない、
所詮は、自分達の内輪だけのものになってしまうのです。
そして、本来は派兵反対だった人たちの票も、
取りこぼしているかもしれません。


2004年04月10日(土) 考えをまとめる

現在、毎日のオンラインサイトで、
「イラク邦人人質 自衛隊どうする」という投票が行われています。
今のところ、撤退すべきじゃないが圧倒的に多いようです。

投票しようかなと思い、見てみましたが、
この選択肢だと、私は投票ができません。
自衛隊の派遣に関しては、それ自体が間違いだったと思っています。
なので、撤退しろ!とは思うのです。
しかし・・・、ことはそんなに簡単でしょうか?

昨日送られてきた作家の池澤夏樹さんがご自身のメルマガでおっしゃっているように、
「邦人が人質になった」から、自衛隊撤退と言うのは、
絶対に理由にしてはならない。
なぜなら、これを理由にしてしまったら、
今後、日本人は危険地域ではNGO活動できなくなりますよ。
いや、気楽なパッカー旅行だって危ないでしょう。
くっだらない、理不尽な、とってつけた理由で、
邦人が誘拐される危険性がとても高くなりますから。

そうは言っても、もしかしたら、コイズミさんにとって、
邦人拘束を理由に撤退した方がいいのかもしれないですよ。
だって、池澤さんが提案しているように、
憲法違反の派兵だったと言うのを国際的に認め、
だから、陸自をイラクから撤退させるとします。
そうすると、国として正式に「憲法違反」を認めたのですから、
今後、自衛隊を外に出せなくなってしまいます。
コイズミさんにしたら、それは絶対に避けたいことでしょう。
これからも、ことあるごとに自衛隊を派遣したいと考えているでしょうから。

だから、邦人拘束!命は地球より重い!
だから、自衛隊撤退!という運動は、
もうちょっと考えた方が良いんじゃないかという気がします
(そういう声ばかりじゃないかもしれないけど、なんかちょっと感情的な感じがしている)。
じゃあ、どうしたら良いのか、それがわからないのですが、
もっと国の責任を追及することはできないかな???
マドリのテロの後、組織的に冷静に政府の責任を追及した
スペインの人たちのように。

そう、今この文章を書いたら、ちょっと頭がすっきりしました。
政府の責任をもっともっと追及する。
イラクの人の情に訴えるのでもなく、
理想論(命は地球より重い)を掲げるのではなく。
責任は、まちがった行動を取った政府にある。
そして、拘束されてしまった3人の行動をとやかく言うのは、
無事に帰ってきてから、思う存分したらいい。
帰ってこなかったら、話にならないのだから。


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