道院長の書きたい放題

2008年10月23日(木) 教育汚染!ノーベル賞受賞者の主張/同感!

■長らく休止していましたが、書きたい放題を更新します。

ブログ「今田三六の私的メモ帳」をHPに併設し、両者との境が分からなくなり、面倒くさいので掲示板=ブログとしているうちに数年が経ってしまいました。まっ、言い訳はこれくらいにしますが、ブログをリンクする手法が分かり、ともかく再開します。

ご承知の通り、今月はノーベル賞受賞者が四人も出て世間を驚かせました。日本人も捨てたモンじゃない!ってです。で、その内の一人の先生が文部科学省を訪れた際、大臣に向かい現在の教育に対して苦言を呈し、内容に同感しましたので、新聞記事=読売から掲載し、記録します。


■『「教育汚染だ」益川、小林さん苦言。
 ノーベル物理学賞の受賞が決まった京都産業大学教授の益川敏英さんと日本芸術振興会理事の小林誠さんが10日午前、2人そろって塩谷文部科学相と野田科学技術相を訪問した。

益川さんは塩谷文科相に、大学受験などで、難しい問題は深く考えず易しい問題だけを選んで解くよう指導している学校の現状を指摘。「これでは、考えない人間を作る『教育汚染』だ。親も教育熱心じゃなくて『教育結果熱心』だ」と教育のあり方を手厳しく批判。

小林さんも「検定教科書には必要最低限度のことが書いてあるだけ。もっとストーリーが必要」と、読む気を失わせる教科書の現状に苦言を呈した。』

私もこのシーンは見ていました。大事なところが抜けているようですので補足しますと、お二方のどちらかが、「判定する側が悪い。楽に、早くできることだけ考えて、カッコの中から選ぶ問題にしたので、学生が考えることをしなくなった」。

この部分が大切だと思います。本来の受験勉強と掛け離れてしまう、正にその瞬間を捉えているのです。さすが科学者! 逆説的には、考える学生が育つような日頃の勉強が大切であり、受験勉強であるべきだ!と聞こえます。


■この少し前、掲示板=ブログで、少林寺拳法の中高生の大会における表彰方式を批判していましたので、根っ子に通じるものがある!と嬉しかったです。

道場のT君は学生時代、三段の部で最優秀を獲得していますが、符合するように、「翌年、似たような構成の演武が決勝組中に何組もありました。酷いのは三構成をそっくり真似した組もありました。また上位常連校のある学校は、構成の何番はどうしていますか?と聞いて来ました。僕達は自分達で考えた構成をしたのですが…」と苦笑していました。

一位から六位と枠を作ってしまうと、結局、一番は一組ですから全員右へ習え!とばかりにそうなります。まあねーー、上手いモノを真似することは否定しませんが、なんかビデオもあり、考えないところがノーベル賞科学者の主張と共通していて不気味ですね。

090824訂正:副道院長であるT君は、二度最優秀を獲得しているそうです。


■世の中が競争なのは…まあそうでしょう。ですが、受験勉強一辺倒=成績至上主義で歩んだ日本の現状はどうでしょう。優秀であるはずの官僚は省益ばかりに目を向け、皮肉にも天下りという優秀?なシステムを作り、税金を貪っています。厚生労働省=社会保健庁に至っては、弱者への労わりの心など微塵も感じない行政を、現在進行形で強いています。

心ある人達が皆心配している成績至上主義、考えない教育を、なんで少林寺拳法の指導者がなぞらなければならないのでしょう。

私はとても悲しいです。


■今田三六の私的メモ帳より関連記事

http://blogs.yahoo.co.jp/kid0072292/58372428.html:
独自のスタイルがあってもイイじゃん!

http://blogs.yahoo.co.jp/kid0072292/58400091.html
拳士皆で追求すべきですね!

http://blogs.yahoo.co.jp/kid0072292/58418052.html



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