| 2005年07月08日(金) |
◆会報7月号を読んで… |
■会報に対する批判は“会報＝本部”と認識するからです。組織の重要な政策、方針が語られると認識しているので、これまで疑問に感じたことを意見として述べて来ました…。
さて、今月号にＦ連盟の特集があり、チーフインストラクター/ＷＳＫＯ理事のＡ先生のインタビュー記事が掲載されました。
大変おめでたい記事に水を差すようですが、一部内容に疑問を感じましたので、まず本部に質問の電話を入れ、回答を待っていましたところ、自宅道場に郵送で届きました…。
■私の疑問点は会報７ページ「演武を教えるのをやめた」の項中。
「…技は技として、きちんと学べばよい。演武で優秀な成績をおさめても、その技がきちんと極まるかは別問題ではないか」の発言。
きちんと技が極まっている演武が評価されるよう、本部は努力しているのではないのでしょうか。読み方によっては、少林寺拳法の演武はいい加減なものである、と受け止められます。乃至大会の演武はいい加減と受け止められます。
…しかし、実はこの発言はＡ先生のものではありません。あたかも先生の発言と思ってしまう表現方法は問題です。
■以下の私の質問に対し、
�。狙萓犬領�場の確認。
�△海糧�言は本部が認めているものか。
�２駟麒埆孤瑤任離船Д奪�等は無いのか。
�ぢ弍�された担当部署の責任体系。
�セ笋裡硲个能颪�たいので、できれば文書、メールで回答を頂きたい。
■本部＝世界連合指導課からの回答文を要約して載せますと、
�ゝ�事は個人的見解として掲載。本部は否定も肯定もしない。本人の意思を尊重。
�∨楫錣亡悗垢覦娶�は本人に問い合わせて欲しい。
�Ｋ槁瑤和膕颪砲�ける演武の評価基準は明確にしている。個人が演武をどう捉え、どう取り組むかは当人の自由意志の範囲。
となります（言葉足らずであればお許し下さい）。
電話だったので質問内容の書いたものは残っていません。それで、�，賄渡鍛罎撚鹽�を頂き、後、文書中で訂正がありました。�↓�は担当者の立場では回答出来ない由。�い眦渡鍛罎撚鹽�。�イ肋紊諒現颪砲茲覯鹽�となりました。
■私はこの回答を読んで、靖国神社参拝の「公人私人問題」を想起し、さらに「個人」が加わった、と感じました。
道院長は(小とはいえ)公人です。その格が市連、県連理事長となり、あるいは本部委員、長、各法人の理事、長となります。国家の機構に喩えれば、本部委員は国会議員であり、各法人理事は閣僚に相当しましょう。
その閣僚が政府広報誌のインタビューで意見を述べて、個人の発言、ということがあり得るのでしょうか…。
■次に、例えば週刊誌の名誉毀損訴訟などをみると、記者、編集長、発行人＝会社の順に訴訟対象になります。つまり、文責の問題です。
一般論として、インタビュー形式に編集者、編集長の責任＝文責というものは無いのでしょうか。仮に、会報で名誉毀損問題がインタビュー形式で生じた場合、誰に文責があるのでしょう…？
研究発表などで個人に意見・質問を送る、という場合はあるでしょう。それでも編集室で一端預かることになるでしょう…。
■私が何を言いたいかをまとめると、
�＿駟鵑砲�いて、立場がある人が発言した場合、個人の立場はあり得ない、と言いたいのです。もし個人の発言で済まそうとすると、責任逃れと感じられます。
�△海侶錣亘槁瑤皸貮�勘違いしていると思われますが、組織にとって重大な発言をインタビュアーが編集した場合、インタビューされる発言者を差し置いての表現は慎むべきと考えます。
上で述べたように、Ａ先生の発言ではないのです…。
■少林寺拳法が悪い方向に行こうとすることなど誰も望んで無い筈です。しかし正しい批判を受けないと独善になりますから、一方通行にならないように注意したいですね。
今回は本部から速い回答があったことが大変嬉しく、評価します。
尚、Ａ先生の「見せてなんぼの演武なんだから…」の発言は、「演武の手引き」を書いた私にとって大変残念です。機会があればお話しするか、ＨＰ上で別の機会に論じたいと思います。
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関連すると思われる掲示板の書き込みを載せておきます。
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前の掲示板三題 投稿者： あつみ♂ 投稿日： 7月 4日(月)11時52分21秒
(前略)
◇もうひとつ、日中十五年戦争の犠牲者、3.500万人の件。これも書きましたが、せんだって中国の閣僚が申すには、十五年ではなくて八年間ですね。一日あたりの数を計算し直さなければ…。
で、別の話題/中国の反日感情に出演した桜井良子氏は、この数の変遷を時系列にまとめて発言されていました。大戦終了間近は220万、それが500万、1,000万、2.000万などと膨れ上がって行き、ついには誰だったかの首相の時に、件の3.500万人の人数になるのだそうです。
歴史は無知も罪ですが、極端な偏向の方がもっと罪は重いですね。ですから少林寺拳法の会報にこのような数字を無批判に載せないで頂きたいです。少年も読んでるんですよ！
「信憑性はともかく」は執筆者の言葉ですが…、そこは重要な問題ですよね。
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会報に望む！ 投稿者： あつみ♂ 投稿日： 7月16日(土)10時57分14秒
◇一昨日だったですか、讀賣新聞に３ページに渡って「基礎から分かる東京裁判(だと思います)」という解説文が掲載され、色々な問題点が分かりました。対極？にある朝日新聞が、この「東京裁判」の解説文を作成するとどうなるのでしょう…。
開祖は専門家を評して「専門馬鹿」と言われたことが有ります。要約しますと「水輪ひとつ例にとっても、方やでは作れと言い、方やでは無くてもイイと言う。だったらどっちなんだと言いたい。専門家ほど当てにならないものは無い(昔、植木の水やりは山門衆の大切な修行？でした)」。
似たようなことは、例えば靖国問題だって起きています。「参拝すべし」「参拝自粛すべし」…。これ専門家諸氏の意見ですからね。
◇讀賣は（おおよそ）右傾向、朝日は（おおよそ？）左傾向ですね。内閣の支持率でも両社は違います。で、自分で正しい判断をしようと心掛ける場合、意見が対比してあると見やすいですね。そのような紙面作りを考えてもらえませんかね。
既存新聞が無理だとすれば、少林寺拳法の会報に、例えば政治問題、国際問題、歴史問題など、右左両方の側からの(見識ある人物の)意見を対比掲載するようにしたらどうでしょう。場合によって、会報上で紙上討論してもらってもイイですね。それを読者たる拳士が感想、意見を述べるなど。
面白いと思います。というより、自己確立＝中道たる少林寺拳法の会報はそうあるべき、と考えます。
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関連記事 投稿者： あつみ♂ 投稿日： 7月25日(月)11時45分49秒
◇先日、掲示板（会報に望む！ 投稿者： あつみ♂ 投稿日： 7月16日土）や「書きたい放題」しました内容に関連するような記事が、二十四日（日）の讀賣新聞朝刊一面二面に掲載されました。
「地球を読む/アルビン＆ハイディー・トフラー(米未来学者)」ですが、一面の主題は、
＊「プロの権威への反乱/副題：ブログ爆発的な伸張」。
二面の主題は、
＊「情報の信頼性に高まる疑念」。
とありました。まとめようとしましたが、長文なので止めます…。冒頭だけ紹介しますのでお許し下さい。
◇◇「いま反乱が起きている。まだ名称はないが、イデオロギー(注：この語義の解釈は難しい。広辞苑に従って“思想傾向”とします)を持っている。それは“反専門化主義”の反乱である。この反乱で、世界中が沸き立っている。」
↓以下は要約です。筆力不足はご容赦下さい。
とする文章から始まる論は、至る所で始まっている反乱がインターネットの、特にブログ/個人や仲間で自由にかきこみできるページで爆発的な広がりを見せている、と述べられます。
彼等「ブロガー」はあらゆることに口を出し＝意見を述べ、長年、職業的な訓練を積んできたジャーナリストや編集者達と確執を生じて、記事＝報告や発言の信頼性の問題を双方で非難し合っています。
しかし非はむしろ既存メディアの側にある、とその例を様々に上げ、さらにメディアスキャンダルの例さえ上げて、記事の正確さに疑問が向けられる由縁を述べます。さらに、
「その道のプロや専門家への疑念が、最も劇的に表れるのが政治である。」
と、論は政治に対する反専門化主義に及び、次の論に続きますが、ここまでが面白かったです。
興味ある人は続きを読んで下さい。捨てちゃった？
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ＮＨＫvs朝日新聞 投稿者： あつみ♂ 投稿日： 7月26日(火)10時54分54秒
◇ＮＨＫvs朝日新聞…。朝日は捏造体質がある、と責められているようですが、ＮＨＫ内部からも、政治家とは距離を置くべし、とジャーナリズムの本分たる公平性欠如の反省があるようです。
なにやってんだか…。
今回のどっちが悪い論はどうでもイイ。ようするに、両者に問題を起こす根があったからこうなったので、早くそれを取り除いて、視聴者、読者の信頼を回復すれば良いことです。
ＮＨＫだって、アフリカ問題を考える良質の番組などもあるし、朝日にだって、政府を忌憚無く（正しく）批判して欲しい。
単なる喧嘩に止まらず、根本を忘れないで欲しいなー。でないと、↓(注：本書きたい放題では↑になります)に書いたように、専門家の信頼を失うよ！
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■本ＨＰを開設以来、五年目を迎えます（ＰＣを七夕の日に買ったので、分かりやすいのです）。改めて総目次を読み返しますと、組織への批判、会報への批判が少なくありません…。
開祖没後、月刊誌「あらはん」が創刊され、以後「月刊少林寺拳法」となり、現在の会報に至りました。月刊誌時代に、何度か編集部に電話をかけて記事の訂正をお願いしたことがあります。機関紙にも電話しましたかね…。
内容は、「私達が学生時代に全国大会を中止したのは、東海学生大会の死亡事故による」という誤報に対するものであり、正しくは「事故以前に、学生少林寺拳法のあるべき正しい姿を大会を休んで考えようと、学生連盟で自主的に中止が決定されていた」なのです。
機関紙、月刊誌共､訂正記事が載りました。
他にもあったのですが、今となっては記憶が定かではありません。ただし本ＨＰ「私の主張/人命を失った反省が足りない」の紹介欄にあるように、一度だけきちんと投稿したことがあります。
「<2000.9>２０００年３月、“月刊少林寺拳法・読者の声”に投稿し、ボツになった原稿です。」
この時は非常に残念に思いました…。
■さて８０年代、９０年代は本部からの機関紙、月刊誌などの情報に、私達拳士は
＊月に一度の読者欄に投稿するか。
＊年に一度の道院長講習会で意見を述べるか(これも無くなって久しいですね)。
＊月に一度の理事長会で意見を述べるか(結局これも諮問機関となり、批判意見は少ないようです)。
＊中には、本部に電話している人も少数ですが居たでしょう。
などであり、下からの拳士の意見、特に批判が上がり辛い状態でした。←改善をされているようでしたら失礼です…。
多少は読者欄に言いたいことを載せていたようですが、これとても所詮は単なる読者の声に過ぎず、むしろ編集部の意図で、ある発言を大きくクローズアップするなどの手法がありました(「○○の馬鹿主婦発言」など)。
ですので、一部の拳士達は私的な機関紙「○道」を発行し、その中で組織批判を展開しましたが、本部と感情的な対立的様相となってしまい、それだけが原因では無いでしょうが、廃刊となりました。←この件、見当違いなら失礼です。
余談ですが、私は昔パソコン通信をやっていまして、松平頼明先生のご逝去を「社団法人少林寺拳法連盟の拳士へ」というタイトルで、ニフティーの掲示板に流したことがあります。４０名くらいの人が見てくれました…。
■さて９０年代半ばになるとインターネットが普及し始め、私の道院でも遅蒔きながら２０００年９月にＨＰを開設。ボツになった上の原稿を再生したいという動機が強く働いていました。拳士に訴えたかったのです。
ＨＰをアップした時、少林寺拳法に新しい時代が到来した、と喜びを感じました。待ち望んだ、意見を述べられる場がやっと出来たからです。
私は掲示板にも書きましたが、仮に組織を人体に喩えると、批判や不満や怒りの声は“痛み”に相当すると思うのです。痛みを喪失すると人体は生きて行けません。ですので、本部はこれらの意見を吸収し、整理し、対処する部門を立ち上げるべきです。もちろん建設的な意見を逃さない為でもあります。
釣りの話ですが、○イワ、○マノの大手メーカーではこの重要性に気付き、○イワではＨＰのトップページに「お客様センター」を開設し、フリーダイヤルで質問、苦情、提案などを受け付けています。以前は、電話料金はこちら払いだったのですからか、隔世の感があります。
■自由な意見が飛び交う問題もありましょう。しかし、やはり自由に物を言える方がイイですね。少林寺拳法を「物言えば唇寒し」の世界にしてはなりません。ただし拝み合い、立て合いという、拳士のマナーがそこに反映されなければなりません。
現在、新マークが誕生し、様々な意見が述べられているであろうこの時期、大組織たる少林寺拳法が公式ＨＰに本部のメールアドレスさえ載せていないとは信じられません。道院リンクの欄が無いのも同様です。至急張るべきです。
開祖が凄いなと思うのは、ご法話が終了する際「何か意見があるか？」と一方通行にされなかったことです。「分からなんだら、ぶん殴ってでも分からせる」などと、ちょっと強面？だったですがね…。haha
今は形を変えて＝インターネットとなって一方通行ではありません。次回は会報の内容について批判意見を述べたいと思います。
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↓掲示板の書き込みをコピーしておきます。
痛みは重要なサイン 投稿者： あつみ♂ 投稿日： 7月 2日(土)09時54分38秒
◇人間には疾病に対する警告機能が備わっています。痛み、皮膚色の変化、五感異常、臭い、などなど…。
組織を仮に人体に喩えると、痛みは組織内の疑問の声、不満の声、怒りの声に相当しましょう。これらをきちんと受け止めないと、警告期を過ぎて、本当の病気になります。
考えて下さい。痛みが無ければ盲腸炎が分からず、ついには破裂して腹膜炎を起こし、死に至ります。骨折などは、例えば腕が折れれば曲がって使えないので異常に気が付きますが、内臓はそうはいきません。
最近は組織の内部告発を奨励されるのは、そうした理由によるのでしょう。私は内部告発しているのではありません。（批判）意見を述べているのです。
身体が治る痛みなら我慢できるでしょう…。
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