空虚。
しずく。



 何を、打てばいいんだろう。

必死だった。
笑っていた。
痛すぎて涙しか出ない。
久しぶりに切った腕から流れる妙に多い量の血が、
懐かしい味になって口の中へ入る。
弱くても、これ意外に何もなかった。
痛くて痛くて仕方なかった。
腕を切るのも、痛かった。
ちっとも落ち着きやしないのに、
それ以外に何も出来ることがなかった。


2003年12月27日(土)



 振り出しに戻る。

痛い。すごく痛い。
こんなに痛かったかな…
感覚が麻痺してた頃はわからなかった。
痛い。痛いよ…
血が玉になってるよ。
舐めると気持ち悪くて、泣きそうになる。
それでもやめられない。
しんどい。
苦しい。
これ以外になかった。
これでもしんどいけど、
これ以外になかった。

しんどい、何やってもしんどい。

あの頃みたいに、死にたい。

何もかも、嫌だ。

2003年12月26日(金)



 業。

涙がこみ上げてきた。
ひどい事をしたんだ、と自覚すると共に。
それは、彼女に対しての謝罪の念だったのか、
私にはわかるはずもなかった。
ただ、頬に染みた涙が、痛かった。



2003年12月21日(日)



 繋。

偶像に恋をするほど、ガキじゃないつもりだ。
あと、一歩を踏み出す気も、もうない。

信じるのは、ひとりでいい。
必要なのも、ひとりでいい。

もう私からは歩み寄らない。
同じ"モノ"をどうして信じられる?

てめぇら結局同じだよ。
奥の奥では繋がってるんだ。

マシなのもいるが、それだけだ。

歪んでようとそれでいい。
今更良い子になれやしない。
私はそこまで馬鹿じゃない。

夜になれば、いつだって殺したい。

"本当"の克服なんてできねえんだよ。
わかりもしねえくせにわかった風な口聞くな。
そういうやつが一番タチわりいんだよ。

今は何してるかもしらねえけどな。
きっと変わってないことだろうよ。

所詮てめえも生きる価値ねえモンだったわけだ。

「他の誰が認めても、私が絶対に許さない。」

理由なんかそれだけで充分だ。
それを笑いたいなら笑うがいいさ。

2003年12月08日(月)



 誰も。

捕らわれそうな瞳だった。
ちくり、と胸が痛んだ。

「彼」に私を重ね、
書き記した文が、ディスプレイにちらばる。
そのどれもが、
その瞬間の私の気持ちであり、
「彼」の気持ちであり、
大切なもの、だった。

想い、は形を変えたけれど、
私、である「彼」の時は止まっている。
画面に表示される黒のドットに、「彼」はいる。
私の指先が、彼を形作る。

けれど、今の私は彼に触れない。
それは、「彼」を思えないから。
「彼」の想いと、私の想いは、同じだったはずなのに。

2003年12月06日(土)



 HOLY ORDERS (BE JUST OR BE DEAD)

イライラしたときの私の癖。
大音量で音楽をかける。
もちろんヘッドフォンで。

意識する目線がいつもと違う。
意識的に不快感を表す。
他の音を遮断して、
騒音、ともとれる音楽、だけで耳を満たす。
もちろん落ち着きなどしない。
ただの気晴らしだ。

生理の生臭い血が股から溢れる。
やけに赤い。そろそろ赤黒くなる頃なんだが。
いろんな廃棄物が混ざったそれは、
私の好きな混じりけのない綺麗な血とは違う。

いろんな想いが音の合間を縫って頭を渦巻く。

私は結婚できないだろうな、親不孝な娘だ。
ごめん。子供嫌いだし、なによりセックスはごめんだ。
気持ちの悪い喘ぎ声を聞いて、
男が私の上で腰を振るなんて想像するだけで吐きそうだ。
頭のかてぇババァ共は差別がお好きだからな。
気色悪くて結構だよ。理解されたくもねえ。
ああ気色悪い!
愛想笑いも疲れるんだよ。

イライラするなぁ。
ああ、イライラする。
一生監禁しておきたい。
他のものに触れさせたくない。
むしろ触れさせない。

嫌いになったら殺してやるから、大人しくそこにいなよ。

私がそういう考えの持ち主、って知ってるはずなのになぁ。
なんでそんなことするのかなぁ。
好きなだけなのになぁ。
それって自然じゃないのかな?

イライラするなぁ。

音以外何も入って来なかったらいいのに。
どこか現実的な私がいる。
はいはい、どーせガキの戯言ですよ。
電車で騒いでる糞ガキとおんなじで結構ですよ。

てめーらうるせえんだよ!
人の迷惑考えやがれ!
ああ、イライラする。



2003年12月05日(金)
初日 最新 INDEX MAIL HOME


My追加