空虚。
しずく。



 孤独。

写真で見るあなたは、とても虚ろな瞳をしていた。

端整な顔立ち。綺麗なブルーの瞳。

その心に、計り知れない闇を抱えているのに。

あなたが突き動かされた衝動、

私は少しだけ理解出来る、と思いました。


・・・あなたは何も語らず、逝ってしまったけれど。


デスクトップに映された、

あなたの写真を指でなぞる。

『Jeffrey Dahmer』

「いい、名前ですね。」

そう、笑いかけました。

*****************

借りてきたホラームービーを見て、

逃げまどう女を追いかける殺人者に気持ちを重ねる。

心臓が高鳴って、唇が笑みの形を作る。

右手に、カッター。

画面上に血飛沫が映し出されると同時に、腕を切る。

笑いが止まらない。

高鳴りも、やまない。

手を伸ばせば、そこは濡れていて。


深夜に一人。

画面からは叫び声。

右手に握られたカッター。

出血する、左腕。

声となって漏れる、笑い。


ああ、クセになりそうだ。

2002年08月30日(金)



 数。

手を振って笑顔で別れた瞬間、

どっと力が抜けた。

壁を殴りたい衝動にもかられた。

だけど、それは、帰ってからだ。

生憎、カッターも持ち合わせていない。

怒りや、悲しみや、憎しみ。

負の感情が一気に押し寄せる。


夜のネオン街を走り抜ける。

「Null,eins,zwei,drei,vier,fuenf,
 sechs,sieben,acht,neun,zehn・・・」

そこまで数えて、再び繰り返す。

何度も、何度も。


ただ数字を数えるだけで、落ち着くはずもないけれど。


「これ以上、何を望むと?」

震える身体を、押さえて呟いた。


いつも、いつもそうだ。

どうしてこんなに不安にならなきゃいけないんだ。

それでも、私が悪いのか?

誰も悪くない?冗談を言うな。

いいや、言わせてもらうさ。


そんな、葛藤を繰り返して。

耐え切れなくなったときに、呟く、

「もう、嫌だ。」

それに全てを閉じ込めて、歯を食いしばって。

耐える。それ以外、知らない。


何の解決にもなってないってわかってる。

だけど、これを言葉にするのはまだ怖いんだ。

嫌われたくない、のもそうだし、傷つけたくない。


自分だけが傷つけばいい、なんていうのは、

やっぱり綺麗事で、押し付けがましいかもしれないけど。


・・・今日も、閉じ込めて、眠ろう。

そのたび、私は汚く醜くなっていくけど・・・、

こんな思いは、発散しちゃいけないんだ。


誰も、傷つけちゃいけない。

誰も、傷つけたくない。


そしたら、誰も私を傷つけない?


それも、また。嘘。

2002年08月25日(日)



 ココロ。

未来永劫、私だけを見ていて。

なんて望まない。

だから、私に触れている時は、

私だけを見ていてほしい。


楽しいメールを、泣きながら打つのはもう、嫌だから。


泣き叫びたかったのを、押し殺した。

ぐっとこらえて、静かに泣くだけに止めた。

小さく、笑いが漏れた。


言いたいことを、言葉にする勇気が、また消えた。


それは、誰のせいでもなく、自分の弱さ。なんだ。と。

責任転嫁したがる心を、押さえつけた。


何も、変わってない。

楽になれるのは、瞬間だけ。


いろんな出来事が混ざり合って、

今、何をするべきなのか、何が出来るのか、

全部、見失ってしまった。


「・・・もう、いいのかな。」

握られたナイフ。

向ける矛先はもう、自分じゃない。

2002年08月24日(土)



 白壁・血痕。

いつからだろう。

笑って受け流すようになったのは。

今更起源をたどったところで、

そのクセがなおるわけもないけど。


腕の中にある、柔らかな物体。

いつだって笑ってる、私の好きなぬいぐるみ。

メスを突き立てたって、やっぱり笑ってる。

『私みたいだね。』

柄にもなく、思った。

本当はすごく痛いはずなのにね。


このこ、は腕の中から離れていかないから。

喋らないから、裏切らないから、何も言わないから。

「だったら、あの人も死体にしてしまえばいいのに。」

頭を抑えて、身体を丸めて。


生首、すごく愛しい。

口付けて、笑って、愛撫して。

それにとても身体が疼いて。

気持ちよくて?


振り払うために、頭を掻き毟って、

閉じた瞳から、涙が落ちた。


飛び込んで来た虫を潰したら、手が汚れるから。

ティッシュをかぶせて、辞書を落とした。

緑色の液と嫌なにおいと、手触りと、残骸と。


洗面器に水を張って、

お風呂場にいた虫を放り込んで、

溺死する様を見てた。


ナイフを、突きたてた事もある。

刃が汚れたから、それ以来してないけど。


襖にメスを突き立ててたら、また、涙が出て来た。

もう嫌だ。もう嫌なのに・・・。


抱きしめた君を、血濡れにしてみたい、と。

身体にナイフを突き立てる、その感触を味わいたい、と。


そうしなければ、愛せないなら。


誰か、私を殺してくれ。

2002年08月23日(金)



 灰色の空。

何も悪くない。

ただ、私が悪いだけだから。


昨日聞いたある一言から、絵を描きました。

何を描こうかと思案することもなく、

私は迷わずバラバラになった死体を描きました。

赤い色鉛筆を手にとって、周りを塗りたくりました。

他の色には見向きもせず、

ただひたすら赤色を塗っていました。


満たされません。

だけど、部屋のカギはあけたくありません。

また、シナリオが組みあがっていきます。


ぬいぐるみを抱きしめました。


子供の戯言だ、と切り捨てられるのは嫌なのに。

やっぱり、殺さなければわかってもらえないのでしょうか?


私はやっぱり、ついで、ですか?


ただ、真剣に受け止めて欲しかっただけなのに。

2002年08月22日(木)



 反吐。

食べられもしない食物を、

無理矢理にでも詰め込んで、

当たり前のように起こった吐き気に、

倒れこんだ。


それで、よかった。

止めどなく流れ続ける、

この、思念から。

逃れられると、いうならば。


渦巻く笑い声も、

嘲るような、その瞳も。

もう、見えない。


受け流そうと、泣いた。

笑われるぐらいなら、と笑ってやった。


増大する、苦しみ。


ああ、結局どう足掻こうが逃れられないんだ。


瞳を閉じて、逃げた。

無感情、に。


それが、最後の手段。


それでも、息は乱されるし、

身体は、痙攣を起こすし、

掴もうと伸ばした腕は、空を切るけど。


何も映すまいと、閉ざした瞳は、暗いから。

もう、これでいいんだ。って、思った。

2002年08月21日(水)



 呟き。

誰も私を理解してくれない。

それは私が誰も理解しようとしないからだ。


現実に勝る空想がないというなら、

このおぞましい妄想を現実にして、

君に突きつければ、

僕を、理解してくれる?


声から逃れる術は、空にすること。

あれは的確に私を突いてくるから。


いいよ。

もう言わない。


吐き出せる場所などどこにもなかったってことだ。

どうってことないよ。

また一つ、妄想が増えるだけ。


僕は君の苦しみを理解出来ない。

だから君も僕の苦しみを理解出来ない。


最低の人間だ。私は。

2002年08月20日(火)



 Fragrance。

「Fragrance」

行き先さえも見つけられなくて

風に消えそうな記憶を

細い糸でゆっくりと引き寄せる


ざわめく心の声に耳を澄まし

「一体何のために

生まれてきたのか・・・」

そう、問い掛けた


月はかわらず僕を見つめ

今はまだ応えてはくれない


聞かせておくれよ

その声を・・・

見せておくれよ

その夢を・・・

醒めぬ眠りに落ちても

怯えることはないから


教えておくれよ

真実を・・・

告げておくれよ

その罪を・・・

赤い涙に濡れている

隠されたこの姿を・・・


ただ愛しさだけが大きくなる

過去の名前さえ

思い出せないままなのに

もうどうにも出来なくて


月は変わらず静かなままで

雨を降らせ続けた・・・


作曲/Gackt.C
作詞/Gackt.C

唄 Gackt

******************

今日は家に、誰もいませんでした。

みんな出かけてしまって、私独りでした。

テレビは、映画をやっていました。

私は包丁を持って、うろうろと歩き回っていました。

時折、突き立ててみました。

今、この家にいるイキモノは、

私と、飼っている犬だけです。

寝そべっている彼の側によって、

その、キレイな体毛を撫でました。

『・・・君だけは、殺さないよ。』


私は包丁を置いて、二階に上がりました。

大事な、ぬいぐるみを抱きしめました。


妄想と、現実の境が段々わからなくなってきました。


内に向いていたはずの憎悪が、

何故いきなり外に向いてしまったのか。

そしてそれは私の予想を越えていて。


どうすれば、抑えられるのか。ただ、それだけで。

かと思えば、楽しむ私もいるわけで。


・・・とにかく、

近いうちにスプラッタムービーでも見て、

多少でも開放できれば、と思います。

2002年08月18日(日)



 戒め。

「眠れないの。」

と、笑って言った。

夜中に何度も目が覚めて、

その度に怖くて、悲しくて。

目が覚めても、眠った実感がないの。


少しだけ、頑張って、ご飯を食べた。

気持ち悪くて、吐きたくて、でも吐けなくて。

どうして、嘔吐がこんなに怖いんだろう?

昔、私はよく車酔いして、

そうなったら、必ず吐いてて。

そんな自分が、みじめで。

だからかなぁ?

吐くこと、汚いこと、みじめなこと。

そんな認識がある。


ご飯食べる=気持ち悪くなる=吐きたい。

だけど、吐きたくないから。

吐きたくない=ご飯食べなきゃいい。

そう、結論付ける。


自業自得の、足のキズから、

膿が出てきて、皮膚に黄色いあとを残す。

醜く膨れたそれを突っつくと、

汚い色の膿がまた流れ出すから、

腹が立って、

メスを突き立てて全部流した。

柔らかい皮を剥がすと、

ピンク色の肉が露出して、

触れると、ちりちりと痛んだ。


わざと、刃先を当てたら、

電流のように痛みが走って、

思わず、「っ」と、うめきが漏れた。


ああ、皮を剥がせば、

こんなにも敏感になるのか。

じゃあ、塩でもすりこんだらどうなるかな。

拷問としては、あまりに初歩的な手段だけど。


そこが、自分だと思えば、

ちっとも楽しくなんかないけど、

別の、人間、だと思えばとても楽しいよ?


頭の中に、またシナリオが組みあがる。

階段を降りるとき、お茶を飲むとき、テレビを見ながら。

無防備に置いてあるそこの包丁を取って、

私から私を奪った彼らを刺せば、

少しは、満たされるだろうか?と。


嫌悪していたはずなのに、

いつのまにかそれに楽しみを見い出している。

いつか現実になるんじゃないかと、危惧する。


止めて、止めなきゃ。なんとか・・・!


抑圧するたび、それは増大する。

笑う、口許。



笑いあった昨日が、遠い記憶のようだ。

今私は、手錠をかけ、刃物を手に持つ。

もう、自傷なんて気はない。

「この鍵を外して、そこのドアを開けろ。」

嫌だ、と抱きしめたぬいぐるみは放り投げられた。


理性と、衝動は別物なんだ。と、思う。

「誰かの人生を奪う権利なんて、
 それがたとえどんなに憎い人でも、
 ないんだ。ってわかってるよ。」

だけど、ダメなんだ。

足りないんだ、怖いんだ。

嫌なんだ。でも、言えない。


ずっと、欲しいと思ってた。

だけどもう、身体を抱きたいんじゃない。

私が欲しいのは、その後。


嫌だ、違う。

笑ってたいだけ。


嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ!


そんな葛藤とは裏腹に。

口許は、笑顔なの。


誰か、誰か止めて。

2002年08月17日(土)



 記憶と夢。

悪いことというのは、

いつまでも「記憶」として残るのに。

良いことはどうして、

「夢」として、あっという間に消えてしまうのだろうか。


泣かなかったけど、

寂しかったのは、本当だよ。


止めておけないからこそ、

ずっと一緒にいたいと願うのかもしれないね。


子供でいて、いいんだよね。

無理に大人になろうとしなくて、いいんだよね。


年齢を重ねただけじゃ、大人になんてなれないよね。


誰かのせいにするというのは、

ときには、必要な事なのかもしれないね。

2002年08月16日(金)



 苛立ちと、憎しみ。

こんなにも涙が止まらなかった事は、

今までありません。

子供だと言われようが、

どうしても割り切れなかったから。


二人で見るはずだった場所を、

一人でゆっくりと見て回りました。

意識だけが遠く離れていて、

それが、とてもキレイだったせいか、

また、涙が溢れました。


帰る場所も、宛てもなく。

最終電車に乗って、

二つ前の駅で降りました。

真夜中の住宅街を、裸足になって歩き、

道もわからぬまま、ただ、歩き続けました。


これ以上、泣きたくなかったので、

無理に、笑いながら、

腕を、切りながら、

歩きました。


苛立ちだけが、後から後から湧いてきます。

一つ片付けたと思えば、また、次が。

楽になりたい、ただそれだけで、

自分を切っていました。


そのうち、満足出来なくなり、

誰でもいいから、次にあった人を刺してみよう、

と、考えたら、少し、笑顔になれました。


裏切られた、思いと、

あの人のせいじゃない、思いと、

仕方ない、思いと、

割り切らなければ、という、思いと。


全てがごちゃごちゃになって、

ただ、泣きながら、笑うしかありませんでした。


・・・気づけば私は、部屋にいて。

いつのまにか服まで着替えていましたが、

気持ちは何も変わっておらず。


聞こえ続ける声を無視して、

ぬいぐるみを投げつけ、涙を流し、

壁を殴り、また、切りました。


自分が悪いんだ、と思いつめていた頭は、

初めて、周りの人間への憎しみへ変わり、

純粋な殺人衝動と、

自殺願望を抑えるため、

窓に鍵をかけ、

部屋のドアを閉め、

手錠をかけ、

カッターを持って、

残されたわずかな理性で、

ひたすらおさえるしかありませんでした。


半ば無理やりに眠り、

目が醒めても何も変わっておらず。

また、苛立ちとの戦い。


こんなに泣いた事、私は今までありません。

2002年08月15日(木)



 臆病。

通り雨の後、空はまた、晴れた。

先刻までの立ち込めていた雲は、嘘のようにひいて。

眩しすぎる青と、照りつける陽射し。

また、いつもの、夏の日。


出かけようか、と思案する。

このままここにいたら、私はダメになる。

だけど、一人で人ごみの中を歩けるだろうか。

"死なない"誓いは、立ててない。

だけど、今は・・・まだ、死ねない。

この身体は、言う事を聞いてくれるだろうか。


生きるも、死ぬも漠然としたまま。

その、どちらに執着するでもない。


失いたくない、と願い続けるあまり、

追いつめられ、悲鳴をあげ、壊れかけ、

ついには破綻した。だから、もう・・・。


私は弱いから、怖いから。

もう誰にも、執着しない。

これ以上歪みたくない。


あの人にはすがれる。

あの人の前なら泣ける。


だけど、いついなくなってもいいよう。

・・・あの人は、大丈夫だ、と言うけれど。

最悪のシナリオは常に頭にある。


"いつか"の負担を、軽減できるように。

2002年08月14日(水)



 好きでいたい、嫌いな人。

電気を消して、

泣きながらメールを打った。

突き刺さった刃を、抜いて欲しかった。

縛られた手に絡み付く鎖を、解いて欲しかった。


あたたかなぬいぐるみを抱きしめていた。

胃が、しくしくと痛んだ。

ランプのついた画面を、ぼうっと眺めていた。




私は、愛したつもり。

あなたは、嫌いだったかもしれないけど。

私は、あなたの愛が欲しかったよ。

もう、あきらめるしかないけれど。

それでもまだ、好きだよ。

多分、一生嫌いにはなれないし、なりたくない。

何も、望んだつもりなんか無かった。

いい親になってね、なんて一度も言わなかった。

だけどあなたは、いい子になれ、と言ったよね。

それでも、好きだったよ。


あなたに私を否定する権利はない。

お馴染みの理由を持ち出して逃げようとしないで。


あなたなんか、大嫌い。

もうずっと前から、親だなんて思ってない。

そんな資格もきっと、あなたにはない。


それでも私は、あなたが好きだよ。

・・・ただ一人の、親だから。



2002年08月13日(火)



 欲望、その矛先。

一番近くにある対象は、

自分の身体しかないから。

それ以外を、傷つけるわけにはいかないから。

この身体は、私ではなくて。

誰か別の・・・そう愛しい人の。

もの、だと思い込んで、傷つけた。


自身を切りつけながら笑うのは、

とても滑稽で、とても哀しくて、とても苛立った。


"殴られた"顔がヒリヒリと痛んで、

塞がらぬまま水に晒した傷口も少し、痛んだ。

それを抉るように爪を立てて、再び皮膚を破った。

久しぶりに味わう血液は、苦い、鉄の味がした。

2002年08月12日(月)



 思案、その果てにあるもの。

今、目の前にいる彼女は。

私がどれだけ本気なのかを知らない。

同様に私も、

彼女がどれだけ本気なのかを知らない。


まずい酒。

無音の部屋。


買ってきた本を読み終えた喪失感。


かけめぐるのは、歪み。


・・・探し物が、見つからない。

触れるすべてのものから伝わる感覚は、

自分のものではない。

霧がかった記憶の端々から覗く、

親しき人と笑い合う女も。

私ではない。


意識だけが遠い果てにあるようなのに、

こうしてキーボードに触れ、想いを形にする行為は、

まぎれもなく私の意志で行われているもの。


だけど、私の腕はこんなに傷付いてはいない。


それ、止めてくれないか。

耳障りなんだ、あんたの笑い声。

慣れていたはずの、声も。イラつく。


違う。そうじゃない。これは。それも。


じゃあ、なに?


*****************

君と二人、イチゴフラッペを食べた。

なんだかイラついてきて、

少しだけ僕の理想を語った。


好きな人がいるんだ。

でも、好きになれないんだ。

殺したくなるんだ。


毎日、一緒に眠るんだ。

出かけるときには、「いってきます」を言って。

時々、お土産も買ってくるんだ。

でも、だんだん汚くなってくるんだ。

だから


嫌だ、って言ってるのに。

言うこと聞かないんです、私。

困ったな。

また、声がする。

あの女の、高笑いが。

うるさいって、言ってるのにねぇ、

聞かないんですよ、彼女。

そのうちね、あっちこっちから聞こえてきて。

なにがそんなにおかしいんだ、って。

でもいいですよねぇ、そんな風に笑えるのって。

うらやましすぎて腹立つんですよ、余計。

そう考えたら私のこと嘲笑ってるんじゃないか、

って思ってね。

問い詰めてもやっぱり笑ってるんですよ。

本当に腹たつやつらでねえ、

姿が見えないから余計だけども。

ふと思えばすぐに笑いやがる。

殺したいぐらいうざったいっすよ

いい加減にしやがれってんだ

ああ、あぶないあぶない。

パソコンに酒ぶっかけそうになりましたよ

使い物にならなくなったら怒られちまわぁ


もうすぐ、あの人達かえってくるんだけど・・・、

すごく嫌な感じがする。イライラする。・・・寝よう。


*****************

誰も狂っていない。

世界も狂っていない。

私も狂っていない。


みんな、狂っている。

2002年08月11日(日)



 飛散。

殺意というのは、

泉のように湧きあがってくるものだ。と。

そう認識していたはずなのですが、

ある日を境にそれは形を変えて、

自分の意図しない所に離れてしまったようです。


離れた、とはいっても、

私自身の歪んだ願望がなくなったわけではないですし、

むしろそれはエスカレートする一方なのですが。

なんだか、つかめなくなってしまった。

というのが正直な感想です。


あの人だけだ、と限定していた思いは、

時折「誰でもいい」という最悪な形に姿を変えます。


この左腕は、

もう自分自身の存在を確かめるための行為ではありません。

歪んでいく欲望の矛先なのです。


これだけですむならどれだけいいでしょう。


もう、私は満足出来ないのです。

痛みはいらないのです。

血と、肉が欲しいのです。

裂けた腹から見える内臓が欲しいのです。


それを止めるため、私は左腕に手錠をかけます。


離せ、と私が言います。

それを受け流そうと、無表情で応じる私もいます。

ただ、笑っている私もいます。


あれほど抱きしめ、執着していたはずのぬいぐるみを、

壁に叩きつけ、踏みにじります。

そして抱き上げ、再び愛しげに抱きしめます。


何をやっているんだ、と声をだせば、

違う!と否定する私もいます。


人間の形をしていたはずの私が、

バラバラに飛散して、想いだけが残っている。

そんな気すらして。


もう一度集めて、抱きしめて欲しいのですが、

こんな時に誰かを求めるのは、自殺行為でしょうから。

たとえ刃物を遠ざけても、

肉、食べたくなっちゃいますから、

噛み千切っちゃいますから。


涙も、声も、何も出ません。

残ってるのは、無表情だけ。


抑圧、するもんじゃないですね。

さっさと、やっちゃうべきでした。

そしたら、楽になれたのに。

2002年08月10日(土)



 どうなってるんだ!/愛流

一昨日あたりから様子がおかしい
初めて見るのがいっぱいいた。
んだけど、私にはまったくサッパリだ

むしろしずく自体がうまくつかめない。
だんだんうっすらとなってきているというか(--;)

少なくとも、良い状況じゃないなぁ。これは

昔からそーいう願望があるのはわかってたし
今回もそれに近いもんだと思ってたんだけど、
どーやらちょっと違うようだぞ?

そこだけ分離したのかなぁ…。
でなきゃおかしいよなぁ…

あ゛ー!んとになんなんだこれはっ!!
完全に分離したなら存在がわかるはずなのに
見ようとしたらいきなり真っ白になるし…(--;)
真っ白になるって事はしずく関係のはずなのに
あの子はあの子で知らないみたいだし…

でもなんとかしなきゃやばいよなぁ…

うむむむむ…
これは今までにない危機なのか。

アイルサン,ヒジョウニコマッテマス.

2002年08月09日(金)



 白霧。

記憶がぐちゃぐちゃになった。

私に聞こえていたのは、

私のものでない、声と、「まゆ」と言う、

おそらく、名前。


ぼんやりと、朧気に見えているものもあるけど、

その先は真っ白になって見えない。


少し前の、記憶のはず・・・。


こびりついて離れない一枚の写真。

はみ出た内臓と、なくなった片足。血の海。

おぞましい笑みを浮かべた自分。

高らかに笑った声。


想像がつく。

だけど、解かりたくない。


ずっと聞こえ続ける、誰かの笑い声。

視界を横切る黒いもの、紅く染まって見えるまわり。

すべて、幻聴と幻覚で片付けてきた。


声をなくして、

涙も出なくなって、

笑いも、ひきつって。


時折見る、手や、足や、身体が、

まるで自分のものでないように感じて。


・・・ああ、前に一度。

つけた覚えのない傷があったっけ。


・・・側に、いてくれませんか。

私が、私でいられるように。

2002年08月08日(木)



 無声。その苦しみ。

声が出ないことの苦しさを今、噛みしめています。

あれほどいらないと拒絶した言葉が、

今、必要になるなんて皮肉なものです。

苛立ち・悲しみ・不安・・・。

それらを全部、言葉にすることで、

少しなりとも軽くしていた私には、

今この全身を包む苛立ちと不安に耐えられそうにありません。

枯れた涙と、掠れた呻き声などでは、

楽になるどころか不安が増すばかり。


自傷には元から期待などしていませんし、

ここに書き綴っても文章と声じゃかなり違ってきます。


誰に聞いて欲しいわけじゃなく、

むしろこんなときの自分は、

傷つけるための言葉しか吐けないから、

・・・嫌われるのが怖い私には、

"独り言"としてでしか乗り切れなかったのに。


あなたを思いやる余裕すら、ないんです。


ぬいぐるみの暖かさだけが、わずかな安らぎ。

でもそれを抱きしめる腕は傷付いているから。


あなたの言葉をもう一度思い返しても、

ディスプレイの無機質な文字には癒されなくて、

その声を聞きたくても、

挨拶の言葉すら言えぬ自分には不可能なこと。


こんな夜ほど不安になるのに・・・。


すぐそこにいるあなたに、

私の悲鳴は聞こえていますか?

2002年08月07日(水)



 無声。

声が出なくなりました。

原因は、思い当たる節がありすぎて解かりません。

少し前の、記憶が朧気なので、それかもしれません。

・・・驚く自分と、少しだけ安堵した自分がいました。


食事も、やっぱり摂れません。

食べた覚えのないサンドイッチの包み。

それを、理解すると同時に指を突っ込んでました。

途端、猛烈な吐き気で立ってられません。

呼吸だけが、速くなっていきます。


ぐっと身体を抱きしめて、耐えて。

情けなさ過ぎるこの現状に、苦笑しました。

本当は、泣きたかったのですが・・・。


明け方の空が、まるで夕焼けのように綺麗です。


浅い眠りを繰り返すだけの睡眠は、

心地良さなど、あたえてくれません。


・・・傷つけていいですか?あなたのこと。

どうしてなんでしょうか。

また、殺したくなっちゃいました。

あはは、変ですね、私。

2002年08月06日(火)



 苦笑。

眠ろうとしても、すぐに目が覚める。

間隔が段々狭まって、

2時間、一時間、最後は10分ほど。

見る夢も、現実的過ぎて、つらい。

困ったような、苦笑いが浮かんだ。


声を、言葉を発するのがとても怖い。

人と、何らかの関わりを持つということ。


薄い眠気と、無いに等しい食欲。

湧かない気力、どうしようもない倦怠感。

そして、自殺願望。


・・・とても、くだらない事を聞いていい?


私、生きてていいのかな。

2002年08月05日(月)



 今度ばかりは(苦笑)/愛流

日に日に無口になってくる
話し掛けても返事どころか目すら合わせようとしない
ぬいぐるみを抱きしめたまま、動こうとしない

そろそろ食事を拒否して一週間だろうか

時折「ご飯が食べたい」と漏らす事はあっても、
実際に食事を口に運ぼうとはしない。

右手の小指の付け根が腫れているのは、
昨日壁を殴ったせいだろう。
押さえるとしくしく痛む。

薄笑いながら、身体を切る事も稀じゃない。
おさまっていたはずなのに。

視線がすぐに窓を向くのも気になる。
感情の起伏が見られないのは、いつものことか・・・。

毎日、体重が落ちていく。
とにかく、食事だけでもとらせなければ。

次から次へと、本当に問題はつきない。

2002年08月04日(日)



 肉。

肉が食べたいと思った。

だけど、食べさせてくれる人がいない。

仕方なく僕は、カッターを取り出した。

どこなら切れるだろうか。

僕は力がないから、指の付け根に斜めに刃を入れた。

ちくりと痛みが走って、血が出た。

けど、切れない。

二、三度繰り返してあきらめた。

肉。

2002年08月03日(土)



 倦怠。

ご飯食べたい。

呟いた言葉を打ち消すのは、

「嘔吐」という行為への恐怖感。

頭痛と、倦怠感。

身体が、重い。

薄ら笑いを浮かべながら、腕を切ってみても、

そこにあるのは、傷付いて醜くなった皮だけ。

また、幻覚が見える。

ありもしない音も聞こえる。


いつ眠って、いつ起きて、

そんなことまで、あやふや。


・・・海に行きたいな。崖に。

2002年08月02日(金)



 一人・独り・ひとり。

愛想笑いが必要なのはわかってる。

だけどこんな風に笑うのは、虫唾が走るんだ。


遊ぶことが、楽しくない。

いっそ、笑わないでいられたら。

いや、楽しみ、笑えたら。


無理に気負っちゃいけない。

でも必要に迫られる。

身体にも染み付いてる。


自己嫌悪。苛立ち。


違う。欲しいのはそれじゃない。

私が欲しいものはあなたたちに求めるものじゃないよ。


どんどん、嫌な人間になってく。

覆い隠そうとして、また溝を深める。


奪われた自分らしさはどこにある?


・・・泣きたかったな。

独りで泣くのはもう嫌だけど、

今、私の側には誰もいないから。


やっぱり、ブレーキをかけるよ。

あの時の言葉は、もう消えかけてる。

怖いもん。


また一人になるくらいなら、

最初から独りの方がよっぽどいい。


・・・ほんと、やな人間だね・・・。

2002年08月01日(木)
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