A Thousand Blessings
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2004年11月23日(火) “チキンライス”は「一杯のかけそば」

“チキンライス”は「一杯のかけそば」である。
「一杯のかけそば」を若い人はご存知ないかも。
ネットで調べよう。

全てが温い(ぬるい)、緩い(ゆるい)、ぬるぬるのゆるゆる。
送り手も「この程度でいいんじゃないすか?」
受け手も「ここまでやってくれれば十分!」
緊張感ゼロの馴れ合い全開状態。

とにかく、ぬるぬるのゆるゆる。

世に出る作品に対してー、厳しい目を持たなければー、
低俗な作品ほど一人歩きしー、
やがては名作と呼ばれるのであるー。
これはー昨年の“世界にひとつだけの花”でー、
すでに証明されているのだー。(学生運動風にやってみました)

まず、みんなは松本人志の作文能力の驚くべき低さに
気付かなければいけない。普通、気付くが。普通じゃないのが多いので。
そしてそのことを本人にきちんと教えてやらなければいけない。
でなければ松本が気の毒だ。
綴り方の「いろは」から学ばせて、彼が少しづつまともな文章や詞を書けるようになるまでファンは見守らなければいけない。それは義務だ。
世間様に見せたくない身内の恥である“チキンライス”の歌詞は
彼が普通のレベルに達するまで、黒く塗りつぶしておく必要があるだろう。


「せめて貧乏自慢くらいさせてくれ」
確か歌詞の中でこんなようなことを言っていた。
成功したんですね。勝ち組ですね。やれやれ。
君たちダウンタウンがお金持ちになれた理由は、
芸人としての実力によるものではなく、
お笑いファンのとんでもない質の低下、それだけ。
ふたりのキャラクターがいい加減な日本人の好みに合致していたことも
理由のひとつかもね。所ジョージもそのくちでしょ。

簡単においしい生活を手に入れたダウンタウンが芸をする筈もなく、
くだらないゲームやルーズな司会をやってお茶を濁しているだけだ。

松本は自分を賢いと思っている。
周りのバカから天才と言われてその気になったのだろう。
調子に乗って歌詞を書いて、またそれをテレビで解説までして
恥の上塗りをした。
誰か教えてやってくれよ〜。君のレベルはこれくらいだよ、って。

僕は若い奴らが好きではないが、若い奴らに向かって
俺様気取りで人生を説いた気になっているバカは
その100倍嫌いだ。それが松本であり、槙原なのだ。




2004年11月22日(月) 最低日本の証明ソング“チキンライス”

「ヘイヘイヘイ」で浜田と槙原の“便所の落書きの歌”が披露される。
偶然それを見てしまった僕とロッカー73は、食べたばかりの納豆を吐き出す。

さすがにこれはひどい!ひどすぎる。
何もかもひどい。改めて説明するのもバカバカしいほど下品で
低俗で幼稚でそのくせ傲慢。槙原と松本という2大インチキブランドが
作り上げた、インチキミュージックの最高傑作である。
浜田の歌唱がそのインチキ度をさらにアップさせる。お見事!

さて、事は重大だ。
こんなもんを真剣に聴いていたら頭悪くなるぞー若者よ。
というより若者相手でしか商売できない不良物件なわけで。
オレオレ詐欺並みのインチキ商法。これを制作したレコード会社の
人間の品性を疑う。

こんなもんが何百万枚も売れる(であろう)国に生まれた不幸を嘆く。
みんなどうしちゃったんだろうね・・・。
みんなでへらへら笑いながら、目も耳も塞がれたまま
ゆっくりと泥沼に沈没していく一般ピーポー号。
そこにいるお前、お前、お前のことだよ。。真面目な話、どうなのよ?
買ったらイカンぞ!って、、どうせ買うんだろうけどさ。やれやれ。
オイラお先に逃げ出すぜ。


2004年11月13日(土) ラジオに出演した中島みゆき

川嶋あいって、、なんじゃぁ〜〜!ってな感じでテレビを見ていた。
(鳥越俊太郎の音楽番組)
もう一番苦手なタイプのシンガーね。
音程はふらつきまくるし、リズム感はないし、
取ってつけたようなビブラートはべたつくし、音楽それ自体もつまらないし。
わざわざ取り上げるようなタマではないのだが、知らなかったんですよー。
彼女、「I WISH」のリードボーカルなのね。
僕のかつての同僚が好きでね。「墨田さん、最高ですよ!I WISH!」って
薦めるわけだ。わ!くだらん!とも言えなくて、「なかなかですね」と
何がなかなかなんだか分からないボケ方をしていたのだ。
そっかー、この女がそうか。顔も嫌いだなー。人気あるんだってね。




数日前にFMラジオ(坂崎幸之助の番組)に中島みゆきが出演していた。
彼女の生の喋りを聞くのはほとんど初めてのようなもので、
噂には聞いていたが、かなりのもんであった。
「みゆきってさぁ、歌はあんなに暗いけど、ほんとはすっごく明るいんだよね」とおっしゃるファンは多いようで。
はいはい、確かに明るかった。

最初は「この女、躁病か?」と思った(苦笑)
とにかくうるさい。ひとときでもじっと人の話を聞いていられないようだ。
様々な声色を使い、恐るべき抑揚のつけ方(ここまで話し方に
抑揚をつけるひとを僕は初めてみた)で機銃掃射のように
喋り捲っていた。
坂崎もさすがにお疲れのようであった(笑)
あれほど詞の世界で「わかってらっしゃる」お方が、実像は
センシティブの欠けらも感じられないじゃじゃ馬なのは何故?なんて思ったりして。

さて、考えた。
彼女は、「虚構の世界の中島みゆき」と「現実の世界の中島みゆき」の落差
を世間が面白がる事を面白がって演じているのではないだろうか?
つまり、どちらの中島みゆきも本当の中島みゆきではない可能性がある。
すっごくシニカルで冷徹な人だったりして。
間違いなく彼女は最高の詩人でありメロディーメイカーであり、シンガーである。中島みゆきもどきは数々あれど、中島みゆきに影響を
与えた存在がはっきりと見えてこないのも不思議である。
そういう意味では孤高の存在なのかもしれない。

中島みゆきの世界(虚構の方)を愛する人間にとって、
ラジオから聴こえてくる彼女の喋りは正直きつかった。
でもあれを「いい!」と感じるファンも多いのだ。
僕にはそこまでの包容力はないなー。
聞かなければよかった、と後悔した。
が、しかし、番組でかかった彼女の新録音は素晴らしかった。感動した。
多分、CDを購入すると思う。
訳分かんねー!なんだか中島みゆきにいいように扱われてる感じ。

今後、彼女の生の声を聞く事はないだろう。
もし耳に触れる機会があったら、すぐにスイッチを切る。


2004年11月12日(金) オノ・ヨーコ

「ジョン・レノン・スーパー・ライブ」に出演するため来日したオノ・ヨーコ。

『戦争も現実ですが、日本武道館でイマジンを合唱する人が
 あれだけいたのも確かな現実。
 世界が真っ暗になったわけではない。絶望している人、
 シニカルになっている人、死のうとさえ思っている若い人に
 そこを見て欲しい。
 現実は、その把握の仕方で変わる。あなたたちの未来は輝かしい。』

日本武道館でイマジンを合唱する人たちの駄目さ加減にも気付かず、
それをまたよりによって戦争の対極に置く強引わざ。
30年前の郡山ロックフェスティバル出演のため来日した時も
思ったことだが、このお金持ちのオバハンは全然世界が見えていない。
世界がどれほど真っ暗になっているかを説かないで、未来は輝かしい
といってしまう脳天気さ。イマジンの歌詞を書いたのはオノ・ヨーコ
であるという説は本当かもしれない。
ビートルズのジョン・レノンの大ファンとしてはそうであって欲しい。


2004年11月11日(木) 補足 “チキンライス”

昨日の“チキンライス”の補足

何をもって世間から天才と言われているのか
さっぱりわからん松本人志の詞であるが・・・。
その内容の「いかにも」といった感じのインチキ臭さに
目をつぶったとしても技術的にこれはないんじゃないか?
といい年して僕も怒ってしまうのだ。
彼の著作(と呼べる代物ではないが)を数行読めば、その文章作成能力
の低さに思わずつっこみを入れたくなる真面目な読書家は多いと思うが、
エッセイから作詞になったとき、その能力的欠陥はなんともミジメなほど
あからさまになってしまうわけで。
これは詞ではなく、便所の落書き。
何の推敲のあとも感じられない(おそらく本人は推敲に推敲を重ねたと
思っているだろうが)便所の落書きをしかつめらしく「こんなんでええんかな?」とディレクターに差し出す松本。きゃッ、恥かし・・。
またその落書きを読んで「すごい!感動しちゃった!」と変な顔で泣く
槙原もまた同様にレベル低すぎ。
“世界にひとつだけの花”を作っちゃった人だもんね。ま、低いわな。

その槙原のメロディーは、ほとんど手癖で書いたような駄メロ。
このメロディーが街に流れる師走なんて嫌だー。
しかし、余談だが、故・ナンシー・関女史もおっしゃってたが、
槙原の顔って変すぎ。こころの有り様は顔に出るぞ。
ひとのルックスをどうこういうのは好きではないが、
槙原に関してはそれも許される。あれはいかんぞ。テレビに出したらいかん。

浜田のド下手な歌を「でもこころがこもってていいじゃん」と許すバカ者多し。
お前らこころが何かもわからんくせにー。
下手=こころがこもってる、と思わせたのはあざとい槙原。
世間のみなさんが少しでも親しみを感じてくれれば、という槙原の
ねらいが透けて見えるが、世間のみなさんはもうちょっとましに歌える。
以前のコムロナンバーでの浜田も相当なもんだったが、
今回はさらにその上をいくド下手ぶり。
音程がふらつく事より、リズム感がないことに腹がたつ。
リズムを無視した歌唱は耳に嫌なベトベトした感じでへばりつく。
気色悪い。吐くぞ。

補足と言いながら、昨日より多く書いてるな。
ほんとは、ビートルズ再再・・・再評価を書きたかったんだが、
血便パワーか、気がつけば糞曲けなしに終始している。
“チキンライス”の話はもうおしまい。お聴きなさい。


2004年11月04日(木) 山木秀夫

BANK BANDのアルバム「沿志奏逢」成功の最大の功労者は
ドラマーの山木秀夫である。
この超ベテランドラマーの歌ごころ溢れるプレイによって
たとえば“HERO”ではオリジナルを超える瞬間すら体験できる。
それは桜井の詞とメロディが内包する力が山木のドラミングによって
劇的に、よりパワフルなものへと化学変化する瞬間である。
JENの優れたドラミングがロックの範疇に収まるものだとすれば、
山木のそれは非ロック的なものであって、またそれこそが山木の
キャリアを一際輝かしいものにしてきた理由なのだと思う。
スタジオ・ミュージシャンとして絶対的な信頼を得てきた山木秀夫が
今後も桜井の課外活動(というものがあるとしたら)のパートナーで
あってくれることを僕は願う。

拓郎のカヴァー“イメージの詩”でのドラミングがあまりにも見事なので、
もう1種類あるボーナストラックの浜田省吾作品ももしかしたらすごいのでは?
と想像してしまう。



2004年11月03日(水) アナザー・サイド・オブ・はっぴいえんど

香田青年の遺体が帰国。

香田青年はビデオのなかで
「すみません」と言ったんだよね。
決して「助けてください」とは言わなかった。
彼は「助けてください」なんてとても言える立場にないと
思っていたのだろう。(もちろん言える立場にあるのだが)
「すみません」と言うことで、少しでも日本の家族に
対する世間の風当たりを和らげようと思ったのかもしれない。
「あと・・・また日本に帰りたいです」と呟く時の
それが無理である事を悟った寂しげな表情が忘れられない。

多くの識者のコメントを目にしたが、
僕が共感できたのは小田実と朝日新聞の記名なしの社説である。

最後に、テレビで殺害直前のビデオ映像を流した無神経さが
どうにも理解できない。流さないテレビ局もあったのに。
世間の人が興味があるのなら、遺族の気持ちはどうでもいいのか?


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“はっぴいえんど”その後(1974〜2004)の
輝ける軌跡。と、書かれている。



『VA/風街クロニクル(アナザー・サイド・オブ・はっぴいえんど)』  
全曲・松本隆作詞


ディスク: 1

1.君は天然色 (大滝詠一)
2.ハイスクール ララバイ (イモ欽トリオ)
3.風立ちぬ (松田聖子)
4.赤道小町 ドキッ (山下久美子)
5.探偵物語 (薬師丸ひろ子)
6.過激な淑女 (Yello Magic Orchestra)
7.Tシャツに口紅 (RATS&STAR)
8.ガラスの林檎 (松田聖子)
9.ペパーミント・ブルー (大滝詠一)
10.風の谷のナウシカ (安田成美)
11.Bachelor Girl (稲垣潤一)
12.指切り (PIZZICATO FIVE)

13.君に、胸キュン。- 浮気なヴァカンス - (槇原敬之)
14.ままごと (クミコ)
15.恋するカレン (CHEMISTRY)


ディスク: 2

1.三つ編みヒロイン (KAYO)
2.七夕の夜、君に逢いたい (chappie)
3.しらけちまうぜ (東京スカパラダイスオーケストラfeat.小沢健二)
4.青空挽歌 (裕木奈江)
5.月下美人 (松本伊代)
6.硝子のプリズム (松田聖子)
7.夢・恋・人 (藤村美樹)
8.冬のリヴィエラ (森進一)
9.A面で恋をして (ナイアガラ トライアングル 佐野元春 / 杉真里 / 大滝詠一)
10.スピーチバルーン (大滝詠一)
11.いちご畑でつかまえて (松田聖子)
12.さらばシベリア鉄道 (太田裕美)
13.春爛漫 (山口百恵)
14.微熱少年 (鈴木茂)
15.ソバカスのある少女 (TIN PAN ALLEY 鈴木茂 / 南佳孝)
16.ミッドナイト・トレイン (The Three Degrees)



伝説の真鍋ちえみが入っていない。(松本隆の詞じゃなかったかな?)
あるいは聖子で言えば“天国のキッス”が何故か切られている。
槙原の“君に胸キュン”やケミストリーの“恋するカレン”は不必要。
細野さんのソロナンバーが入っていないのも変だし、
森進一は前にも書いたが“冬のリビエラ”(大瀧詠一作曲)より
“紐育物語”(細野晴臣作曲)だろう。
イモ欽トリオはちょっと場違いだし、どのオムニバスにも収められている
“ソバカスのある少女”や“さらばシベリア鉄道”は新鮮味がない。
つまりだ、他にもっといい曲があるのにそれを選ばなかった理由がわからないのだが
まあ、それはそれとしてこのアルバムを3000円ちょっと出して買う価値は
ある。
CDシングル3枚買ったと思えば元は取れる。
スリー・ディグリーズの超名曲“ミッドナイト・トレイン”(細野晴臣作曲)
松田聖子の最高傑作“ガラスの林檎”(細野晴臣作曲)
クミコの“ままごと”(細野晴臣作曲)

スリー・ディグリーズの傑作がやっと聴けた。何十年ぶり?
クリアーで奥行きのあるいい音になっていて感動。
細野さんの曲作りの上手さと「あの」ベースの音、鈴木茂の頑張り。
本当にすごいと思う。
松田聖子はこの曲だけ聴きたくてベストを買おうと思ったほど。
声がなんともいいなー。聖子ってレベルが違ってたんだ。
クミコは知らなかった。このアルバムで初めて聴いて驚く。
こういう声、、好きだー。アレンジもいいぞ!
すぐにアマゾンでチェックする。何枚かアルバムを出しているのだが、
以下のような作曲陣を見るだけで「おお!!」と唸ってしまう。



クミコ 『AURA』

1 ままごと  松本隆/細野晴臣
2 ちょうちょ  松本隆/筒美京平
3 昼顔  松本隆/植野慶子
4 かみかくし  松本隆/あがた森魚
5 銀幕の雨  松本隆/鈴木慶一
6 接吻  松本隆/植野慶子
7 心の指紋  松本隆/筒美京平
8 情熱  松本隆/筒美京平
9 蜜柑水  松本隆/coba
10 千とひとつの夜  松本隆/リムスキー=コルサコフ
11 やさしい娼婦  松本隆/鈴木博文
12 鳥の歌  松本隆/カタロニア民謡



・’゜☆。.:*:・’゜★゜



12月21日発売のミスチルのニュー・ライブDVD!

ディスク 1

1 終わりなき旅
2 光の射す方へ
3 Paddle
4 名もなき詩
5 口笛
6 Everything(It's You)
7 Pink〜奇妙な夢
8 血の管
9 掌
10 ニシエヒガシエ
11 Image
12 蘇生
13 特典1 : Special Live At Okinawa
14 特典2 : Soccer

ディスク 2

1 Youthful Days
2 Innocent World
3 くるみ
4 Any
5 天頂バス
6 Hero〜Encore〜
7 Mirror
8 Tomorrow Never Knows
9 タガタメ
10 Sign
11 特典1 : Special Live At Osaka
12 特典2 : Jen's Photo


2004年11月01日(月) 音楽の話

音楽の話。



オールマン・ブラザーズ・バンドを見直している音楽ファンはそんなには
いないだろうな。
デュアンとディッキーのギターを中心に語られがちなオールマンだが、
実は彼らの音楽の肝はダブルドラムスとベースだった。
それに気付くまで26〜7年かかった。何ともおそまつな耳だ。
ギターが一旦下がり、グレッグのオルガンソロになった瞬間
ドラムスとベースが一気に浮上してくる。
まるで、今で言うところのジャムバンドである。ジャズの匂いプンプン。
うねりまくる超絶グルーヴィーな演奏。リマスタリングの良さが演奏を
さらにクリアーに引き立たせる。
「イート・ア・ピーチ」に収録された33分間の“マウンテン・ジャム”
の内容の濃さには驚かされた。演奏が開始してからの10分間に
詰め込まれた情報量の多さはどう説明すればいいだろうか。
演奏はそのあとさらに20数分間も続くのだ!
1971年、アメリカ南部のブルースバンドが達した極みが
最高の音質で蘇ったことは快挙だ。(今頃、そんなことを言ってるのは
遅いって?すんません)


。.:*・゚☆.。♪£££ゞ.♪゚☆.。.:*・゚



レイ・チャールズの伝記映画「RAY」の封切りはいつだろう?
みんなレイ・チャールズを聴こう!
RHINOが編集したベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ」
(AMCY−6316〜7)2枚組が入門にはうってつけ。
彼の凄さは、ゴスペルを初めとするブラック・ミュージックの
伝統音楽を継承しつつも、
ジャズやカントリーといったジャンルの音楽との
境界線をすべて取っ払ってレイ・チャールズの音楽を確立し、
その極めて個性的な音楽を大衆音楽として世間に認めさせて
しまった点である。
晩年のサザン・オールスターズのカヴァー
“エリー・マイ・ラブ(いとしのエリー)”のような企画物でさえ
彼の手にかかればあの曲に潜むR&B色が浮き彫りにされるのだ。
レイ・チャールズ恐るべし!
聴き込めば聴き込むほど、彼の天才には唸らされっぱなしだ。


・'゜☆。.:*:・'゜★゜



以下、短い感想。


ポール・マッカートニー「バック・イン・ザ・ワールド・ライブ」
※ ビートルズナンバーをオリジナルに忠実に演奏している。
  楽しい。でも、ドラムスがうるさすぎ。細かいニュアンスに欠ける。
  リンゴの偉大さを再確認。
  “ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード”はポールが嫌った
  フィル・スペクター・ヴァージョンで演奏されている。何故に?


加藤和彦「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」
※ 有名な三部作。1980年、ナッソーからベルリン経由でパリヘ。
  ただもう素晴らしいのひと言しか出てこない。
  ソングライターとしての加藤の能力、高橋幸宏ー細野晴臣、
  高橋幸宏ー小原礼のリズムセクションのレベルの高さ。
  非力なシンガー、加藤和彦は非力だからこそこの世界を
  作り上げることが出来たのだと納得する。


サントラ「ダーティー・ハリー」(完全版)
※ 映画ではあんなに感動した音楽なのにCDでは全然駄目。
  映像があってこその音楽なのか?
  それは映画音楽としては正解なのか?でもヘンリー・マンシーニは
  違うじゃん。かなりのガッカリ盤でした。


トッド・ラングレン「魔法使いは真実のスター」「未来からきたトッド」
※ 22歳の頃、友だちの大喜多君から「これからはトッド・ラングレンと
  ロキシー・ミュージックだ!聴け!」と言われて購入したのがこれ。
  当時のロック青年の脳みそを直接刺激した先鋭的なロックも
  時間が経てばやや黄ばんでいる感じ。
  音づくりの過激さよりも今は曲作りの上手さの方により耳が向く。
  団子状態だったアナログ盤の音の方が豊かな気がする。



TVサントラ「ひょっこりひょうたん島〜オリジナル・ヒット・ソング・コレクション」
※ これ、名盤です。楽しすぎ!
  ドン・ガバチョ(藤村有広)の歌の上手さにびっくり!
  通勤時にMDウォークマンで聴けば
  会社なんかどうでもよくなる。
  泣くのはいやだぁ〜笑っちゃえ〜♪進めー♪


GARO “学生街の喫茶店”
※ FMラジオで聴いて、作曲家・すぎやまこういちが初めて理解できた。
  大嫌いだった曲が突然大好きになった。
  即ベストアルバムを購入。
  作曲家・村井邦彦の才能にも平伏す。すごいわ。まじで。
  


響 一朗

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