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2002年07月31日(水) 傾いていく日本

 政府の知的レベルの低さがこの国を滅亡の危機に向かわせている。

 まず8月5日から施行される住基ネット!セキュリティーポリシーも策定されぬままスタートしようとしている。馬鹿げたことに山形のとある町ではその11桁の個人情報を町内会長に配ってもらうことで郵送代を浮かそうとしている。こんな馬鹿な町があるかぎり、こういう個人情報を扱うシステムを公開してはいけないのだ。国が思っているほど地方自治体は賢くない。

 電子政府に乗っていけるのはごく限られた市町村だけだ。十把一からげに進むのは不可能。ついてこれる市町村だけにしなければ個人情報はじゃじゃ漏れになるのは目に見えている。

 だいたい市町村のwebサイトはスーパー職員と呼ばれるパソコンおたく一人か二人の手で成り立っている。そんないい加減なIT環境の中、中央政府が音頭をとって全地方自治体を巻き込もうとすること自体に無理がある。

 セキュリティーが守れないまま見切り発車する住基ネットは断固阻止しなければならない。会社を休んでもデモにでたいぐらいだ。どこかのサイトに「牛は10桁ヒトは11桁」と見出しがあったが、ホントに日本国民は家畜になったようだ。こないだまでは社畜だったけど、まだ社畜の方が会社を辞めれば済んだけど、今度は日本人を辞めなくちゃならないようだ。

 そして、今日新聞で見たペイオフ対策のための新型預金!なんだこりゃ!全額補償する新しい利息なしの決済専門預金を作るそうだ。馬鹿じゃないのホントに!!!!! そんなもの作ったら、企業の口座は全部そっちに移行するじゃないか。それだったら、最初からペイオフを延期すればいいのだ。不要なシステム開発をさせて、かつ利益につながらない事務処理を企業に負担させようというのだろうか?

 決済口座を変えさせて何か楽しいことでもあるのだろうか?単純に今のペイオフを廃止するのとどう違うのだろうか?もうどうしようもない低能さに開いた口がふさがらずにあごがはずれそうだ。ホントに大まじめでそんな馬鹿げたことを考えているのだろうか?誰か小泉首相に正しい施策を教えてあげられるブレーンがいないのだろうか。。もうダメだ。せっかくここまで頑張ってきた日本もとうとう没落するのだろう。それにしてもどうしてこうまでお馬鹿な政策を行うのだろうか。ああ、本当に腹が立つ。


2002年07月30日(火) だから、あなたも生きぬいて

 遅ればせながら、掲題の本を読んだ。

 大平光代さんのすごい人生は、この本の中にもでている読売テレビのドキュメンタリーを見たときから知っているが、ホントにすごい。中学校のいじめの描写は生々しいが、経験したものでしかわからない状況が見事に再現されている。さすがに一番の首謀者はA子になっているが、この人と同級生だった人たちは今ごろ何を思って過ごしていることだろう。

 いじめはいまだになくなっていないし、僕らの時代よりもっと陰湿になっているかもしれない。大平さんはボクとだいたい同年代だ。金八先生の子供たちと同年代で、校内暴力の嵐が吹き荒れたころだ。

 僕らの中学校でもいじめは確かにあった。ボクなどは情報に疎い部類(いまだにそうだけど)だったので、みんなからいじめられていた女の子のことが好きだったりしたので、案外その子は救われていたのかもしれない。

 大平さんを見習って、法律の勉強を始めよう。


2002年07月28日(日) ボーイスカウト森の教室にて

 3ヶ月に1度ボーイスカウトのPRをかねて、森の教室という工作教室をしている。
 参加した人には次回の案内を送るために住所とか名前を記入してもらうのだが、そういうプライバシー情報を安易に記入することに抵抗のある人がいる。
 おどろいたのは、子供が親に「おかあさん、住所書いてもいい?」と聞いているのだ!この話をかみさんにすると「よくできた子ね」というのだが、僕自身は小学校低学年ぐらいで、そんなことをいう子供は、なんかおかしいんじゃないかと思うのだ。
 かあちゃんに聞かなくても、そのくらい自分で判断したらいいのにというのが第一印象。それよりもっと素直に書けばいいのにというのが第2印象。ボーイスカウトに勧誘されるのが嫌なのかもしれないが、なんとなく嫌な感じがする。親の顔をみるとやはり怪訝な顔をしている。それなら、とっとと帰ってくれと思うのだが、子供は工作をしたいみたいなのだ。

 アメリカの悪いところばかり学んで、日本は自立しない。というのとよく似ている。セキュリティセキュリティと世の中は人を疑うこと、つまり性悪説を前提にすべてがすすんでいる。だから、たかがボーイスカウトの工作教室の住所が書けない子供が出現するのだ。日本はもともと性善説にもとづいていた。家の鍵などかけなくても済んでいたのに、今じゃ2つ以上つけて、ピッキングされにくいディンプル錠が普通になっている。金持ちはセコムのシールをはった家でないと住めないようだ。

 1990年代からこの国は坂道を下っている。年金は払われない、健康保険は不況でデフレなのに値上げしている。企業もリストラをするくせに、中国に工場をたてて中国を支援する。日本国民はますます安い製品を買わされて、不況がだんだん深刻化していく。

 本当に馬鹿な国民だ。工業製品は安い海外なんかで作らせずに、材料だけ安く仕入れて国内で作ればいいのだ。安物などいらない。高いものを国民は買い、高い給料をもらい、円は安くすればいいのだ。生産性を極限まで向上させて安くするから円も強くなり、デフレが進むのだ。今、日本に必要なのは、生産性をこれ以上向上させるのではなく、国内で高く生産し、自前で消費すればいいだけだ。高い給料はそのまま、円の価値を相対的に安く誘導すれば、いいのではないか?簡単なことなのに、国民性というか、日本人はみんな一生懸命頑張ってますます自分の首を閉めるのだ。アホまるだし。もっと単純に物事を考えたらいかがでしょ。


2002年07月22日(月) サービス業は大変だ

 最近、東京出張が多く、飛行機を利用しているのだが、スチュワーデスの笑顔はすごいなあといつも感心する。何をするときもにこにこしている。

 金曜日の東京に向かう日本航空は19番目の席で、スチュワーデス(最近は何か言い方が違ったような気がするけど、アシスタントパーサーだっけ?違うか?)と向かい合わせになるめちゃめちゃラッキーな席だった。

 しかしながら、となりのおっさんが、随分えらそうなおっさんで、荷物を席から離れた戸棚に入れるのを嫌がったり、扉を閉めるときも足を組んだままで邪魔するし、とにかくずっとむっとした顔をしていてとんでもないのだが、私の前の超絶美人のスチュワーデスさんは怒りもせず(まあ、内心おだやかでなかったろうけど)笑顔で応対するのだ。

 ホントにきれいなお顔のスチュワーデスさんで、心底えらいなあと思った。ぼくだったら絶対に切れて、けんかを売ってることだろう。

 いつも笑顔でいられる人というのは、ほんとうにすごい。帰りの飛行機でも笑みを絶やさないスチュワーデスさんばかりで、すごいなあと思った。

 新幹線の方が便利だけど、このスチュワーデスさんの笑顔を見ると、やっぱり飛行機がいいですな。ぜったい。


2002年07月15日(月) ごめんなさいね おかあさん

 ベストセラーの「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい」を読んだ。
読売新聞のコラムで見つけた詩に感動し、本を買ってきた。

 脳性まひのやっちゃんが作ったおかあさんへの詩。悲しいけど美しい、そんな情感がほとばしる詩だ。

 障害は不幸ではない、不自由だけど、一生懸命生きている、それが大事なのだ。この本のとびらにやっちゃんの遺影が掲載されているのだけど、ひとなつっこい笑顔が似合う明るい男の子だ。どんなに大変でも明るさを失わず前向きに生きている感じがする。

 五体満足でも不平を言いながら暗く生きていくよりは、友人に囲まれて明るく暮らす方がいいに決まっている。

 そんな明るい笑顔を振りまいても、やっぱりいわれなき差別と戦っているやっちゃんの姿が詩に現れている。「悲しさこそが 美しい」というフレーズははっとさせられる。

 ぜひ読んで見てほしい本だ。(著者:向野幾世 扶桑社)


2002年07月01日(月) ボーイスカウトの指導者?

 ボーイスカウトの指導者講習会に参加。

 ロープの結び方とかゲームとかをするのかと思ったら、ほとんど講義だった。スカウトの歴史とか組織とかのお勉強。運動できると思っていたので、ちょっと苦痛な一日だった。

 ただ一つスカウトの始まりだけは、よく理解できた。イギリスのベーデン・パウエルという人が、「斥候の手引き」という本を書いたことが最初なのだが、さらに子供たちにもわかるように、「SCOUTING FOR BOYS」という本を出したのがこの活動のきっかけだそうだ。スカウトというのは英語で斥候(偵察兵)のことで、もともとはそのスカウトの方法論だったのだが、未来へのフロンティアとかパイオニアの意味も込めてそういう名称にしたようだ。活動の始まりはそのベーデン・パウエル卿がイギリスで行った実験キャンプから、子供たちが自主的に大人を巻き込んでスカウト活動が始まったということらしい。

 もう100年くらいの歴史がある活動だそうだが、こういう活動に参加できるというのもいいことだ。とにかく障害を持つ我が子にとってもいい経験になると思っている。


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