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2002年05月31日(金) 池上線

 西島三恵子のCDを買ってきた。

 二木紘三さんという方のHPに「midi歌声喫茶」というのがあり、そこに収録されていた「池上線」が気に入って原曲を聴いてみたく、探しまわって、天王寺でみつけてきた。

 もう25年くらい前の曲だと思うが、メロディーラインも歌声もしっかりしていて聞きやすい。ボクももう年なのかもしれないけど、バックにけされて何を歌っているのかわからないような曲よりもこの西島三恵子のような曲が聞きやすい。

 最近の曲は歌手に歌唱力がないせいかもしれないが、演奏の音が大きくて何を歌っているのかよくわからないのが多い。popミュージックは曲も大事だけれどやっぱり歌詞に意味をもって、社会に対するメッセージとか感情に訴えかけるものであってほしい。

 同年代の人に聞いても多分知らないだろうけど、「池上線」ホントにいい曲だ。


2002年05月27日(月) ミスチル最新アルバム

 別にファンという訳でもないが、歌詞に意味があるのが好きで、ミスチルの最新アルバムを買ってきた。

 「君が好き」が好きだし15曲も入ってるからと奮発。買ってよかった!最高だ。特に「LOVE はじめました」はいいな。歌詞がぶっ飛んでる。

 昨日買ったクロワッサンに心に残る本と映画と音楽の特集をしていたが、本も映画も音楽も、人に訴えかけるのは、結局、社会に対するメッセージの力だと思う。

 黒澤映画が評価されるのも、社会に対するメッセージを強く感じるからだろう。

 振り返って現代は、戦後はじめての長期不況。悪の元凶の銀行はあいかわらず反省もせず、高利をむさぼり、預金者には0.001パーセントというばかげた金利しかつけない。

 こんな時代は優れた文化を産むかもしれない。社会がメッセージを強く欲するからだ。
 


2002年05月15日(水) 御堂筋を歩いていると

 道頓堀にほど近い、御堂筋沿いに韓国の総領事館がある。

 今まで何も気にせずに歩いていたのだが、今日は機動隊が3人もいた。普段は一人だったように思う。

 ここにも瀋陽の事件が影響しているのかもしれない。

 総領事館の警備をしているのは機動隊、つまり日本の警察だ。今まであまり気にも止めなかったけど、所在地の国の警察が総領事館の警備をするんだ。で、なんか訳の分からん人が突っ込んできたら、多分制止するのだろうなあ。

 それにしても、北朝鮮から中国に潜伏している難民が何十万人もいるそうだ。飢餓のレベルはひどくて、一般労働者階級は、毎日山菜を食って生きのびているが、それもないときはネズミや蛇を食べているというのを亡命に成功した15歳の少年の記録に書いてある。路上で売られている肉は人肉といううわさもあるらしい。祖先の墓を盗掘して青磁とかがないかを調べたり、もう目茶苦茶なのだそうだ。隣の家の食べ物を盗んだ罪で公開処刑されるそうだ。亡命失敗者もこういう運命だろう。

 現代にこんな国があるとは、われわれは想像もつかない。

 瀋陽の総領事館員たちはこういう事実を知っているのだろうか?それとも外務省は外国の情勢など知らない人素人集団なのだろうか。。確かにこの人たちの対応は非難されても仕方ないだろう。しかし、今回の事件の一番の問題はやはり中国の主権侵害だ。

ここにきて、阿南中国大使の発言に対してマスコミは過剰反応しているが、いつもこうやって問題をすり替える。どこまで自虐的なんだろう日本という国は。自分の国の大使を悪く言う国など日本以外にあるのだろうか?

 昨日も書いたが、外務省の問題はこれはこれで非難されなければいけない問題だが、中国の主権侵害はどうなるんだろう。この中国大使の追い返せ発言は、よく全文を読めば、館内に入ってきた人には人道的に対処しなければならないが、テロ行為とか問題が発生するおそれのある人たちが侵入しようとする場合は館外で対処せよということだ。今回はあきらかに北朝鮮の難民が亡命にきているのだから問題をおこしそうな侵入者にはあたらない。前者にあたる。そうしてみれば、この大使の発言の何処が問題なのだ。日本のマスコミはビンラーディンが来ても保護しろということか?

 大使の発言の一部分だけを抜粋して、さも北朝鮮の人を追い返せと言ったと強調する。実際には北朝鮮の人が来たらなどとは一言も言っていない。マスコミは大使を失脚させるほどの嘘をついていいのか?小泉首相は全体を見ろ、うかつな発言をするなという趣旨の発言をしているが、とても正しいと思う。日本人は日本マスコミというフィルターにかけられた嘘の報道で洗脳されるから、間違った判断をしてしまう。日本人なのに日本の新聞が信用できないのはとても悲しいことだ。

 早速、朝鮮日報などの韓国紙から非難の声が上がっているじゃないか。中国の問題はどっかに行ってしまったようである。。政治も三流ならマスコミも三流だ。。どこいく日本。。。。サッカーもぼろ負け。。。


2002年05月14日(火) 右を向いても左を見ても

 瀋陽総領事館の北朝鮮亡命者見逃し事件で、いろいろマスコミが騒いでいる。

 ああいうビデオを見て、中国の主権侵害じゃないか!と真っ先に思う人と、なんだあの総領事館職員のたらたらした動きは!と思う人とで見方が異なる。

 確かに総領事職員の動きはひどい。治外法権のいわば日本国領土内に勝手に侵入したことを咎める様子もなく、なにやってんのかなあって感じである。まさか韓国のテレビが撮影してたなんて思いもせずに油断してたんだろう。

 ここ最近、北朝鮮の人たちの大使館駆け込みが増えているというのに、そういう事態が発生したときのコンティンジェンシープランは無かったんだろうか?少なくとも敷地内に侵入してきたら断固阻止するべきだろう。ホントに何やってんだとつっこみたくもなる。

 しかしながら、マスコミが主張すべきは、あくまで中国の主権侵害をたたくべきだ。外務省の不甲斐なさは今に始まったわけじゃない。そんな日本国内のうちわもめは後でよくて、問題は中国が勝手に人の領土に入ってきたことを問題視するべきだ。他の国の人がみても、中国人が敷地内に入ってきたことをまず問題視するだろう。

 それを日本のマスコミは外務省批判にすぐ矛先を変えてしまう。そんなことだから中国になめられるのだ。


2002年05月13日(月) フジ子・ヘミング

 今日、仕事中にネットサーフィンをやっていて、このフジ子・ヘミングに行き着いた。

 もともと仕事の用語を検索していたはずなのだが、気がついたら、なぜかたどり着いた。彼女は学生時代は、天才ピアニストと呼ばれていて、さあこれからという時に聴力を失ったピアニストなのだ。

 知らなかったのだが、3年ほど前、NHK教育テレビで大反響となり、復活を果たした奇蹟のピアニストだそうだ。今は少し聴力は回復されているそうだが、大きなハンディだと思う。

 それで、会社帰りに早速デビューアルバム「奇蹟のカンパネラ」を買ってきた。帯には「みずからの内部に回帰していくその軌跡が感じられる」とか「音と音とのすき間の音がきこえる」とか書いてあり、なんだかよくわからないのだが、素人感覚ではあるけれど、確かにショパンのノクターンやリストの愛の夢などは非常に聴き心地がいいというのはよくわかる。

 本人はどういうふうにこの音楽を「聴いて」弾いているのだろう?

 うちの子供も音楽できるようになるのかなあ。。。


2002年05月12日(日) 黒沢映画「生きる」

 鬼束ちひろのCDを借りにビデオ屋に行ったのだが、ビデオのコーナーで前から見たかった黒沢明監督の「生きる」も借りてきた。

 深夜1時半までかかって見終わったのだが、素晴らしすぎて声もでないくらい感動した。志村喬の演技力と映画の中ででてくる「ゴンドラの唄」を歌う2回のシーンが圧巻。 
 
 最初は小説家に連れられてクラブハウスのピアノに合わせて歌うシーン。これはすごい。2番まで歌うのだが、2番は志村喬のアップでずっとフィルムを回している。ピアノの旋律とずれていき、涙を溜めながら歌う様子がズームアップされたままなのだ。

 そしてラスト前の主人公が雪の降る夜に公園のブランコで歌うシーン。さっきのクラブでの歌が伏線になっていたのだ。

 いままで何もせずにやってきた市民課長の主人公が、胃癌を宣告されたことにより、生き方を変える。各課をたらい回しにされて棚上げになっていた児童公園設置の嘆願を最後の仕事として、各課を地道に説得して回るのだ。はじめて市民のために生きたと感じたのだろうか、雪の降る中、公園のブランコで泣きながら「命短し、恋せよ乙女…」と唄うのだ。

 お役所仕事の様子や権力に媚び諂う様子が50年近くも前の映画とは思えないほど生々しい。今も全く変わっていないのではないか? 今の官僚諸君はこの映画を一度見て考え直して欲しいものだ。


2002年05月10日(金) やっと大阪へ

 希望かなって、やっと大阪に帰れた。

 が、職場は元の部署。この部署は今月末をもってなくなる部署だ。特に仕事もなく、片付けをひたすらやっている状態。

 ま、この暇な状態から、新しい生き方を考えるようにしよう。

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 昨日の中国総領事館の亡命一家見逃し事件の映像を見る度に、この国の崩壊がもうすぐそこまでに迫っているような気がしてならない。

 小林よしのりの「わしズム」という雑誌にも書いてあるが、本当にこの国はむちゃくちゃな方向に進んでいる。杉原千畝が生きていたらなんというだろう。日本は本当に背骨のなくなった軟体動物になっているのだろうか。

 生きにくい世の中を憂えてみても、憂いがなくなるわけじゃない。みんなが最初の第一歩を踏み出せるそんな社会になれないものか。


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