子育て情報交換
sunclinicの日記

2005年04月30日(土) 似顔絵パン

予定があり、少し早めにクリニックを出ようとスタッフに挨拶すると、少しだけ待つように言われました。なんだろう?と待っていると、一抱えもある沢山の、大好きな深紅のバラがスタッフの満面の笑みと共にやってきました。あっそうだ!私の誕生日プレゼント!明日5月1日が私の誕生日なのですが、明日から法事で北海道に行っているので気を遣ってくれたのでしょう。こみ上げてくる嬉しさを隠しきれずにいると、「はい、おめでとうございます!」と差し出された箱を見てまたびっくりしました。なんと私の顔そっくりのパンではありませんか!?聞けば通信用イラストを渡し、特別にパン屋さんに焼いてもらったそうです。すごいアイディアですね。それがまたよく似ているのです。別のスタッフが「髪もいっぱいあって、ひげも黒々ですね。よかったですね!」と楽しそうに言ってくれました。スタッフの皆様、毎年、本当にありがとう。まさにサプライズパーティーでした。



2005年04月29日(金) 春の蝉

今日は休日です。お一人のお産があったのですが、それ以外は比較的ゆっくりした1日でした。朝、飼い犬の散歩から帰った息子が「驚いた!今年初めてのセミを見たよ。こんなに早くに出てくるのはおかしくない?」と教えてくれました。寒さがやっと去ったと思ったらもう夏の気配です。
午後2時半頃、仕事が一段落したので、昼食をとるためクリニックを出ると昼下がりの気温は体感30度を超えている暑さで、初夏には遠いこの季節に蝉が鳴いているのもうなずけました。
夕食の団欒でその話が出ると、妻が「蝉もかわいそうね。いのちの大半を土の中で暮らして、最後に命をつなぐ相手と巡り会うはずなのに、これじゃあ相手がいないじゃないの」と言いました。なるほど、確かにそうです。蝉のDNAの伝達回路が狂うほど自然の調和が乱れているのでしょうか。



2005年04月28日(木) わたしは人間です。

今日は連休前の木曜日です。午前中のみの外来なので、小児科、産婦人科とも混み合いました。5人の退院がありましたので、お見送りで待合いフロアーに出るたびに沢山の子どもたちに会います。お母さん方の懐かしそうな視線と、よちよち歩く可愛い子どもたちの嬉しそうな視線は私の気持ちを豊かにさせます。とはいえ、外来が終わったのは2時半です。午前中のみの外来日の時はいつもですが、待ちくたびれた受信者の皆様には本当にご苦労さまでした。お許しください。
夕方6時から講義があったのですが、お産が重なり、1時間あまり遅れてしまいました。学生の皆さんと時間つなぎをしてくださった先生には大変申し訳ありませんでした。講義の内容は“こころ”の成り立ちです。心理学者でも教育学者でもありませんので、内容はそうたいしたことはありません。ダライ・ラマ14世チベット法王の深遠な言葉があります。「わたしは人間です。お坊さんをしています。そのわけは、他の動物には無い仕事だからです。」聴いていた私たちはいたずらっぽく笑われた法王様につられるようにどっと笑いましたが、同時に深い感銘を受けました。人間以外の動物でも道具を使うことは出来ます。しかし宗教や信仰に類した行動はありません。そこに他の動物とは違う“人間のこころ”の秘密があるような気がしました。
信仰はその人にとっては絶対的なものです。宗教はそれをよしとする集団にとって絶対的なものです。絶対的信頼感を持つことで安心し、世界の全てが自分を見捨てても神は自分を見捨てることはない、という確信です。そこには目には見えず、手で触ることが出来なくても絶対的存在を感じ、わかることが出来る能力が備わっていることが必要です。危険や獲物を察知する能力は動物的身を守る本能です。心の能力は人間存在を意識する人間性そのものです。アイデンティティやパーソナリティと表現される、“わたしらしさ”と深く関わっています。基本的なものは絶対的信頼感です。
母の胎内で刷り込まれた包まれることへの安心感、そして完全依存の形で、生まれて1年以上の抱かれて過ごす自然育児の繰り返しが、母(もしくは養育者)への絶対的信頼感を潜在意識の中に刷り込みます。この潜在能力こそが心の働きの基本となっていると考えられます。信仰心もその現れです。
抱かれて過ごす自然育児のパワーこそ人間力をつくりだす源なのですね。



2005年04月27日(水) 木の芽立ち

最近不正出血や体調不良を訴えて来院される方が多いようです。今日も数人の方がお見えでしたが、その人たちが口をそろえて言われることが「木の芽立ち」です。これは春、草木が萌えるように新しい命を芽吹かせる頃、動物たち、とくに人間の心や体が不安定になる様子を表現した言葉です。身土不二という古来からの言葉があり、人間は土(自然)の一部で、その地域の風土に強く影響されるということを示しています。食養によく使われるのですが、「木の芽立ち」のような言葉の理由としても使われます。いわば自然の生命力が活発になるのに影響されて、人間の気もまた激しく動くというのです。そのためホルモンバランスが乱れたり、気分が不安定になったりするわけです。
皆さんはいかがですか?



2005年04月26日(火) ラッパチョウ

昨夜列車事故のニュースの合間に、NHK「地球・不思議大自然」を観ました。今回はアマゾンです。南米ペルーにあるマヌー国立公園という世界自然遺産にも登録されている、四国と同じくらいの広さの原始林が舞台です。ここにラッパチョウという飛べない鳥がいます。体長は50cmくらいで全身は黒いのですが、背中に丸い真っ白な三度笠を背負ったような面白い格好をしています。主な餌はなんとサルの食べ残した木の実です。朝1列に隊列を組んだ5〜6羽のラッパチョウは数時間かけて遠く離れたサルの餌場(クモザルガいました。)にたどり着くと一斉に食事タイムになります。サルも心得たもので、ほとんど半分ほど残った木の実を惜しげもなく投げ落とします。サルかに合戦のサルとはえらい違いです。うっそうと茂っているジャングルでは、実のなる木は光が届きにくいのであまり多くは育たないのだそうです。飛べないラッパチョウは餌を得るためにこのような習性を獲得したのでしょうね。
子育てがまた面白く、群れは1羽のメスと4〜5羽のオスからなっていることが多いらしいのですが、メスはオス全員と交尾をして卵を産みます。高い木のうろにある巣にはオスが交代で卵を抱き、雛が帰ったら全員で子育てをします。みんな自分の子どもだと信じているかのようです。変わった共同体があるものです。



2005年04月25日(月) JRの悲劇

兵庫県尼崎でご承知のように、列車の脱線、転覆事故が起きてしまいました。テレビには線路脇マンションの1階駐車場にめり込んで、板のようにペシャンコになった車体が映し出されていました。信じられない光景でした。よほどのスピードでぶつかったのでしょう。深夜まで救出作業が続きましたが、50人以上の死者と、450人あまりの負傷者を出した、大惨事になりました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。合掌。
日本の世界に誇る正確な列車の時刻表はこうした危険と背中合わせであることを改めて思い知らされました。この列車を運転していた23才の運転手が一つ前の伊丹駅で停止線を越えて止まり、その修正にかかった1分30秒の遅れを取り戻すためスピードをあげたことを、単純に非難するわけにはいきません。今日本人のほとんどが、列車やバスが、いや飛行機でさえ、正確な時間で運行されているのが当たり前と思っているでしょう。少しの遅れに腹立たしい感情を訴えている光景は日常茶飯事です。しかし全ての交通機関がほとんど過密スケジュールで動いている都会の現状は、丸いケージを必死に走っている二十日ネズミのように、誰にも止められないし、止まらないかのような錯覚を覚えてむなしさを感じてしまいます。日本に住んでいる私たち一人一人の意識を、「もっとゆっくり」に変えないと、さらに大きな事故を招くことになるでしょう。沢山の犠牲者の命をかけた警告を無駄にするわけにはいきませんね。



2005年04月24日(日) 色ガラス

日曜日の今日、定期のブローグラス練習日ではなく、ちょうど空きがあったのでガラスを楽しんできました。最近色を入れた器にはまっているので、大胆にやろうと棒状になった緑や赤などのガラスを練りこんでゆく練習をしました。鉢のところまではそれほど問題なく広げていけるのですが、さらに近いところまでいこうとすると必ずひしゃげてしまいます。赤、白、緑と間隔を開けてモールという等間隔に彫りの入った鉄の器にガラス棒を並べ、すくい取ったガラスの球にくっつけて十分なじませ、ゆっくりふくらませていきます。色ガラスの性質によって膨張率と収縮率が違うので、均等にふくらませるのがなかなか難しい。しかもよく知らないという、手探り状態ですから、ひん曲がるのは当たり前ともいえるのですが、そこは無知の強みです。失敗を繰り返していると、ついに先生があきれ顔で緑と赤の膨張率の極端な違いを教えてくれました。緑がとても柔らかで、崩れやすいというのです。それでもうまくいかず、悪戦苦闘しているうちに時が過ぎていきました。
なにか人間関係に似たものを思いました。ガラスの奥深さかな!?



2005年04月23日(土) かわいい井戸端会議

診療が終わり、クリニックを出ると近所に住んでいる女の子が声をかけてきました。「院長先生、こんにちは。もう仕事は終わったの?わたし8才になったよ。2年生!」2年生になったのが得意だったのでしょうね。当院で生まれた子どもですから、私にとっては孫みたいに感じます。「そうなんだ!もう2年生になったの!すごいね。よかったね!」と大きな声で返すと、「なっちゃんはスミレ組、かずくんは2才になったよ。もうおはしもちゃんと使えるよ!」と得意そうに兄弟たちの成長を話してくれました。「みんな大きくなるのが早いな〜」というと、「先生はいくつになったの?」と尋ねられました。意表を疲れた思いでしたが、「60才だよ」と答えると、しんから驚いたように「うっそ〜」と叫びました。きっと数が想像できなかったのでしょうね。でもとてもこころを暖めてくれる井戸端会議でした。



2005年04月22日(金) 妊娠初期の薬

妊娠6週の妊娠確認にこられた方が、心配そうに尋ねられました。「妊娠がわかる前、インフルエンザになって薬を飲んでしまったのです。赤ちゃんによくないと聞いたのですが、大丈夫でしょうか?」
この種の質問は毎日あります。薬はつらいときにはこの上なくありがたいものですが、妊娠などのときはいろいろ心配になりますね。基本的に、予定月経までに使った薬は妊卵に影響しないと考えていいとされています。理由はその時期はまだ着床していないか、着床して間もなくだからです。つまり卵管の中を移動中なので、母体の血液と交流がないわけです。
妊娠初期の薬の影響を過剰に心配し、中絶を考えたり、勧めたりすることがよくあります。ほとんどの薬は胎児に影響することはありませんので、不安になったら産科医にぜひ相談してください。今は多くの情報が日々アップデイトしています。



2005年04月21日(木) ケヤキの新芽

暖かい日が続いています。駐車場公園で遊ぶ子どもたちの声もだいぶ多く聞こえるようになりました。桜が散り、5本あるケヤキにいっせいに新芽が吹き出しました。岡山では気候が温暖なためか、ケヤキも大きくなると冬でも完全に裸になることはありません。いきおい、紅葉はあまりきれいとはいえません。しかしこの芽吹きの季節は生命の息ぶきを感じる赤ちゃん葉っぱが空を赤く覆います。
その下でいろんな年齢の子どもたちが遊んでいる情景は、なにものにも換えがたい生命の営みのように感じます。



2005年04月20日(水) どうだんつつじが久しぶりの開花

わが家に猫の額ほどの坪庭があります。ここだけが私の管理化の庭です。やまぼうし、テングのかくれみの、つばき、などと共に「どうだんつつじ」が10数年前に植えられました。植えて2年間はスズランに似た釣り鐘状の可憐な白い花を咲かせてくれましたが、その後まったく花をつけなくなりました。今年新芽が出たとき、なんと花芽を見つけました。確信はなかったのですが、期待に胸をふくらませて開花を待っていたのですが、今年はついに花を観ることが出来ました。感激しました。思わず「よく咲いてくれたね!」となでていました。
どうだんつつじはこの花に特徴があるのですが、秋の紅葉も色鮮やかな深紅で見ごたえがあります。少し調べてみますと、学名のEnkianthus perulatusのEnkianthus(エンキアンサス)はギリシャ語の「enkyos(妊娠する)+anthos(花)」からきているようです。



2005年04月19日(火) 祖母世代と超音波

妊婦健診に時々お母さん方がついてくることがあります。一緒に超音波を見ますと、たいてい驚きの声を上げます。今日の実母さんも映し出された赤ちゃんの顔の表情、手足の動き、推定体重の算出など、目の当たりにしてびっくりです。「私の頃は何も無かったのに、今はいいですね!」
そういえば私が医者になったのは今から35年ほど前になりますが、赤ちゃんの心音を聞くのはトラウベという筒型の聴診器、胎児の位置や逆子かどうかはおなかの上からの診察で、胎児の異常が疑われたり、多胎の診断などはレントゲン検査で、というふうに胎児に関しては手探り状態でした。当時よく使われた言葉は「子宮はブラックボックス」です。ただこの頃は血液や尿の検査で胎児胎盤昨日を少しでも知ろうという試みが随分進歩しました。血液中のホルモン検査も次第に可能になってきました。胎児心拍・陣痛モニターも次第に実用化されつつありました。まさに胎児学の黎明期というべき時代でした。
当時を振り返ると現代のヴィジュアルな検査機器の日常化は夢のようです。胎児額の進歩も隔世の感があります。祖母世代の方々が驚かれるのは無理のないことです。しかしいつの時代でも言われてきたのですが、医学の進歩は機器の進歩で、人間存在そのものと向き合う医療の進歩ではありません。われわれ医療者はそのことを十分心にとめておく必要があります。



2005年04月18日(月) 3姉妹

お母さんの妊婦検診にかならず一家そろってくる方がいます。結構多いのですが、家族の人間関係がかいま見えてなかなか興味深いものです。
今日4人目の検診に来られたお母さんに3姉妹とお父さんが付き添ってきました。3姉妹はみんな当院で生まれていますから、スタッフや施設によくなじんでいます。お母さんが超音波検査の準備を始めると9才の長女が足下に、5才の3女が横に座り、次女がベッドのそばに立ちます。なにやら楽しそうに話しています。みんなおなかの赤ちゃんをみるのを楽しみにしています。お父さんが入ってくると、3女がさっとお父さんの膝に乗り、次女がうろうろしだしました。赤ちゃんが映り出すとみんな一斉にモニターを見つめ、感想をいろいろしゃべり始めます。そのうち、飽きてきた次女がプーさんのシールを見つけ、袋の中を机にひろげるとみんな一斉に群がります。お父さんが騒がないように注意します。子どもたちはお気に入りのシールを選び、残りを袋に戻します。子どもによくある沢山取り込むことはありません。おそらくおうちでもきちんとルールと役割が出来上がっているのでしょう。この間約10分間、ご両親から否定的な言葉は出ませんでした。
子どもはある程度多い方が、自然にルールが出来るのでしょうね。



2005年04月17日(日) 吹雪

旭川医大での仕事を終え、旭川空港へ向かいました。雪がかなり激しく降っています。天気予報通りですが帰れるかどうか心配になってきました。空港に着いてみるとだんだん吹雪になっていました。館内放送が名古屋便の遅れを告げます。不安がよぎりましたが25分遅れで吹雪の中を機は飛び上がりました。少々揺れたくらいで、意外にも快適な空の旅、中部空港に近づくと雪をいただいた北アルプスが出迎えたくれました。
初めての名古屋中部空港はとても広く感じました。以前の羽田に負けないくらい延々と歩いて入り口にたどり着きました。名鉄が入っているのですが名古屋駅まで40分あまりかかりました。かなりの不便感です。しかしこれも便利になれてしまった贅沢というものかもしれません。



2005年04月16日(土) 雪の大雪山系

今日は旭川出張です。昨年に続き2度目となります。岡山から東京、東京から旭川と飛行機で入りました。北海道上空にはいりますと、すでに高度を下げているものですから雪に包まれた大雪山連峰が、くっきりとその雄大な姿を見せてくれました。
旭川市に着きますと天候は晴れていました。打ち合わせまで少し時間があったので、市内散策に出かけました。残念ながら有名な旭山動物園は春の準備のため休館中でした。何気なく立ち寄った梅鳳堂さんというギャラリーで、親しくしていただいている鳥取在住の陶芸家、山本教行先生の作品が置いてありました。確か昨年個展を旭川市で開いているので、もしかしたらこのギャラリーかなと思い訪ねると、古参の店員さんが得意そうに「山本先生の作品は北海道ではうちにしかありません。2年に一度うちで個展を開かれるのです」と説明してくれました。私が彼と親しいこと、北海道出身で岡山に住んでいることを告げると興味を示したご主人、高橋様がコーヒーに誘ってくれました。旭川でもっとも歴史のある喫茶店は昔の懐かしいレンガ造りのないそうで、美味しいコーヒーをごちそうになりました。
その後道立旭川美術館に行きました。常磐公園の中にあり、道路以外は雪でした。漫画家の水木しげる展が開かれていましたので、ゆっくり見て回りました。そういえば水木しげるさんは鳥取県境港の生まれでした。
旭川で鳥取県のご縁をいただきました。



2005年04月15日(金) 講義の始まり

昨夜は朝日医療専門学校柔道整復師科夜間部での私の受け持ち科目「人文科学」の今年初めての講義をしました。33人の新入生はしっかりした表情で聴講してくれました。全国の柔整師専門学校にこのような科目をおいているのはおそらく同校のみでしょう。4年前、学校設立に当たって、理事長本徳義明先生が私に抱負を語られたとき、人間を治療する柔整師を養成したいため、人文科学を正式科目として採用することを明らかにされました。講師を頼まれたとき、その熱い思いに共鳴してお手伝いするようになりました。
主題は「人間とは?」で情緒的、生物的、社会的など様々な角度から、「いのち」「人間」「我と汝」「コミュニケーションスキル」などについて12月まで隔週で3時間、学生たちと共に学びます。
一回目では人文科学とは何を学ぶのか、なぜ必要なのか、などのお話をした後、村上和雄さんの童話「サムシンググレートからの贈り物」を使って生命(いのち)の認識について話し合いました。



2005年04月14日(木) だんごむし

今日はうららかな春の陽気に包まれています。庭にだんごむしが現れました。だんごむしには子どもたちの思い出がたくさんあります。長男・長女はだんごむし牧場なるものを作っていたくらい、この虫は遊び仲間でした。それまで興味の無かった私も、すっかりだんごむしフアンになりました。
私が生まれ育った北海道にはワラジムシというよく似た虫がいます。そっくりなので、同じものかと思っていましたが、ワラジムシは丸くならないようです。ネット検索から:正式名 オカダンゴムシ 背中に模様があるのがメス、無いのがオスということです。
それにしても子どもの感性は実に鋭敏ですね。だんごむしやアリの動きを何時間でも飽きずに観察しています。何を感じているのでしょう。



2005年04月13日(水) ボイコット

4月10日付の朝日新聞天声人語欄に興味深い一文が載っていました。北京の1万人反日デモや日本製物品のボイコット運動について書かれたものですが、その冒頭にボイコットの語源が記されていました。以下に引用します。
19世紀末、アイルランドにチャールズ・ボイコットという名の農地管理人がいた。強権ぶりに小作人たちが反発し、示し合わせて、彼の発する命令はおろか朝夕のあいさつも無視する作戦に出た。不参加とか不買の抗議行動を意味するボイコットはこれに由来する。
というもので、雑学としてもなかなか興味あるところですが、ときあたかもイギリス王室のチャールズ皇太子の再婚に多くのイギリス人が反対しているニュースがマスコミをにぎわしています。故ダイアナ妃の人気が高いことが理由のようですが、まさにチャールズ・ボイコットに符合しませんか?!



2005年04月12日(火) 続訃報

昨日は山口先生の自宅で眠るように横たわっている彼と会い、死の事実を受け入れざるを得ませんでした。こみ上げてくるものを抑えておくことが出来ませんでした。
今日は告別式です。雨模様の中、岡山カトリック教会で行われ、故人をしのぶ会衆が礼拝堂に入りきれないくらい沢山集まって、先生との別れを惜しみました。出会いをことのほか大切にし、人間が大好きだった彼の人柄を表すように、どの顔も哀しみにあふれ、涙涙でしたが、流れている空気はむしろ透明感があり、清められている雰囲気を感じさせられました。
夜は家族で先生の思い出に浸りました。家族ぐるみの親交があったので、それぞれに思い出が刻まれているのです。



2005年04月11日(月) 訃報

私ごとであるが、心友を亡くしてしまいました。こころと身体が凍るほどのショックを受けました。朝電話が鳴り何気なく受話器に耳をあてますと、聞き慣れた知人の声が心友の昨日の急な死を告げていました。「わかりました。ありがとうございました」と受話器をおいたのですが、何が起こっているのか理解するまでに随分時間がかかっていたようです。
彼の名は“山口茂嘉”岡山大学教授です。
私は30年前岡山に住みつきました。仕事に追われる毎日で、医者仲間の交友はありましたが、心を通わせる友がいませんでした。不思議なご縁が働き、彼との出会いがあったのが5~6年後のことでした。それ以来4半世紀が過ぎました。その間、人生の重要な場面には必ずといっていいほど彼の支えがありました。私には義兄弟が4人おりますが、彼は心の支えでした。
“出会いは神の恩寵の証”というマルチン・ブーバーの言葉があります。多くの心友を思い起こすと人生にも、仕事にも奮い立つのですが、その一人を失った今、かなり打ちのめされた気分になっています。



2005年04月10日(日) 母乳育児シンポジウムへどうぞ

半日かけて、第14回母乳育児シンポジウムの実行委員会が開かれました。今日でプログラムの大半が決まりました。大きなテーマは「母乳育児の裾野を広げる」としました。一般演題があり、シンポジウムが2つ、講演が2つ、子育て交流会となります。「赤ちゃんにやさしい病院(BFH)」の認定式もあります。
シンポジウムのタイトルは
1日目:「今、医療施設に求められる入院中の母乳育児確立への支援」
    〜しなければならないこと、してはいけないこと〜
2日目:「どうのりきる?おっぱいのピンチ〜ちょっとじゃましてません?     〜」   −母乳育児継続への工夫―
シンポジウムには全国から1000人以上の参加者があります。小児科医、産科医、歯科医、助産師、看護師、保健師、などの医療者と、お母さんはもとより、幅広い一般の方の参加を呼びかけています。一般の方の2日目午後からの子育て交流会への参加費は1000円の予定です。
日時は8月6日(土)、7日(日)です。このようなチャンスはめったにありませんので、ぜひ多くの方に参加してほしいと願っています。



2005年04月09日(土) 赤ちゃん翻訳機

最新医学情報が配信されてきた中に、赤ちゃんの感情を読み取る技術開発に着手したニュースがありました。言葉を話せない赤ちゃんが抱く喜びや悲しみなどの感情を、顔の表情や声などからリアルタイムで読み取る技術を開発しようというものです。目的は、言葉を獲得する前の乳児が感情を周囲に理解してもらえないとコミュニケーション能力が育たず、生育後に暴力に訴えるようになるとし、言葉を解さない母子間の意思の疎通を助けようというものです。方法は乳児が感情の動きを、表情や声、しぐさ、顔の温度変化などでどう伝えているかを探ることからはじめるようです。また、胎児についても研究を進めていくとのことです。
人間関係が機械に頼らざるを得ない世界がくるのかと思うと、人間の持っている能力の中でも大切な想像力や、相手を思いやる能力などがますます減退していくように感じます。まるで検査をしなければ診断がつかない私たち医者の能力のようです。なにか、だんだん人間がロボット化していくように、空恐ろしい想像をするのは私だけでしょうか?



2005年04月08日(金) おめかし大好き

おめかし大好き
妊婦健診に上の子どもたちがついてくると、私はまずその子どもたちに挨拶をし、旧交を温めあうような会話をしてからお母さんの診察に入ります。子どもたちと交わす話題はいろいろです。“元気!”からはじまって、女の子は“今日もかわいいね”、男の子は“かっこいいね”とファッションについて話しかけると大体話題がつながります。子どもは感性が鋭いですから、自分と対等か大人のお世辞かはすぐ見分けます。
今日は女の子、ピンクの上下で、花やハートをあしらったご自慢のお洋服です。
1分足らずの会話で満足したせいか、引っついていたお母さんの脇を離れて、超音波を見る席を空けてくれました。健診についてくるのを嫌がらず、顔を見せてくれるのはうれしいことです。



2005年04月07日(木) お花見

空模様が危ぶまれましたが当院駐車場公園に一本植えられている桜を囲んで、スタッフとその子どもたち20人あまりでお花見会をしました。午後5:30頃からお母さん方手作りの料理とバーベキューで2時間ほど子どもたちの歓声が辺りを包みました。普段一緒になることがないので、みんな随分大きくなっているのにびっくりします。子どもたちにとっては「花より団子」ですが、私にとってはたくさんの家族が関わっていることへの責任を感じるお花見会の効用です。
その後午後8時頃から何年ぶりかで、後楽園の土手の夜桜見物に家族で出かけました。7〜8分咲きのちょうど見ごろを迎えていました。ライトアップされた桜は実に見事で、木の根元に立つと空全体が桜で蓋われているかの印象を受けます。いつもは通り過ぎるだけですがじっくり見物するのもいいものです。



2005年04月06日(水) 山桜

初夏のような太陽が照りつけています。急に気温が上がったせいか近隣の桜の開花がスピードアップしています。
ちょうどクリニックの食堂の大窓から竜の口山が借景のようにゆったりと横たわっていますが、頂上付近から中腹にかけてピンクの塊が見え始めました。山桜の開花です。
岡山はとても桜が多いところです。ほとんど人が行かない山の中に隠れた名所が点在しています。竜の口山もそのひとつで、グリーンシャワー公園になっている遊歩道を、ハイキング気分で散策できるのですが、これからの季節、少しの間桜を楽しむことが出来ます。山間のあちこちにふた抱えもある桜の巨木が実に見事な、空を覆うばかりのピンクの傘を広げています。
少し郊外になりますが、笠井山にも素晴しい桜並木があります。山の中腹に1kmあまり続く古木は桜のアーチをつくってこれも見事です。霊園に続くこの道はほとんど人通りもなく、車もあまり見かけません。
隠れ名所に出会うと掘り出し物を見つけたようなうれしい気分になります。



2005年04月05日(火) おへそから赤ちゃんが見える!?

4月1日付の日記にレンゲ畑の情景を書きましたが、昨夜、それを読んだ妻が「もしかしてホトケノザと間違っていない?レンゲは5月ごろ咲くのよ」と言ってくれました。山育ちの彼女の言うことは正しいと思ったので、今朝出勤途中日記に書いた田んぼに寄り、車を止めて田んぼに降りてみますと、一面に咲いている薄紫の花はやはり“ホトケノザ”でした。先走ってしまいました。怪訝に思われた方にはお詫びいたします。
妊婦検診についてきた2才の男の子。超音波で赤ちゃんを見るために出した、お母さんのおなかのおへそをつまんで覗き込む仕草をしました。「みえる!みえる!」とうれしそうに言うではありませんか。これにはさすがのお母さんも、スタッフも思わず笑ってしまいましたが、本人は大真面目です。「赤ちゃん元気?」ときくと「げんき!」と答えます。超音波で赤ちゃんが映し出されると、「ウン、ウン」としきりにうなずいていました。楽しいひと時でした。



2005年04月04日(月) 個人情報保護法スタート

この4月から、2年前から決まっていた個人情報保護法が施行されます。決定権を持つ個人の意思を守ることを目的にしたもので、個人を特定できる情報をその個人の同意なく漏らしてはいけないというものです。たくさんの個人情報を扱う医療機関としてはさまざまな問題を含んでいます。従来医療社会には「守秘義務」という不文律があり、家族といえども患者様の情報をみだりに漏らさないことが常識です。さらに近年「インフォームドコンセント(説明と同意)」ということが一般的な概念になってきました。医療機関が訴訟から免れようとするあまりリスクを強調して説明するため、いたずらに恐怖感をあおることになりがちですが、個人の意思を尊重するという点では一歩前進でした。今回の個人情報保護法は医療上の必要性があっても本人の同意なしに、個人情報の開示をしてはならないという法的な“かせ”を加えたことになります。
もちろんこの法律は医療関係だけのものではなく、5000人以上の個人情報を扱っている組織すべてに適応されます。おそらくほとんどのショップやレストラン、企業、などが対象になります。いかにもプライバシーが大切にされるようになったかのような印象を受けますが、それだけ人が信じられなくなった世界といえるでしょう。もちろん昨今の振り込め詐欺の横行に使われている個人情報の漏洩を見ると、法律で縛らないわけにはいかないでしょう。
人間のよき部分がどんどん失われていくことは悲しい気分になります。



2005年04月03日(日) ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世帰天

先日来臨終の床にあったローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が本日亡くなられました。この方くらい世界中の人々に愛され、親しまれ、敬われた教皇様はおそらくおられないだろうと思います。24年ほど前日本を訪問されたときは岡山の私の周辺でも大変なフィーバーでした。(この3ヵ月後サン・ピエトロ広場で、トルコ人青年の凶弾に倒れ、奇跡の生還)テロの脅威をものともせず世界中を飛びまわって平和のミサを開かれました。84才になられた臨終の間際まで、戦争のない世界を訴えられていました。世界中の人々が感謝のこもった哀悼の中にあります。 合掌。



2005年04月02日(土) 安心サイクルと不安サイクル

土曜日は外来が混み合います。そんな中お馴染みの方が数ヶ月ぶりにお顔を見せました。閉経したと思っていたのに性器出血があったというのです。ニコニコされているのですが、顔が少しこわばっています。がん検診を含む診察を済ませ、更年期のホルモンバランスの乱れによるものと説明しますと「本当に大丈夫ですか?」とじっと見つめました。もちろん、大丈夫です、と答えますと、少し間をおいていつもの笑顔が戻ってきました。
何かの出来事があり、一度不安サイクルに入ってしまうとなかなか抜け出れなくなります。信頼できる専門家がその不安を受け入れてくれ、安心サイクルに戻ることが必要です。ドクターショッピングという言葉があります。安心サイクルに戻る出会いを求めてお医者さんを訪ね歩くことを言います。そんな方に出会うと、いまの医療事情が患者様方に安心を提供しているというより、不安を提供している方が多いような気がします。いろいろな情報過多もその風潮をあおっているのでしょう。健康を経済効果を生む産業ととらえられている危険性についても用心が必要です。
病院へのかかり方として大切なことのひとつは“何を知りたいか?”を自分の中ではっきりしておくことでしょう。それを医師に伝えると、医師のほうも答えやすいので、受診した満足度が高まるようです。



2005年04月01日(金) レンゲ畑

朝出勤途中、田んぼにレンゲが咲きだしたのに気がつきました。レンゲはいいですね。30年前岡山に住み始めたある日、長男を連れて百間川沿いを散歩していたとき、早春の田んぼに薄い紫ピンクの可憐な花がじゅうたんのように咲き乱れている光景を見て感動しました。それまで見たことがないその花の名を傍らの妻に尋ねると、怪訝な顔で「レンゲでしょ!?」と教えてくれました。北海道の道東には見られなかったので、教科書などにのっていたレンゲの花がどんなものか知らなかったのです。しかもそれが田の肥料になることを聞いて驚きました。
北海道の春は6月です。沢山の種類の花が一斉に咲き乱れますが、レンゲ畑に似た光景もあります。クローバーのような大きな葉の上に、ピンクや白のぼんぼりのような丸い花が咲く牧草が、牧場いっぱいに咲きます。


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