子育て情報交換
sunclinicの日記

2005年01月31日(月) ページめくって!

2才過ぎの男の子が妊婦検診についてきました。お母さんのおなかをなぜながら、赤ちゃん、赤ちゃんと私に教えています。超音波を見て「めんめ、めんめ!」と画面を指差します。お話しの時間になり、お母さんのおひざに座って超音波写真の説明を一緒に聞きながら、「ページめくって!ページめくって!」と言うではありませんか。「本読みしているとき、よく言うんですよ」とお母さん。思わず情景が浮かんで、楽しくなりました。絵本を読んでもらってわくわくしながら想像力をめぐらし、子どものこころがファンタジーの世界に遊んでいるのでしょうね。赤ちゃんの説明が、そんな風に聞こえていたらうれしいのですが。



2005年01月30日(日) ネバーランド

今日は、空気は冷たいのですが、久しぶりに公的予定のないゆったりした朝を迎えました。かねてから観たいと思っていた「ネバーランド」を鑑賞に夫婦で駅前のメルパへ出かけました。
名作ピーターパン誕生秘話の形を取っているのですが、全編息をつかせない感動に満ちていました。多分一生残る名作でしょう。ユーモアにあふれ美しく、ファンァスティックな映像はとても印象的ですし、名優たちによる演技は心に深く刻み込まれるようでした。年の初めにこの映画に出会えたのはラッキーでした。
この感動に浸りながら一日を過ごしました。



2005年01月29日(土) 妊娠と温泉

今日温泉へ行っていいでしょうかという妊婦さんの質問が続きました。最近よくきかれますので、念のため書いておきましょう。
温泉の大浴場の入り口によく書かれている「妊婦さんはご遠慮下さい」という掛札に気づかれている方もおられることでしょう。なぜだろうと考えてみました。少なくとも温泉の成分が胎児に影響があるとは思えません。温泉町にも妊婦さんはいるわけですから、いつも入っているはずです。とすると、入浴時間の長さでしょうか?もうもうと立ちこめている湯気でしょうか?公衆浴場なので、いろいろな感染が心配なのでしょうか?
長湯するとお母さんの体温が上がります。子宮内の体温はお母さんの表面体温より1〜2℃高いのですが、赤ちゃんの環境温度が上がると新陳代謝のスピードがあがるので、酸素消費量が多くなり、酸素不足になる可能性が考えられます。
湯あたりも考えられます。温まることで血管が拡張し、血圧が下がります。そのため一時的な脳貧血がおこり、めまいが起こったり、失神したり、動悸を打って苦しくなったりすることがあります。妊婦さんは普段でも素地がありますから、頻度が上がることが予想されます。温泉を楽しんだ後ときに膣炎などで、帯下(おりもの)が多くなったり、かゆみが出たりすることがあります。
これらのことを考慮すると、次のようなことに気をつけると温泉を楽しむことが出来るでしょう。
1. 影響が少ないのは妊娠4~7か月でしょう。
2. 長湯をせず、自宅で入浴するくらいの時間にしましょう。
3. 雰囲気を楽しむことを目的にしましょう。(ゆったりした時間、風景、美味しい食事、など)
4. 身体を洗うとき腰掛けをよく洗った後使いましょう。
5. 短時間に何度も入浴しない。
いかがでしょうか。



2005年01月28日(金) つわりと子ども

妊婦検診にこられた妊娠初期のお母さん、「つわりでなかなか食事が取れないのですが、2歳半の娘が“たべて!たべて!”と食事のたびに食べ物を口に持ってくるんです。子どもってわかるのでしょうか?」と言われました。もしかしたら日常的に“ちゃんと食べなさい”などとお子さんに言っているせいかもしれませんが、このお母さんは上のお子さんがおなかの赤ちゃんを心配していると感じているようです。そう考えると上のお子さんがいっそういとおしく感じられるでしょうね。あるいは本当にそうかもしれませんね。



2005年01月27日(木) ビューティフルマインド

昨夜、息子が借りてきた映画、ラッセルクロー主演の「ビューティフルマインド」を一緒に観賞しました。アカデミー賞を総なめにした話題作でしたね。観ようと思いながら仕事にまぎれて見逃していたものでした。天才と呼ばれた数学者の数奇な半生の物語ですが、統合失調症を演じるラッセルクローの演技は見事でしたし、数という宇宙の真理を表す言葉と、人生という哲学と、愛の持つ深さと重さが色なす調和が見事に表現されていました。最後は感動の涙でした。エゴグラム的表現もまた見終わってあっと気づかされました。



2005年01月26日(水) 子どもはみんな知ってる?

1年生のお兄ちゃんがお母さんの妊婦検診についてきました。お母さんが、1度はおなかの赤ちゃんを実感させないといけないと考えたそうです。超音波を見て、いろいろ説明を始めると、ウンウンとうなずいていましたが、へその緒の説明のところで、「知ってる、知ってる。おなかの中で、この機械で僕を見ていたのをおぼえてるよ。この赤ちゃんゼリーを塗られるのがいやだったんだなー。なんか顔がべとべとするみたいでさ。」と話し始めました。いやに自然な調子です。お母さんも唖然としていました。「じゃあ、へその緒を切られたのをおぼえている?」とききますと、知ってると答えたので、「痛かった?」ときくと、「ぜんぜん!」と答えてくれました。
7才でも憶えているのでしょうか?



2005年01月25日(火) 2人目の子育て

子育てでもっとも大変なのは2人目が生まれたときです。3人以上になると上の二人で子どもの世界を作りますので、多少2人目の子どもがせらい(赤ちゃんがえり)ますが、それほど親を困らせることはありません。
子どもが自分ひとりだけのときはまるで王子様のように、大好きなお母さんをはじめ家族の視線はいつも自分に集まっていました。ちょっとした仕草や声を出してもすぐにみんなすぐ相手をしてくれました。ほめられることはあっても、怒られることはほとんどありませんでした。男の子はお母さんと、女の子はお父さんと小さな恋人のように蜜月をおくりました。
それがなんと愛情に満ちた日々を奪う相手が現れたのですから、まずはとても受け入れられません。妊娠中のお母さんにはひっつき虫のようにべたべたして、何とか愛情をつなぎとめようとします。なにしろ当のお母さんより先に赤ちゃんが来たことを感じとるくらいです。赤ちゃんが生まれますと、その子に注がれるみんなの愛情を何とか自分に取り戻そうとします。赤ちゃんのように行動するのはこのためです。少し年令が上の子は兄弟という仲間意識がわかりますから、だんだん我慢することを覚えます。そのつらさをお母さんや家族がわかってあげられると、我慢が貢献感に代わって誇りになるのですが、わかってもらっていると思えないと衝動的にお母さんを困らせる行動に出てしまいます。
つらいのはお母さんです。大切に育てた上の子の反乱に、自分の子育てが失敗したのではと悩んでしまいがちです。悲しくなりもします。どうして母の気持ちがわからないのかとも思います。仏の顔も3度までではありませんが、たたいたり、ついにはかわいくないとさえ思ってしまいます。ついお父さんに愚痴をこぼしてしまいします。お父さんは何とかお母さんを助けようとしますから、上の子と話し合おうとしますが、子どもの行為の動機が自分のつらさをわかってほしいということですから、かみ合うはずがありません。ついには切れて、殴ってしまうような結果になりがちです。私も経験済みです。
対処法はいくつかあります。
1.お父さんにいままでより5分でも早く帰ってもらい、まず上の子と遊んでもらう。
2.寝てしまった子どもはかわいいものです。寝顔に向かって語りかける。怒りすぎたら謝るし、“お前は大事な子だよ”、と“かわいいよ“とかこころから話してやる。
3.とにかく手伝いをさせる。もちろん失敗しても怒らない。ほめることから話を始める。
4.1日1回以上抱きしめる。嫌がってもそれをする。
5.感動の共有場面を探す。見つかったら大げさに感動を共有する。
6.毎日1冊以上本を読んでやったり、お話ししてあげる。
7.子どもの話を聞くときはしゃがんで子どもの目線で聞く。このとき家事の手を止める。
8.お母さんも自分の楽しい時間を作る。
9.家事は手抜きが一番と割り切る。
10.散歩に出るときは子ども用リュックなどにその子の着替えを2回分入れて背負わせて出かける。泥だらけになっても怒らなくて済みます。

などいろいろありますが、1つでも2つでも試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに当院では「ノーバディ パーフェクト(誰も完全な親なんかいない)」という5回シリーズのセミナーがあります。おやつ代くらいで、費用はほとんど要りません。託児もあります。興味のある方は育児相談室、鶴川保健師までお問い合わせください。



2005年01月24日(月) 人生の大きなイベント

回診で3人目のお母さんの部屋を訪ねました。「お姉ちゃんたちの反応はどうでした?」と尋ねると、「それが大変だったんです。大喜びで赤ちゃんと会った後、二人とも熱を出しちゃったようなんです。お医者さんへ行ったのですが、特に異常はないようなので、また明日来るそうです。子どもっておもしろいですね」と話してくれました。
そうなんです。兄弟が来ると子どもは様々な反応を見せてくれます。時にはこの子たちのように過敏な反応を示します。たしかに人生が変わる大きなイベントですものね。



2005年01月23日(日) 北海道人

今日は岡山道産子会新年会でした。北海道出身者の県人会で、会員は200人を超えます。今年は85人あまりの人たちが集まり、お互いの無事を喜び、こころづくしの料理や催物を楽しみました。
日本中が不景気の中、ご他聞に漏れず北海道も経済危機が続いています。そんな中、昨年は3つの大きな出来事があったように思います。
1つ目は日本ハムファイターズが札幌に拠点を置いたことです。北海道の歴史始まって以来はじめて、プロ野球の球団を持つことになりました。来年からの本格的活動に備え、現在サッポロビール工場跡地で練習に励んでいるということです。来年からの新城効果をはじめとする経済効果に期待したいものです。
2つ目は苫小牧駒沢高校が甲子園で優勝し、これも甲子園野球の歴史始まって以来はじめて紫紺の優勝旗が津軽海峡を渡ったのです。思い起こせばいまから40年ほど前、北海高校が準優勝したとき、北海道人としてとても悔しい思いをしたものです。国内留学等諸問題はありますが、快挙には間違いありません。
3つ目は旭川市にある朝日山動物園が東京上野動物園を抜いて、月間入園者数が日本一になったことです。動物園の発想を変えて、収容型から、動態生理型に変えた画期的なものだそうです。
今年は岡山で国体があります。北海道人の私としては、日ごろの岡山人からこのときばかりは北海道人として何とか応援したいと考えています。



2005年01月22日(土) こころのはけ口

毎日何人かのお話目的の方々が来院されます。今日もそんな若い方が来られました。「気分がすぐれず、人と会えなくなってしまい、勤務もうまくいかない。体の調子もよくない。なぜかわからないが、家族も勤務先の仲間も、困ったことはみんな自分に押しつける。みんな自分に相談してくるので、その人たちの悩みで、頭が破裂しそうだ」と言われました。
日常のいろいろなことを聴いているうちに、だんだんその方の顔が明るくなってきました。漢方を処方し、お別れしましたが、自分の中に問題解決の濾過機能をつくっていない人は日常生活がなかなか大変です。閉じこもりなどになりがちですが、この方のように外に出て、自分の中にたまった悩みの専門機関の「はけ口」を見つけることが必要でしょうね。



2005年01月21日(金) 子沢山

五人目のお子さんを産んだお母さん、「お産は何回してもやっぱり大変だけど、子供は産むほどかわいいわ!」と嬉しそうに裸の我が子を抱きしめて言いました。
先日、知人のS先生に会議でお会いしたとき、ご自分のクリニックで経験された16人出産した方のことを話してくれました。当時日本一だったということですが、そのお母さんは「4人までは子育ても大変だったけれど、5人目からは知らないうちに大きくなったように思います。上の子たちが次々と世話をしてくれるようになりました」と話されたそうです。
6人のお子さんがおられる私の親しいお母さんも「子どもは産めば産むほどかわいくなる」といつも話しておられました。
皆さんはいかがですか?



2005年01月20日(木) フナ飯

 久しぶりにフナ飯をご馳走になりました。丁寧に硬い骨の部分を処理されていましたので、舌触りも上品で、みじん切りにされたいろいろな野菜とベースの味付けがフナのうまみと見事に調和し、岡山名物フナ飯を堪能しました。
フナ飯は今の寒鮒でなければならないようです。随分前になりますが長男がまだ小学生の頃親しくしていた知人のお宅でフナ飯パーティをしたことを思い出しました。生粋の岡山人でしたので、フナを釣るところから料理まで、すべて自家製という、美味しい郷土料理でした。そのときフナを釣った場所が今住んでいる祇園にある祇園用水の大樋でした。そのときはまさか住む場所になるとは夢にも思いませんでした。不思議な感じです。



2005年01月19日(水) 漢字しりとり

 いつものようににぎやかな夕食の一コマ。娘が漢字しりとりをしようと提案しました。漢字の2文字熟語のしりとりです。ノリのいいわが家、早速はじめますと、5順目まではスムーズにいったのですが、だんだん考える時間が長くなっていきます。例えば、簡単―単純―純粋・・・?や、玄関−関連−連絡・・・?などなかなか難しいようです。ふと気がつくと、自分の頭の中だけでしてみるのも頭の体操、ボケ防止にいいかななどと思ってしまいました。皆様はいかがですか?



2005年01月18日(火) 容姿の制御法?

最近の医療ニュースに“3種類のタンパク質で制御 子どもの容姿違う仕組み”という、興味を引く記事がありました。同じ両親から容姿が違う子どもが生まれる仕組みを大阪大学蛋白質研究所、篠原彰教授のグループが突き止めたものです。仕組みは精子や卵子ができるとき父方と母方の染色体が接触し、遺伝子組み換えが起こります。これが容姿の違いに現れるのですが、彼らが発見、特定した蛋白質の存在下で組み替え現象が起こり、作用しなければ組み替えは起こらなかったというのです。
篠原教授の談話に「これらのタンパク質で組み換えを活性化させれば、効率よく動植物の品種改良ができるなどの応用が考えられる」とありました。
何か危険な領域に人間が入っていく最近の出来事のひとつのように思えます。



2005年01月17日(月) ノロウイルス

昨年11月から猛威をふるっている嘔吐・下痢症はいろいろな原因やタイプがあります。中でも最近話題になっているのがノロウイルスです。ウイルス自体はインフルエンザのような強いものではなく、普通であれば命への危険はそれほどありません。しかしテレビなどで報道されたように、寝たきりのお年寄りのように抵抗力の弱っている人たちや体表面積の大きい乳幼児では、嘔吐・下痢を繰り返しているうちに脱水が進んでしまう場合があります。ぐったりした状態が続くようであれば輸液などの治療が必要です。
もっと大事なのは、感染を持ち込まないことでしょう。福山の施設で多くの犠牲者を出した原因のひとつがスタッフの感染でした。スタッフに、自分は軽く済んでいても、要介護者には危険であるという自覚がなかったのでしょう。家庭でも同じことが言えますね。



2005年01月16日(日) 第4回実行委員会

今日は今年岡山で開かれる日本母乳の会シンポジウムの第4回実行委員会が開かれました。中国地方各地から母乳育児に取り組んでいる人たちが集まって、シンポジウムの内容や、特別講演の演者、会の運営などについて相談するものです。熱心な討論で、4時間があっという間に過ぎてしまいました。
岡山は母乳運動の発祥の地です。



2005年01月15日(土) 岐阜市にて

講演で岐阜市に出かけました。ラブリークイーン(井上武社長)というアパレルメーカーさんの社員研修、プラス家族サービス、プラスご縁サービスということで呼んでいただいたのですが、300人あまりの方々が集まってくれました。講演内容は出会いのすばらしさと命の大切さ、平和とは「子どもの屈託のない笑顔が街にあふれていること」というユニセフの方の言葉などを通して、こどもを育てる大切さをお話しました。皆さんとても熱心に聴いてくださったのですが、特に半数以上を占める20代、30代のかたがたの明るい眼の輝きに感動しました。講演終了後、APRAというアジアの未来を考える会(日本、台湾、中国などに会員がいる)岐阜支部の会合に参加させていただきました。
会食ではお魚やお鮨の美味しさに感動しました。



2005年01月14日(金) 春への準備

今日は薄曇りですが、時々日がさしています。今年に入ってからの寒波の影響で、かなり肌寒いようです。
午後、食堂から眺めた竜の口山がようやく紫色になっているのに気がつきました。落葉樹が多いので、全部葉を落とした山肌は茶色から黒に、そして年末には例年紫色を帯びるのですが、今年はなかなか葉が落ちず、全体が朽ちた色をしていました。
おそらく元旦の雪などで葉を全部落とすことが出来たのでしょう。山全体がわずかに薄赤く光を放つ紫色に染まっていました。これで春を迎える準備が出来たようです。



2005年01月13日(木) 絵本パワー

NHKテレビ「朝のホットモーニング」で絵本のお話をしていました。あるお母さんのインタビュー紹介が印象的でした。23才で妊娠したとき母親になる自信がまったくありませんでした。幼くしてお母さんを亡くした彼女はお母さんに遊んでもらった記憶がまったくなかったので、子どもが生まれてもどうしていいかわからなかったのです。そんな時1冊の絵本に出会いました。その「森の絵本」と出会ったとき、何かとても懐かしい気持ちになり、思わず手に取りました。ページをめくっていてはっと思い出しました。その本は彼女の家に小さい頃からあった本で、よく読んでいた記憶がよみがえりました。お母さんが読んでくれていたのを思い出しました。絵本はお母さんから伝えられたもの、という想いから自分と同じようにこどもにも絵本を読んであげようと思いました。それ以来絵本は彼女の人生の大切な一部になりました。3人の子どもたちにも恵まれ、たくさんの絵本を毎日読み聞かせています。また自分のための大切な伴侶として、時間をとって絵本と親しんでいるということでした。なくなったお母さんがよみがえったような、まさに1冊の絵本が育児を可能にしたのですね。絵本パワーは大きいものです。



2005年01月12日(水) 卒乳アラカルト

今日は卒乳アラカルトでした。
午前中5ヶ月の妊婦検診にこられたお母さんが、連れてきた2歳の女の子をみながら、「しばらく前に卒乳したのですが、最近になってまた吸いたがるんです。どうしたものでしょうか?」と尋ねられました。恥ずかしそうにしているその子に「飲んでいいよ!大丈夫。」と声をかけると、うれしさをにじませた、いい笑顔を見せてくれました。お母さんもほっとした様子で、「よかったね。今日から飲めるって!」とほっとした様子でした。
午後、同じように男の子がやってきました。「先生、この子、1ヶ月前に突然卒乳したんですよ。ずっと飲ませるつもりだったのに、私のほうが面食らっています。大丈夫でしょうか?」と言われました。その子に「飲んでいいんだよ。」と話しかけると、強い意志を秘めた顔で首を横に振りました。「へーもう飲まないんだ!」というと、ウンとうなずきました。
こどもは本当にすごいですね。



2005年01月11日(火) 夫に愛を?

第1子を出産後3年過ぎて、ほしいのになかなか妊娠しないという方が来院されました。お子さんのお世話で忙しかったりするのですが、このように第2子の妊娠ができにくいのは比較的よくあります。よく日常生活などのお話を聞き、不妊に関する今後の治療方針などをお話した後、「子どもに意識が集中していると、ご主人が仲良くしたくともできにくいことがありますよ。時には夫に愛を!」と言いました。するとニコッと笑って「それは夫に言ってください!」と即答されました。なるほど、ユーモアあふれる一本でした。



2005年01月10日(月) 孫へのラブレター

出張先のホテルで目が覚めると、朝刊が届けられていました。その産経新聞の投稿コラム“家族の絆”に「祖父から孫へこころに残るラブレター」というこころ温まる一文が載っていましたので、分かち合いたいと思います。「わが家は自営業のため、私たち夫婦は家事や育児を同居の父母に随分補ってもらった。中略。子どもたちも祖父母が大好きだった。中略。3人の子どもたちはそれぞれ寮生活を体験した。一番上の子どもが中学に進学したときから、おじいちゃんから寄宿先の孫へのラブレターが始まった。子どもたちが帰省の折に持ち帰る父の手紙を読むと、そのたびに、あらためて孫への深い慈愛を感じた。中略。
5年前、92歳で天国へ旅立った父の、愛情あふれるメッセージは子どもたちの心の中に今も生き続けている。」
というものです。こんな形でふれあい、肉親愛を残していくのが、祖父母の最後の大きな役割なのかもしれませんね。



2005年01月09日(日) 澤良世様感謝会

ユニセフ日本事務所広報官 澤良世さんの退官記念ご苦労様会が東京で開かれました。30年以上の長い間ユニセフ職員として、世界中を駈けめぐって飢えや貧困への援助活動、こどもの安全や平和への貢献をしてこられました。私たちが進めている母乳育児推進の柱でもある、ユニセフ/WHOの「母乳育児を進めるための10か条」およびその条件を十分に満たしている産科医療施設への「赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital BFH)」認定の日本への普及にも尽力してこられました。
彼女の魅力的なお人柄は多くのファンを持っています。彼女のやさしく澄んだ目は世界中の飢えや、貧困、戦争などの悲惨さそのものを日常的に見てきた目です。その脳裏には深い悲しみや憤りが刻まれていることでしょう。しかしそんな表情をつゆほども見せず、じつにやさしく、謙虚に私たちと接してくれます。
少数の仲間たちとともにとても楽しく豊かな時間を過ごしました



2005年01月08日(土) プロブレムそれともノープロブレム?

久しぶりにあった友人と話し込んでいました。議論が白熱してお互いにだんだん感情が高ぶってきました。ふと気がついてみると主張は平行線をたどっていて、なんとなく気まずい雰囲気になっています。冷静に、自分を保っているうちは相手を理解しようとする努力を続けるのですが、もはやそういう気分にはなれません。友人もなにやら口の中でぶつぶつつぶやいています。皆さんはそんなことってありませんか?
判断基準は個人によって全く違いますから、意見の違いは当たり前です。しかしつい私たちは自分と同じように人も感じていると思いこむことがあります。いわゆる我を忘れるというときでしょう。このとき起こる現象が、プロブレム?それともノープロブレムです。たとえばミカンの房の皮の厚さを議論していても、微妙なところで問題がずれてしまいます。それが直接人間関係が絡むとなると、最初の微妙なずれは進むにつれてとても大きな問題になります。
冷静なうちに、議論しているのがそんなに大きな問題なのかどうか自分の中で確認しておくといいように思います。ふと我に返って、意識を相手からひいて眺めると、少し柔らかな空間が出来ました。思わず「ノープロブレム!」心の中で叫びました。お互いに笑顔が戻り相手をわかろうとするいい時間が過ぎました。



2005年01月07日(金) 孫を迎えて

長年心身の不調で通院してる方が、今年も見た目元気でお顔を見せてくれました。「お元気そうですね、なにかいいことがありましたか?」と声をかけると、「何が元気なものですか。正月は孫の守でくたくたです。こないと寂しいし、来ると疲れるし、困ったものです。」と結構嬉しそうです。「最近は家族で海外に出かけていく人たちが多いのに、里帰りしてくれるだけでもありがたいですよ」「そうそう、私もそう思って感謝はしとるんですよ。孫はかわいいもんです。そりゃーつれてきてくれるお嫁さんにはありがたいことです。これがまたいい嫁なんです。うちの息子にはもったいないくらいでな。おっぱいもしっかりやってますで!」と私を喜ばせることを言ってくれました。
だいたい孫を持つと、いたいけない、いのちのかたまりに、感じたことのないようないとおしさを想うものです。ですから全力を尽くして孫の世話をしてしまいます。それだけに少し長く滞在するとかなり疲れがたまってしまいます。ほどほどはなかなか出来ないものですね。



2005年01月06日(木) 夜泣き

1ヶ月検診に来られたお母さんに少し疲れが見えました。「少しは慣れましたか?」と声をかけると、「ええ、だいぶ慣れたようです。でも、夜泣きがひどくてどうしても寝てくれないのがつらいです。」そこで夜泣きの原因とその対処法をいろいろお話した後、「今の時期は抱っこの時期といって、お母さんと赤ちゃんには納豆の糸のように切っても切れない、目に見えない糸があるんです。その糸が切れそうになると泣いてサインを送るんです。それとまだお母さんの体の一部と考えてもいいので、お母さんが感じることは即赤ちゃんにも伝わるので、お母さんにつらいことや悲しいことがあると、赤ちゃんもそれを感じて泣いたり、落ち着かなかったりするんですよ」と言いますと、「あ、それって思い当たります。あ〜、そうなんですね。」と納得されました。すると急にお顔が明るくなり、霧が晴れたようでした。



2005年01月05日(水) 自然へのセンサー

年末のインド洋大津波の被害は想像を絶する15万人を超え、メディアを通して配信されるニュースの悲惨さは目を覆うばかりです。
その中で最近配信されたインターネットのCNNニュースによると、犠牲者の姿が痛々しく散在する中、驚くべきことには動物の死がいはほとんどなかったというのです。熱帯雨林が広がっているはずですから、多くの動物たちが生息しているはずなのに、犠牲になった動物が見られなかったのは動物的勘で、天変地異をすばやくキャッチして避難したとは考えられないでしょうか。
人間は文明の発達に比例するかのように、自然を感じるセンサーが鈍くなり、目に見えるものしか信じられなくなてしまいました。天災は人智をはるかに超えたものがありますが、動物たちのように鋭いセンサーは無理としても、日ごろから少しは自然と親しんでおきたいですね。



2005年01月04日(火) 仕事始め

今日から仕事始めです。クリニック全体の機能が動き始めました。
外来は予想通り混み合い、9時までに入られた方が全て帰られたのは昼を過ぎていました。多くの方に貴重な時間を使わせてしまい申し訳ありませんでした。
そんな中、妊婦検診についてきた子どもたちが見せてくれた成長ぶりが目をひきました。妊娠初期にはあれほど赤ちゃん返りをしていた子どもたちが急にお兄ちゃん、お姉ちゃんに変身していました。もちろん兄弟でくる下の子はその役どころなのか、結構赤ちゃんらしいふるまいが多いのですが、上の子は驚くほどの変わりようで、お母さんにまとわりつく妹や弟をたしなめたり、一緒に遊ぼうとしたりでお母さんの役に立とうとしていました。
新しい仲間が家族にやってくることはこどもにとってとても大きな事件です。一番大きなことはお母さんの気持ちの向きが自分から少し遠くなることへの不安です。お母さんの気持ちを引きつけようと、年齢にあわせたさまざまな行動をします。お手伝いをするなど、お母さんを喜ばせようとする場合はいいのですが、それが思ったほど効果を挙げないと感じると、あえてお母さんが嫌がることをして気を引こうとします。
お母さんの気をひこうと、子どももなかなか大変です。



2005年01月03日(月) いのちのたすき

2005/01/03
いのちのたすき
今年になって5人の子どもがやってきました。とても元気な子どもたちです。今年もさい先のよいスタートをきれたことを感謝します。
昨日から始まった箱根駅伝は駒沢学院大学の逆転総合優勝という結果になりました。昨日の東海大学の往路優勝、そして復路に多くのドラマが生まれました。もっとも私を感動させたのは復路ですべてのたすきが繋がったことです。例年何校かが繰り上げスタートになるのですが、ことしはみごとに参加20校の全てのたすきがつなげたのです。
子育ては“いのちのたすき”をつなぐことだと思います。自分のいのちがこの子に宿っていると感じることが出来ると、自分の命を大事に思うのと同じように、我が子のいのちを大切にするでしょう。自分の知恵や生活習慣を子どもに伝えようと自然に思うでしょう。
リベリオン(反逆者)」という映画をDVDで観ました。第3次世界大戦後の世界を想定したものです。戦争を起こさないために考え出された洗脳国家での、自由を取り戻すための戦いという設定です。人間技を超えたアクションが見ものですが、感情を極限まで抑えるということが人間にどんなことを起こすのかを描いているのも興味深いところです。その中で問いかけられる言葉「生きるってどういうこと?」は、その状況の中ではとても大きな意味を持った言葉でした。
今日本で起こっている沢山の事件や自殺や虐待は、まさにこの「生きるってどういうこと?」の問いかけが、そしてその答えを考えようとする思考回路がふさがっていることを表しているように思います。家庭で、学校で、繰り返し、繰り返しそれを問いかけ続けることがなくなったのではないでしょうか。
いのちのたすきをつなぐとはそういうことではないかと思うのですが、いかがでしょう。



2005年01月02日(日) 心の体質改善

時々この日記に登場していただく中野裕弓(なかのひろみ)さんからPD PRESSというCDレターが届き、「わたしの10のメニュー」という付録シートがついてきました。そこには以下のように書かれていました。

「常に他人のことを思いやる」のは素晴らしいこと、でもその前に自分の心をしっかり満たしておかないと、いつも間にか人のために尽くしてばかりいる自分にストレスがたまってきます。自分の心を愛で満たし、自分を自らしっかり満足させてあげていれば、いつだってあふれる愛を周りに降り注ぐことは喜びになります。この10のメニューは、自分の心を満たす心地よさを体験する、心の体質改善ツールになります。
という裕弓さんの基本姿勢を実現させるためのツールの一つです。誰にでも出来るということがこのメニューの良さです。やり方は簡単で、10まいのメニューカードを用意し、リラックスした気分で(子どもがいる方は子どもが寝てからがいいかもしれません)、コーヒーでも飲みながら、カード一枚一枚に自分の心が満たされて、ふふふと嬉しくなるメニューを一つづつ書き入れていきます。べきや、なりたいというものではなく、どんなにめげていても、これをするとちょっと気が楽になるメニューがおすすめとしています。ポイントは、人を頼りにせず自分で出来ることです。
使い方は、毎朝カードをひいて、その日のうちに必ずそれを実行する、ただそれだけです。実現できないことも結構多いとは思うのですが、そのときは“もどき”プログラムに切り替えるといいでしょう。例えば「温泉に行く」というカードをひいたとします。自宅のおふろを温泉に見立てて、入浴剤などでリラックスバスタイムを工夫し、こころは「温泉に行ったつもり!」など代替えを自分で工夫します。工夫すること自体、結構楽しい時間です。気楽に楽しむことです。
今年は私と一緒にこころの体質改善してみませんか!

ちなみにPD PRESSのPDとはピクシーダスト略です。気まぐれの妖精(Pixie)が魔法の粉(Dust)をふりかければ、ほら、一瞬にうちにミラクルが起こります。



2005年01月01日(土) 平和

あけまして おめでとうございます
昨年の世界各地で猛威をふるい、信じられないほど多くの犠牲者を出した天変地異は地球の怒りのようにも感じました。見方を変えれば人間の英知を試されているようにも思えます。いよいよしっかり足を地につけた生き方をしなければと思います。
今日いただいた年賀状の中に、私の父ともいえる恩師、札幌にお住まいの上泉隆先生の心を打たれるお言葉がありました。「正義でも政治でも平和は得られません。一人一人の心に赦しと平安がほしいものです」というものです。80才を超えた人生の達人ならではの含蓄ある言葉です。
今年もやってくる多くの子どもたちに、この言葉が宿るセンサーを是非持ってもらうように子育て支援のメニューをくんでいきたいと思います。
今年も皆様の充実した楽しい人生をお祈りいたします。


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