子育て情報交換
sunclinicの日記

2004年06月30日(水) 冷え用心

今日も暑かった。カンカン照りの中、なんと静岡では浜松を中心に集中豪雨だという。テレビのニュースを見てびっくり、町中が腰まで水に浸かり、車が道路のあちこちに放置されているではありませんか。しかも30分くらいでそうなったというから2度びっくりさせられました。
ところで、このところ外来に下腹部痛を訴えて来院される方が多くなりました。内科的には特に異常が見られず、婦人科受診をすすめられることもあるようです。でもほとんどは子宮や卵巣といった婦人科的異常があるわけではありません。おなかの冷えから来る痛みです。ストレスがあるとさらに痛みはひどくなります。季節的におなかの冷えがおこるようになったためと考えられます。ポイントは左下腹部のシクシクするような痛みです。
暑さが増してくると、冷たい水ものがほしくなりますし、果物が美味しくなります。野菜はサラダのような生野菜が多く、根菜類があまり摂れません。冷房を使うこともあり、どうしてもおなかが冷える条件になります。
漢方では女性の病気のほとんどが冷えと関係するとしています。日本の生活環境が食生活や居住面でも、近代になって随分と様変わりし、夏の方が中から身体を冷やしがちになりました。クーラー病などという言葉ができたくらいです。ですからおなかだけでははなく夏風邪が流行ったりします。
いよいよ夏本番。油断大敵、冷え用心ですね。



2004年06月29日(火) 胎児の動き

毎日超音波を観ていると、胎児の動きにいつも感動します。モニターに映る赤ちゃんの表情や手足の動きに、眺めているお母さんは感動の声をあげます。その声を聞いている私にも感動が伝染し、思わず胸が熱くなることがあります。
今日は9週の胎児に驚かされました。心臓のリズムを確認し、元気に育っていることをお母さんとともに喜びあったのですが、その瞬間、その子は手足や身体の動きがないまま、スーッと沈むように胎嚢の中を下に移動しました。全く浸透圧を加減して空間移動をしているような錯覚を覚えました。
どういう仕組みで動いているのだろう。不思議な、静的な感動でした。



2004年06月28日(月) BFH(赤ちゃんにやさしい病院)認定内示

今日、日本母乳の会から、WHO/UNICEFへ申請していた赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital Initiative)認定推薦の内示がありました。
サン・クリニック スタッフ一同が気を引き締めて受ける認定です。当院出生の全ての赤ちゃんとお母さんに満足していただく育児支援には、まだまだ遠い道程ですが、生まれてくる子どもの成長とお母さん方の子育て満足度に視点を置いて、母乳育児への支えになるよう、岡山の地に根を張っていく努力を続けます。
赤ちゃんにやさしい病院は現在のところ日本では30施設です。年間5施設前後増えていっていますがまだまだ足りません。全国をネットワークできるくらいになるにはこの何倍もの数が必要になるでしょう。それが実現されると、赤ちゃんが安心して育てられる土台ができ、かってそうであったように、子育てモデルとしての日本社会に生まれ変わることも夢ではなくなります。
誰しもこどもたちを安心して育てられる社会であることを願っています。しかし現実には社会資源や教育、自然環境、家族形態など、どれをとっても子どもが育つ環境として、私たちが子どもだった頃と比べ、夢を育む環境がどんどん少なくなっているような気がします。こどもたちの環境を守るには、以前からさまざまな努力が続けられていますし、少子化が極端にまで進んで国がやっと重い腰をあげて立ち上げた、「すこやか親子21」もどうやらエンジンがかかってきているようです。
ともあれ、子どもがやってくるのはまずお産の施設です。この世界での最初の出発点である出生を迎える施設の意識はその子の成長にとって、とても大切になるでしょう。BFHの意義はそこにあります。


認定式が行われる日本母乳の会シンポジュームは8月7〜8日、福岡市シーホークホテルで行われます。



2004年06月27日(日) 介護予防

午前中長船町の母親学級に行った時のことです。
終わった後、道産子会(北海道県人会)の役員会に出席するため車を走らせていいました。ふと民家の軒下に貼ってあった公営のビラのコピーに注意をひかれました。そこには「介護予防」と書かれていました。ふっと一瞬何か違和感を覚えました。
そうか、介護されなくてもいいような健康を保とうという意味かと、すこし経って気がつきました。予防というと生活習慣病とか感染とかを思い浮かべるのですが、介護予防とは新語に近い使い方ですね。日本は今、世界の先進国が経験したことのない少子高齢化社会に直面しています。介護の問題を含め、様々なことへのモデルがどこにもないわけで、まさに先例となるでしょう。
ところで脳の活性化には何がいいでしょう。人間が持っている動物としての本能は食欲、性欲、群れる欲といわれます。食欲は肉体の健康に、性欲はしなやかな情動活動に、群れる欲は存在感の確認と役割意識に転換されます。身体が歓ぶものをしっかり噛んで、楽しく食べること、よく笑い、生命現象への感動に浸り、人との出会いを楽しみ、よく話すことなどが脳の活性化に役立つでしょうね。

ちなみに道産子会夏祭りが8月29日(日)にオルガホール(西口生協ビル)で12:00から催されます。北海道出身者、北海道大好き人間、北海道居住経験者の皆様の参加をお待ちしております。興味のある方は事務局(086-225-1846 上岡かみおか)までご一報ください。



2004年06月26日(土) 半可通

吹きガラスの師匠が、座をつけるコツをやっとつかんだ気になっている弟子に言いました。「コツはほんのわずかな違いしかないのだが、コツはからだが覚えるしかないのです」。からだが気づく。全身が気づく。
確かに作業している人間の身体は、しすべての組織がその一点に集中している。からだが気づくということは、全ての細胞が気づき、覚ることになる。
半可通という言葉はまさにからだがまだ覚えていなくて、頭に記憶されている状態のことを言うのだろう。うろ覚えはそれより前段階。
職人とはまさに、自分が選んだその一点に身体の全ての細胞が特化して反応し、気をそこに向ければ、その一点になりきれる人のことを言うのだろうか。
毎日を生きる職人も有りかな?!



2004年06月25日(金) 露(つゆ)

とっくに梅雨(つゆ)入りしているはずなのに、梅雨入り前に降り続いた雨はどこえやら、空梅雨が続いていましたね。台風がまた日本に本格的上陸を果たした一昨日からそのまま本格的梅雨入りを思わせる雨が続いています。
このうっとうしい時期には楽しみもあります。梅雨ならぬ“露”です。特にわすかな晴れ間から差し込む光に、この世の美しさを凝集したような虹色にキラキラ輝いているその様は、見つめていると深い瞑想状態に誘われます。みずみずしい葉の先に、いっぱいいっぱいにふくらんでいる露、物干し竿に小人の行列のように並んでいる露、小枝を伝わり落ちる、走るような露、どれも風情があります。
いかがでしょう。ちょっと外をのぞいてみませんか。



2004年06月24日(木) 本音と建て前

本音と建て前についてはよく耳にしますし、日常的にも経験しますね。
基本的には行動や判断の基準になるものですが、建て前というと何となく他人行儀に聞こえます。しかし、考えてみると、私たちは社会の一員でもあるので、ホームレスのようにドロップアウトする以外、ほとんどは社会のルールに添いながら日々を送っています。この社会のルールこそ実は建て前なのでしょう。日常生活を快適に送っている人は、本音の私と建前の私のバランスがうまく取れているというわけです。建て前とは本来、礼節が基本となっているはずで、突き詰めていけば、“盗むな”、“殺すな”というような人として守るべき最低限のルールから、国家建設などの最高の知性に至るまで、人間として生きて、能力を発揮する部分と言えるかもしれません。個人として深い満足感を味わう本音の部分が、自分のなかの建て前の部分と重なるとき、そこに生き甲斐という感情が生まれるのではないでしょうか。
今日は朝のまどろみの中で浮かんだことを書いてみました。いかがですか?



2004年06月23日(水) ダメダメ星人

妊婦健診に来られたお母さんがお兄ちゃんにいろいろ語りかけています。
「さあ、呼ばれたよ。行きましょ」「ダメ〜」、「ベッドに来る?」「ダメ〜」、「抱っこしてあげよう」、「ダメ〜」
私が、「しっかりダメをやってますね。いいね。いいね」というと、また「ダメ〜」、お母さんはにこっと笑って「ダメダメ星人になったんよね〜」
また「ダメ〜」でした。
この時期は一般的には第1反抗期と呼ばれたりしますが、いわば自己形成期です。胸の奥からつき上がってくる、ダメダメという自己主張の言葉に周囲、特にお父さんの反応が子どもの判断基準を作る基礎になります。子どもに振り回されることが多いのですが、巻き込まれないように、少しひいて観ることもいいでしょう。子どもの、認めて欲しいという気持ちを大事にすることです。“わかるけれど、ゆずらない”ということでしょうか。
そういえば、一番ダメダメといっている人は誰でしたっけ?
ダメダメ星人バンザイ!



2004年06月22日(火) 素(す)で生きる

今朝のNHK特集で再発癌の方々の人生に迫っていました。
理知的な女性がすばらしいエネルギーで乳癌と闘っていました。“再発と聞いたとき、どのように生きようか真剣に考えました。今までいろんなことがあったけれど、これからは素で生きたい。”と話されていました。彼女は建築関係の仕事をされていたが、現在抗ガン剤を使いながら、身体はつらいけれど、生きている自分を感じながら仕事をしておられます。

“素(す)で生きる!”なんと直裁的な、鋭い言葉でしょう。本来の自分、私らしく生きる私、を感じる、まさに死を賭けてのアイデンティティー(存在証明)の確立です。

このような方の存在を知ると、人間であることに誇りが持てますね。
感謝!



2004年06月21日(月) 自燃人?

毎日いくつかのメールが配信されてきます。今日当院コンサルタント角田識之氏(株式会社ハイ・ネット社長)からおもしろい意見が寄せられました。

自燃(じねん)であり、自然(しぜん)ではありません。間違いそうですね。以下はメールからです。

「自燃人」の定義は、次の通りです。

○自燃人 自ら理想に燃えてことを起こし、周りの人を巻き込み、成果をあげる人。
○可燃人 周りに燃えている人が居ると、自らにも飛び火をして燃えれる人。
○不燃人 周りに燃えている人が居ても自分は燃えない。感性が低い人。
○消燃人 自分が燃えないばかりか、燃えている人にわざわざ冷や水を掛ける人。

良い、悪いではありません。企業にとって、業務に向かうスタッフの態度や人柄はとても大きな問題です。どんな人でも自分のやりたいことに出会ったら、そして思い存分それに浸れたら、いやでも燃えます。スタッフが共に燃える企業でありたいと思います。
家庭でも同じだとも思うのですが、いかがでしょうか。



2004年06月20日(日) こころといのちを考える会・岡山

岡山県総合福祉会館で「こころといのちを考える会・岡山」の主催で講演会が開かれ、お話ししました。今年のテーマが「霊性を考える」ということなので、演題を「人間の霊性ができるまで」としました。
霊性という字をみると何か怪しい世界のことかと誤解されそうですが、決してそうではありません。言うなればこころの世界です。日本では一人前の人間のことを「知情意」のそろった人という表現をします。この情の部分をドイツの教育学者・心理学者、ルドルフ・シュタイナーが「霊性」と名付けたのです。私たち人間は過去や未来をまるで目の前にあるかのごとく思い出し、想像することができます。また、愛、仕合わせ、友情、親子の絆など、大切にしているものはみな、目に見えたり、手で触れたりすることができるものではありません。でもわかります。この“わかる力”を「情」、または「霊性」というのです。
シュタイナーは人間である条件として、その形成過程からみて、霊性、
知恵、意志であるとしました。そして「霊性」は出生後一年の間にお母さんからいただくとしました。これはもっともなことです。人間の赤ちゃんは他の動物とは違い、一年間は自分で動き回ることができず、抱っこの生活です。原始時代はいつもお母さんに抱かれていたと考えられ、もともとは母乳育児ですから、まさに密着育児といえます。この、いのちの安全が守られ、母乳を好きなだけもらい、ホルモンの働きもあってお母さんからの愛情あふれるスキンシップや見つめ合い、言葉かけなどの愛情シャワーを浴び続ける間にお母さんへの絶対的信頼感ができます。この信頼感こそ、霊性の元いうわけです。
このようなことを中心にお話ししました。



2004年06月19日(土) 愛もどき

更年期に入る頃になると、思秋期とよばれるほど、こころも身体も大きなうねりを経験することがあります。
ひさしぶりになじみの方が来院されました。お会いすると疲労感がにじみ出て、かなり辛そうです。“不眠が続き、職場でも家庭でもあまり楽しくない。疲れやすく、いろいろ努力はしているけれど、どうもうまくいかない。”というのが受診理由です。
お話を聞いているうちに、中野裕美さんのCD通信今月号を思い出しました。“人を愛しようとする努力はとても大切です。でも家庭を犠牲にしてボランティア活動に打ち込み無償の愛を体験しようとしている人などのお話を聞いてもあまり楽しそうではありません。愛はあふれ出るものだと思います。自分を愛で満たしていかないと、他人を愛することは難しいように思います。努力して愛そうとすると、「愛もどき」になってしまうのでは?”というものです。
更年期にいる人こそ、これまでの人生を乗り越えてきた自分をほめてあげ、ごほうびとねぎらいの時間を十分にとることがおすすめです。
そういえば、私の住んでいる近くの祇園用水には「アユもどき」という天然記念物指定の魚が住んでいます。鮎というよりはむしろドジョウに近い気がするのですが何故かアユもどきです。



2004年06月18日(金) 愛の胸さわぎ

3人目の妊娠の健診に来られたお母さんがとても興味深いことを教えてくれました。“子どもっておもしろいですね。上の子達はもう6才と8才になるのですが、最近どうも挙動がおかしかったんです。下の子が急に甘えだしたのは多分赤ちゃんがえりだろうと思っていたのですが、上の子が奇声を上げたりするんです。どうもよくわからなかったんですが、数日前赤ちゃんが来ることを教えると、ピタッとおさまったんです。不思議ですよね。”
8才は思春期の始まりです。子どもにとって、おそらく無意識的に身体が反応した“愛の胸さわぎ”かもしれませんね。



2004年06月17日(木) 顧客

今日は月に一度の当院スタッフ全員参加、「共に育つ会」がありました。サン・クリニックという企業体を育て、同時にスタッフ自身の人生を向上させようというのが目的です。毎日が新しいサン・クリニック、新しいスタッフの意識でありたいと思います。
今日のお客様は今岡進様、マーケティングコンサルタントを主業種にもつ株式会社スクラムネットの社長を務められています。「生涯顧客」という題で短い講演をしていただきした。
顧客管理、顧客満足度など、顧客という言葉はよく聞きます。すぐ思いえがくのは売り上げ貢献度の高い客ということでしょうか。それではとても客の満足を得られないというのです。顧客とは自分にとって最も大切な客様で、最大限のおもてなしをする人なのです。
腑に落ちる言葉でした。個人的に何人の顧客を持っているでしょうか。
いかがです?



2004年06月16日(水) 妊娠と睡眠のリズム

妊娠30週の方が健診に来られました。赤ちゃんの超音波像を楽しんでいましたら“このごろ不眠になってきました。寝ようと思ってもなかなか眠れないんです。いろんなことが気になったり、いやに赤ちゃんが動いたり、そうそう!赤ちゃんって夜になると動くんですね。それで朝になって7時頃起き出して食事をするんですが、その後また眠くなって少し寝て、それから活動し出すというパターンです。”とちょっと困り顔です。
“それでいいんですよ。ちょっと考えてみてください。あかちゃんは夜よく泣くでしょう。赤ちゃんは大体夜型なんです。それには理由があって、母乳を作るプロラクチンというホルモンが夜よく出るのです。それで赤ちゃんも夜型なんですよ”
“そうだったんですか!今のまま眠れなくてもいいんですね。よかった!”
どうやら安心されたようです。



2004年06月15日(火) スターダスト

深夜お産のため家を出ると、先日の運転手さんが感動した、すごい星空が広がっていました。夜空全体がミルキーウエイ(天の川)のように真っ白になるほどのスターダストが広がっているではありませんか。ここまですべての星が瞬いていると星座が逆に光を失うのですね。
朝7時過ぎ、快晴の中に太陽が照りつけています。クリニックの前の公園駐車場の東屋に座り、登校中の中学生達におはようの挨拶をしていると、首筋に陽の光が痛いほどでした。この晴れ具合すこしおかしいかな?



2004年06月14日(月) 子どもは連れだってやってくる?

久しぶりに入院室が空いてきました。毎日が緊張の連続だったスタッフの顔にも少しホッとした表情がみられます。
産院の特徴で生まれてくる子どもたちにはうねりのような波があります。昔から“満潮には人が生まれ、干潮には人が旅立つ”ということが言われます。確かに当院のような小さな産院では出産ラッシュが始まると、入院室は一気に満床になります。時にお部屋でご迷惑をかけることがあり、申し訳ない限りです。
その対策の一つに、以前スタッフの一人が月の満ち欠け、潮の干満と出産数が関係あるかどうかを数年単位で調査したことがありました。その結果、確かに満潮と出産数は関係するという結果が出ました。満月はあまり大きな差はありませんでした。
ともあれ、子どもたちは集団で、連れ立ってくるのが好きなようです。お母さん同士も仲良くなるという利点があるので、育児にもプラスになります。そんなわけで、いまだにスタッフたちは夜勤の時は月を眺め、潮の満ち干を確かめながら出勤するようです。生命のリズムは宇宙のリズムに連動しているのかもしれませんね。



2004年06月13日(日) 役得の星空

早朝、大阪出張のためタクシーのお世話になりました。雲一つ無い快晴の中、運転手さんが気持ちよさそうに運転しながら話してくれました。
“夕べ空をごらんになりましたか?すごい星空でした。あんな綺麗な、見事な☆は何年ぶりでしょうか。”残念ながら空を見上げないまま帰宅してしまいました。“この仕事をしているとたまにこんな役得がありますね。”と嬉しそうでした。
夜、横浜から帰ってきた息子が言いました。“チチ、今日の星見た?すごかったよ。こんなに北斗七星をはっきり見たのは初めてだ。”といいました。また見逃してしまいました。しかし、いま梅雨のなかです。おかしいですね。



2004年06月12日(土) おどかしっこなしよ

1か月検診に来られたお母さんが、とてもユニークな母乳不足感の乗り切り方を話してくれました。退院するとき母乳の出を心配されていた方でしたが、赤ちゃんは十分大きくなり、発達もいいようです。
“なんとか乗り越えてきましたよ!でもおもしろいことがありました。このところよく泣くんですよ。夜もなかなか寝ないんです。おっぱいが足らないのではないかと夫や両親からいわれるし、私も自信をなくしそうでした。ある日ふと、「ミルクを飲ますぞ!」といったらピタッと泣き止みおっぱいをしっかり飲んでくれたんです。そのうちまた泣き止まないようになってついにスティックミルクを買ってきておまじないのように見えるところに置いて、「本当に飲ますぞ!」と言ったらまたピタッと泣き止みおっぱいを飲むようになったんですよ。不思議ですね。”と話してくれました。
1か月前後のだっこの時期のお話をして、よく頑張ったことをねぎらい、“ぜひ、おっぱいだけでいきたいですね。”と言いますと、“ふふっ、大丈夫です。哺乳びんは買ってないですから。”
赤ちゃんにとってすごいブラックユーモアですね。まさに、おどかしっこなしよ!です。



2004年06月11日(金) 市の癌検診月間が始まりました。

今年も6月から市の子宮癌・乳癌検診が始まりました。11月まで続きますがこの期間の楽しみは年に1度の懐かしいお顔に出会えることです。お互いの近況などを尋ねあったり、年輩の方々とは無事を喜びあったりします。
今日は3人目のお子さんを産んだ後しばらくお会いできていない方が来られました。お子さんの話でしばらく盛り上がりました。
ところで癌検診に来られる頃の年代は人生の折り返し点にのことが多いようです。こどもたちは巣立ち、身内の次の世界への旅立ち、夫の定年、自分や夫の体の不調、様々な世間とのつきあい、仕事上の責任や人間関係など、実にいろいろな出来事があります。
これを読んでくれている方で、そんな毎日がつまらないと感じている方におすすめです。できるだけ楽しく日々を送る努力をすることが次の人生をいいものにします。自分は今何をしたいのかを、いろいろのしがらみにとらわれないで、まず10個、箇条書きにでも書いてみませんか。そして優先順位を決めて、それを実現する楽しみを味わってみませんか。



2004年06月10日(木) 出生率1.29 戦後最低

今日の朝日新聞朝刊の見出しです。日本人の出生率がついに1.3%を割りました。まさに世界最低ですね。現在世界一の長寿国ですから、先進国のどこもが経験したことのない少子高齢化社会をとなったわけです。
政府の判断では1.3を割ることはないだろうというものでしたが、いつもどうりその予想をはるかに超えるスピードで、少子化が進んでいるわけです。まさに超少子化ですね。子育てがつらく不自由なもの、少年犯罪にみるように危険に満ちたものという、子育てマイナス思考が社会に蔓延していることも、子どもを産みたくない若者たちを多くしている一因かもしれません。
母乳育児をすすめることで、子どもを愛おしむ空気を拡げたいものです。それが少子化の波を少しは防げる社会的特効薬になると思うのです。



2004年06月09日(水) 子育てのグループワークが始まった

以前予告していた、“ノーバディズ・パーフェクト(完璧な親なんていない)”という子育てのグループワークがいよいよ今日から始まりました。場所は当院のアイナリーホールで保健師のつるかわさんが担当しています。このグループワークはカナダで生まれて最近日本に上陸した子育て支援プログラムです。現在東京に本部があり、日本に広めるためにリーダーを養成中です。鶴川保健師はその養成講座第一期生です。
今日受講された方は皆さん、とても楽しそうで、一人一人の方がリーダーのようだったというのが感想のようでした。子育て支援の新しい風が吹いてきそうです。



2004年06月08日(火) 緊急事態?

親しいお母さんからメールが入ってきました。
すぐ読んで!という書き出しで、緊急事態報告です。アクシデントになるかもしれないインシデント(事件)です。
朝、1階の台所でご飯の支度をしていました。2階で赤ちゃんの泣き声がします。ああ、泣いちゃった。「パパ〜、Saafを抱いて降りて!」と叫ぶと、眠そうな声で「どうかしたか〜?」と降りてきました。みると手ぶらです!
あ、まずい。と思った瞬間、上の方から「よいしょ、よいしょ」という3才のお兄ちゃんの声が聞こえるではありませんか。みると階段の途中まで妹を横抱きにして降りてきています。体中の毛が逆立つような感じをなんとか抑えながら、階段をかけあがって、「ありがと、ありがと、つれてきてくれたんだね。今度からお母さんを呼んでね」と、ほとんど逆さになっている1か月足らずの赤ちゃんを受け取りました。私の叫び声にパパが反応しないので、お兄ちゃんが頑張ったんですね。驚きました。
このお兄ちゃんはミニパパのように、赤ちゃんがうまれるのを本当に楽しみにしていました。かわいくてたまらないようですね。おとうさん、しっかりしてね。



2004年06月07日(月) ミミズはどこから?

この季節は1年中で最も美しい季節です。ほとんどの花が盛りと咲いています。近所のお宅でも塀の外にずらっとプランターを並べて育てている「花菖蒲」が咲きそろいました。色とりどりの花をつけ実にきれいです。
我が家の駐車場の上が花壇になっているのですが、日差しが強く、コンクリートの上に土を盛っているだけなので、何年もの間ほとんど花が育たない状態でした。植物が好きな妻はいつもこまめに草取りをするのですが、昨年、日射から土を守ろうと雑草をある程度そのままにしたところ、何が変わったのかハーブや草花が勢いよく茂るようになりました。そして土までも黒く栄養豊富な色に変わってきました。そして、なんとミミズまでいたのです。
雑草の力はすごいな!とみんなで感心していました。今朝その空中庭園(言葉だけでも美しく)の緑を眺めていましたが、はっと気がつきました。2m以上のコンクリート壁に囲まれているのに沢山のミミズはいったいどこからきたのだろう?ということです。不思議ですね。



2004年06月06日(日) カラスの襲撃

旭川市のホテル。目が覚めるとなんと快晴です。早速朝食前の朝の散歩に出かけました。市役所の周りが公園になっています。人通りほとんどありません。とても気持ちがよく、裏の林に入ったのですが、なにやらカラスがいらだった泣き声をあげています。変だなと思って上を見あげると、札がかかっていました。「ただいまカラスが子育て中です。お気をつけください」というものでした。今さら引き返せないので、刺激しないようにその木下を通り抜けた途端、どこからともなく急降下してきたカラスが頭すれすれに飛んでいきました。いらだったようなカラスの声は別の場所から聞こえるのですが、違うカラスがまたさーっと頭上を羽根でこすりながらを通り抜けました。“ひょっとして襲われている?”と思うとちょっと恐くなって、持っていたバックを頭にかかえ、すたこら逃げました。すぐ前が消防所だったのですが、急に救急車がサイレンが鳴らしながら出てきました。私のためかなと思ったのですがそのまま走り去っていきました。
カラスの襲撃もおわり、後ろを振り向いてみると、次の標的に向かっているところでした。その方々は慣れているようで、さりげなく手で払いながらゆったりと歩いていました。さてはよそ者と見られたのでしょうか。とんだハプニングはありましたが、よく手入れされたハーブ花壇を楽しみながら、気持ちのいい時間を楽しみました。
その後密度の高い仕事の時間を夕方まで過ごし、伊丹空港を経由し、帰岡しました。



2004年06月05日(土) 旭川にて

旭川といっても岡山ではありません。今日は出張で北海道旭川市にやってきました。新千歳空港からJR特急で2時間足らずで着きました。12時前に岡山空港を飛び立ち、4時過ぎにはもう北海道の中央にいるのです。あまりの速さに私の中の時間・空間の感覚がずれてしまいそうです。
快晴の岡山をあとにしたのですが、着いたら雨でした。ホテルまでのタクシーで、一家言を持っているような運転手さんから、雨降りのわけを聞きました。今日は護国神社のお祭りなのですが、以前は招魂祭といい、戦争で亡くなった方を弔うお祭りだったのだそうです。涙雨といって、この日は必ず雨が降ると話してくれました。気温18度とかなり肌寒く、半袖シャツをあわてて長袖に着替え、雨の中、付近の散歩に出かけました。
あまり旅行に出られないので、出張があると時間を見つけて散歩をするようにしています。その土地の色や匂いを味わうことができるからです。旭川はきれいな碁盤目に市街が拡がっています。公園を見つけ中に入ってみますと、紫陽花に似た花をたっぷりつけた木が薄明かりの中、雨に濡れ印象的でした。



2004年06月04日(金) 共寝

母子同室について尋ねられました。その答えにピッタリの言葉がありますので紹介します。
母と子が一緒に寝ることの必然性を、鋭い観察眼を持つデズモント・モリスは著書「Babywatching」の中で次のように述べている。「はるか太古の時代には、赤ん坊をひとりにするにはおそらく危険すぎた。ひとりぼっちにされないよう、赤ん坊は絶対的な保護者である両親から隔離されたと感じるや、鋭く激しい半狂乱の警報を発するようになったのだ。ヒトの赤ん坊は、子ザルのように母にしがみつくことも、子鹿のように母の元へ駆け込むこともかなわない。身を守るすべといえば声だけが頼りである。母親は我が子の発する警報にごく自然に反応し、そしてすべてはうまくいった。夜は母の傍らに寝て、いつでも抱き寄せてもらえた。・・・・病院でも家庭でも、赤ん坊をそばに置ける母親は、それだけで満ち足りて、鬱に苦しまずにすむと言われる。母としてのホルモンが、我が子をうんと抱きしめて慈しんでやりなさいと要求してくるのである。それに応えられないと、母親は胸にぽっかり穴がとかんじてしまう。」
いかがでしょうか。



2004年06月03日(木) そったく同時

夜、3人部屋の真ん中で出産を待って待機していた方が話してくれました。
「右左、どちらの方も赤ちゃんがおられたんですが、その子たちが泣くたびにおなかの子が動くんです。まるでお話ししているみたいでした」と産んだ赤ちゃんを抱っこしながら嬉しそうです。
そっ啄同時という言葉が思い浮かびました。。(このパソコンには“そったく”という漢字が入っていません。広辞苑に載っていますので思い浮かばない方は参照してください)そつというのは口へんに卒と書き、鳥の雛が孵るとき内側から卵の殻をつつくことを、啄(たく)は親鳥が外側から殻をつつくことを言います。親子の絶妙なタイミングでいのち生まれる様を表したものです。
このいのちの仕組みの絶妙なタイミングは全ての生命体に共通したものですね。



2004年06月02日(水) ピルって恐い?

妊娠かどうかで来院した10代の方が妊娠ではないとわかってホッとした表情を見せました。以前にも同じ理由で受診しているので、セックスパートナーがいて妊娠を望まないなら、ピルの使用を考えた方がいいとお話しすると、困った顔をして「でもピルって恐いんでしょう。本を読むといろいろ書いてあって、あんまり使いたくない」というのです。
妊娠して中絶手術を受ける方がよっぽどこころと身体に影響するのにと思いながら、どこが恐いか聞いてみました。「ホルモンなどの薬を身体に入れると身体が変わってしまうような気がする」というのです。確かにいくつかの副作用が人によっては出るかもしれません。長期間使うこととで、肝臓に負担がかかり肝機能が悪くなる可能性があることや、たばこを吸う人では動脈硬化になりやすいので、血圧が上がったり、心臓に負担がかかったりする場合があること、胃が受けつけず吐き気や痛みが起こったりすることなどがあげられます。
しかし5〜6年前とちがい、今では低容量ピルがほとんどですから随分身体への負担が軽くなっています。「ほんのわずかな量のホルモン剤で、脳の視床下部というホルモン調節をするところに信号を送り、妊娠しているよ、と嘘の情報を伝え、排卵させるホルモンを出させないようにしているだけなんですよ」とお話すると何となく納得したようでした。
もちろんピルを使っても感染予防のためにコンドームは必ず必要なこともお話ししました。



2004年06月01日(火) 元祖ごま塩

最近何人かの方と玄米を食べるコツについて話し合うことがありました。炊き方やら、副食まで話題はいろいろです。美味しく、しかも玄米の良さを引き出す方法はいろいろあるのでしょうが、案外肝心なことを忘れているようです。玄米にはごま塩がつきものです。美味しく炊いた玄米と、正しく作ったごま塩があれば、実に理に適った健康食です。聞いてみると案外このごま塩の作り方を知らないようです。今日お話しした方もとてもこまめに健康に留意される方ですが、ごま塩は市販のものを食べられていました。私が以前、大森英桜先生主宰の“半断食セミナー”で学んだ元祖ごま塩の作り方をお話ししたので皆様にもご披露しましょう。
(ごま塩の作り方)
自然塩を大さじスプーン1をとりフライパンで煎る。
煎り方は中火ないし弱火でこがさないように10分〜20分程度十分に混ぜながら煎ります。少しきつね色位になるのがいいでしょう。
熱いまますり鉢に移し、すりこぎで塩の粒がパウダー状になるまですります。(ここがとても力がいりますが重要です。)
黒ごまをスプーン9杯をフライパンにとり弱火で5〜6分煎ったものを、すり鉢の塩と混ぜます。(ごまはこがしてはいけません。軽くぱちぱちとはじけ、香ばしいごまの薫りがただよっているくらいがよろしい)するというよりは混ぜるという感じで、やわらかく、やさしく、塩のパウダーでごまを包み込むイメージを浮かべながら柔らかく、まんべんなくすります。この時すりすぎてごま油が出てしまいますと、保存するとき油臭くなってしまいますので気をつけましょう。15〜20分十分に混ぜ容器に移します。
1か月以上保ちますが、早く食べた方が美味しいです。それを適宜玄米などに
かけて食べます。微妙に作るたびに味が変わります。美味しくできたときはしあわせを感じます。


 < 過去  INDEX  未来 >


sunclinic