2003年が終わろうとしています。今年も振り返る間もなく走り続けてきました。皆様には本当にお世話になりました。多くの出会いに感謝いたし、皆様のさらなるご多幸をお祈りいたします。 タゴールの詩をご紹介し、1年の締めくくりとします。
祝福 この子らに祝福をお与え下さい 多くの清らかな生命がこの世に花咲き 天の便りを運んできました 〜 この子らに祝福をお与え下さい (タゴール)
感謝の念(わき上がる“ありがたい”の感情や想い)は、日常の人間関係の流れを豊かにし、人生を意味あるものとすると同時に、生かされていることへの喜びをもたらす。しかし、受けることへの感謝に終始していることに留まっているならば、いつしかそれは甘えにすぎないものになるであろう。 受けた思いやりや行為に感謝するとは、どうしたらお返しが出来るかを忘れずに、チャンスがあればすかさず実行に移すことが大事だと自戒することしきりです。
明け方の出産。 生まれたばかりの裸の赤ちゃんが お母さんの素肌の胸に横たわっている これ以上のやすらぎはないという満足げな表情を お母さんとかたわらに寄り添うお父さんが 柔和な笑みを浮かべて見入っている 人生の出発点は 最高のしあわせに包まれている
赤ちゃんを迎える私たちの喜びの光景
人間関係の中で最も難しいのが夫婦である。 結婚前はなんとか相手に気に入られたいとか、相手をもっと知りたいとか、好きな人のためならなんでもしたいなどの欲求が強いので、善悪や好き、嫌いの枠をはめずに一生懸命に相手を理解しようとします。一緒にいるのが日常になると知らず知らずお互いにレツテルを貼ってしまい、素直なこころで話を聞けなくなります。 時々は意識的に自分のこころを素直に開放して、善悪の判断をしないで表情に見入り、話を聞いてみることが必要です。結構新しい発見があり、楽しい時間が送れます。
今日で今年の仕事納めです。もちろんお産に休みはありませんから、外来だけが明日から2004/1/4まで休ませてもらいます。 昨日はやはりこみ合って、外来受診の方に随分迷惑をかけたように思います。いつも長い待ち時間がさらに長くなった方が多かったことをお詫びします。今日はまた午前中しか外来診察はないので、受診される方々が待ち時間を気分良く過ごされるために最善を尽くします。 こんな時こそ10年間のスタッフの意識向上の成果が試されるわけで、いつも身が引き締まる思いです。
妊婦健診に来られる方が、妊娠9か月に入る頃になるとよく不眠を訴えます。“おなかの赤ちゃんが、夜になると痛いほど動いてとても眠れません。寝不足でつらいです。”、“いろんなことが気になって不眠が続いています。”などと言われます。、 子どもは生まれて当分の間夜よく泣きます。お母さんのおっぱいをつくるプロラクチンというホルモンが、夜間によく分泌されることが原因とも思われますが、いわゆる夜型生活が普通になります。お母さんは否応なく小間切れ睡眠を強いられます。つらいかなと思うでしょうが以外とよく慣れていくものです。 じつはお産が近づくにつれ、胎動など自然の仕組みで母体も夜型に慣れていく準備をするようです。胎動が激しくなるのは、赤ちゃんからお母さんへのお願いメッセージとも言えるでしょう。
メリー クリスマス!
今日はキリスト・イエスの誕生日とされる。キリストの生誕の意味を新約聖書ヨハネによる福音書第3章16節は次のように述べている。「神はそのひとり子を賜ったほどにこの世を愛してくださった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の生命を得るためである」 見えないものを感じ、信じる力があることが人間の特質の一つとされるが、その意味で信仰は人間にとって大切な行為である。クリスマスや祭りが楽しみの部分だけ協調されている現代においても、信仰の部分がその根本にある。 ところで12月16日の日記を覚えておられるでしょうか。“海外出張中のお父さんの帰国に合わせて生まれるかもしれないがどうなるだろう?”というものでしたね。 数日前出張から帰られたお父さんが“またすぐ帰らなければならないのですが出産はいつになるでしょう?”といわれたので、“クリスマスまで待たれたらいかがでしょう”とすすめると、そのようにされました。なんと!クリスマスの今日、見事に自然に生まれました!2度もお父さんとの約束を守ったわけです。びっくりするやら感動するやら、とてもすばらしいクリスマスプレゼントでした。
今日はクリスマス・イブですね。この時期が来ると、大原美術館に所蔵されているエル・グレコ作「受胎告知」を観た感動を思い出します。背景の暗闇に浮き上がるように描かれた聖母マリアの表情は、大天使ガブリエルの告げる受胎告知に、理解を超えた出来事への不安と恐れにおののいているように見える。鮮烈な光と聖霊を表す鳩が印象的である。 生まれてくる子どもを、昔から授かりものといいます。お母さんが子どもを選んだのではなく、子どもがお母さんを選んできているともいわれます。受胎とはまさに胎児を受け入れると書きますね。このごろよく子供を作るという表現をしますが、授かるという想いの方が赤ちゃんへの愛情が湧くように思います。例え不妊治療後に妊娠したとしても想いは同じです。 新約聖書ルカによる福音書第一章には、この時のマリアの答えとして「み心のままになりますように」という言葉を記しています。
親しい方よりお手紙をいただきました。その中の一節に最近のイラク情勢を憂いて、その気持ちをキング牧師が遺した言葉で表されました。 「後世に残るこの世界最大の悲劇は、悪しき人の暴言や暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ。後世に恥ずべきは『暗闇の子』の言動ではなく、『光の子』の弱さと無気力である」 こころにしみました。
一年ぶりの癌検診に来院される方とお会いするのはとてもうれしい。 お互いの無事を確かめ合う友人のような気持ちです。 すてきな老年生活とはなんだろうとふと考えました。 快老条件 ○無欲・無心・無邪気 ○脱野心 ○心地よさを楽しむ ○適材適量食 ○無執着 ○“遊びをせんとて生まれけん”の心境 などでしょうか。しかし未だほとんどその領域に達していない私です。
昨日講演いただいたハイネツトの角田社長から1日1善メールが配信されました。そこには医療方針を見事に見抜いた鋭い洞察が述べられており、我が意を得たりと嬉しく感じたと同時に、意識がそれないようにスタツフの意思統一をいつも図っていかなければならないと言う緊張感を覚えました。以下にその文面を紹介します。 《しかし、「サン・クリニツク」は違う。ゲストとは、生まれ来た赤ちゃんと考えている。赤ちゃんの立場になれば、いつでも飲みたい時に乳房(ちぶさ)があること、授乳の度に、胎内で聞いた鼓動に包まれ、母の暖かさに触れ、視界の中には母の優しい顔を捉えることができることが、何よりうれしいことだ。 “母の為の産科ではなく、子の為の産科であることが、結局、母の為にもなる”》
昨日月1回の当院全体会議“共に育つ会”があり、久しぶりにコンサルタントをお願いしている理念型経営コンサルタント会社「ハイネツト」社長 角田識之氏の講演をいただいた。 お話しの中の一つ、“企業に働く人たちが最もしあわせに感じるときは、企業そのものや担当部署が一つの夢に向かって夢中になって活動しているときで、その時その人たちは「夢中集団」になっている”と言われるのを聴き、日常のスタツフの活動がまさにその状態になっていることに気づかされ今年のビツグプレゼントになりました。
明け方、お産がありました。 「今日はお兄ちゃんとおんなじ誕生日なんです」と、うれしそうに待っているお兄ちゃんとお祖母ちゃん。そういえば予定日がもう少し先だったこのお母さんは健診の時、ときどき「上の子と誕生日が近いので一緒の日がいいな」と言ってたな、と思いながら分娩室に入りました。 「主人は来ていますか?」と言われるので「まだですよ」と答えると、助産師さんが「そうなんです。あかちゃんがお父さんを待っているようで、お産が進まないんですよ」と言う。「お父さんの仕事が忙しく、帰るのも夜中になることが多いので、会える時間に産まれてと言っていました」とお母さん。 しばらくしてご主人到着。同時に赤ちゃんの泣き声が響きました。 結局お母さんの望み通りに生まれてきました。 あかちゃんの意志はすごい!というか、お母さんの意志はすごいというか!どちらでしょう。
感動した詩に出会ったあったのでご紹介します。 詩集「さけぶ子、つぶやく子」から小学校1年生の詩。
わたしがおかあさんになったら とてもすてきな人をおむこさんにします それでママみたいに パパをまたないで 先にねないで おむこさんをまっています それでママみたいに よなかに こそこそケーキを1人でたべないで おむこさんをよんで ケーキやおかしをたべます もし赤ちゃんがうまれたら ママみたいにぎゅうにゅうじゃなくて ぼにゅうをのませてあげます
| 2003年12月16日(火) |
赤ちゃんの生まれる日 |
健診に来た予定日近い二人目のお母さん。 「今主人が海外出張中なのですが、もうすぐ休暇を取って帰ってきます。5日間しか休みがないのですが、産まれるでしょうか?実は上の子の時もポルトガルに居たのですが、休みを取って帰国した日に産まれたんです。今度も大丈夫でしょうか?」 「そうですか。赤ちゃんは賢いからきっとお父さんを待ちますよ」と私。 赤ちゃんはよくお父さんを待って生まれるのでそう答えましたが、この結果はどうなるでしょう。
昨日(日)長船町主催の思春期講座で「思春期の子を持つ親に出来ること」という題でお話してきました。思春期はアイデンティテイー(私らしさ、存在証明)の基礎が出来る時期で、こころの内側に意識が向いています。子どもが遠い存在に感じることもよくあります。 この時大事ななるのはひとを信じる力、ひとを愛せるセンサーを養うことです。家庭で出来るセンサーづくりは食事です。おふくろの味、家庭の味をしっかり刷り込んでいくことです。美味しさ、温かさは感動の原点です。ぜひ家族で食事を楽しむ習慣を作って欲しい。
昨日出産に付き添ったご主人。 妻が陣痛で苦しんでいるとき、妻の身体を自分の身体で覆うようにして、いたわりの言葉をかけながらやさしく背中をさすっていた。 出産が終わり生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた新米のお父さん、お母さんにしたのと同じように、やさしく背中をさすっていました。 赤ちゃんはとても気持ちよさそうでした。
先日妊婦健診に来られたお母さんが上のお子さんに聞いたお話。 お母さんの妊娠がわかってから、胎児の頃の記憶をしきりに話すようになったという。お風呂に入っていると身体を折り曲げるような格好をして、「こんなふうにしていたんだよ」というので「暗かった?」と聞いてみると「ううん、青かった」と言ったのだそうです。生まれてくるときのことを話したのが時間的なことなども一致したので、出ませではないと思うのですがとはお母さんの弁。感動します。(院長)
| 2003年12月11日(木) |
あかちゃんは言葉を聴いてる |
今年9月、イタリアからビツグニュースがインターネツトで配信されました。日立製作所が作った“光トポグラフイー”という装置を使って、イタリアの産院で、イタリアとフランスの合同チームが、生後2日から5日の新生児の脳の血流を計って言葉に対する反応を調べた結果、普通に話す、意味を持った言葉に対してだけ左側頭葉の血流が活発に流れることを証明したのです。つまり言語の音とその他の音を区別して認識している様子を測定できたのです。 生まれて間もない赤ちゃんが、お母さんをはじめ家族の声に反応しているのは音に出はなく、言葉に反応しているのです。当然、胎児期からのものと推測されますから、胎児への語りかけは意味があることになります。(院長)
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