| 2020年01月26日(日) |
スケアリー(シェイクスピアの、踊ってミタ、わたしは分断、春を告げ、21世紀の、ダンシングH、ようこそ、WAVES、霧の中の、COMPLY±ANCE) |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※ ※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『スケアリーストーリーズ 怖い本』 “Scary Stories to Tell in the Dark” 1992年に他界したアメリカのジャーナリストで児童文学者の アルヴァン・シュワルツが1981年から91年に発表した3巻、 全82篇からなる児童向けホラー短編集の映画化。 アメリカの一部の図書館では、子供には好ましくないという 理由により閲覧禁止の処置も取られたという物語が、2017年 11月紹介『シェイプ・オブ・ウォーター』などのギレルモ・ デル・トロの製作で映画化された。 物語の背景は1968年。片田舎の小さな町で作家志望の少女が 暮らしていた。母親が失踪し父親と2人暮らしの彼女は内向 的で友達も少なかったが、落ちこぼれ気味の男子2人とはそ れなりの心が通じ合っていた。 ところがそんな2人とハロウィンの夜に繰り出した彼女は、 彼らが悪ガキグループに仕掛けた復讐のとばっちりで街を逃 げ惑うことになる。そしてそんな中で出会ったヒスパニック 系の若者と幽霊屋敷の探索に乗り出すが…。 そこで隠し部屋に在った1冊の本を持ち出した彼女は、その 本に最近町で起きた恐ろしい出来事が記述されていることに 気付く。しかも彼女の目の前で新しい物語の記述が始まり、 そこには友達の男子の名前が登場していた。 その事態に慌ててその友達に連絡を取る彼女だったが、件の 友達は信じようとせず、そうこうする内にその通りの出来事 が起きてしまう。 出演は、2019年4月14日題名紹介『ワイルドライフ』などの ゾーイ・コレッティ、テレビシリーズに多く出演のマイクル ・ガーザ、2012年12月紹介『ムーンライズ・キングダム』な どのガブリエル・ラッシュ。 他にオースティン・ザユル、オースティン・エイブラムズ、 ナタリー・ガンツホーン。さらにディーン・ノリス、ギル・ ベローズらが脇を固めている。 監督は2017年4月紹介『ジェーン・ドウの解剖』などのアン ドレ・ウーヴレダル。脚本は2012年9月紹介『モンスター・ ホテル』や2014年2月紹介『LEGO® ムービー』などのダン& ケヴィン・ヘイグマン兄弟が手掛けた。 全体的にはスティーヴン・キングの流れと言うか、各地に残 る伝説的なものを背景にして語られており、この辺はネット で検索した原作の紹介にも一致する現代的なホラーという感 じの作品になっている。 ただし短編集の原作と映画化との繋がりがどのようなものは 判らないが、デル・トロの原案に基づくとされる映画化では 社会的な問題なども言及されて単なるホラーではない展開も 設けられ、この辺は今風の映画というところだろう。 その他、原作の特徴の一つとされるスティーヴン・ガンメル による挿絵も今回の映画化には忠実に反映されているとのこ と。そのメイキングを含むヴィジュアル本の出版も行われる ようだ。 実は今回の映画化では、元々この挿絵の原画も所有している 程のファンというデル・トロが、映画化の情報を聴き付けて 自ら製作に関りたいと申し出たのだそうで、原作にとっては ベストと言える布陣が実現したものだ。 公開は2月28日より、東京は新宿バルト9、渋谷シネクイン ト、グランドシネマサンシャイン他で、全国ロードショウと なる。
この週は他に 『シェイクスピアの庭』“All Is True” (1613年の『ヘンリー八世』上演中に起きた火災でグローブ 座を失った文豪が、筆を折って故郷のストラトフォード・ア ポン・エイヴォンに隠遁してからの姿を追ったドラマ作品。 文豪はそれまでの20年間をロンドンで故郷も顧みず働き詰め に仕事をしており、ようやく戻った故郷での家族からの扱い は厳しいものだった。そんな中で2人の娘との確執や夭逝し た息子への思いなどが綴られる。監督と主演はケネス・ブラ ナー。共演はジュディ・デンチ、イアン・マッケラン。さら にブラナーの愛弟子のキャスリン・ワイルダー、2014年6月 紹介『アバウト・タイム』などのリディア・ウィルスンらが 脇を固めている。脚本はテレビで文豪を題材にしたコメディ を手掛けてきたベン・エルトン。火災の話や文豪の家族構成 などは史実の通りだが、人間ドラマは虚実が巧みに組み合わ されているようだ。公開は3月6日より、東京はBunkamura ル・シネマ他で全国順次ロードショウ。)
『踊ってミタ』 (2019年6月30日題名紹介『王様になれ』などの岡山天音主 演で、東京の広告代理店でのクリエーター職に挫折し、故郷 の役場で地元PRの部署に勤めたもののロクな仕事もしてい ない若者が、ネット動画を真似た企画を始めてみるが…。よ くある町興し映画の「踊ってみた」版といった感じの作品。 共演は2019年12月29日題名紹介『おいしい給食』などの武田 玲奈と、岡山主演のドラマ『I"s 』でヒロインを務めた加藤 小夏。他に中村優一、ルー大柴、ふせえりらが脇を固めてい る。脚本と監督は岡山、武田のW主演で2017年4月2日題名 紹介『ポエトリー・エンジェル』を手掛けた飯塚俊光。内容 にも今さらこれかという感じはするが、折角の町興しなのに 住民の協力がほとんど描かれないのは残念かな。それにして もせめて町の観光スポットみたいなものはもう少し紹介して 欲しかった。公開は3月7日より、東京は新宿シネマカリテ 他で全国ロードショウ。)
『わたしは分断を許さない』 (2013年に福島を含む原発問題を扱ったドキュメンタリーを 発表後にNHKを退局した元アナウンサー堀潤が、人権闘争 で荒れる香港を始め、ガザ、シリア、福島、沖縄、朝鮮半島 などに取材したドキュメンタリー。「真実を見極めるために は、主語を小さくする必要がある」という言葉の許に、それ ぞれの現場で出会う個人の目線(立場)で問題の深刻さや行動 の意義が描かれて行く。そこには様々な形で「分断」が進め られていた。と、言いたいことは理解するし、問題提起の点 では判り易い主張が行われている。しかし如何せん105分の 上映時間の中では内容が多すぎてそれぞれの問題が明確には 描かれていない感じがした。それはそれぞれの事象ごとに歴 史的な背景もある訳だし、それを掘り下げずに単に目先だけ で描いたのでは、特に海外の問題に関しては、日本人の感覚 だけでは計り知れない部分が残った。公開は3月7日より、 東京はポレポレ東中野他で全国順次ロードショウ。)
『春を告げる町』 (2017年7月9日題名紹介『ひいくんのあるく町』などに携 わった島田隆一監督が2017年―18年に福島県双葉郡広野町で 撮影したドキュメンタリー。当地にある福島県立ふたば未来 学園高等学校の演劇部の活動を中心に、震災後の復興の意味 が問い直される。そこには上の作品で言う「分断」が別の意 味で語られる面もあるし、災害から6−7年も経てばいろい ろな変化が生じている現状も描かれる。ただしここには放射 能汚染という人間の力ではもはや取り返しのつかない問題も ある訳だが、それでもその中で未来に向かって歩んでいこう という意思も観ることができた。当然演劇部という集団の中 では「真実を見極める」ことは難しいが、果たして真実とは 何か、2つの作品を連続して観て考えることも多くあった。 もちろん本作の中でも農業従事者などの個人の目線はしっか りと描かれているものだ。公開は3月21日より、東京は渋谷 ユーロスペース他で全国順次ロードショウ。)
『21世紀の資本』“Le Capital au XXIe siècle” (フランスの経済学者トマ・ピケティが2013年に出版し、各 国語に翻訳されて全世界で300万部を超えているというベス トセラーの映像化。世界の富の大半が一握りの富裕層に集ま っているという現実は、今後さらにその度合いが進むという 警告を、200年間に及ぶ全世界の経済活動の統計などから証 明しその解決法も示している。しかし謳われる解決法は現状 の世界情勢からは夢の理論にも見える。原著は1000ページ近 い大部のようだが、本作ではその要点を巧みに映像化してい る。また原著では経済活動の説明にド・バルザックやジェー ン・オースティン、ヘンリー・ジェイムズなどを引用してい るそうだが、本作ではそれに相当する映画作品を援用して、 これも巧みに観客の興味を引き付けて行く。もちろん本作で 原著の全貌が判るものではないが、その警告に関しては理解 できる気分にはなった。注目すべき作品。公開は3月20日よ り、東京は新宿シネマカリテ他で全国順次ロードショウ。)
『ダンシングホームレス』 (ダンサー/振付師のアオキ裕キが、ビッグイシューの協力 で路上生活者に声を掛け、結成したダンスグループ「新人H ソケリッサ!」の活動を追ったドキュメンタリー。「ホーム レスは五感などの感覚が原始的な身体に近い」という理念の 許に、「人に危害を加えないこと」という縛りのみで自由な 表現によるパフォーマンスが展開される。コンテンポラリー ダンスの範疇だと思われるが、同種のダンスでは2019年3月 紹介『ホモソーシャルダンス』が表現・内容共に素晴らしか ったもので、比較はちょっと可哀そうかな。そうなると路上 生活者個人の問題に目が行くが、その生き方は様々とは言え るものの、最近はテレビのヴァラエティ番組的なドキュメン タリーでもかなり強烈な人生が紹介されるのを観ていると、 もっと掘り下げないと真実が見えてこない気がした。公開は 3月7日より、東京は渋谷のシアター・イメージフォーラム 他で全国順次ロードショウ。)
『ようこそ、革命シネマへ』“Talking About Trees” (1956年に植民地支配を脱却したスーダン。そこから世界に 雄飛した4人の映画人。彼らは1989年に母国で集まり映画文 化を根付かせるための活動を始めるが、同年に成立した軍事 政権によって言論の自由を奪われ、映画産業も崩壊する。そ んな彼らが20年振りに再会して母国に映画を取り戻したいと 一夜だけの映画館の復活を目指すが…。2019年ベルリン国際 映画祭パノラマ部門でドキュメンタリー賞と観客賞を受賞し た作品だが、全体的に説明不足な感じで、特に元からあった らしい「革命シネマ」という映画館の状況などはもう少し明 瞭に判りたかった。ましてや2019年10月13日題名紹介『ある 女優の不在』のジャファル・パナヒの行動力などを知ってい ると、ここに登場する4人のやりたいことにも共感があまり できなかった。もちろん不自由な中での映画人の行動は称賛 するが。公開は3月下旬より、東京渋谷ユーロスペース他で 全国順次ロードショウ。)
『WAVES/ウェイブス』“Waves” (アメリカの中流階級の黒人兄妹を主人公に、青春の挫折や 希望を様々な音楽と共に描いた作品。映画は音楽を効果的に 使ったことで評価されているようだが、如何せん音楽に明る くないとその辺は判らない。しかし映画では巻頭から狭い車 内で 360度旋回する映像が登場し、これには度肝を抜かれる というか、この撮影を可能にする技術の進化に驚かされた。 その一方で画面は1.85:1のスクリーンの中に1.33:1や、 上下の切れたワイド(2.35:1)な画面なども登場し、それぞ れが登場人物の感情なども表現するようになっている。この 手法を使った作品では2015年3月紹介『Mommy マミー』が思 い浮かぶが、その作品ほどの効果ではないものの、黒い部分 の存在が醸し出す不安感は作品に活かされていた。脚本と監 督は2018年9月9日題名紹介『IT COMES AT NIGHT』などの トレイ・エドワード・シュルツ。製作は新興のA24。公開は 4月10日より、全国ロードショウ。)
『霧の中の少女』“La ragazza nella nebbia” (2017年12月31日題名紹介『修道士は沈黙する』などのトニ ・セルヴィッロと、2018年2月4日題名紹介『グレート・ア ドベンチャー』などのジャン・レノ共演で、イタリアの作家 ドナート・カリシの同名小説を原作者自らの監督で実写映画 化した作品。山間の田舎町で起きた少女の失踪事件。ところ がそこにメディアを煽って捜査を進める独自手法の警部が登 場し、事件を誘拐と断定した警部は地元の教師を犯人として 追及を開始する。しかしそこに過去の未解決事件との関連が 指摘され…。2019年12月29日題名紹介『リチャード・ジュエ ル』は実話だが、フィクションの本作でも言いたいことは同 じかな。ジャン・レノの関連では2004年3月紹介『クリムゾ ン・リバー』なども思い出す雰囲気だが、本作はイタリア映 画らしくそれほどの裏はない。とは言えかなり強烈な結末で はあった。公開は2月28日より、関東では kino cinéma横浜 みなとみらい他で全国順次ロードショウ。)
『COMPLY±ANCE コンプライアンス』 (2019年9月22日題名紹介『MANRIKI』などの齊藤工が総監 督/監督/企画/原案/脚本/撮影/写真/出演を務める社 会派的テーマの作品。監督には他に2018年2月25日題名紹介 『聖なるもの』などの岩切一空と、2018年『サイモン&タダ タカシ』の特撮を担当した飯塚貴士が参加してそれぞれ社会 的規範の遵守をテーマ、というかそれを揶揄する感じの作品 を制作している。その中心は齊藤監督作品で、インタヴュー を受ける女性アイドルの発言などを巡って、いろいろな問題 が噴出するというもの。自分の世代は1970年代の言葉狩りを 体験しているのでいろいろ考えもしてしまうが、今の時代に はコンプライアンスの名の下にさらに複雑な規制が働いてい るようだ。出演は2018年4月22日題名紹介『カメラを止める な』などの秋山ゆずき。いろいろ意見はあるだろうが、一石 を投じる作品にはなりそうだ。公開は2月21日より、東京は アップリンク渋谷/吉祥寺他で全国順次ロードショウ。) を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
| 2020年01月19日(日) |
AI崩壊(再考)、プロジェクト・G、ムルゲ(影裏、恐竜が教えてくれたこと、フェアウェル、星屑の町、ステップ、黒い司法、プラド美術館) |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※ ※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『AI崩壊』(再考) 前回の記事で「本作にはsense of wonder が物足りない」と 書いた。しかし何とも納得できなかったので、ちょうど本屋 で見掛けた本作の脚本から執筆されたというノヴェライズ本 を購入して読んでみた。 するとそこには映画で疑問に感じられた点、というか本作で 根幹となるべき点が書かれたいた。それはSFで言う「アシ モフのロボット3原則」に匹敵するかもしれないAI開発の 新たな原則と言えるものだった。 映画で最大の疑問点は、物語の始まりの時点で何故妻の治療 が行われなかったかというところだろう。それは映画の中で は厚労省の認可が下りなかったという説明になるが、その経 緯は明確ではない。 しかも「法を犯してでもやるべきではなかったか」という疑 問は呈されるが、それに対する明確な回答は映画ではなされ ない。さらに「のぞみ」の原型となるAIがどこまで完成さ れていたかも明確ではない。 大体において、映画に登場するシステムがAIかどうかにも 疑問は感じるところで、ここでは単なる情報処理装置の規模 が大きくなっただけのようだし、敢えて言うなら警察側のシ ステムの方が学習能力のあるAIに見えてしまう。 そんな疑問への回答がノヴェライズ本ではそれなりに描かれ ていた。それは自立したAIの育て方に関するものであり、 そんなAIが育っていたことにsense of wonder が感じられ たものだ。 特に「のぞみ」が復活するシーンは映画のようなあやふやな 展開ではなく、ここにはしっかりとしたメッセージも込めら れている。これは映像化したら警察側のシステムの学習シー ンに対抗するものにもなったところだろう。 できればここには、老刑事の捜査・取り調べの経験に基づく ダメ押しの伏線みたいなものはあっても良かったかもしれな いが…。 とにかくこのノヴェライズ本に関してはSFとして認めるこ とはできる。ただし後半の展開に関しては映画のシーンから 欠落しているところも多く、かなり駆け足で拙速観を否めな いが、取り敢えずSFの根幹は維持されていた。 映画とノヴェライズ本を比較して、この本が脚本に基づいて いるのなら、SFの部分は本の著者による付け足しなのか、 あるいは映画化での削除なのか。その辺の経緯は知りたくな るところだった。 映画を観終わったらノヴェライズ本を読むべし。それで物語 が完結する。 公開は1月31日より、東京はTOHOシネマズ日比谷他にて全国 ロードショウとなる。なお新宿ピカデリー他の一部劇場では 2月16日、17日に日本語字幕版での上映も予定されている。
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』“無雙” 2018年11月4日付「第31回東京国際映画祭」で紹介した作品 が日本公開となり、再度試写を鑑賞した。 2011年6月紹介『シャンハイ』などのチョウ・ユンファと、 2016年7月紹介『西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人』などのアー ロン・クォックのW主演で、贋金造りの国際犯罪組織を描い たアクション作品。 以前の記事では「謎解きも見事」と書いたが、実は謎は解け たもののその経緯などはあまりはっきりとは理解できていな かった。そこで今回はその点を踏まえて観直したものだが、 正直には2年前の作品の記憶は薄れていた。 それでも映画の骨格は見えてきたもので、改めて脚本の見事 さに舌を巻く思いだった。 映画の始まりはタイの刑務所。そこに収監されていた中国人 の男性が香港警察に移送されることになる。それは数多くの 凶悪犯罪を犯しながら未だ正体の掴めていない国際偽造団の 首謀者を捕らえるためで、彼はその愛弟子だったのだ。 そしてその移送された香港警察本部には彼の存在を警察に通 報したセレブの女性も現れ、彼女も見守る中で彼と首謀者と の関係を辿る取り調べが始まるが…。それは黄金の三角地帯 の闇組織も絡む凶悪な犯罪の歴史だった。 映画は彼と首謀者との関係を辿りながら、タイ国軍の協力に よる山間の村全体が吹っ飛ぶような強烈な戦闘・爆破シーン や銃撃戦などを織り込み、その一方で観客全員を欺くような 見事な物語が展開されて行く。 しかもその結末では、実は同日に試写を観て次に紹介する作 品にも似た展開となるのだが、それがまた物語の曖昧さを倍 加させて、物語全体の把握をし辛くさせている。これも周到 な計算によると思えるものだ。 共演は2019年9月22日題名紹介『オーバー・エベレスト 陰 謀の氷壁』などのチャン・ジンチュー。他にジョイス・フォ ン、ジャック・カオ、リウ・カイチー、キャサリン・チャウ らが脇を固めている。 脚本と監督は『インファナル・アフェア』シリーズの脚本を 手掛けたフェリックス・チョン。香港ノアールとは少し違う けれど、舞台を世界に広げて正に現在の香港映画界の集大成 を思わせる作品になっている。 なお本作は、2019年香港電影金像獎で17部門にノミネートさ れ、作品賞、監督賞など『インファナル・アフェア』と並ぶ 最多7部門を受賞した。 公開は2月7日より、東京は新宿武蔵野館他で全国順次ロー ドショウとなる。
『ムルゲ 王朝の怪物』“물괴/物怪” 1997年にユネスコの「世界の記憶」(Memory of the World) に登録された歴史書「朝鮮王朝実録」で、1527年の項に記載 されている怪物=物の怪の記述に基づき、当時の政治情勢な どを加味して描かれた作品。 時代背景は李氏朝鮮の第11代国王中宗の頃。先王の燕山君は 暴君として名高いものだが、その後を継いで38年間在位した 中宗も王朝内の対立を原因とした粛清などの横行で世情不安 が絶えず、国を混乱に陥れていた。 そんな中宗の時代に、まずは疫病禍でその蔓延を防ぐため、 国王直属の内禁衛による民衆虐殺が敢行される。しかしその 作戦の最中、「民衆を守れないなら無力」と考えた将軍が反 旗を翻し、民衆の中から助けた幼子と共に王朝を去る。 それから年月が経ち同じ場所で物の怪の出現が伝えられる。 しかもその物の怪は疫病の元ともされた。そしてその陰で私 兵を囲う王朝の実力者の動きも顕著になる。この状況に国王 中宗は王朝を去った将軍の呼び戻しを画策するが…。 「朝鮮王朝実録」に記された「見聞不確かな怪異な生き物= ムルゲ」は実在したのか? その謎を追って元将軍と実力者 の私兵、それに民衆の三つ巴の戦いが始まる。そしてそれは 恐ろしい事態へと展開して行く。 出演は、2018年5月紹介『V.I.P. 修羅の獣たち』などのキ ム・ミョンミンと、2017年7月紹介『新感染 ファイナル・ エクスプレス』などのチェ・ウシク。それにK-POPグループ “Girl's Day”のイ・ヘリ。 脚本と監督は、2015年『奴が嘲笑う』などのホ・ジョンホ。 フィルモグラフィに上がった作品はいずれも現代劇のようだ が、本作では時代劇でさらにVFXも多用して物語を丁寧に 映像化していた。 因に本作は、2006年7月紹介『グエムル−漢江の怪物−』に 次いで韓国で大ヒットを記録したそうだ。 映画の前半ではムルゲの存在に疑問符が打たれ続けるが、い ざそれが登場してからの展開は、正直に言ってポン・ジュノ 監督の作品に不満足だった僕には溜飲の下がる思いがしたも のだ。 しかもその物の怪の出自は、思い充てれば1933年『キング・ コング』や1949年『猿人ジョー・ヤング』の裏返しであり、 さらにそこには燕山君の記録に残る史実も係るという、ほぼ 完璧な設定が施されている。これは見事だ。 公開は3月13日より、東京はシネマート新宿、大阪はシネマ ート心斎橋他で全国順次ロードショウとなる。
この週は他に 『影裏』 (沼田真佑原作、第157回芥川賞受賞作の映画化。主人公は 東北の町に転勤してきた独身男。まだ土地に馴染んでいない 主人公は喫煙を注意した同年輩の地元民の男性と言葉を交わ し、渓流釣りに誘われるなど交流を深める。ところがその男 性が理由なく退社。さらに男性が突然彼の家に来訪し、交流 が再開するが…。男性は再び姿を消し、男性の父親を訪ねた 主人公は思わぬ事態に直面する。出演は綾野剛、松田龍平。 他に筒井真理子、中村倫也、平埜生成、國村隼、永島暎子、 安田顕らが脇を固めている。監督は『るろうに剣心』などの 大友啓史。脚本は、2018年11月3日付「東京国際映画祭」で 紹介『愛がなんだ』などの澤井香織が担当した。渓流釣りの シーンでその界隈にはいないはずの魚を取り逃がし、後でそ の魚がもう一度登場する。その意味を考えていたら、実はそ れが物語の全体を象徴していた。そんな作品だ。公開は2月 14日より、東京は新宿バルト9他で全国ロードショウ。)
『恐竜が教えてくれたこと』 “Mijn bijzonder rare week met Tess” (2015年度の青少年読書感想文全国コンクール課題図書にも 指定された、アンナ・ウォルツ原作の児童文学「ぼくとテス の秘密の七日間」の映画化。主人公は11歳の少年。彼は家族 と共にヴァカンスでオランダ北部の島にやってくる。そこで ちょっと謎めいた少女と出会った主人公は死について考え始 める。その一方で少女は実の父親を捜しており、フェイスブ ックで突き止めたその人物を島に招待していたが…。多感な 少年と少女の1週間の冒険が始まる。出演は2004年生まれの ソンニ・ファンウッテレンと、2005年生まれのヨセフィーン ・アレンセン。共に映画出演は初めてのようだが、すでにテ レビや舞台で活躍している若手俳優だ。監督は短編映画やテ レビで主に子供向けの作品を発表しているステフェン・ワウ テルロウト。脚本も子供向けの作品で多くの受賞を果たして いるラウラ・ファン・ダイクが担当した。公開は3月上旬よ り、東京はシネスイッチ銀座他で全国順次ロードショウ。)
『フェアウェル』“The Farewell/别告诉她” (中国・北京生まれで6歳の時にアメリカに移住したという 女性監督のルル・ワンが自らの体験の基づいて描いたハート ウォーミングコメディ。なお本作では主演のオークワフィナ がゴールデン・グローブ賞(コメディ/ミュージカル部門)で 最優秀主演女優賞を受賞している。物語はアメリカで美術館 の学芸員を目指すもままならない中国系の女性が、中国で暮 らす祖母の病の知らせに里帰りする。そこには彼女の両親や 日本から里帰りしてきた叔父一家などが集まっており、余命 数週間とされた祖母にそれを告げるか否かで対立する。アメ リカ育ちの主人公は告げるべきと主張するが、中国では教え ないものだと諭され…。まあよくあるお話ではあるが、結末 が秀逸だった。公開は4月10日より、東京はTOHOシネマズ日 比谷他で全国ロードショウ。因に監督は次回作として、アレ クサンダー・ワインスタイン原作SF短編集“Children of the New World”の映画化を計画しているそうだ。)
『星屑の町』 (前回の『ひとくず』に続いて、2019年10月27日付<JAPAN CONTENT SHOWCASE 2019>で紹介した作品の日本公開が決ま り再度試写が行われた。内容その他に関しては前回の記事を 観ていただきたいが、2度観しての評価は全く変わらずで、 何というか安定の人情ドラマというところかな。ただし再見 では柄本明の怪演ぶりを確認することができた。何せ前回は プレス資料もなくて、エンドクレジットで初めて出演を知っ たもので、鑑賞中は全く気付けなかった。とは言え物語は、 のんが主演した連続テレビ小説をなぞっているような感じも あって、それでいいのかなあと言いう気分にもなるが、単純 に観客としてはすでに知っている物語を再見しているような 気分にもなって、それはそれで納得はしてしまったものだ。 そこにさらに昭和歌謡がふんだんに聴けるのも好きな人には たまらないだろう。公開は2月21日より東北地区で先行上映 の後、3月6日から全国ロードショウ。)
『ステップ』 (2017年6月18日題名紹介『幼な子われらに生まれ』などの 重松清原作を、2018年10月7日題名紹介『ハード・コア』な どの山田孝之主演で映画化した作品。最愛の妻が2歳の娘を 遺して他界。そこから男手一つで幼子を育てた男の10年間が 描かれる。それは重松原作だから心憎いまでに琴線に触れて くるし、それを山田が20代後半から30代後半までの微妙な変 化を示しながら巧みに演じて行く。いやはやこれは正に名人 芸と言いたくなる見事な作品だ。共演は3年代の娘を演じる 田中里念、白鳥玉季、中野翠咲。他に伊藤沙莉、川栄李奈、 広末涼子。さらに余貴美子、國村隼らが脇を固めている。監 督は2018年4月15日題名紹介『虹色デイズ』などの飯塚健。 2019年12月29日題名紹介した『ジョン・F・ドノヴァン』で わだかまっていたものがこの作品を観て氷解した。洋の東西 はあるのだろうが、本作にある死生観がドランの作品には足 りなく感じた。本作は4月3日よりロードショウ公開。)
『黒い司法 0%からの奇跡』“Just Mercy” (1980年代のアメリカ南部アラバマ州を舞台に、冤罪で死刑 囚となった男性の弁護に挑む若き黒人弁護士の実話に基づく 作品。主人公は修習生の時に1人の死刑囚と出会いその厳し い現実に直面する。そして2年後、冤罪を晴らすための団体 と協力して死刑囚の弁護を開始するが…。映画では1962年の 『アラバマ物語』が何度も援用されるが、1930年代が背景だ った物語から50年を経ても全く変わっていなかった現実や、 恐らく白人至上の現政権下で再び論じるべき意義が本作には あるのだろう。それにしても2019年12月29日題名紹介『リチ ャード・ジュエル』に続けて本作を公開するワーナー映画の 問題意識にも何かを感じてしまうところだ。出演はマイケル ・B・ジョーダン、ジェイミー・フォックス、ブリー・ラー ソン。脚本と監督は2017年8月13日題名紹介『アメイジング ・ジャーニー神の小屋より』などのデスティン・ダニエル・ クレットン。公開は2月28日より、全国ロードショウ。)
『プラド美術館 驚異のコレクション』 “Pintores y reyes del Prado” (2019年に開館 200周年を迎えたプラド美術館の歴史を紐解 くドキュメンタリー。スペイン王家が代々に亙って収集した 美術品を展示する美術館には実は40年ほど前にツアー観光で 訪れたことがある。しかし当時世界最大の所蔵数を誇るとさ れた美術館は薄暗くて、個人で歩くのは危険を伴うとも言わ れたものだ。それがまあ近年は新館の完成などで明るく鑑賞 できる場になっていたもので、本作を観ながらまた訪れてみ たいという気持ちも高まった。とは言え本作ではジェレミー ・アイアンズの案内でエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤなど の名品絵画が鑑賞されるが、実は紹介される作品の年代など が錯綜して美術史に明るくない自分には多少混乱が生じてし まった。でもまあ見事な絵画が鑑賞できるということでは、 これで良いのかな。お陰で再訪したくなる気持ちもさらに高 まったものだ。映画の公開は4月10日より、東京はヒューマ ントラストシネマ有楽町他で全国ロードショウ。) を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
| 2020年01月12日(日) |
ひとくず、AI崩壊(眉村ちあきのすべて(仮)、スキャンダル、どこに出しても恥ずかしい人、人間の時間、地獄の黙示録ファイナルC、1917) |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※ ※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ひとくず』 関西でテンアンツというプロダクションを主宰する上西雄大 の脚本、監督、主演で、児童虐待の現実を描いた作品。 2019年10月27日付 <JAPAN CONTENT SHOWCASE 2019>で紹介 した作品だが、日本公開が決まって再度試写が行われたので 改めて紹介する。 映画の開幕は薄暗いマンションの一室。ドアの外側にもカギ が付けられ脱出不可能な部屋に、幼女が1人で母親を待って いる。しかし母親は何日も留守らしく食べ物もなく、裂き開 かれたケチャップのチューブも舐め切ったような状態だ。 そこに突然窓ガラスが破られ男が入ってくる。男は室内を物 色して去ろうとするが、幼女の手の甲や体に残る火傷跡から 自らも体験した児童虐待の記憶が甦り、幼女を放っておけな くなる。そこで食べ物を持って来るなどし始めるが…。 やがて母親が愛人と共に帰宅し男は彼らと対峙するが、それ がとんでもない事態を招くことになってしまう。 出演は上西の他に、小南希良梨、古川藍、徳竹未夏。さらに 田中要次、木下ほうか、菅田俊、工藤俊作、谷しげる、堀田 眞三、城明男ら、錚々たるメムバーが脇を固めている。 また本作は、児童相談所で尽力する楠部知子医師の監修の許 に制作されたもの。上西が取材をした際に医師から言われた 「眼を向けてあげてください、救われる命があります」の言 葉を受けて製作された作品だ。 児童虐待を受けて育った子供が粗暴性を持つというのは追跡 研究によって明らかになっていることのようだが、本作の主 人公にも多分にそのような表現が施されている。そして幼女 の母親も愛を知らずに育った存在だ。そんな現実にも多々あ りそうな物語が描かれる。 そして後半には少し意外な展開も用意されて映画を引っ張る が、全体としてはそんな中にも微かかも知れないが希望が描 かれた作品で、結末はありきたりかも知れないがホッとする 気持ちで観終えられる作品だった。 因に本作は、2019年5月開催のニース国際映画祭で上西雄大 が主演男優賞と古川藍が助演女優賞を受賞。6月末に開催さ れた熱海国際映画祭では最優秀監督賞と子役の小南希良梨が 最優秀俳優賞を受賞している。 さらに8月開催のマドリード国際映画祭で古川藍と徳竹未夏 が最優秀助演女優賞。9月開催の賢島映画祭で特別賞と主演 女優賞(小南希良梨)、12月開催のミラノ国際映画祭でベスト フィルム賞と主演男優賞(上西雄大)を受賞した。 なお海外での上映題名は“KANEMASA”。上記の他にも海外の 映画祭での上映は続いているようだ。 確かに題材として観客の嗜好に沿わせるのが難しいかも知れ ないし、僕自身も概要を読んだだけでは観るかどうか迷った 作品でもある。しかし現実を直視する意味でも観るべき作品 だし、マドリードで上映後にスタンディングオベーションが 起きたというのも頷ける作品だ。 そしてここからは再度鑑賞しての感想になるが、この手の作 品を再見することには覚悟がいる。正直に言って2度観たこ とで評価の下がる作品も少なくはない。それは初見で感動し た作品に多い感じもする。 しかし本作では最初の鑑賞時に抵抗があった分、2度目には 主人公らの心情に入り易く、感動が増す感じがした。実際に は涙腺の決壊となってしまったものだ。1度観た人にはぜひ とも2度目も観て欲しいと思う作品だ。 それによって、監督らの言いたかったことがよりしっかりと 理解できる思いもした。これはできるだけ多くの人に伝える べき作品だ。 公開は、3月14日より東京は渋谷ユーロスペース、3月28日 より愛知は名古屋シネマスコーレ、4月17日より大阪はテア トル梅田にての上映が決定している。
『AI崩壊』 2016年1月紹介『太陽』や2017年4月2日題名紹介『22年目 の告白 私が殺人犯です』などの入江悠脚本/監督による近 未来が背景のサスペンス作品。 主人公は地方の大学で医療用AIの開発を行っていた研究者。 しかし病歴などを全て取り込んで個々の患者に合わせた医薬 を製造するという研究は厚労省の認可が下りず、病魔に侵さ れた妻を救うことができなかった。そして彼は研究を離れ、 幼い娘と共に海外に移住していたが…。 その後の国内では彼の研究成果が認められて、妻の弟が運営 する会社では厚労省の認可の許に医療AI「のぞみ」を開発。 それは年齢、年収、家族構成、病歴、犯罪歴などの全国民の 個人データと健康を管理し、もはや国民の生活から切り離す ことのできないインフラとなっていた。 そして主人公にはその功績を称える総理大臣顕彰が決まり、 娘の意見もあって帰国することになる。ところが彼と娘が新 設された本部の見学を終えて式典会場に向おうとしたとき、 突如「のぞみ」が暴走。医療器具の変調が人々を危機に陥れ る。そしてその暴走の首謀者が主人公と断定される。 出演は、大沢たかお、賀来賢人、松嶋菜々子、三浦友和、広 瀬アリス、岩田剛典、高嶋政宏、芦名星、玉城ティナ、余貴 美子、野間口徹、マギー、黒田大輔、毎熊克哉、MEGUMI、螢 雪次朗、川瀬陽太。現時点ではベストと言える布陣が揃う。 背景が2030年ということで、一応SFの範疇と呼べる作品と 思うが、内容はScience Fiction というよりscience factの 羅列で、SFで言うところのsense of wonder には物足りな い作品になってしまった。 もちろんこれは僕がSFの立場から言っているもので、サス ペンスやアクションの点では問題のないものだが…。もしか すると監督は取材した間に出会った研究者や科学者の意見に 引っ張られ過ぎてしまったのかな。 入江監督に関しては上記の『太陽』に関してもSFのセンス は充分にある人と思うが、現実の科学者が思い付く程度の話 ではSFにはならない。そこからのさらなる飛躍が重要なの だ。その点での読み違いを感じてしまった。 それは、例えば抗議団が掲げるディジタルの横断幕などには センスを感じるし、その後のヴィジュアルが物語に係ってく る辺りは嬉しくもなったが、もっとこのようなギミックが物 語の本筋に鏤められていて欲しくもあった。 それはヴィジュアルだけでなく物語の展開においてもだが。 小型ドローンはもはや現実のものだという観点に立っての、 本格的なSFを描いて貰いたいと思ったものだ。 公開は1月31日より、東京はTOHOシネマズ日比谷他にて全国 ロードショウとなる。なお新宿ピカデリー他の一部劇場では 2月16日、17日に日本語字幕版での上映も予定されている。
この週は他に 『眉村ちあきのすべて(仮)』 (1996年生まれで2015年にアイドルグループの一員としてデ ビュー。2016年からソロで活動しているという自称「弾き語 りトラックメイカーアイドル」を追ったドキュメンタリー。 作品ではパソコンでトラックを制作している様子やプロモー ションイヴェントへの出演。さらにライヴの模様やその他の 活動などが綴られるが…。実は自分の専門分野でこの後も紹 介したかったが、ネタバレを避けて欲しいという要望なので それは書かない。ただこの設定でこういう話を書けるという のは、これから先に期待したくなる作家性を感じた。監督は 2003年に李相日監督『BORDER LINE』の共同脚本を担当した 松浦本。眉村のPVなど手掛けての長編デビュー作。因に本 作は2019年6月9日題名紹介『暁闇』と同様「MOOSIC LAB」 で2019年に出品され、観客賞、審査員特別賞、ベストミュー ジシャン賞、女優賞の4冠に輝いた。公開は4月4日より、 東京は渋谷のホワイトシネクイントでレイトショー。)
『スキャンダル』“Bombshell” (2016年にアメリカ保守系メディアの雄とされるFOXテレビ を襲ったセクハラ事件に関する実話の映画化。元人気ニュー スキャスターだった女性がテレビ界の帝王と呼ばれたCEOを 訴え、同様の被害を受けたはずの女性たちに奮起を促す。し かし局内には保身のためCEOを支援する女性も現れ…。アメ リカ人にはまだ耳にも新しい事件と思うが、実話とは言えか なり生々しいやり取りが描かれる。しかもそれをシャーリー ズ・セロンの製作・主演。共演にニコール・キッドマンと、 2018年3月11日題名紹介『アイ,トーニャ』などのマーゴッ ト・ロビー。そして敵役にジョン・リスゴーの布陣で描くの だから、事件の全容をこれでもかというくらいに突き付けて くる。脚本は2015年『マネー・ショート』などのチャールズ ・ランドルフ。監督を2016年4月紹介『トランボ』などのジ ェイ・ローチが製作と共に担当した。公開は2月21日より、 東京はTOHOシネマズ日比谷他で全国ロードショウ。)
『どこに出しても恥ずかしい人』 (1974年にレコードデビューし、1985年には画家として初の 個展を開催。その表現活動では作家の中上健次や映画監督の 大島渚らをも魅了したというアーティスト友川カズキの姿を 追ったドキュメンタリー。と言っても64分の作品の中で表現 活動をしているシーンはほとんどなくて、大半は競輪場で車 券を握り締めてレースの模様に一喜一憂している姿が続く。 まあ有り体に言って本作のタイトル通りの人物が描かれてい る作品だ。でもそれで人間生きて行けているのだから、これ はこれで人生ということなのだろう。しかも息子さんも登場 して一緒に競輪に興じているのだから、素敵な家族というこ ともできるかもしれない。勿論その間には音楽活動もしてい るし、絵も描いているのだから、誰も文句を言える筋合いで はないのだ。監督は2010年に撮影してから約10年間思い悩ん でいたという佐々木育野。公開は2月1日より、東京は新宿 K's cinema他で全国順次ロードショウ。)
『人間の時間』“인간, 공간, 시간 그리고 인간” (2004年8月紹介『春夏秋冬そして春』などのキム・ギドク 脚本・監督による2018年の作品。物語の舞台は第2次大戦に 使われたという軍艦。その船が大砲などの装備もそのままに クルーズ船に転用され、そこに日本人を含む一般客や国会議 員の父子。さらに娼婦やヤクザのグループなど様々な乗客が 乗り込んでくる。そして出航前からトラブルも発生。それで も何とか航海は始まるが…。思わぬ事態から究極のサヴァイ ヴァル劇へと展開される。設定自体はSFというか、有り得 ないシチュエーションになるが、そこで描かれるのは、人間 性を真っ向から否定し悪が悪を上塗りするような最低の人間 模様。いやはやとんでもない作品だ。出演は2018年2月18日 題名紹介『おもてなし』などの藤井美菜と韓流ドラマで人気 のチャン・グンソク。他にアン・ソンギ、イ・ソンジュ。そ してオダギリジョーらが脇を固めている。公開は3月より、 東京はシネマート新宿他で全国順次ロードショウ。)
『地獄の黙示録 ファイナル・カット』 “Apocalypse Now: Final Cut” (2001年11月紹介『特別完全版』から、さらにフランシス・ フォード・コッポラ監督が再編集した最終版と称する作品。 1979年オリジナル版の上映時間は150分、前回完全版は203分 だったが今回は 182分。物語に関しては改めて書くことはし ないが、3つの版を比較するとオリジナル版の当時は政治的 な配慮でカットされたというフランス人入植者のシーンが完 全版に続いて復活しているのに対して、ある意味オリジナル 版の象徴の一つとされたシーンが全面カットされている。こ のシーンは当時意味が判らないとも言われたものだが、何か 観客の心を騒がすシーンではあったもので、カットによって 物語は判り易くなったが、少し残念な気分にもなった。この 他、完全版で追加されたプレイメイトの2度目の登場シーン が削除され、さらに巻頭の「ワルキューレの騎行」のシーン も少し短いかな。全体的に大人しくなっている感じがした。 公開は2月28日より、全国ロードショウ。)
『1917 命をかけた伝令』“1917” (題名の数字は年号で第1次世界大戦の戦場を舞台に全編ワ ンカット風に描かれる戦争映画。もちろん撮影はワンカット ではないが、それを売り物にしたような奇を衒ったものでは なく、その手法によって観客も登場人物と一緒に戦場を駆け 抜けているような臨場感を味わえる作品になっている。それ は過去には感じたことのなかった半端のない感覚だ。監督は 2012年11月紹介『007スカイフォール』などのサム・メン デス。脚本は新人脚本家クリスティ・ウィルソン=ケアンズ との共同になっているが、監督が自身で脚本を手掛けるのは 初めてだそうだ。出演は2014年7月紹介『わたしは生きてい ける』などのジョージ・マッケイと、2018年6月3日題名紹 介『ブレス』などのディーン=チャールズ・チャップマン。 他にマーク・ストロング、アンドリュー・スコット、コリン ・ファース、ベネディクト・カンバーバッチらが脇を固めて いる。公開は2月14日より、全国ロードショウ。) を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
| 2020年01月01日(水) |
2019年Best 10 & INDEX |
明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 今回は新年1月1日ということで、昨年の僕的ベスト10を 発表したいと思います。選考対象は2019年度の公開作品で、 試写を観せて貰った中から選びます。 まずはSF/ファンタシー映画: 1位:イエスタデイ(8月11日紹介) 2位:SF核戦争後の未来・スレッズ(7月7日紹介) 3位:ドクター・スリープ(11月24日紹介) 4位:移動都市モータル・エンジン(2月3日紹介) 5位:レプリカズ(3月3日紹介) 6位:センターライン(3月3日紹介) 7位:羊とオオカミの恋と殺人(9月15日紹介) 8位:GHOST MASTER/ゴーストマスター(10月20日紹介) 9位:ハッピー・デス・デイ 2U(4月14日紹介) 10位:アイアン・スカイ第三帝国の逆襲(4月28日紹介) 番外:アポロ11 完全版(6月30日紹介)
1位の作品に関しては、ポピュラー音楽をテーマとしたこ とでSFファン以外にもアピールし易いと共に、実に明解な パラレルワールド物で、SF嫌いの人にも納得してもらえる 作品になっていると思う。しかも最後にはSFならではの醍 醐味も味わえる見事な作品だ。 2位の作品は、昨年の第1位と同様の歴史的な作品だが、 本作でもその先見の明が見事と言える。特に本作では現代の 我々にとってもこの先に迎える未来への警鐘になっており、 人類の進歩のなさを痛感する作品だった。 3位は、原作の小説だけでなく元の小説における先の映画 化へのリスペクトも見事な作品で、特に後半の展開は観てい て感動の涙が出そうになった。 4位はVFX満載の大作SF作品。マーヴェルやDCの映 画化にSF的な興味が沸いて来ない一方で、しっかりとした VFXを駆使したSF映画を観られるのは嬉しいものだ。原 作の小説に比べると人間描写などは少し物足りないが、楽し める作品だった。 5位は、小品だがSFとしてのコンセプトはしっかりして いる作品だ。判り難いSFの典型かもしれないけれどファン としてはちゃんと評価してやりたい。 6位〜8位はいずれも日本映画で若手が頑張った作品。各 自の方向性は異なるが、これからが楽しみになる。 9位、10位はそれぞれ続編。と言っても9位は前作も同時 公開だったが、いずれも前作よりSFの度合いを強くして、 アピール度も高かった。 そして番外はこの映像をようやく観ることができたことを 喜びたい。本来なら70mmでしっかりと観たかったが、無い物 ねだりは諦めよう。
続いては一般映画のベスト10で、 1位:グリーンブック(2018年12月23日紹介) 2位:ある船頭の話(8月4日紹介) 3位:僕たちは希望という名の列車に乗った (2月3日題名紹介) 4位:駅までの道をおしえて(7月28日題名紹介) 5位:岡本太郎の沖縄(2018年12月16日紹介) 6位:春画と日本人(2018年7月8日題名紹介) 7位:見えない目撃者(7月14日紹介) 8位:サタンタンゴ(7月14日題名紹介) 9位:EXIT(10月6日題名紹介) 10位:マイ・ブックショップ(1月13日紹介) 内容はそれぞれの紹介記事を参照してください。
ベスト10は以上です。 なお1月の第1週は正月休み中で試写がありませんので、 次回の更新は1月12日になります。
INDEX ◆1月13日 ライズ ダルライザー−NEW EDITION− まく子 マイ・ブックショップ 多十郎殉愛記 ビール・ストリートの恋人たち イップ・マン外伝 マスターZ 12か月の未来図 盆唄 眠る村 天国でまた会おう ウトヤ島、7月22日 バーニング「劇場版」 ◆1月20日 山(モンテ) チャンブラにて 道草 シスターフッド 空の瞳とカタツムリ 翔んで埼玉 芳華 Youth ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。 ◆1月27日 パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー) 漂うがごとく 私の20世紀 ぼくの好きな先生 ジ・アリンズ 愛すべき最高の家族 映画 少年たち ザ・プレイス 運命の交差点 Be with You いま、会いにゆきます セメントの記憶 ワイルドツアー ◆2月3日 アンフレンデッド:ダークウェブ 移動都市 モータル・エンジン 僕たちは希望という名の列車に乗った ビューティフル・ボーイ 僕の彼女は魔法使い アラフォーの挑戦 アメリカへ ナイトクルージング 笑顔の向こうに イメージの本 ヨーゼフ・ボイスは挑発する ◆2月10日 ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2018・合評上映会 「サヨナラ家族」 「うちうちの面達(つらたち)は。」 「くもり ときどき 晴れ」 「はずれ家族のサーヤ」 「最後の審判」 松竹ブロードウェイシネマ シー・ラヴズ・ミー 波乗りオフィスへようこそ 福島は語る マックイーン モードの反逆児 ドント・ウォーリー 新宿タイガー COLD WAR あの歌、2つの心 ◆2月17日 えいがのおそ松さん 誰がために憲法はある ベトナムを懐う シネマ歌舞伎・野田版 桜の森の満開の下 アメリカン・アニマルズ バイス シベリアからの手紙 リアム16歳、はじめての学校 JK☆ROCK 4月の君、スピカ。 ◆2月24日 ハンターキラー 潜航せよ Bの戦場 嵐電 僕はイエス様が嫌い 空母いぶき 作兵衛さんと日本を掘る 賭ケグルイ さよならくちびる ビル・エヴァンス タイム・リメンバード ベン・イズ・バック ◆3月3日 センターライン レプリカズ ホモソーシャルダンス マルリナの明日 バースデー・ワンダーランド レゴ®ムービー2 WE ARE LITTLE ZOMBIES リトル・フォレスト 春夏秋冬 ◆3月10日 セブンガールズ ある闘いの記述 ずぶぬれて犬ころ コレット 神と共に 第一章:罪と罰 殺人鬼を飼う女 轢き逃げ−最高の最悪な日− グリーンブック・記者会見 ◆3月17日 パラレルワールド・ラブストーリー ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス 魂のゆくえ うちの執事が言うことには 映画 としまえん 氷上の王、ジョン・カリー パージ:エクスペリメント ハロウィン ◆3月24日 がんと生きる 言葉の処方箋 エリカ38 最果てリストランテ 僕たちのラストステージ 救いの接吻/ギターはもう聞こえない スノー・ロワイヤル ◆3月31日 シャザム! 柄本家のゴドー シネマ歌舞伎・鷺娘/日高川入相花王 旅の終わり世界のはじまり 小さな恋のうた 兄消える ばあばは、だいじょうぶ 主戦場 あの日々の話 武蔵−むさし− スケート・キッチン 誰もがそれを知っている ◆4月7日 オーヴァーロード アナと世界の終わり 中島みゆき「夜会工場VOL.2」劇場版 今日も嫌がらせ弁当 バイオレンス・ボイジャー こはく さよなら、退屈なレオニー ◆4月14日 ハッピー・デス・デイ/U2 クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅 新佐渡情話 ワイルドライフ Girl/ガール LUPIN THE ��RD 峰不二子の嘘 劇場版パタリロ! あいが、そいで、こい 99歳 母と暮らせば パドマーワト 女神の誕生 ◆4月21日 ラ・ヨローナ 泣く女 神と共に 第二章:因と縁 オーファンズ・ブルース 二宮金次郎 鉄道運転士の花束 凪待ち ゴールデン・リバー 北の果ての小さな村で ある町の高い煙突 カニバ パリ人肉事件38年目の真実 ピアッシング ◆4月28日 アイアン・スカイ第三帝国の逆襲 ブレス あの波の向こうへ 女の機嫌の直し方 新聞記者 月極オトコトモダチ ペトラは静かに対峙する Tribe Called Discord Documentary of GEZAN ◆5月6日 ROMA ローマ 麻雀放浪記2020 ◆5月12日 ディリリとパリの時間旅行 よこがお 無双の鉄拳 あなたの名前を呼べたなら 存在のない子供たち ◆5月19日 工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 アートのお値段 柴公園 トム・オブ・フィンランド CROSSING Part�機伸� さらば愛しきアウトロー ◆5月26日 アラジン 荒野の誓い ザ・ファブル 耳を腐らせるほどの愛 カーライル ニューヨークが恋したホテル サマーフィーリング 誰ガ為のアルケミスト メランコリック ヒョンジェ〜釜山港の兄弟〜 ◆6月2日 ピータールー マンチェスターの悲劇 マーウェン サマー・オブ・84 ホットギミック ガール ミーツ ボーイ 永遠に僕のもの ポラロイド ドッグマン 東京喰種 トーキョーグール【S】 ◆6月9日 風をつかまえた少年 ジョナサン ふたつの顔の男 暁闇 トールキン旅のはじまり JKエレジー グッド・ヴァイブレーションズ *フランス映画祭2019 愛しのベイビー カブールのツバメ 嵐 社会の片隅で 男と女�� 人生最良の日々(仮) シノニムズ マイ・レボリューション ◆6月16日 X-MEN:ダークフェニックス ハッパGoGo 大統領極秘指令 やっぱり契約破棄していいですか!? ラスト・ムービースター えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋 HOT SUMMER NIGHTS 無限ファンデーション ◆6月23日 すじぼり アス おいしい家族 イソップの思うツボ タロウのバカ ジョアン・ジルベルトを探して フリーソロ 隣の影 ◆6月30日 火口のふたり アポロ11 完全版 熱帯魚 米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯 葬式の名人 チャイルド・プレイ 王様になれ パリに見出されたピアニスト 守護教師 影に抱かれて眠れ ロケットマン 命みじかし、恋せよ乙女 帰れない二人 ◆7月7日 いなくなれ、群青 ホームステイ ボクと僕の100日間 SF核戦争後の未来・スレッズ みとりし 惡の華 ブロードウェイ版ロミオとジュリエット お百姓さんになりたい 任侠学園 ◆7月14日 見えない目撃者 セカイイチオイシイ水 マロンパティの涙 聖なる泉の少女 人間失格 太宰治と3人の女たち 典座 TENZO カーマイン・ストリート・ギター HiGH&LOW THE WORST サウナのあるところ サタンタンゴ ◆7月21日 T-34 レジェンド・オブ・ウォー ホテル・ムンバイ ラブゴーゴー SHADOW影武者 ザ・ヒストリー・オブ・シカゴ アルツハイマーと僕〜グレン・キャンベル 音楽の奇跡 ジョン・ウィック:パラベラム ◆7月28日 超・少年探偵団NEO Beginning キューブリックに魅せられた男/愛された男 かぞくあわせ 夏少女 風水師 王の運命を決めた男 エンテベ空港の7日間 アダムズ・アップル ブラインドスポッティング 向こうの家 駅までの道をおしえて レディ・マエストロ ◆8月4日 王宮の夜鬼 ある船頭の話 左様なら 永遠の門 ゴッホの見た未來 閉鎖病棟−それぞれの朝− アナベル 死霊博物館 108 海馬五郎の復讐と冒険 ガリーボーイ トスカーナの幸せレシピ ◆8月11日 イエスタデイ ロボット2.0 人生をしまう時間(とき) つつんで、ひらいて 銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章 毒戦 BELIEVER 台風家族 いつかのふたり ◆8月18日 生理ちゃん 二ノ国 東京アディオス クロール 凶暴領域 残された者 北の極地 KUSAMA: INFINITY(原題) ◆8月25日 アップグレード 国家が破産する日 宮本から君へ ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト シネマ歌舞伎・幽玄 ドリーミング村上春樹 サラブレッド ◆9月1日 地獄少女 少女は夜明けに夢をみる 空中茶室を夢見た男 マイ・フーリッシュ・ハート シネマ歌舞伎・女殺油地獄 ゴッホとヘレーネの森 “隠れビッチ”やってました。 小さい魔女とワルプルギスの夜 虚空門GATE 爆裂魔神少女 バーストマシンガール 銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第二章 解放区 ◆9月8日 SPECIAL ACTORS 松竹ブロードウェイシネマ 42nd ストリート プライベート・ウォー 楽園 初恋ロスタイム 影踏み BLACKFOX ラフィキ ふたりの夢 殺さない彼と死なない彼女 ◆9月15日 羊とオオカミの恋と殺人 ロンドン版「The King and I 王様と私」 THE INFORMER 三秒間の死角 ファイティング・ファミリー 世界から希望が消えたなら エッシャー視覚の魔術師 種をまく人 パリの恋人たち 読まれなかった小説 人生、ただいま修行中 喝風太郎!! ◆9月22日 *RUN!-3films- 「追憶ダンス」 「VANISH」 「ACTOR」 銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第三章 サイゴン・クチュール オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁 ブルーアワーにぶっ飛ばす 盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲 MANRIKI そして、生きる ベル・カント とらわれのアリア この星は、私の星じゃない 夕陽のあと ◆9月29日 *その瞬間、僕は泣きたくなった 「Beautiful」 「魔女に焦がれて」 「On The Way」 「GHOSTING」 「海風」 KIN/キン いのちスケッチ 犬鳴村 再会の夏 最初の晩餐 ゾンビ IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 「東京国際映画祭・記者会見」 ◆10月6日 風の電話 IDOL−あゝ無情− 決算!忠臣蔵 カツベン! 積むさおり だれもが愛しいチャンピオン スーパーティーチャー 熱血格闘 ブライトバーン 恐怖の拡散者 EXIT ジョン・デロリアン ひとよ 男はつらいよ お帰り 寅さん ◆10月13日 虹色の朝が来るまで シライサン オルジャスの白い馬 シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢 シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション エンド・オブ・ステイツ HUMAN LOST 人間失格 アニエスによるヴァルダ ラ・ポワント・クールト ダゲール街の人々 ある女優の不在 ドルフィン・マン ◆10月20日 GHOST MASTER/ゴーストマスター CLIMAX クライマックス バウハウス・スピリット バウハウスの女性たち 淪落の人 ひつじのショーン UFOフィーバー! テルアビブ・オン・ファイア だってしょうがないじゃない 家族を想うとき THE UPSIDE−最強のふたり− ◆10月27日 *JAPAN CONTENT SHOWCASE 2019 烈火英雄 ひとくず 恋の豚 星屑の町 白蛇・縁起 太陽の家 デニス・ホッパー/狂気の旅路 ラストムービー ◆11月6日 第32回東京国際映画祭<コンペティション部門> ネヴィア 喜劇・愛妻物語 動物だけが知っている アトランティス ディスコ ラ・ヨローナ伝説 わたしの叔父さん 列車旅行のすすめ 戦場を探す旅 ジャスト6.5 マニャニータ 湖上のリンゴ ばるぼら チャクトウとサルラ ◆11月7日 第32回東京国際映画祭<コンペティション以外> i−新聞記者ドキュメント− 海辺の映画館―キネマの玉手箱 停止 リリア・カンタペイ、神出鬼没 永遠の散歩 モーテル・アカシア ファストフード店の住人たち 夏の夜の騎士 サイエンス・オブ・フィクションズ ファイアー・ウィル・カム アイリッシュマン ◆11月10日 9人の翻訳家 囚われたベストセラー ジョジョ・ラビット オリ・マキの人生で最も幸せな日 ◆11月17日 ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋 スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班 エクストリーム・ジョブ テッド・バンディ ナイト・オブ・シャドー-魔法拳- コンプリシティ 優しい共犯 花と雨 ファンシー シグナル100 ペット・セメタリー ダウントン・アビー ◆11月24日 ドクター・スリープ 時の行路 シネマ歌舞伎・廓文章 𠮷田屋 盗まれたカラヴァッジョ ロマンスドール プリズン・サークル みぽりん 愛国者に気をつけろ!鈴木邦男 インディペンデント・リビング スウィング・キッズ his ◆12月2日 ラスト・クリスマス 37セカンズ 母との約束、250通の手紙 ロニートとエスティ 彼女たちの選択 ぼくらの7日間戦争 男と女 人生最良の日々 イーディ、83歳 はじめての山登り ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 PMCザ・バンカー さよならテレビ 転がるビー玉 ソン・ランの響き ミッドサマー 前田建設ファンタジー営業部 ◆12月8日 ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏 スピリッツ・オブ・ジ・エア イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり ジュディ 虹の彼方に 新卒ポモドーロ グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇 ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ 嘘八百 京町ロワイヤル 初恋 架空OL日記 テリー・ギリアムのドン・キホーテ 屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ ◆12月15日 Fukushima 50 燃えよスーリヤ!! 山中静夫氏の尊厳死 グリンゴ 最強の悪運男 マザーレス・ブルックリン 私の知らないわたしの素顔 エスケープ・ルーム グッドライアー 偽りのゲーム 娘は戦場で生まれた 帰郷 ◆12月22日 一度死んでみた 新幹線変形ロボ シンカリオン サヨナラまでの30分 酔うと化け物になる父がつらい 名もなき生涯 ハスラーズ 続・荒野の用心棒 東京不穏詩 現在地はいづくなりや 彼らは生きていた ◆12月29日 巡礼の約束 バニシング もみの家 プレーム兄貴、王になる リチャード・ジュエル 劇場版 おいしい給食 Final Battle ジョン・F・ドノヴァンの死と生 ナイブズ・アウト名探偵と刃の館の秘密
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