ねーさんの日記や、パパちゃんのブログをお読みになられた方はご存知かと思いますが、メーコと芋助は先月、恒例の「日本里帰り」をしておりました。
んで、今回の滞在中に芋助の…というよりは、O家の「マイブーム」になったのが、題名にもなっております「たいへんだー！」でごじゃります。

これまた多くの方がご存知であろうと思われますが、メーコのママちゃんは5年ほど前から脳神経系の得たいの知れない病気にかかり、今では一日の大半をベッドの上で過ごしておりまする。
メーコには詳しいことは分かりまへんが、どーやら運動神経全般が最も影響を受けているらしく、手足を動かすことや声を出すこと、ものを食べる時の咀嚼力などが著しく衰えているようでありまして、バランスを失って倒れてしまったり、倒れてしまった時にも大声で助けを求めることもできないため、起き上がりたくな った時やトイレに行きたくなった時・その他用事がある時は、「必ずブザーで知らせること」という決まりを、パパちゃんは定めたのでごじゃりますよ。

とは言え、いかに「脳神経系」の病気ではあっても、認知症や記憶障害などの兆候は一切なく、思考回路は至って正常。　ただ単に「思うように身体が動かないから」「動くとすぐに疲れてしまうから」寝ているだけのことであって（←と、メーコは見ている）、ママちゃんの頭の中には言いたいことややりたいことがい〜 っぱい！なんでごじゃりますよ。　んでもって、元々からして「周りのメーワク考えず、思いたったら即行動！」のセーカクの持ち主でありますからに、どんなコトをしでかすかは想像に難くないでごじゃりましょう…。

そもそも、いかにメーコが「超ゴーイングマイウェイ」であるとは言え、半分はパパちゃんの遺伝子で薄められているのに対し、このママちゃんは正に純度100%、混じりっけナシ！の「超スーパーゴーイングマイウェイ」なお人であるんでごじゃりますからに、いかに「最愛のパパちゃん」の決めたことではあっても素直に聞き入れるよーな人ではごじゃりまへんがな。　従って、「ブザーを鳴らす」っつー決まりごとなんぞ右から左。勝手に一人で起き上がろうとするわ一人でトイレに行こうとするわ、はたまた台所仕事までしようとするわ…。
んで、その度にパパちゃんがブチ切れて、「おいおいおいおい！たいへんだー！」と絶叫するのでごじゃりますよ。

んで、そんなパパちゃんの「お叫び」を耳にした芋助がそれをそっくり受け売りし、ママちゃんのベッドが「ピピピッ」と鳴る度に（←ママちゃんのベッドは電動の介護ベッドなので、動かすと音がするのです）、「じぃじ〜 （芋助は、ナゼか「じぃじ」を尻上がりで呼ぶ）、たいへんだー！ちっちゃいバーバがかってにおきてる〜！」と叫ぶようになったのでありますよ。

多い時には1時間に2〜3回。少なくても1日に4〜5回。　しまいには「確信犯か??」と思われるほどにママちゃんは勝手に起き上がろうとし、その度に芋助が「じぃじ〜 ！たいへんだ〜！」と叫びながらパパちゃんの元に走るのでありました…。


…そして。

芋助が「たいへんだ〜！」と叫んでママちゃんの行動を知らせるようになって以来、パパちゃんはブザーが鳴っても即座に駆けつけることをしなくなり、挙句の果てには「ほら芋ちゃん、ちっちゃいバーバが呼んでるよ〜」とだけ言って、自分は立ち上がろうともしなくなったのでありました…。


まぁ、普段ママちゃんと二人きりの暮らしで、「呼ばれたらとにかく駆けつけなきゃ」という義務感に縛られていたパパちゃんにしてみれば、自分以外にも駆けつける人（芋助＆メーコ）がいるというだけである程度の息抜きになったのでごじゃりましょう。
それはそれで良かったことだとは思いまふが…
すっかり味をしめてしまったママちゃんが、メーコたちの帰米後もいい気になって悪行（？）を重ねてしまうのではないかと思うと…

そっちの方がたいへんだー！

と、大きな不安を抱えてしまうメーコなのでありました…。　まる。